ムードボードの作り方解説!便利なおすすめ作成ツールも紹介!

ムードボードの作り方解説!便利なおすすめ作成ツールも紹介!

この記事の監修者

粟飯原匠 |プロデューサー

マーケティングを得意とするホームページ制作会社PENGINの代表。教育系スタートアップで新規事業開発を経験し、独立後は上場企業やレガシー産業のホームページ制作・SEO対策・CVR改善の支援を行うPENGINを創業。「ワクワクする。ワクワクさせる。」を理念に掲げてコツコツと頑張っています。

Webデザインのカンプを制作したものの、先輩からデザイン面のフィードバックが多かったり、クライアントと認識がずれていた…なんて経験はないでしょうか?

こういった状況は、制作に関わる人たちの中で”デザインの共通認識”ができていないために起こっている可能性が高いです。

チームやクライアントとデザインの認識をすり合わせたい…そんな時におすすめなのが今回お伝えする「ムードボードです!

今回は、ムードボードの概要や作り方、作成するための便利なツールをご紹介していきます。

Webデザイン初心者はもちろん、最近行き詰まることが多いと感じている経験者の方も、ぜひ参考にしてみてください!

ムードボードとは

ムードボード

ムードボードとは、デザインイメージを共有・確認する際に作成する、デザインアイデアやコンセプトを1つの画面上にまとめたものです。

画像やイラストを1つのボードにまとめているので、言葉では伝わりづらいデザインのイメージやコンセプトを視覚的に共有することができます。

なぜムードボードを作るのか

デザインイメージを共有できる

ムードボードを作る目的の1つは、デザインイメージを共有することです。

例えば、クライアントから「かっこいいデザインにしてほしい」と希望があった場合、そのかっこいいは「スタイリッシュなデザイン」なのか、「ロックなデザイン」なのか、人によってイメージが変わってきます。

こんな時にムードボードを活用すると、クライアントにとっての「かっこいいデザイン」がどういうテイストなのか、簡単に認識をすり合わせることができるようになります。

デザイン制作が効率的に進む

もう1つの目的は、デザイン制作の効率化です。

対クライアントでは、上記のようにデザインイメージを共有することで、制作後のデザイン変更や認識のズレが少なくなり、デザインの出戻りを減らすことができます。

また、チームでデザインを制作している場合でも、ムードボードでイメージが共有できているため、全くイメージの違うデザインがいくつも出来上がる、ような状況も防げるでしょう。

どの形で制作するにしても、ムードボードはすごく活用できるツールですね!

ムードボードを作るコツ

ムードボードの作成では、次のポイントを押さえておきましょう!

(以前、ツイートした内容も参考にしてみてください♪)

目的を確認する

まずは、ムードボードを作成したいデザインを制作する目的を確認しましょう。

どんなサイト制作でも、制作するための目的があるはずです。ポートフォリオサイトや課題でデザインを作成する場合なら「興味のある制作会社で働くため」、クライアントからの依頼であれば「お店をPRし、新規顧客を増やすため」などがありそうですね。

この目的を確認することで、ムードボードで表したいデザインイメージが見えやすくなってきます。

イメージを言語化する

ムードボードは視覚的なツールですが、そもそもデザインイメージが言語化できていないことには、作ることができません。

どういうデザインにしていきたいのか、簡単な単語からで良いので言葉にしてみましょう

ここでも、上記でご紹介したサイト制作の目的を意識すると良いです。制作会社で働くためなら、その会社が得意としているデザインを、お店のPRならそのお店の特徴や雰囲気を探ってみると、イメージが固まりやすくなります。

イメージを視覚化する

画像やイラストは、イメージが明確に固まっている段階で探すようにしましょう。ご自身の中にあるデザインイメージに近い画像であれば、素材の違いなどは気にしなくて大丈夫です。

とにかく、イメージに合っているなと感じた素材はどんどん集めていってください

ムードボードの作り方

それでは、実際にムードボードを作っていきましょう!

