LP(ランディングページ)を改善する方法9選|最適化に役立つツールや注意点も解説

LP(ランディングページ)を改善する方法9選|最適化に役立つツールや注意点も解説

この記事の監修者

粟飯原匠 |プロデューサー

マーケティングを得意とするホームページ制作会社PENGINの代表。教育系スタートアップで新規事業開発を経験し、独立後は上場企業やレガシー産業のホームページ制作・SEO対策・CVR改善の支援を行うPENGINを創業。「ワクワクする。ワクワクさせる。」を理念に掲げてコツコツと頑張っています。

LPは訪問者を顧客に変えるための最初のステップです。しかし、「LPからのコンバージョンが少ない」「改善したいが何から取り組めばよいかわからない」と、どのようにすれば効果を最大化できるのかわからない方も多いでしょう。

この記事では、9つの改善策と最適化に役立つツール、注意点まで詳しく解説します。

LPからのコンバージョンを増やしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

現代におけるLPの重要性とは?

LPは、ユーザーに商品の購入、サービスの登録、ニュースレターの購読といった特定の行動を促すために設計されています。具体的には以下のような特徴があります。

  • 特定の目的に特化しているため、成果の測定や改善を行いやすい
  • Google検索、デジタル広告、専門記事など多様な経路からユーザーを集客できる
  • 商品やサービスに興味を持っているユーザーが多いため、適切な最適化により高いコンバージョン率の達成が可能

このようにLPは、ユーザーを直接的な行動へと導く強力なツールであり、現代のデジタルマーケティングにおいて欠かせない存在です。マーケティング目標の達成に大きく貢献するため、企業はLPの設計と最適化に力を入れる必要があります。

ただし、LPの効果を最大化するためには、ターゲットユーザーのニーズを的確に捉え、わかりやすいデザインや説得力のあるコピーライティングを心がける必要があります。A/Bテストなどを活用し、継続的な改善を行うことも重要です。

LPを改善する方法9選

LPを改善する方法を9つ紹介します。

1.チェックリストを利用する

LPの改善策は無数に存在するため、まずは現状の課題を把握することが重要です。以下のチェックリストを活用し、仮説を立てながら施策を検討しましょう。

  • シンプルな導線設計となっているか
  • 自社商品・サービスに最適な構成か
  • ユーザーニーズにあった構成か
  • ファーストビューに「キャッチコピー・アイキャッチ画像・CTAボタン」が含まれているか
  • UIを意識したデザインか
  • ボタンの数や位置は適切か
  • 不必要な余白はないか
  • テキストスタイルはテーマに合っているか
  • レスポンシブ対応しているか
  • 印象的なキャッチコピーか
  • クリックしたくなるボタンの文言か
  • 実績や事例が記載されているか

このチェックリストを参考に、LPの現状を分析し、改善点を洗い出しましょう。たとえば、ファーストビューにCTAボタンがない場合は、追加することで改善が見込めます。また、キャッチコピーが印象的でない場合は、ユーザーの心を動かす文言に変更するなどの施策が考えられます。

2.ファーストビューを改善する

LPの改善でもっとも重要なのが「ファーストビュー」です。ファーストビューとは、ページを開いた瞬間にユーザーの目に触れる部分のことで、サイトの初印象を決定づけます。

訪問者は3秒以内にそのページを利用するかどうかを決めるため、この短い時間内にユーザーの興味を引き、ページを閲覧してもらうことが重要です。

ファーストビューには、キャッチコピー、画像、申し込み・購入ボタンが含まれている必要があります。一般的に、キャッチコピーを左に、画像を右に設定し、その下にアクションボタンを配置するのが効果的とされています。

これらの要素が欠けていたり、配置が適切でなかったりする場合は、ファーストビューの改善から着手することをおすすめします。

3.キャッチコピーの見直し

LPのテキストの中で、キャッチコピーはもっとも重要な要素です。キャッチコピーを効果的に作成するコツは、商品やサービスの特徴を単に列挙するのではなく、ユーザーにとってのメリットを前面に押し出すことです。

