話題のWebサイト分析ツール「Ptengine」を忖度なしで本気レビュー!

話題のWebサイト分析ツール「Ptengine」を忖度なしで本気レビュー!

この記事を書いた人

だいち

PENGIN BLOGメディア編集長。Web業界とは異業種の仕事をしながら、独学でWeb制作の世界に。副業でHP制作やコーディング代行、個人ブログの運営などに取り組み、現在はPENGINにてWebライティングやディレクションをしつつ、メディア運営全般を担当しています。(個人運営ブログ:https://daib-log.com/ )

Web制作者やブロガーのみなさま。ご自身で手がけているWebサイトの分析、きちんとできていますか?

Web制作界隈で今話題の分析ツールがあります。

その名も「Ptengine

当メディアにも実際に導入してみたので、Webサイトの運営者として、どんなものなのか本気レビューをしてみたいと思います。

「Ptengine」の搭載機能や利用料金など徹底解説するので、Webサイトの分析ツールをお探しの方は是非参考にしてください!

先にお伝え(ネタバレ)しておきます。こちらのツール、

めちゃくちゃ便利でした…!

こんな方は必見
  • Webサイトの運営管理まで手がけるWeb制作者
  • ブロガー・アフィリエイター
  • サイト分析が必要なWebマーケのご担当者

Ptengineとは

Ptengineトップページ

Ptengineは、たった一つのタグをサイトに設置するだけで、直感的な分析と直感的なサイト最適化を可能にする、サイト運営プラットフォームです。

Ptengine

「Ptengine」は東京にも所在地がある株式会社Ptmindが手がけるWebサイトの総合運営プラットフォームです。

元々ヒートマップツールとして有名でしたが、この度2021年6月に大幅リニューアルし、総合的な分析ツールへと進化しました。

  • 訪問実績集計
  • 訪問後のユーザー行動データ収集
  • コンバージョン集計
  • ヒートマップ分析
  • ノーコードでWebサイト編集
  • A/Bテストなどの検証

これらの内容が1つのツールで一元管理できてしまいます!

分析ツールといえばGoogleAnalyticsですが、Ptengineはレイアウトやデザインが見やすく、サイト分析初心者にも優しい設計となっています。

また、具体的なCV(コンバージョン)対策施策が手軽に導入できる独自の機能も搭載されているので、GoogleAnalyticsに慣れた上級者にも利用価値は高く、ツールとしてもしっかりと差別化が図れています。

余談

ところで、Ptengineの読み方、大丈夫ですか?

「え… pっ….ペンギン…すか??」と声に出した方。残念!

正解は「ぴーてぃーえんじん」です!(普通に読めば分かる)

ペンギンアイコン

ただ、実際にPtengineや株式会社Ptmindのサイトにはペンギンのアイコンも採用されていました!

(我々PENGINとしても密かに同族の親近感を覚えたりしました…!)

Ptengineの実績

実績

ヒートマップツールで業界の知名度を獲得しながら実績を積み重ね、現在では世界180ヶ国、20万以上のユーザーが利用中のメジャーツールです。

自分が使う場合はもちろん、お客様に提案する際にも、これだけの実績があるということは安心材料としても十分ですね。

Ptengineの導入方法

まずは公式サイトからユーザー登録しましょう。

Ptengine 公式はこちら

登録後にすべきことは、利用開始時に発行されるタグをWebサイトに挿入する。これだけです!

<script src="https://js.ptengine.jp/○○○○○○○.js"></script>

タグ設置後、即時で利用開始できるので本当にお手軽です!

