【インタビュー】家族の反対を乗り越えて未経験からWebデザイナーになった女性

【インタビュー】家族の反対を乗り越えて未経験からWebデザイナーになった女性

この記事を書いた人

よっしー

大阪出身、関東在住の26歳。宇宙とアニメが好き。未経験からWebデザイナーになりました。現在はフリーランスとして活動中。

こんにちは!
Webデザイナーのよっしーです😊

未経験からWebデザイナーに転身した方へのインタビュー企画第二弾です!

今回、インタビューにお答えいただいたのは、”ご家族からの反対を乗り越え、Webデザイナーデビューと上京を実現”した、ほんだ(@miyu_h1996)さんです。

ほんださんのプロフィール
・2020年1月に上京し、Webデザイナーへ
・職業訓練校、メンターサービスを利用してデザインを勉強
・Webデザイナーの前は経理として地元で勤務
・現在は事業会社のデザイナーとして、Web以外も幅広く制作している

事務職に疑問を持ってからWebデザインの勉強を始められたほんださんですが、Webデザイナーになるまでは様々な苦労があったそうです。そんなほんださんが、どうやってWebデザイナーになったのか、お話を伺ってきました!

働き方への疑問が、Webデザイナーを目指すきっかけに

働き方への疑問が、Webデザイナーを目指すきっかけに

ほんださんお久しぶりです!今日はよろしくお願いします!

(筆者はほんださんとTwitter経由で知り合い、何度かお会いしたことがあります)

お久しぶりです!よろしくお願いします!

早速いろいろ聞かせてください!まず、ほんださんは以前、経理としてお勤めだったそうですが、Webデザイナーになるきっかけってなんでしたか?

1番最初は、小さい頃からお絵かきが好きだった気持ちですね。ただ、ずっと親には「事務の方が安定しているから」と言われていて、親孝行の気持ちもあり、事務職を続けていました。でも、事務ってその会社ではスキルが身につくんですけど、その会社から離れたら何も取り柄にならないなって思い始めて…。このままだと将来危ないなと思って、キャリアチェンジを考え始めました。

確かに、事務職の方がご家族の方は安心ですよね。

そうですね。でも、自分の中では、「無心で機械的に作業するのってどうなんだろう?」って思っていて。私が行っていた業務は毎日同じことの繰り返して、頭を使うことってほとんどなかったんです。自分のところに来た内容を入力して、金額の計算をするだけなので…。その時に、絵が好きだった気持ちを思い出して、「何かを作ったり、作ったものを人に見てもらったりしたいなあ」との気持ちが強くなったので、まずは情報収集から始めました。

なるほど。働き方への疑問が、次第に好きなことへの熱意に繋がっていったんですね。情報収集では、具体的にはどんなことをしたんですか?

そもそも、このままだと危ないなと思ったのも、最初は本を読んだことがきっかけだったんです。なので、自己啓発や、好きなことを仕事にするみたいなテーマの本を読みました。そこから、キャリアチェンジするなら”自分が好きなこと”ができて、”これから先、伸びていく業界”がいいなと思って、最終的にWebデザイナーを選びました。

入り口は本だったんですね!もし、何か印象に残っている本があれば教えてください。

そうですね…。最初はとにかくいろいろ読んでいたんですが、特にビジネス書が多かったので、『メモの魔力』とかは印象に残っていますね。読んだだけでレベルアップできた気持ちになってました(笑)

わかります、その気持ち…!ビジネス書あるあるな気がします(笑)

勉強を始めてすぐは、Twitterやインターネットで情報収集を

勉強を始めてすぐは、Twitterやインターネットで情報収集を

Webデザイナーへのキャリアチェンジを決めてからは、どんなことをされていたんですか?

Twitterやインターネットでの情報収集から始めて、デザイナーの方達をフォローして、その方が初心者におすすめしている本を読んだりしていました。

最初の頃は、本当に何も分からなかったので大変でした(笑)HTMLやそもそもWebデザインって何するのかも分からないけど、とりあえずホームページ作る人でしょ?みたいな…(笑)

あとは、Udemyやドットインストール、Progateなど、初学者におすすめと言われているツールも使いました。勉強方法が書いてある記事には、ほとんどこれらのツールが紹介されていたので、ゼロから始めるなら定番から使ってみようとの気持ちでしたね。

わたしも全く同じ道のりを歩んでました(笑)

でも、Twitterはすごく役立つんですけど、基礎中の基礎が分からないと、ツイートの内容も全然分からないんですよね(笑)

