ソフトウェアの開発工程には、複数のプロセスがあり手間や時間がかかることが一般的です。しかし重要なプロセスばかりで省くことができず課題となっているケースが少なくありません。
そこで必要なプロセスを自動化することによって開発におけるプロセスを効率化するのがソフトウェア開発ツールです。この記事ではソフトウェア開発ツールを選ぶポイントや、おすすめの開発ツールを紹介していきます。
- ソフトウェア開発ツールとは
- ソフトウェア開発ツールを選ぶ際のポイント
- おすすめのソフトウェア開発ツール20選
- 1.Magic xpa Application Platform
- 2.ASTERIA Warp
- 3.楽々Framework3
- 4.WhiteSource
- 5.Florida
- 6.Trinity
- 7.Jira Software
- 8.AppSuite
- 9.PrizmDoc
- 10.IncrediBuild
- 11.Driverware セキュリティSDK
- 12.kintone
- 13.Heroku
- 14.AZAREA_ETL Platform
- 15.MGRe
- 16.Forguncy
- 17.ArielAirOne Enterprise
- 18.dbSheetClient
- 19.Appeon PowerBuilder
- 20.Web Miracle
- ソフトウェア開発ツールでよくある3つの質問
- まとめ
ソフトウェア開発ツールとは
ソフトウェア開発ツールとは、ソフトウェアを開発する工程を自動化するなど効率化するためのツールです。多くのプロセスを自動化することによって開発期間を短縮したり、担当者の負担を減らしたりすることが目的です。
工程や開発対象の言語によって対応している開発するツールが異なるため、工程ごとに開発ツールを組み合わせることが一般的です。
ソフトウェア開発ツールを選ぶ際のポイント
開発ツールを選ぶポイントとしてまず複数の業務に対応できることが挙げられます。ソフトウェア開発のプロセスにおいて対応できる開発ツールを選ぶことが必要です。
しかしプロセスごとにツールを導入していては、費用がかかってしまいます。そこで複数の業務に対応できるツールを選ぶことによって、コスト削減につながります。
ソフトウェア開発ツールの導入目的の1つが業務効率化です。そのためソフトウェア開発ツールの導入に手間や時間をかけていては意味がなくなります。
そこで簡単に導入できるソフトウェア開発ツールを選ぶようにしましょう。この他にも開発目的に合っている、動作環境に適してるなど確認するべきポイントが複数あります。
おすすめのソフトウェア開発ツール20選
ソフトウェア開発ツールには様々な種類と特徴があります。そのためそれぞれソフトウェア開発ツールの特徴を把握することによって、自社に合ったソフトウェア開発ツールを選ぶことが必要です。
この章ではおすすめのソフトウェア開発ツールを紹介します。
ソフトウェア開発ツール | 特徴 |
Magic xpa Application Platform | 35年の実績 |
ASTERIA Warp | 16年連続国内シェアNo.1 |
楽々Framework3 | 20年以上の実績 |
WhiteSource | クラウドを活用 |
Florida | RPGシステムをMVC型Javaに変換 |
Trinity | 設計書を自動作成 |
Jira Software | 65,000社以上の実績 |
AppSuite | スムーズに開発 |
PrizmDoc | 高精細ビューイングエンジンが特徴の開発ツール |
IncrediBuild | c++のビルド・コンパイルを高速化 |
Driverware セキュリティSDK | さまざまな経路においてのアクセスにおいて制御可能 |
kintone | クラウドを使った業務アプリ開発 |
Heroku | AWS上で稼働 |
AZAREA_ETL Platform | バッチ処理プログラムを自動生成 |
MGRe | 店舗向けのアプリ開発に特化 |
Forguncy | Excel感覚で利用可能 |
ArielAirOne Enterprise | ノーコードで利用できる業務管理開発ツール |
dbSheetClient | Excelを基準とした開発が可能 |
Appeon PowerBuilder | 直感的な操作が可能 |
Web Miracle | サーバーがPHPやMySQLを提供していれば既存のWebページからアプリ作成可能 |
1.Magic xpa Application Platform
引用:Magic xpa Application Platform – マジックソフトウェア
Magic xpa Application Platformは、マジックソフトウェア・ジャパン株式会社が運用しており、35年の運用実績がある企業です。
特に基盤業務システムにおいて特化しており、グローバルに展開しています。超高速である点が特徴で、JavaやCと比べて10倍の開発生産性を誇ります。保守性が高い上にコストが安い点も特徴です。
2.ASTERIA Warp
引用:ASTERIA Warp
ASTERIA Warpは16年連続国内シェアNo.1のソフトウェア開発ツールです。導入実績は9,800社を越えており、対応データソースも100種類以上保有しています。