たとえば、「コンサルタントを活用することで時間を節約し、失敗のリスクを避けられる」というように、具体的な利点の提示によりユーザーの関心を引くのに効果的です。

一方、特徴をただ羅列するだけのキャッチコピーは改善が必要です。商品やサービスがユーザーのどのような問題を解決できるのかを明確に示さなければ、訪問者はすぐにページを離脱してしまうでしょう。

キャッチコピーは、ユーザーの悩みや課題に寄り添い、それを解決するソリューションだと訴求することが重要です。

4.ファーストビュー画像を再考する

ファーストビューで使用する画像は、LPの第一印象を大きく左右します。商品やサービスの魅力が直感的に伝わる画像を選ぶことが、効果的なLPを作成するための重要なポイントです。

モデルやタレントを起用した写真よりも、商品そのものやサービスの利用シーンを示す画像の方が具体性があり、購入や申し込みへの誘導により効果的です。

形のないサービスの場合は、そのサービスの利用がもたらす具体的な場面や成果を描いた画像を使うことが、サービスの魅力を伝えるのに役立ちます。たとえば、学習塾であれば、授業に熱心に取り組む子どもたちの姿が理想的な画像といえるでしょう。

5.CTAボタンを設計する

CTAボタンのデザインを変更することで、コンバージョンの向上が期待できます。まず、ボタンがユーザーにとって明確に認識できるかを確認し、大きさ、色、形が適切かどうかを見直しましょう。目立たないデザインの場合、興味を持ったユーザーも行動に移しにくくなってしまいます。

一般的に、緑色のボタンが効果的とされることが多いですが、これが最適とは限りません。自社のLPに合った色を見つけるためには、A/Bテストなどを通じた検証が必要です。

ボタンの配置は、ファーストビュー、ページ中央、ページ最下部の3箇所に設置するのが基本とされています。これにより、ユーザーがページの目的を思い出しやすくなります。現状、これらの位置にボタンがない場合は、まずはボタンの追加から始めることをおすすめします。

6.信頼性を高めるために実績を公開する

信頼性を高めるためには、ファーストビューで「お客様満足度」、「取引先実績」、「◯◯氏おすすめ」などの情報の提示が効果的です。

また、王冠やメダルのアイコン、金色のデザイン要素を使用すると、視覚的に訴求力が増します。サービスや商品の効果をユーザーに納得してもらうためには、具体的な実績や活用例を提示し、ユーザーの疑念を払拭して信頼を築くことが重要です。

7.申し込みフォームを改善する

申し込みフォームの複雑さや入力項目の多さが、ユーザーの途中離脱を招く主な原因です。入力の手間を減らすことがフォーム通過率を向上させるための重要な改善点だといえます。

具体的には、必要な項目を絞り込み、選択式の回答を増やし、フリガナや住所の自動入力機能の導入によりユーザーの負担を軽減できます。

また、入力不備がある場合のフィードバックも改善が必要です。エラー箇所を明確に指摘し、ユーザーがすぐに修正できるようなサポートで、ストレスを軽減できます。

さらに、画面の見やすさと操作のしやすさも重要な要素です。不適切な配置や小さすぎる文字は改善が必要でしょう。加えて、LPとフォームの一体化によって、ページ移動のストレスを減らし、コンバージョン率の向上が期待できます。

8.レイアウトを最適化する

LPの全体的な構成変更は、コンバージョン率に大きな影響を与えるため、慎重な検討が必要です。ヒートマップツールの活用により、ユーザーがどの部分をじっくり読んでいるかを視覚的に把握できます。

特に注目度が高いにもかかわらず、内容が薄いと感じられる部分については、情報をさらに充実させることが効果的です。

また、情報を提供する順序も重要です。ユーザーがもっとも関心を持っている情報をページの初めに配置し、興味を引きにくい内容は後半に移動させるという戦略も効果が期待できます。

