【体験談】Webデザインスクールを効果的に活用する方法〜デジハリ編〜

【体験談】Webデザインスクールを効果的に活用する方法〜デジハリ編〜

この記事の監修者

粟飯原匠 |プロデューサー

マーケティングを得意とするホームページ制作会社PENGINの代表。教育系スタートアップで新規事業開発を経験し、独立後は上場企業やレガシー産業のホームページ制作・SEO対策・CVR改善の支援を行うPENGINを創業。「ワクワクする。ワクワクさせる。」を理念に掲げてコツコツと頑張っています。

未経験からWebデザイナーを目指すときに、独学をするのか、スクールや職業訓練校に通うのか、悩む方も多いと思います。結論から言えば、独学でもWebデザイナーやWebエンジニアになることは可能です!

しかし、スクールに行くことは学習効率や期限を決めるといった観点から有効だと思います。この記事では、スクールを検討するときに考えてほしいことや、スクールを徹底的に活用する方法について解説していきます。

僕は大学を卒業してからメーカーの企画、飲食店の経営を経て、30歳でWebデザインを学び、IT業界に転職成功、個人でも案件を受けたりWebサイトを運営したりなど、大きく人生が変わりました!

僕は半年間スクールに通ってWebデザインについて学びました。僕が通っていたスクールは「デジタルハリウッドstudio 上野 by LIG」です。

6ヶ月で未経験からWebデザイナーになる!【デジタルハリウッド STUDIO by LIG】

デジタルハリウッドstudio by LIGは、東京の上野にあるWeb制作会社であるLIGが運営しているWebクリエイター養成スクールです。

Webデザイナーの他にも、Webエンジニア、動画クリエイターを目指している方向けのコースを展開しています。

まずは、なぜスクールを選ぶ際にこのデジハリを選んだのかを紹介します。

未経験からWebデザイナーになるためにデジハリを選んだ理由

僕がLIGが運営するデジハリに通うことを決めた理由はいくつかあります。

  • 講師が全員現役のフリーランスデザイナー
  • ライブ授業でLIG社員や他の企業のデザイナーと関われる
  • Web制作会社として有名な企業、LIGが運営している
  • 教室の学習環境

講師が全員現役のフリーランスデザイナー

まず最も決め手になったのは、講師が全員現役のフリーランスデザイナーという点です。

皆さんいろいろな経歴を持っているため、様々な話しを聞くことができて業界に対する理解が深まります。

例えば、デザイン以外にも作曲、動画のスキルもある方がいました。その方は地方のPRの案件などをよくやっているようで、観光地のPR動画、その動画に使用する音楽、PR用のWebサイトなどをトータルで作っていました。そのため、デザインだけではなく、動画や音楽の話もいろいろと聞くことができました。

また、デザイナー歴30年以上の方もいました。「イラレがペンツールしかないときにデザイン事務所に入り浸ってデザイン本を読み漁ってたらいつの間にかデザイナーになっていた」とおっしゃっていました。

今はインターネットで検索すれば「いいデザイン」がたくさん見つかりますが、インターネットが一般的になる前は「デザイン本」といわれる分厚い高価な書籍くらいしか勉強するものがなかったそうです。それを考えると、今は非常に良い時代ですよね😊

そんな感じで、講師として働いている方は非常にスキルの高い方ばかりです。なおかつ、現役で第一線で働いている方しかいないため、現場の生の声が聞けるっというのが非常に刺激になりましたね。

ライブ授業いろいろなデザイナーと関われる

デジタルハリウッドstudio by LIGでは、LIVE授業というものがあります。

これは主にLIGの社員の方による講義やLTがメインなんですが、外部からの講師を招いて行うものもあり、どれも初学者の自分にとっては非常に有益な内容でした。一部例を挙げて、どんなLIVE授業があるのかを解説します!

Goodpatch社員によるUXデザインの授業

LIGからGoodpatchに転職した方のUXデザイン講座がありました。まずは、今デザインにどんな役割が求められているのか、UXデザイン・デザイン思考とはどういうものかといった講義から始まります。

その後、カスタマージャーニーマップ作成のグループワークをやりました。

グループ内の一人に対して、デジハリのユーザーとしてユーザーインタビューを行い、その後、カスタマージャーニーマップとして時系列にまとめていきます。こうすることによって、「どのタッチポイントでユーザーはどんな課題を感じるのか」ということを視覚化できます。

授業ではここまでだったのですが、現状(AS-IS)のマップを元に、理想(TO-BE)のマップを作成し、サービスの改善に活かすということをUXデザインでは行います。

この授業は、UXデザインの概念の理解と実践を初めて経験した機会になりました。

LIGデザイナーによるLT

LIGのデザイナーによるLTも非常に勉強になりました。

デザイナーの仕事って業界の外にいると具体的にイメージつきにくいですよね?