専門的な知識がなくても導入できるようにノーコードで設計開発ができます。他にシステムやサービスと連携することにより、業務の効率化につなげられるツールです。
3.楽々Framework3
楽々Framework3は、ローコード開発プラットフォームであり部品組み立て方である点が特徴です。基盤系システムをはじめとして様々なタイプのシステムに幅広く対応しており、20年以上の実績があります。
運用保守をサポートする機能もあり、安心して運用できます。他にも監視機能やプログラム仕様書の自動生成など、充実したサポートを提供しています。
4.WhiteSource
WhiteSourceは、クラウドを使ったソフトウェア構成分析ツールであり、OSSにある 脆弱性を認識できる点が特徴です。さらにライセンスの管理やDevSecOpsなど様々な機能が含まれています。
200以上のプログラミング言語に対応していることから様々なプログラムに対応可能です。無料トライアルを提供するためまずは自社に合っているかどうかを確認できるでしょう。
5.Florida
Floridaは、RPGシステムをMVC型Javaに変換できるソフトウェア開発ツールです。MVC型Javaにすることで、読みやすいほか保守される特徴があります。
Javaの稼働環境をデータベース、もしくはアプリ基盤から選べることからさまざまなシステム基盤に対応可能です。さらに、モダナイゼーションのコスト削減にもつながります。
6.Trinity
引用:IBM-Trinity
TrinityはIBM社が運用しているIBMiによって開発されたシステムのメンバーソースより設計書を自動作成できるアプリケーションです。
Windows向けのアプリケーションであり、自動更新機能の他にエクセルやPDF への変換も可能です。 設計書を自動で作成することにより担当者の業務負担が減り、コア業務に集中できることから生産性の向上が見込めます。
7.Jira Software
Jira Softwareはソフトウェア開発におけるプロセスを分解することでタスク化、また可視化することによって進捗状況を管理できる環境を整える管理ツールです。
世界中にて65,000社以上が導入しており、クラウド型とオンプレミス型の双方に対応しています。3000種類以上の拡張アプリをアドオンできることから、様々な業種内容に適用することが可能です。
8.AppSuite
AppSuiteはグループウェアであるdesknet’s NEOに業務アプリを追加することで、業務効率化ができる開発ツールです。画面をクリックするだけでスムーズに開発が進められます。
さらに、必要な分だけ必要なタイミングでアプリの開発ができるため、使い勝手が良いツールです。クラウドの他にパッケージソフトの提供もしています。
9.PrizmDoc
引用:PrizmDoc
PrizmDocは、Office文書やCAD画像、医療用DICOMなどさまざまな種類のファイルをサーバー上で変換することで表示させるソフトウェア開発ツールです。
閲覧するためには様々なソフトウェアのインストールが不要で、ブラウザのみで利用できます。検索やセキュリティ機能を提供しており、 安心した導入が可能です。
10.IncrediBuild
引用:インクレディビルドジャパン株式会社-IncrediBuild
IncrediBuildは、c++のビルド・コンパイルにかかる時間を高速化できます。さらに、c++以外にもさまざまなコンパイルツールにも対応しています。
独自の分散処理技術を活用して、担当者の負担を減らし業務効率化につなげることが可能です。
11.Driverware セキュリティSDK
引用:サイエンスパーク株式会社-Driverware セキュリティSDK
Driverware セキュリティSDKはさまざまな経路からのアクセスでも制御できるソフトウェア開発ツールです。情報セキュリティを開発するツールであり、セキュリティ要件をスムーズに実装できます。
制御機能が豊富で、米国空軍研究所においてさまざまな受賞歴があります。
12.kintone
kintoneはクラウド型の業務アプリ開発をできるプラットフォームです。クラウド型であることから、1ユーザーで月額780円〜とコストパフォーマンスがよく、導入しやすいのが特徴です。
画面操作が簡単で開発の知識がなくても業務アプリの作成をできます。さらに、APIやプラグインなどの外部サービスと連携することができ、さまざまな活用方法があります。
13.Heroku
Herokuは、株式会社セールスフォース・ドットコムが運用しており、アプリの構築や運用などすべてクラウド上で行うツールです。AWS(Amazon Web Services、アマゾン ウェブ サービス)上で稼働していることから、Amazonの技術を活用し安全性や信頼性を重視しています。
また、CRM(Customer Relationship Management、顧客関係管理)とシームレスな連携をとることも可能です。
14.AZAREA_ETL Platform
引用:株式会社シーエーシー-AZAREA_ETL Platform
AZAREA_ETL Platformとは、ETL(Extract、Transform、Load)処理をする時に必要なバッチ処理プログラムのソースを自動的に作れるプラットフォームです。ETLとは、データを抽出からデータ分析まで行うシステムに連携できるツールです。超高速で開発できるほか、設計書の作成支援も行っています。