そうですよね!特にコーディング系の言葉とかは、最初全然分からなかったです(笑)

私もです!なので、自分はコーディングメインで勉強を進めていました。コーディングが分からないと、どういう風にWebデザインを組めば良いのか分からないなと思ったので。
でも、今思うと、デザインの勉強も半々くらいでしておくべきだったかな〜とも思っています。

デザインとコーディングって勉強の比重が難しいですよね…。どっちをどこまでやれば良いのか、っていう。

結局、初めの頃って何から手をつけたら良いのか分からないんですよね。なので、私の場合はいろんな人にご助言をいただいてました。それで、その時は「ワードプレスができた方がいいよ」とか「コーディングができないと、デザインだけじゃ採用してくれないよ」とかの意見が多くて。そういう経緯もあって、コーディングの勉強を中心にしていました。

人によっていろんな意見がありますもんね。

はい。デザインもコーディングも、どっちも大変だけど、どっちも必要だと思うんですよね。なので、転職した印象として、やっぱり会社に入って実務から学ぶのが一番早いなと思いました。右も左も分からない状況でも、仕事ならとにかく手を付けるしかないし、いろんなサイトを見て分析したりするので、ある程度知識をつけたら実務ができるように挑戦するのが良いと思います。

そうですよね。デザインもコーディングも基礎知識をつけたら、実際に作ってみるのが大事だと私も思います。
ほんださんは、自分で勉強するだけじゃなく、職業訓練校にも通われていたんですよね?

そうです。地元の職業訓練校に通っていました。最初は、スクールや専門学校に行くより、早く実務経験積まないと!と思っていたんですが、調べれば調べるほど、未経験からいきなりデザイナーになるのは厳しいと感じ始めたんです。

それで、スクールに行きたいと言ったら、今度は両親に大反対されちゃいまして(笑)それで、結果的に職業訓練校に落ち着きました。

そうだったんですね。ちなみに、その時から上京する気持ちは強かったんですか?

どちらかというと、東京に出る気持ちは強かったですね。ただ、今考えると、東京に出るってことを現実的に考えられていなかったのかなとも思います。最終的には、上京も考えてはいるけど、地元でWebデザインの会社があれば、そこで経験を積んでから東京に出ても良いかなと考えていました。

でも、結果的には、東京での就職が決まったんですね。

はい。やっぱり地元だと求人数が少なくて、地元でWebデザイナーになる方が厳しかったんです。あと、デザイナーよりはコーディングの需要が高かったり、インハウスの会社が多かったので、「なんでもできますよ」みたいな人じゃないと地元での就職は厳しい雰囲気でした。

やっぱり東京と地方との差は大きいですね…。

ほんださん流の、モチベーション維持の秘訣

ほんださん流の、モチベーション維持の秘訣

今までのお話を聞く感じ、ほんださんはかなり自分から情報収集して動いているなっていう印象なんですけど、モチベーションとかってどう維持していたんですか?

やっぱり楽しかったっていうのは大きいですね。自信があったわけじゃないけど、イラストを描くのも、テザインを作るのも、コーディングするのも、全部楽しかったんです。周りと比較して、凹む時もありましたけど(笑)

確かに、楽しさってモチベーションには必要不可欠な気がします!

あとは、もう仕事をやめた状態で、逃げ道を絶っていたのも大きいと思います。戻れないように、周囲や仕事を辞める時も「Webデザイナーになる」って言っていたんです。1人でひっそり仕事をしながら勉強していたら、転職する一歩が踏み出せないと思って。

勇気ある決断ですね…!

でも、両親からはやっぱり反対されていて。多分、Webデザイナーが何をする人かもわかっていなかったのと、事務職を辞めたというのもあって「何考えているの?」って言われました。なので、泣きながら「スクールに行きたい」って話し合ったりして…(笑)

おお…それは辛い…(笑)

最終的には自分の気持ちも伝わって、今は応援してもらっています。何をやっているのかは、いまだにわかっていないと思うんですが(笑)
最近は「楽しいかい?」って聞いてもらったりして、今はこうして上京できて良かったなと思っています。

無事、ご両親にも理解してもらえて本当に良かったです…!

退職の背中を押したのは、占いの本

退職の背中を押したのは、占いの本

情報収集や職業訓練校などで結構勉強していた期間が長いのかなと思ったんですが、実際にはWebデザイナーになるまで、どれくらいの期間がかかったんですか?