このLTでは、実際の案件に対して、どうアプローチしてどんな制作物を作ったのかというところを話してくれるので、Webデザイナーの業務についてのイメージを掴むことができました。

また、Web制作のあるあるの悩みなんかもわかって、すごく面白かったです!

グラフィック講座

美大出身、グラフィック出身のデザイナーさんによるグラフィックデザイン講座もありました。

この講座では、デザインの学習方法についての講義のあとに、石のデッサンをしました。

デッサンは直接的にデザインがうまくなるものではありませんが、集中力や観察力を鍛える手段としては有効な感じがしたので、そのあともしばらくは毎日時間を取って、家中のあらゆるものをデッサンしました笑

他にも、js講座、Photoshop講座、ディレクション講座、Webデザイントレンドなどいろいろな授業があり、現場の生の声やプロのデザインデータやコードを見る機会があったのは良かったですね😊

LIGが運営しているスクール

皆さんはLIGっていう会社を知っていますか?

僕はWebデザイナーを目指す前は失礼ながら存じ上げていませんでした。

でも、Webデザイナーを目指していろいろと調べていたら、あることに気づいたんです。それは、「Webデザインを学ぶ上でわからないことを調べるとだいたいLIGブログに行き着く」ということです。

LIGブログはWebデザイナーを目指す方必見のメディアサイトです。Web制作に関わる情報が幅広く網羅的に紹介されています。(ネタ系の記事も面白いです)

過去記事も良質なものが多いので、「Webデザイナーってどんな仕事??」って思っている方はとりあえず読み漁ってみってください。

スタジオにはiMac完備

LIGが運営するデジハリのスタジオは、LIGの本社と同じビルに入っています。僕が通っているときは東上野でしたが、今は御徒町の方に移転しましたね。

受講生が使用するスタジオはiMac完備で、1席1席がかなり広く、学習環境的には申し分ないです。

おそらく、受講生は社会人の方がほとんどで、オンラインで受講ができるから教室まで来る人が少ないんでしょうね。

また教室の利用は事前予約制で、予約してなくても空いてたら使える感じでした。予約は1日最長4時間まで可能でしたね。

いいオフィスが使い放題

LIG本社のビルに「いいオフィス」というコワーキングスペースが入っているのですが、デジハリ受講生はこのスペースを10:00〜19:00の間自由に使ってよかったんですよね。

これは本当に最高でした。めちゃめちゃ環境いいです。

また、周りでLIG社員の方も働いているので、なんかLIGの社員になった気分になれます。まあ、ただ勉強してるだけなんですけどね。

いいオフィスはすごいおしゃれな内装なので、ドラマの撮影とかでも使われてました。僕が勉強しているすぐ近くで某坂道系アイドルの真ん中の人が撮影してたこともありました。かわいかったですね😊

ちなみに、キッチンも使えるので、食材買ってくればご飯も作れます。コーヒーやお茶は無料でした。(食器は自由に使っていいけど、返すときに洗おうね)

オンライン説明会を実施中

コロナの影響が出始めたときに、LIGはいち早くリモートに切り替えて、デジハリのサービスも全てオンラインで提供できる体制を整えました。

オンラインでの説明会を実施しているので、教室に行かなくても受講を始めることができてしまいますね💨

未経験からWebデザイナーへ!スクールに行く前に考えるべきこと

次にWebデザイナーになりたいと思っている方がスクールに行く前に考えた方がいいんじゃないかなと思っていることについて書いていきます。

先に言っておきますが、自分は「なんとなくデザイナーになりたいな」と思ったからWebデザインの勉強を始めたタイプです。なので別に大それたことを言おうとは思っていないので、リラックスして読んでください。

なぜWebデザイナーになりたいのか考える

もう先に言っちゃったんですけど、僕はなんとなくデザイナーになろうと思ったタイプです。なので、これは絶対に必要かというとそうでもないかもしれません。

でも「なんでデザイナーになりたいのか?」
って理由が明確な方が挫けにくいかなとは思います。絶対に、どこかのタイミングでデザイナーになりたいと思った理由ってあると思います。

僕の例でいうと、25歳〜30歳までクラブイベントで使用する映像やチケット作成、フライヤー作成などを趣味でちょこちょこやっていて、「デザイナーになったら楽しいかも!」って思って目指しましたw

そんな大した理由はなくて良いと思いますが、すでにデザイナーをやっている人はあなたよりデザインのスキルがあって、あなたよりデザインが好きな人ばかりな可能性が高いです。その中に入って競っていくことに対する覚悟的なものは必要かなと思います。