静的サイトであればHTMLのheadタグ内、WordPressだったらheader.phpに挿入することになりますが、こういったHTMLタグの編集ができない方は分かる方に相談しましょう。

Ptengineのサービスについて

Ptengineのプロダクトには大きく分けるとPtengine InsightPtengine Experienceの二つがあります。

※別でDatadeck(データデック)という自社・外部のデータベースを統合管理できるPtengineの姉妹製品もありますが、こちらはエンタープライズプランという企業向けサービスとなっています。

詳細は後ほど説明しますが、Ptengine Insightが集客分析、Ptengine ExperienceはCVに繋げる施策実行をするためのツールとして役割分担されてます。

次からそれぞれの機能や使い方を紹介していきますが、ツール内にも動画やヘルプページが用意されているので、不明点が出た場合は参考にしてみましょう。

Ptengine Insight

ptengine-insightトップ画面
ptengine-insight

InsightではWebサイトの集客分析を行えます。

分析項目として「数値レポート」「イベント」「コンバージョン」「ヒートマップ」の4種類があります。

数値レポート

数値レポート

左側に数値レポートのメニューがあるので、詳細は各ページからも確認できます。(ダイジェスト、リアルタイム、流入元、コンテンツ、端末情報、地域、キャンペーン)

GoogleAnalyticsでも確認できる内容ですが、個人的には Ptengineのほうが一覧性が高く見やすい印象です。

ただ注意点として、GoogleAnalyticsとの集計数値とは差異が発生します。

こちらは公式からもアナウンスされているので、使用する場合はあらかじめ把握しておいた方がいいでしょう。

当メディアでは、各項目15%〜20%の誤差がでています。

これはPtengineが正確性を考慮した集計基準を設けたことで発生しているものなので、GoogleAnalyticsとどちらを指標に置くかはサイト運営者で判断する必要があります。

※ユーザーの行動数(セッションやPVなど)や直帰率など、全体的に高く出る傾向があります。

ダイジェスト

ダイジェスト画面

Ptengine Insightに入った初めの画面で表示されるのがダイジェストです。ここには各集計項目内容がまとまっています。

リアルタイム

現在メディアに滞在しているユーザーの情報を「コンテンツ(ページ)」や「地域」、「端末」や「ブラウザ」別などで把握できます。

流入元

GoogleAnalyticsだと集客にあたる項目です。

参照サイト別や自然検索キーワード別など、集計状況をサイドバーのメニューからワンクリックで切り替えられるのがかなり快適です。

コンテンツ

GoogleAnalyticsだと集客>Search Consoleのランディングページにあたる情報が確認できます。

ここではAnalyticsの項目にない「離脱率」や「新規率」が一目でわかるようになっているので、ランディングページとしての成果確認が容易になります。

端末情報

デバイス、OS、ブラウザ、解像度まで把握することができます。

当サイトのように、コーディング課題などを配布しているような学習補助系記事の多いメディアは、PC閲覧の割合が高いわけですが、サイトデザイン改修時の参考にしたりもできます。

物販系を行うアフィリエイトサイトであれば、訪問割合の高い端末情報から、AppleやWindowsなどの販促商品の選定に役立てるのもありですね。

地域

訪問ユーザーの地域がマップとリスト表示で確認することができます。

キャンペーン

ここでは広告やダイレクトメールなどの集客施策から流入してくるデータを確認できます。

コストをかけてWeb広告を打つ場合など、効果検証のために活用できる機会がありそうです。

イベント

イベントではWebサイト内でユーザーの行動(クリック数など)を集計できます。指定箇所は「ボタン」「画像」「テキスト」など自由に選定可能です。

イベントトップ画面

通常ならHTMLを触ってタグに集計用コードを埋め込んだりする手間がありますが、Ptengineは違います。

上画像のイベントトップページから、登録したいオブジェクトがあるURLを指定したら、対象のWebサイトに遷移します。

イベント編集画面

ここでクリックできる項目に赤枠が表示されるので、集計したい箇所を指定するだけ。

イベント内容設定画面

詳細設定やイベント名を決めて確定を押すと、

イベント登録完了

あっという間に登録できます!(ツールへ登録完了するまでは2〜3分程度かかります)

CTRを計測したい項目がある場合、コードを触らずにWeb上でそのまま設定ができるのはかなり便利じゃないでしょうか?