①デザインのキーワードを決める

まず、ムードボードで集めたい素材のキーワードを決めます。今回は「かわいい」デザインをキーワードにしてみます。

②イメージに合う画像・フォントを集める

次に、①で決めたキーワードに合う画像を集めていきます。ムードボードでフォントも決めておくと、実際にデザインする際にわかりやすいので、フォントも集めれるとなお良いです。

今回はPintarestで画像を探してみました。

ムードボードの作り方②

③トンマナに合わせてグルーピング

②で集めた画像を、トンマナに合わせてグルーピングしていきます。

同じキーワードで画像を集めていても、トンマナやイメージが全て同じにはならないと思います。

このグルーピングの段階を挟むことで、よりイメージに近いもの同士を集めたムードボードを作成することができます。

今回の例では、「かわいい」デザインの中でも、

・色味がカラフルなカジュアルテイスト

・くすみ色や明朝体が合うきれいめテイスト

の2つにグルーピングすることができました。

ムードボードの作り方③

④スタイルタイルを作成

③でグルーピングした画像を1つのボードにまとめます。こちらでムードボードの完成です!

また、ムードボードの色味を参考に、デザインで使用したいカラーやフォントについてもまとめています。

ムードボードの作り方④

例では、カジュアルテイストのみボードを作成しましたが、シンプルテイストのボードも作成しておき、複数個のムードボードを用意していても打ち合わせやミーティングなどで活用できるかと思います。

ムードボードが簡単に作れるサービス紹介

最後に、ムードボード作成で役立つツールをご紹介します!

Pinterest

Pinterest

Pinterest

1つ目のツールは、今回の例でもご紹介したPintarestです。

Pintarestは画像をブックマークできるツールですが、自身で作成したボードにユーザーを招待できたり、並び替え機能があるので、Pintarest上でそのままムードボードを共有、編集することができます。

また、同じような画像を関連画像としてピックアップしてくれるので、ムードボード作成にはかなりおすすめのツールです。

Adobe Spark

Adobe_Spark

Adobe Spark

Adobeが提供している、デザイン作成ツールです。

テンプレートが豊富かつ、編集機能もわかりやすいため、ムードボードの作成が初めての方でも簡単に作成することができます。

普段Adobeを使用されている方であれば、Creative Cloudとの連携もできてより便利に使えるかと思います。

Niice

Niice

Niice

ムードボード作成に特化したツールです。

ドラッグ&ドロップで画像を挿入すれば、自動で画像サイズや置き場所を調整してくれるので、レイアウトが苦手な方におすすめです。

またSlackとの連携や、ブラウザで簡単に画像をストックできる拡張機能もあります。

InVision

InVision

InVision

InVisionは、Webサイトやアプリ開発で使われるツールですが、「Boards」機能でムードボードを作成することができます。

そもそもが開発で使用されるツールなので、同時に共同編集することができ、チーム内でムードボードを作成するときにおすすめです。

Milanote

Milanote

Milanote

オンラインノートツールとして有名なMilanoteですが、ボード上に画像も配置できるため、ムードボードも作成できます。

リアルタイムでの共同編集も可能なのでチーム内での活用にはおすすめですが、全て英語表記のため、個人で活用するには少しハードルが高いです。

Canva

Canva

Canva

最後のツールは、グラフィックデザインを作成できるCanvaです。

テンプレートの豊富さがCanvaの特徴ですが、ムードボードのテンプレートもあるので、画像を差し替えれば簡単にムードボードを作れます。

デザイン性の高いテンプレートが多いため、色や配置を少しカスタマイズするだけでも、おしゃれなムードボードが作成できますよ。

まとめ

今回は、ムードボードの作り方やおすすめ作成ツールについてご紹介しました。

デザインは言葉だけでの共有が難しく、こうした視覚的なツールを使うことで、より明確なデザインイメージを共有することができます。

デザイン制作の目的を明確化するという意味でも、ぜひサイト制作前にムードボードを作ってみてください!