そうですね…私の場合、職場に辞めるって言ったタイミングと実際に退職したタイミングが半年ほどずれているので、辞めたいって意思を伝えた段階からだと1年弱ですかね。職業訓練校の募集が「確定じゃないけど6月から」って聞いたので、それまでには辞めていたいと思って、その前の年の11月に退職の意向を伝えました。あと、小さい会社っていうのもあって、辞めるって言いづらかったんですが、占いの本で「転職した方がいい!」「思った通りになる!」って書いてあったので、11月に言うことにしました(笑)

占いの本!そのエピソードめっちゃ面白いですね(笑)

でも、おかげで背中を押してもらいました(笑)それで、交渉の結果、3月末で辞めれることになったので、2~3ヶ月ほど職業訓練校の募集を待って、その間にProgateなどで独学を進めました。職業訓練校も無事6月から入ることができたので、11月まで通って、12月に無事転職先が決まった形です。

じゃあ、通算してみると、やっぱり辞めるまでの期間が半分を占めている感じですね。

そうですね。地元だと、周りに転職している友達もいなかったですし、仕事を辞めるのが悪いことっていうイメージで転職のハードルが高かったんです。前職も3年以上は続けていましたが、仕事の辞め辛さと未知の業界に転職するハードルは高かったですね。

地方だと、まだ転職に対する悪いイメージが強いんですね…。ほんださんが、占いの本と出会えていて良かったです(笑)

ざっくりでいいんですが、デザイナーになるまでの学習にかかった費用とかってわかりますか?

費用…職業訓練校だったので、スクールに比べたら安く済んだとは思います。あと、MENTAっていうメンターのサービス(https://menta.work/)も受けて勉強していたので、その費用と本代、Adobeツールの料金で15万円くらいでしょうか。PCを持ってなかったので、それも含めたらもっとかかっています(笑)本は、勉強用もあるし、ビジネス書や自己啓発本もよく買っていました。

ほんださん、めちゃくちゃ本読まれてますね…!すごいです…!

本を読むようになったのは結構最近です(笑)それこそ、仕事を辞める前に読み始めたのがきっかけでした。でも、本にはお金をかけるって決めていたので、月3~4冊は買っていましたね。

月3~4冊!かなりの量だと思います。初学者の方へのおすすめの本とかありますか?

デザイン系だと、有名ですけど『けっきょく、よはく』とか『なるほどデザイン』は読み返すことが多いですね。あとは、『考具』っていう本も、アイデアの出し方を書いている本なんですが、結構おすすめです。

自己啓発本だと、『チーズはどこへ消えた? 』がさくっと読めるので良いです!寓話になっているんですけど、「自分はこのキャラだ!」みたいな、みんなどれかしらに当てはまるようなキャラがいるので、面白いと思います。何かを始めたいのに動き出せない方や、不安がある方にはおすすめですね!何より薄いので!(笑)

薄さ大事!(笑)私もまだ読んだことがなかったので、読んでみようと思います!

今後の目標は、自信を持ってデザインの提案ができるようになること

ほんださんのこれからの目標があれば、ぜひ教えてください。

今は、「デザイナーとしてステップアップしたい」っていうのがあります。今の会社では、例えば“先輩が作ったアプリの画面を自分が増やしていく”みたいな、これまで先輩が作ったものをベースにデザインを作っているんです。なので、自分で1から自信を持って作り出せるようになりたいですね。あとは、やっぱり「これでいいのかな〜」って不安になることが多いので、何個か案を作るにしても、「これはここがいいんです!」って提案できるようになりたいと思っています。

努力家のほんださんなら、すぐに目標達成できると思います!

Webデザイナーを目指している方へ一言

最後に、Webデザイナーを目指している方へ何かアドバイスがあればお願いします!

多分、勉強を始めてすぐって、いろんな声や意見があって、迷うことが多いと思います。なので、まずは”なりたい目標の人”を決めて、その人に近づくために自分で選んで勉強を進めると良いかもしれません。

あとは、楽しんでできたらいいんじゃないかと思います!皆さんも、楽しむ気持ちを持って頑張ってください!

締め括りに最高なお言葉です!今日はありがとうございました!

あとがき

ほんださんのお言葉にあったように、楽しむ気持ちは何より大事だと私も思います。辛いこともあると思いますが、ほんださんのようにぜひ楽しんで、1つずつ乗り越えていってください!あとは、ほんださんのおすすめ本も要チェックです!