15.MGRe
MGReは、株式会社ランチェスターが運用しているSaaS型ツールであり、アプリ開発ができます。アプリ開発以外には、アプリを使ったマーケティングにつながる運用が可能です。
そのため、効果的な施策を進められます。店舗向けに特化しており、テンプレートが豊富に揃っています。一貫したサポートを提供しているため、初めて導入する場合でも安心です。
16.Forguncy
Forguncyはノーコードで開発できるアプリ作成ツールです。作成画面はExcelのような感覚で関数は計算処理をしながら実装できます。
レイアウトもエクセルと似ていることから、開発において高い技術を持っていなくても利用できるのが特徴です。さらに外部データと連携することによって閲覧や更新ができるため業務効率化につながるでしょう。
17.ArielAirOne Enterprise
引用:株式会社ワークスアプリケーションズ・エンタープライズ-ArielAirOne Enterprise
ArielAirOneEnterpriseは、ノーコードやローコードで開発できる業務アプリ開発ツールです。大手企業で多く活用されており社内情報共有として活用されることが一般的です。
様々なその後端末に対応しており、テレワークを導入する企業にとっても活用しやすいツールです。スクリプトを設定することによって複雑なアプリケーションも作ることができます。
18.dbSheetClient
dbSheetClientは、ExcelやAccessを基にしているため操作しやすいWebシステムを開発できるツールです。タスクタイプは90種類から設定可能であり、別のモニターを使って不具合を確認、修正できるため業務効率化につながります。ノンコーディングであり、さらにウィザードだけで作成可能です。
19.Appeon PowerBuilder
引用:日本コンピュータシステム株式会社-Appeon PowerBuilder
Appeon PowerBuilderは、Windowsの他にAndroidやiOSなどでビジネスアプリを開発できるツールです。直観的操作をできるため、開発しやすい点が大きな特徴です。
さらに、デバッグ機能があるため不具合やバグをみつけやすいツールです。ローコード開発向けIDE製品であり、システムを利用するユーザーの立場にたった設計が可能です。
20.Web Miracle
Web Miracleは、日本アールサンが提供しているアプリ開発ツールです。クラウド上で利用可能であるためデバイスや場所を取りません。さらに作ったアプリはブラウザがあれば複数のデバイスでも利用可能です。
基幹業務システムに特化しており、簡単なパラメーター設定によるプログラム自動生成をするため低コストで開発可能です。
ソフトウェア開発ツールでよくある3つの質問
ソフトウェア開発ツールを活用することによって、スムーズな開発ができ業務効率化につながります。現在様々なソフトウェア開発ツールがありますが、どのようなツールを選らねばいいのか迷っている場合もあるでしょう。
そこで、ツール選びにおいてよくある質問を次の3つ紹介するので参考にしてください。
- 開発ツールにおける昨今のトレンドはありますか?
- ソフトウェア開発ツールには種類がありますか?
- ソフトウェア開発ツール導入後によくある課題はありますか?
質問1.開発ツールにおける昨今のトレンドはありますか?
開発ルールにおいても、時代によってトレンドは変化していきます。近年は、ローコードやノーコード開発ツールを導入することで、属人化を防いでいるケースが一般的です。
画面操作で開発するノーコードや、ソースを自動生成することで開発ソースに統合するローコードを利用する方法です。いずれの方法も経験豊富な開発者でなくてもシステム開発が可能になります。
このほか、マルチプラットフォームに対応できるソフトウェア開発ツールのニーズが高まっています。パソコン以外に、ユーザーがタブレットやスマートフォンなどさまざまな端末からの利用を想定することが必要です。
質問2.ソフトウェア開発ツールには種類がありますか?
開発ツールには、複雑な処理をはじめ共通して活用できるアプリと別々のプログラムで提供するAPI(Application Programing Interface)があります。他にはプロジェクトの工数管理をできるツールやスピーディーな開発をできるツールなど、用途に合わせてソフトウェア開発ツールを選択することが可能です。
質問3.ソフトウェア開発ツール導入後によくある課題はありますか?
開発ツールを導入したあとには、保守業務が発生します。しかし、想定以上にコストが発生することがあるため注意が必要です。
他にも、運用後にトラブルが続いたり、他のシステムと連携できないことでかえって業務の負担が増えることもあります。このため、自社の状況を理解し、課題解決に適したシステムを選ぶことが重要です。
まとめ
ソフトウェア開発ツールを活用することで、開発のプロセスを減らしたり開発者以外が対応できたりと業務効率化や生産性の向上につながります。
ソフトウェア開発ツールには様々な種類があり、自社にあったツールを選ぶようにしましょう。業務に合っていないとかえってコストがかかったり、業務が増えたりすることがあります。