コンバージョン

コンバージョントップ画面

ここではWebサイト上に「目標」として設定するユーザー行動を記録・集計することができます。

先程のイベントは主に「CTR」の集計だったのに対し、コンバージョンでは「流入経路やCVRなどの細かい分析」に活用できます。

流入元のチャネルなどまで簡単に確認できるので、成約に至る確度を比較検証することで効果的な広告戦略を立てることもできます。

また、コンバージョンさせたいURLに対し、ファネル機能を使って別URLからの流入を計測することで、どのページがボトルネックになっているかの観測も可能。

アフィリエイトや自社商品の販売数、サービスの登録数などを集計したい方は活用したい機能ですね。

ヒートマップ

ヒートマップ画面

「ヒートマップ」とは、Webサイト上のユーザー行動が可視化できるツールです。中級者以上の方なら利用したことがあるかもしれませんね。

Ptengineなら、確認したいページのURLを入力するだけで、初心者の方でも簡単に利用することができます。

ヒートマップ上からは3種類の分析を行うことが可能。

スクロール到達率(サイト上の位置に対するスクロールされた訪問者の割合)はクリックヒートマップとアテンションヒートマップにセットで表示されます。

クリックヒートマップ

クリックヒートマップ

クリックされた箇所が色の寒暖差で表示されます。色が赤いほどクリックされている要素だとわかります。

アテンションヒートマップ

アテンションヒートマップ

ページ全体の中で、滞在時間の差がわかります。

赤い箇所ほど長く見られていることになるため、クリック状況とあわせて確認することで、CTA(ユーザーへアクションを促すポイント)の設置箇所など改善案が見えてくるかもしれません。

ページ分析

ページ分析

クリック数とページ全体に占めるクリックの割合(クリック率)を表示してくれます。

ページ分析画面

こんな感じでバナーや新規記事、人気記事など、ページ上にあるクリック項目のクリック数や割合が一目瞭然になります。

スクロール到達率とあわせて確認することで、クリックしてもらいたい要素(CV要素など)の位置を変えたり、改善案を見つけることができます。

Ptengine Experience

ptengine-experienceトップ画面
Ptengine Experience

もう一つの機能、ExperienceではノーコードでWebサイトのUI・UXの編集ができます。

メニューとしては「体験管理」「ユーザーグループ」「ゴール」があります。

その中でも、目玉機能の一つである「体験管理」の内容を抜粋してご紹介したいと思います。

体験管理

体験管理トップ画面

ここではWebサイトのテキストや画像の変更、CVのためのポップアップや固定バーなどをノーコードで編集・追加したり、それらの変更箇所に対してA/Bテストで効果検証する機能が搭載されています。

「体験を新規作成する」をクリックして、該当のURLを入力すると編集画面に遷移します。

experience編集画面

上のメニューバーからはPC表示・スマホ表示をワンクリックで切り替えたり、変更箇所の数やプレビューを確認できます。

また、左サイドバーから、ポップアップや固定バーの追加ができます。

Webサイト編集

Webサイト編集

サイト上で要素を選択すると、上の画像のようにそのままの画面で編集ができます。画像なども同様です。

HTMLコードから編集することもできますが、この作業をローカルでコーディングしてFTPでアップ、といった作業などせずに、ノーコード編集できるのはすごいです…!

ポップアップ編集

ポップアップ選択

ポップアップはカスタマイズすることもできますし、あらかじめ容易されているテンプレートも使えます。

ポップアップ編集

ページ内の設置箇所や、要素の大きさを変えるのも視覚的に行えます。

他にも、「ブラウザから離脱した時」や「ページに訪問して◯秒経過した時」など、表示や停止されるタイミング(条件)をプログラミング不要で設定することが可能です。

固定バー編集

固定バー選択

固定バーも同様に、テンプレートが用意されています。テンプレート選択後も、自分好みにテキストや画像を差し替えることは可能です。

固定バー編集画面

こちらも設置箇所や大きさなど細かく設定することができます。

また、ポップアップと同様ですが、テキストのパターンを複数用意し、表示・停止条件で切り替えることができるのがかなり便利です。

効果検証(A/Bテストなど)