Webデザイナーに必要なスキルセットを知る

「Webデザイナーになりたいな」
って思いついた段階では、Webデザイナーは何ができればいいのか想像もつかないですよね?僕はつかなかったです。

なのでまずはWebデザイナーに必要なスキルセットを知りましょう。
求人を調べていくと、こんなことが書かれています。

  1. PhotoshopまたはIllustratorを使用したWebデザインスキル
  2. HTML/CSS/JavaScriptを使用したコーディングスキル

この2つが大抵の求人でもとめられます。

つまり、Webデザイナーになるにはこの2つのスキルを学べば良いわけです。

自分が独学タイプかスクールタイプか知る

前述したように、Webデザイナーには独学でもなれます。でも独学って難しくないですか??僕自身は環境を整えないと長期間集中して学習に取り組めないタイプなので、独学でどうにかしようという考えはなかったです。逆にやるべきことが明確な状態であれば誰よりも努力できる自信はあったので、スクールに通うことにしました。

じゃあ、自分が独学でもなれるタイプなのか、スクールに行った方がいいタイプなのかってどうすればわかるんでしょう?

ちょっと考えてみたので、以下の質問に答えてみてください。

  • あなたは一人でもくもくと何かに長期間取り組んだことはありますか?
  • あなたの周りにWeb業界で働いている人がいますか?
  • 家で長時間集中して勉強または仕事ができるタイプですか?
  • 日頃から1時間単位でスケジュールを立てて、それを実行するタイプですか?
  • わからないことは検索すれば自分で解決できるタイプですか?

これに2つ以上yesと答えられる方なら、独学でもいけるのかなと思います。独学でなってる人はけっこうこの条件に当てはまっている人が多いです。

まあ、最初は独学でやってみて、「ちょっと独学だと続かないかな」と思ったらスクールを検討するとかでも良いと思います😊

未経験からWebデザイナーを目指す時のスクール活用方法

それでは実際にスクールの活用方法について解説していきます!今回は自分自身が実際にやってよかったことや「もっとこうしておけばよかった」という反省も踏まえて解説させていただきます!

以前ツイートした以下の内容に沿って解説していきます😊

購入するのは教材じゃなく環境

スクールに通う場合って数十万円するケースが多いですよね?

それを教材に対して支払うという意識だと、マジでお金の無駄なので認識を改めましょう💨

世の中にWebデザインを安価に学べるものはたくさんあります。
書籍に絞って考えても、初心者〜実務レベルになるために20冊本を買うとする場合、平均価格が3000円だと見積もっても、6万円程度です。

なので、スクールに支払う料金は教材ではなく、環境を買っていると認識しましょう!

じゃあ、環境って具体的に何?って話ですが、それは大きく2つに分かれると思っています。

  • 設備などの物理的環境
  • 人間関係などの心理的環境

前者については、学習に適した環境を買うという観点です。僕が通ってたデジハリを例に挙げると、iMac完備、学習に集中できる教室、いいオフィス使い放題などですね!

2番目の心理的環境については、「切磋琢磨できる仲間がいるか」と「困ったときに助けてくれる人がいるか」の2点が重要と思っています。

学習には孤独がつきものなので、お互いにモチベーションを上げ合える人間関係や、困ったときに助けてくれる人の存在は大きいです。

レベルの高い人と関係をつくる

レベルの高い人と関係を作っておくと非常に良いです。

僕の場合は、すでにWebディレクターとして制作会社で働いている方やフリーランスのエンジニアの方が同期にいました。
特にエンジニアの方にはコーディングでわからないことを聞いたり、バックエンドの知識について教えてもらったりしましたね。
また、自分のスキルアップに対して真剣な方が多かったので、非常にいい関係を築けました。

また、講師の方とも関係をつくっておくと良いです。
案件を流してもらったりとか、現場の話をたくさん聞いたりとかできます。
常に、デザイナーに本気でなろうとしてる人と既にデザイナーとして働いている人と一緒にいたので、デザインの勉強をするって普通のことだよねっていう環境でした。

スクールだからこそ作れる人間関係にはお金では測れない価値があると思いますね😊

カリキュラムは瞬殺して、自主制作に時間を割く

デザイナー養成スクールはいろいろありますが、共通して言えることは「カリキュラムをやるだけでは不十分」です。

Webデザイナーとして転職できる水準と、Webデザイナーとして働ける水準には大きな開きがあります。カリキュラムの内容を理解しただけの状態では、転職はできるかもしれないけど、働きはじめてから大変すぎるかもしれません💨

