【初学者必見】HTMLにつけるclass名(クラス名)の命名規則の考え方を徹底解説!

【初学者必見】HTMLにつけるclass名(クラス名)の命名規則の考え方を徹底解説!

この記事の監修者

粟飯原匠 |プロデューサー

マーケティングを得意とするホームページ制作会社PENGINの代表。教育系スタートアップで新規事業開発を経験し、独立後は上場企業やレガシー産業のホームページ制作・SEO対策・CVR改善の支援を行うPENGINを創業。「ワクワクする。ワクワクさせる。」を理念に掲げてコツコツと頑張っています。

こんな人におすすめ!!

  • いつもclassの名前をどうするかで悩む
  • どこにどんなclassを付けたか忘れてしまい、コーディングに時間がかかる
  • classの命名に必要な英語がパッと浮かばない

 class命名規則のポイント

主なポイント

class名を見たらどこの何かがわかる

まずclass名を付けるときに注意したいのが、class名を見ただけでどの部分の何に対して指定しているのかある程度検討がつくということです。

特にコーディングを学び始めて間もない方はナンバリングをするだけだったり、何の脈絡もない名前を付けてしまったりして、修正が必要になったときに見返すと「何が何だかわからない状態」になってしまう人もいたりします。

そんな悲劇はもうたくさんです。class名を見れば「だいたいこの辺かな?」とアタリが付けられるようにしましょう。その術を以降で伝えていきます。

ある程度の規則性がある

コードの品質が高いレベルで必要な場合は「厳格な規則性」が求められますが、学習中の場合は「ある程度」でOKです。たとえばボタンに対して”btn”と指定していたり”button”と指定していたりしなければ良いでしょう。

その他の注意点

英語で付ける

class名は半角英数字で英語で付けるようにしましょう。日本語をローマ字に置き換えるのはNGです。

◯center ☓chuo

数字から始まるのはダメ

class名は数字から始まってはいけません。必ずアルファベットで始めるようにしましょう。

◯text01 ☓01text

複数の単語を組み合わせる場合はハイフンかアンダースコア

複数の単語を組み合わせるときはハイフンまたはアンダースコアでつなぎます。他の単語でつないだり、半角スペースを空けるのはNGです。特に半角スペースを空けた場合、2つの別々のclassとして認識されます。

◯section-title、section_title ☓section title、section.title

classの命名規則はこれでOK!

まずはざっくり場所で名前を付ける

まずはざっくり場所で名前を分けます。例えばheaderにはclass=”header”と付けて、headerの中にある要素にはclass=”header-◯◯”といった感じにclassを付与していくと良いです。

【例】header内の要素のclass名

Image from Gyazo

パーツ名で名前を付ける

パーツ名もclass名の手がかりになります。例えば、ボタンは”◯◯-btn”、写真は”◯◯-img”、本文は”◯◯-text”と付けると良いです。

【例】

Image from Gyazo

機能で名前を付ける

パーツは機能を持っていることがあるので、機能でclass名を分けても良いです。例えば、送信ボタンなら”submit-btn”、リンクボタンなら”link-btn”といった感じです。

HTML要素名を利用する

HTML要素の名前を利用することもあります。例えばulは「unordered list」、liは「list item」なので、ulに対して”◯◯-list”、liに対して”◯◯-list-item”とclassを付けると管理しやすくなります。

外側を囲むものがほしいとき

コーディングをしていると「この要素達の外側を何かで囲みたい!」と思うことがありますよね。そのときによく使用しているのが”◯◯-container”、”◯◯-wrapper”、”◯◯-outer”です。

個人的にはcontainer>wrapper>outerという感じで使用しています。(containerはほぼ使ってない)wrapperはセクションやブロックなどある程度の大きさのあるかたまりに対して使用して、outerはボタンやマップなどのパーツに使用するようなイメージです。

外側を囲むものの一つ内側がほしいとき

外側をwrapperやouterで囲んだときに「内側にもう一つ囲いがほしい!」と思うこともあるはず。そのときは”◯◯-content”、”◯◯-inner”などとしておけば大丈夫です。

classの命名でよく使用する英単語・表記

classを英語で書くために、Google翻訳を開くこともしばしば・・・

下の表にclassの命名でよく使用する表現をまとめたので参考にしてください!

ブロックを形成するもの

単語・表記 意味
site サイト
container 全体を囲むもの
wrapper 包むもの
outer 外側
content 内容
inner 内側
area 領域
section 区切り・区分け・章
article 記事

要素・パーツ

単語・表記 意味
title タイトル
heading 見出し
lead リード文
list リスト
item 項目
copy (キャッチ)コピー
img・pct 写真・画像・図表
logo ロゴ
news 新着情報
info 情報
announce お知らせ
topics 話題
detail 詳細
summary 要約
text 本文
thumb サムネイル
date 日付
time 日時
category 分類・カテゴリー
link ハイパーリンク
label 項目名
btn ボタン
chart グラフなどの図表
form フォーム
part パーツ
card カード型の
table
history 履歴・沿革
contact 問い合わせ

形容するもの

単語・表記 意味
global 全体の
local 局所的な
primary 1番の・最優先の
secondary 2番目の・副次的な
main 主要な
sub 副次的な
first 最初の
second 二番目の
bg 背景

より高度な学習をしたい方に

classの命名規則は突き詰めると「CSS設計」に行き着きます。Webサイトの保守性や拡張性を考慮したコーディングには先人たちも腐心していたんですね。

CSS設計はあくまであくまでHTML/CSSをしっかり理解したあとに学ぶものと思っておいた方が良いです。そこを理解していないとよくわからないと思います。

命名規則を意識するコツを知れたら、実際のコーディング練習をしてみましょう!