experience分析画面

Webサイト編集やポップアップなどの装飾を追加すると、Experienceには上記の分析画面が表示されます。

画像は編集内容を確定させていないため集計も開始してない状態ですが、それぞれ計測内容や表示条件を編集することができます。

「ゴール」では計測したいイベントを指定でき、「ページ条件」からは表示させるページ条件を設定できます。

また、「対象ユーザー」では編集内容(ポップアップなど)をどのユーザーに表示させるかなど、それぞれかなり細かく設定することが可能です。

ABテスト

ポップアップなどの表示条件を複数パターン作っていれば、それぞれの結果計測を図りA/Bテストすることができます。

これにより、編集した施策が効果的かどうかを簡単に検証することができます。

Ptengineの利用料金

ptengine料金画像
Ptengine 料金

PtengineにはInsight単体Experience単体、二つをセットにしたbundle Packの3種類購入パターンが用意されています。

また、それぞれに「Free」「Growth」「Premium」の3プランあります。

それぞれ機能の範囲に違いがありますが、

  • Free → お試しで使う(3,000PV未満のサイト)
  • Growth → 本格的に使いたい場合(3,000〜500,000PV)
  • Premium → 大規模サイト(500,000PV超)を運営している法人

基本的にはこんな感じで選ぶことになります。

Free

無料で使えるお試しプランです。

計測可能範囲が3,000PVまでなので、Webサイト立ち上げ期間や、数日だけお試しで使いたい方が選ぶプランです。

Growth

PV数に応じて料金が変わるプランです。基本的には多くの方がこちらのプランを契約することになります。

支払いは月払いと年一括払いがあります。

Insight単体で契約する場合、年一括払いで3,000PV・5,478円/月(税込)から、bundle Packの場合3,000PVで10,978円/月(税込)からとなっています。

PV数金額(税込)
3,000PV10,978円/月
10,000PV21,780円/月
50,000PV43,780円/月
100,000PV65,780円/月
500,000PV164,780円/月
bundle Pack(年一括払い)

企業で運営する場合は、ここまで紹介してきた通り、機能的にかなり充実しているPtengineのコスパはかなりいいのではないでしょうか?

ただ、個人ブロガーの場合、月間5万円以上を管理費にあてられる余裕がある人も少ない印象なので、慎重に選択する必要はあるでしょう。

自身のWebサイトでどれくらいの金額になるのか確認したい方は、公式サイトで確認できます。

Ptengine 料金シミュレーション

Premium

上述の通り、50万PVを超えるWebサイトを運営している方向けとなっており、金額は運営元に確認のうえで契約してもらうことになります。

料金が高い…と思った方に朗報!

実はPtengineでは14日間の無料トライアル期間があります!

この無料期間は3,000万PVまで計測・利用が可能となっています。

この期間に、Insightの機能を使ってCTR計測やヒートマップ計測でサイトの最適化をしたり、Experienceのポップアップや固定バー挿入機能を使ってCVの底上げを図ることも可能です。

少しでも気になる方は、お試し感覚で使ってみるのも十分にアリだと思います!

14日間無料トライアルでPtengineを使ってみる

まとめ

今回はPtengineについて、実際に使ってみた所感を交えながら全体的な機能紹介をさせてもらいました。

  • 導入が簡単
  • GoogleAnalyticsより見やすいデザイン
  • CTR計測やヒートマップが簡単に使える
  • ノーコードでWebサイト編集ができる
  • 編集結果の計測も簡単にできる
  • 料金は最安5,500円/月程度から(無料期間あり)

サイト分析やWebサイト改善施策をオールインワンで実現できる多機能ツールのPtengine。

Webサイト運営をする方で、Googleの各種ツールがなんだか難しくていまいち使いきれてなかった…なんて方にもオススメできるツールでした。

正直引っかかるポイントは金額くらいかな?と思うので、予算がギリギリの方は無料期間の内に使い回してみるだけでも、サイト運営の面白さや奥深さを体験できのではないでしょうか?

「成果の出るWebサイト」を作るためにも、この機会に是非Ptengineを試してみませんか?

14日間無料トライアルでPtengineを使ってみる