9.ロード時間の短縮を図る

LPの表示速度は、ユーザーのサイト離脱率に直結する重要な要素です。読み込み時間が1秒から3秒に延びるだけで、離脱率が30%増加するというデータもあります。

特に画像ファイルのサイズが大きいとページの読み込み速度が遅くなるため、画像の最適化は必須です。1枚あたりの画像サイズを100〜200キロバイトに抑えることを目標に、無料の画像圧縮サイト「TinyJPG」などを利用して画像を圧縮することをおすすめします

TinyJPG

引用:https://tinyjpg.com/

また、最適化後は「PageSpeed Insights」などのツールを使用してLPの表示速度を確認し、必要に応じてさらなる改善の繰り返しが重要です。

PageSpeed Insights

引用:https://pagespeed.web.dev/

LPを改善するときの3つの注意点

LPを改善するときの注意点には、以下の3つが挙げられます。

  1. テスト要素は1つに絞る
  2. 改善の優先順位を決める
  3. 問い合わせが増えることが成功とは限らない

1.テスト要素は1つに絞る

効果的なLP構築には、テストの際に変更する要素を1つに限定することが重要です。複数の要素を同時に変更すると、どの要素が効果をもたらしたかを判別するのが困難になります。

キャッチコピー、画像、申し込みボタン、申し込みフォームのそれぞれを個別にテストし、もっとも効果的な組み合わせを特定します。時間がかかるように思えるかもしれませんが、改善に最短で近づく方法です。

2.改善の優先順位を決める

LPには改善すべき点が数多く存在するため、全ての要素を一度にテストすることは現実的ではありません。そのため、改善すべき要素の優先順位決めが重要です。

コンバージョン率に直接的な影響を与える要素から順にテストすると、効果が把握しやすくなります。具体的には、以下の順序で改善を進めることをおすすめします。

  1. キャッチコピー
  2. ファーストビューの画像
  3. 申し込みボタン(CTA)
  4. 申し込みフォーム
  5. その他の要素(レイアウト、信頼性の向上など)

改善を積み重ねることで、効率的にランディングページの最適化が図れます。ただし、サイトの特性によって優先順位は異なる場合もあるため、自社の状況に合わせた柔軟な対応が大切です。

3.問い合わせが増えることが成功とは限らない

問い合わせ数が増えるだけでは、成功とはいえません。真の目的は、問い合わせを成約に結び付けることです。問い合わせ数の増加だけでなく、それが実際の成約にどの程度つながっているかを検証することが重要となります。

問い合わせ後のフォローアップが不十分なために、成約に至らないケースは少なくありません。そのような場合は、LPの改善と並行して、問い合わせに対するフォロー戦略も見直す必要があります。

LP改善に役立つ5つのツール

LP改善に役立つツールには、以下の5つが挙げられます。

  1. A/Bテスト実施ツール
  2. ヒートマップツール
  3. 表示速度診断ツール
  4. サイト解析ツール
  5. EFOツール

ここではそれぞれにわけて解説しますので、詳しくみていきましょう。

1. A/Bテスト実施ツール

A/Bテスト実施ツールは、異なるランディングページを設定し、自動的な配信により、どちらのページがより高いコンバージョン率を達成しているかを分析するツールです。

基本的な比較のみが目的であれば、無料のツールで十分な場合があります。一方、有料のツールでは、効果的だったパターンの要因分析や、より詳細なアクセス解析機能など、さまざまな機能を活用できます。

2. ヒートマップツール

ヒートマップツールは、サイト訪問者のマウスの動きやクリックを色で示し、どのエリアが熱心に読まれているか、あるいは無視されているかを可視化するツールです。

本ツールはLPの構成を改善するために欠かせないものです。たとえば、注目されている部分がページの後半にある場合、その情報を前半に移動させて、ユーザーが求める情報をより早く提供できるようになります。

また、頻繁にクリックされる箇所も特定できるため、誤ってクリックされている場所がないかについても確認が可能です。

3. 表示速度診断ツール

表示速度診断ツールは、ランディングページの表示速度を診断し、改善案を提示するツールです。モバイル端末およびデスクトップでのページの表示速度を評価し、パフォーマンススコアとともに改善策を提案します。