なので、学習中の密度を如何に濃くするかが重要です。

参考に自分の場合例を紹介します。

  • 4ヶ月で終わらせるカリキュラムを半月程度で終終了
  • クラウドソーシングのコンペに毎日1点提案(1ヶ月)
  • 友達がやっている美容室のWebサイトを作成(1ヶ月)
  • 地元のバスケチームのWebサイトを作成(1ヶ月)
  • 自分のポートフォリオサイトを作成(半月)
  • スクールの卒業制作でオリジナルサイトを作成(1ヶ月)

大きな流れは上記のような感じです。合間にレタッチのチュートリアルをやったり、名刺デザインをやったりしてました。
こんな感じで「たくさんつくる」ということに焦点を当てると、スキルアップが早いです😊

スクールでも独学は絶対に必要です。スクールの課題しかやってない人で優秀な人はいないと思っています。「この人はデザイナーとして活躍しそうだな」と思う人は勝手にたくさん作ってるということは覚えておいてください。

自主制作のフィードバックをガンガンもらう

これは、自分がやっておけばよかったと思うことの一つですね。

毎日コンペをしているときや、自分で作ったサイトに対して、周りにいるデザイナーの方にフィードバックをもらっていたら、作業スピードだけじゃなくて、デザインの考え方についてもかなり上達していたと思います。

他者からフィードバックをもらうということは、デザイン上達に欠かせないです。実際に、転職してから先輩デザイナーにフィードバックをもらいながら業務をしていたら、見違えるほどデザインスキルが上達しました。

せっかく自主制作をやるなら、フィードバックをガンガンもらった方が良いです😊

勉強方法を学ぶ

これはツイートには含まれていませんでしたが、非常に重要な内容なので補足しておきます。最も学ぶべきことは「勉強方法」だと思っています。

用意されたカリキュラムをどれだけやっても、習得できるスキルには限界がありますが、スキルアップ方法を知れば、自分自身を無限に成長させることができます。

勉強方法を知るためには、自分よりもできる人に毎日何をしているかを聞くのが一番です。参考までに、僕が先輩デザイナーから学んだ学習習慣を羅列しておきます。

  • メディアサイトを読む
  • ギャラリーサイトを見る
  • 町中のデザインを観察する

デザインをたくさん見ることと、Webデザイナー向けのメディアサイトを読んで知識をコツコツインプットしていきましょう。

デザインを見る際は、誰に向けられているのか、見た人に何をしてほしいのかということを意識して「なぜそのデザインなのか?」仮説を自分なりに立てるようにしましょう。

「あいらいがかわいい」「スタイリッシュな感じ」で終わらせていると、いい感じの見た目は作れるようになるかも知れませんが、デザインができるようにはなりません。

勉強法については長くなるのでまた別の機会にまとめようと思います。

未経験からWebデザイナーへ!自分に合ったスクールの選び方

それでは、自分に合ったスクールの選び方を紹介していきます。あくまで一つの意見なので参考にしてください😊

自分でガンガン学習するタイプの人

僕は環境さえあれば自分でガンガン学習するタイプです。
人に教えてほしいとか、精神的なサポートをしてほしいと思うタイプではありません。

僕と同じようなタイプの人は、純粋に講師のレベルで選ぶのが良いと思います。

僕が説明会を受けた中で講師のレベルが高いと思ったのはデジハリだけでした。割とスクールって現役のデザイナーとして第一線で活躍してる人ってすくないんですよね💨
トレンドの移り変わりが激しい業界なので、元Webデザイナーの教える専門の人が講師だと、昔の話が多くて間違った認識を持ってしまう可能性があります。

現役でデザイナーをやっている方が講師だと現場のリアルな情報がわかるのでおすすめです。

メンタルが強くない人

逆に、「人から丁寧に教えてほしい」とか「サポートをしっかりしてほしい」と思う人は、講師のスキルで選ばない方が良いです。

理由はいくつかありますが、最も大きな理由は、デザイナーとして働いている人はその気持ちが理解できないからです。

フリーランスデザイナーとして働き始めたときには、わからないことは自分で解決できないとやっていけないし、人からのサポートとかもないですからね。
また、スキルが高い人ほどフィードバックが厳しいです。根性がある人なら良いですが、そこに自信がない人は優しく手取り足取り教えてくれるスクールじゃないと挫折しちゃうかなと思います。

なので、「優しく教えてほしい」、「学習ができるようにサポートしてほしい」と思っている方は、「サービスにホスピタリティがあるか」と「サポート体制や保証の仕組み」で選ぶと良いと思います😊

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最後に

独学でも、スクールでも必要なのは「期限を決めること」です。

いつまでにデザイナーになるのかを明確にしておかないと、決まるものも決まらなくなってしまいます。数ヶ月集中して学習すれば、転職できるだけのスキルは身につきます。期限を決めて、やるべきことを逆算して計画的に進めましょう😊

それでは、最後まで読んでいただいてありがとうございました!

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