「画像合成ってなんだか難しそう…」
「自然な仕上がりにするには複雑な操作が必要なんじゃないの?」
基本的な操作は至ってシンプルなのですが、自然になじむように仕上げようと思うと確かに難しいですよね。
ですが、難しいからといって避けていてはもったいない!
実はちょっとしたテクニックで自然な仕上がりに近づけることができます。
高度な技術を身につけようと思うと時間がかかりますが、まずはこの記事を読みながら手を動かして、これなら出来るかも?と思っていただければ幸いです!
デザインに必須な合成技術、少しずつレベルアップしていきましょう☆
Photoshopをまだ持っていない方は、こちらの記事もチェックしてみてください!
画像合成の基本的な手順

まずは基本手順をご紹介。
背景画像と人物画像を用意して、このような合成画像を作ってみます。
こちらの2枚の画像を使って、海(湖?)にいるバックパッカーを香港の街並みに降り立たせてみましょう。
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ファイル→開くから画像を選択して、1枚ずつ別ウィンドウで表示させておいてください。
合成画像から合成する箇所を選択
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まずは人物画像の切り出しです。
選択ツールや「選択とマスク」を使って、被写体を選択します。
切り抜き方法はこちらの記事で詳しく説明しています!
選択できたらcommand ⌘+C(Ctrl+C)でコピーしましょう。
合成先画像に切り抜いた画像をペースト
続いて合成先画像のウィンドウを開き、先程切り抜いた人物画像をcommand ⌘+V(Ctrl+V)でペーストします。

人物画像のレイヤーを選択した状態で、枠(バウンディングボックス)の四隅をドラッグしてサイズを調整しましょう。
ペーストが完了したら、2つの写真がなじむように調整します。(なじませるテクニックは後ほどご紹介しますね!)
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今回は人物が少々明るくて不自然だったので、トーンを調整しました。
写真を統合して保存
最後に、レイヤーを結合して保存します。

レイヤーパネル内の、いずれかのレイヤーの上で右クリック→表示レイヤーを結合を選択します。

このようにレイヤーがひとつに結合されたら保存します。
これで合成の基本的な手順は完了!
自然になじませるテクニック4選
合成のテクニックはたくさんありますが、まず試してほしい基本的なテクニックを4つご紹介します。
画像を選ぶ際に少し意識したり、簡単な操作で自然な仕上がりになるので、覚えておいて損はないですよ!
①合成する画像の解像度を合わせる
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解像度の差が違和感の原因になります。
切り抜く方の画像は、解像度の高いものを選びましょう。
②境界線をぼかす
切り抜いた写真は境界線がはっきりしているため、そのまま貼り付けると違和感が残ることも。
必ずしも必要というわけではありませんが、ちょっと不自然だなと感じる際は試してみてください。
まずはツールをぼかしツールに切り替え、画面上のパネルからツールの太さを設定します。
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テーブルのレイヤーを選択した状態で、テーブルの外周をなぞっていくと、

テーブル左端が少しぼやけたのが分かると思います。
重ねてなぞるとさらに強いぼかしになりますが、やりすぎるとかえって不自然になるのでほどほどに。
③トーンを調整する
続いて、画像のトーンを調整する方法です。
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上の写真は真ん中の丸テーブルを合成したのですが、背景に比べてだいぶ明るく、ちょっと浮いて見えますね。
ある程度近いトーンであれば、トーンカーブで調整して馴染ませることができます。
それでは丸テーブルのトーンを落としてみましょう。
テーブルのレイヤーを選択した状態で、塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成→トーンカーブを選択します。

するとこのようなレイヤー構成になるので、

追加したトーンカーブレイヤーの上で右クリック→クリッピングマスクを作成を選択。

トーンカーブのレイヤーに矢印が現れました。
これで、テーブルのレイヤーだけにトーンカーブの調整が反映されるようになります。
レイヤーパネルの上にトーンカーブが表示されるようになったので、こちらをいじっていきます。
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自動補正をクリックする、もしくはトーンカーブが下向きにカーブを描くようにドラッグして、全体を見ながらテーブルを暗くします。

このような仕上がりになりました。
並べてみるとテーブルがやや暗くなり、影がはっきりしたのが分かるかと思います。
④被写体の傾きを調整する
背景と被写体の傾きが異なっているときは、被写体を変形させて傾きを背景に合わせましょう。
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こちらのテーブルの傾きを調整してみます。

テーブルのレイヤーを選択した状態で、メニューバーから編集→変形→ゆがみを選択します。

バウンディングボックスを操作して傾きを調整していきます。
周りのソファやカーペットの直線部分を目安にすると良いでしょう。
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このような仕上がりになりました。
Photoshopでの画像合成はどうやって練習する?
最後におすすめの練習方法をご紹介します!
上達の近道はたくさん数をこなすこと。実際に手を動かしながら頑張って練習しましょう!!
Adobeチュートリアル
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無料で使えるAdobeチュートリアルです。
動画付きで分かりやすく、練習用のサンプルファイルも用意されているので、手順に沿って作業を進めれば素敵な作品が出来上がります。
一通り終えたら、自分で写真を見繕って試しても良いでしょう。
バナートレース
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YouTube
PENGINが運営するYouTubeアカウントではPhotoshopの基本的な使い方を動画でも解説しています。
理解の速度を早めるには実際の動きを見ることも大切なので、チェックしてみてください!
まとめ
今回は合成の基本手順と、簡単なテクニックをご紹介しました。
合成を極めればデザインがさらに楽しくなるはず。練習を重ねて、ちょっとずつ技術力を上げていきましょう!
合成に使う写真素材自体を加工したい場合、こちらの記事でも解説しているので是非見てみてくださいね!