スコアが80以上の場合は、ページのパフォーマンスが良好であると評価され、特別な改善策は不要です。一方、スコアが80未満の場合は、画像サイズの最適化やその他のファイル削減などが提案されます。これらの改善策を実施すれば、表示速度の向上が期待できます。

4.サイト解析ツール

ランディングページの効果を測定するには、「Googleアナリティクス」と「Googleサーチコンソール」が有効です。それぞれGoogleが提供する無料ツールで、豊富なデータと洞察を提供します。それぞれのツールを利用して得られるデータは以下のとおりです。

ツール得られるデータ分析内容
Googleアナリティクス・訪問者数や特定ページへのアクセス数
・流入元
・訪問者の性別や年齢などの基本属性
・ページごとにどのようなユーザーに人気があるか
・訪問者がサイト内でどのように行動しているか
Googleサーチコンソール・LPの検索キーワード
・各キーワードのクリック率(CTR)
・検索順位
SEO施策の効果測定

5.EFOツール

FOツールは「Entry Form Optimization」の略称で、Webサイトの入力フォームをユーザーフレンドリーにしてコンバージョン率を向上させることを目的としています。本ツールは、住所や名前などの入力時に自動補完機能を提供し、ユーザーの負担を軽減します。

また、フォームの設計を直感的にし、エラーメッセージを明確に表示して、ユーザーの混乱防止が可能です。これにより、入力エラーの可能性が減少し、フォームの送信率が向上します。

EFOツールの使用は、ユーザーがWebサイトでスムーズな操作ができるようになるため、サイトからの離脱率を減少させ、最終的には全体の成果を向上させる重要な手段です。

LP 最適化に関するよくある3つの質問

LP 最適化に関するよくある質問には、以下の3つが挙げられます。

  1. LPで最も重要なポイントは?
  2. 効果的なLP最適化手法とは?
  3. LP修正に伴う費用はどの程度?

1. LPでもっとも重要なポイントは?

ランディングページの制作においてもっとも重要な点は、ユーザーニーズに合った内容の提供です。どれだけ魅力的なデザインを施しても、ユーザーが求める情報や解決策が含まれていなければ、コンバージョンにはつながりません。

まずはユーザーが何を望んでいるかを深く理解し、その要求に応えるコンテンツの設計が、成功への鍵となります。

2. 効果的なLP最適化手法とは?

効果的なランディングページ最適化(LPO)は、トラフィックを増やすことが目的ではありません。改善すべき点を広範囲に特定し、その中からもっとも効果が期待できる施策を優先的に実施する必要があります

また、すべての改善案を一度に適用するのではなく、段階的に効果を測定しながら最適化を進めるのが効率的です。

特にファーストビューに位置する画像、キャッチコピー、CTAボタンは初印象に大きく影響するため、これらの最適化を優先的に行うことをおすすめします。

3. LP修正に伴う費用はどの程度?

LPの修正費用は、求める品質と対象範囲によって大きく異なります。基本的なLPであれば10万円以下、デザインやコンテンツにこだわる場合は、10万円から30万円程度を見込む必要があります。

さらに高度な戦略設計や上質なデザインを要求する場合は、30万円から60万円が目安です。Webマーケティングを本格的に展開する場合には、60万円以上の予算が必要になることもあります。

制作にかかる時間はプロジェクトの規模によって異なり、1週間から3ヶ月以上の期間を要する場合があります。予算とニーズに応じた適切な制作パートナーの選定が重要です。

まとめ

LPを改善する方法について解説しました。効果的なLPへと改善するには、課題を把握したうえで明確な改善策の立案が必要です。

また、あらゆる箇所を同時に変更すると、何が悪かったのか特定できなくなります。改善の効果を最大化させるためには、優先順位が高い項目から順に取り組むようにしましょう。
まずは本記事で紹介したチェックリストで、現在のLPの内容をチェックしてみてください