【初心者向け】被リンクとは?SEO効果を得られる種類や良質な被リンクを獲得するコツをわかりやすく紹介!

【初心者向け】被リンクとは?SEO効果を得られる種類や良質な被リンクを獲得するコツをわかりやすく紹介!

この記事の監修者

粟飯原匠 |プロデューサー

マーケティングを得意とするホームページ制作会社PENGINの代表。教育系スタートアップで新規事業開発を経験し、独立後は上場企業やレガシー産業のホームページ制作・SEO対策・CVR改善の支援を行うPENGINを創業。「ワクワクする。ワクワクさせる。」を理念に掲げてコツコツと頑張っています。

あるWebページやWebサイトが、別のページやサイトからリンクされる被リンクがなぜSEO対策に重要といわれるのでしょうか。この記事では、SEO対策において被リンクが重要とされる理由やSEOの効果を高められる「良質な被リンク」の種類について解説します。

被リンクとは?

被リンクとはあるWebページやWebサイトが、別のページやサイトからリンクされることです。被リンクは、SEO(検索エンジン最適化)で重要な要素の一つで、被リンクの数や質によって、検索エンジンの順位に影響を与えます。

被リンクは、外部サイトから自社サイトへの「人気投票」と見なされることがある重要な要素です。

SEO対策において被リンクが重要な3つの理由

ここからはSEO対策において被リンクが重要な以下の3つの理由について、詳しく解説します。

  • 上位表示されやすくなる
  • ドメインパワーが向上する
  • クローラビリティが向上する

理由1.上位表示されやすくなる

被リンクは検索エンジンにとって、あるWebページやWebサイトの信頼性や人気度を判断する指標の一つです。被リンクの数や質が高ければ高いほど、検索エンジンはそのページやサイトを有用なものと認識し、検索結果の順位を上げる傾向があります。

被リンクの数が多く、質が高いほど検索順位を上げる効果が期待できることから、SEO対策において被リンクの数と質が重要視されるのです。

理由2.ドメインパワーが向上する

Webサイトのドメインパワーとは、Webサイトの力を示す指標のことです。ドメインパワーは「検索エンジンからどの程度評価されているか」を表します。

ドメインパワーはSEO対策において重要な指標の一つで、ドメインパワーが高ければ高いほど、検索結果の順位が上がりやすくなります。

ドメインパワーが高いWebサイトは、ユーザーや他のWebサイトからの信頼性や価値も高まる効果があるのです。ドメインパワーは、seomozやahrefsなどの専用ツールで算出できます。

理由3.クローラビリティが向上する

クローラビリティとは、検索エンジンのクローラー(ロボット)がWebサイトの情報を収集しやすいかどうかを示す指標のことです。クローラーとは検索エンジンがWebサイトのページを巡回して内容を把握するためのプログラムを指します。

クローラビリティが高ければ(クローリングしやすければ)、クローラーがWebサイトのページに頻繁にアクセスして内容を把握できるため、検索結果に表示されやすくなります。逆にクローラビリティが低ければ、クローラーがWebサイトのページにたどり着きにくくなり、検索結果に掲載されにくくなるのです。

SEO効果を得られる良質な被リンクの種類

ここからはSEO効果を得られる良質な被リンクの種類を具体的にみていきます。良質な被リンクの特徴を知ることで、自分のWebサイトの被リンクが良質かどうかを判断する基準となるでしょう。

自然的に発生した被リンク

自然的に発生した被リンクとは、外部サイトが自分のサイトのリンクを設置したリンクのことです。ナチュラルリンクと呼ばれることもあります。

自然的に発生した被リンクは、外部サイトが自分のサイトの内容に価値を感じてリンクを貼ったことを意味するため、検索エンジンにとっても信頼性の高いリンクと判断されます。自然的に発生した被リンクを獲得するには、自分のサイトのコンテンツを充実させて、他のサイトにとって参考になるような情報を提供することが重要です。

関連性の高いサイトからの被リンク

関連性の高いサイトからの被リンクとは、リンク先のページのテーマに関連する専門的な情報を公開しているサイトからのリンクを指します。例えば自動車のサイトから自動車のサイトへのリンクや、美容のサイトから美容のサイトへのリンクなどが該当します。

関連性の高いサイトからの被リンクは、検索エンジンによってより高く評価され、検索順位を向上させる効果が期待できるのです。

多くの人に知られているサイトからの被リンク

多くの人に知られているサイトからの被リンクとは、アクセス数や知名度が高いサイトからのリンクを指します。例えばYahoo! やGoogleなどの大手検索エンジンや、WikipediaやAmazonなどの有名なWebサイトからのリンクのことです。

多くの人に知られているサイトからの被リンクは、検索エンジンによって信頼性の高いリンクと判断され、検索順位を向上させる効果が期待できます。

良質な被リンクを獲得する5つのコツ

まず「良質な被リンク」について定義しましょう。良質な被リンクとは、検索エンジンからの評価が高い被リンクのことで、具体的には以下の5つです。

  • ユーザーが読みたいと思うコンテンツを作る
  • ユーザーのニーズを満たす情報を発信する
  • 図解や写真などを積極的に活用する
  • 専門性(E-A-T)を高める
  • 拡散されやすい仕組みを作る

それぞれ詳しくみていきます。

1.ユーザーが読みたいと思うコンテンツを作る

良質な被リンクを獲得するコツは、自分のWebサイトにユーザーが「読みたい」と思えるコンテンツを掲載することです。ユーザーからの評価が高くなれば「このWebサイトの情報を広く知らしめたい」と感じたユーザーによる被リンクの獲得が期待できるでしょう。

ユーザーが「読みたい」と思えるコンテンツを作るには、まずユーザーのペルソナを絞り込み、ペルソナが考えるニーズに則ったコンテンツ作りが必要です。

2.ユーザーのニーズを満たす情報を発信する

良質な被リンクを獲得するには、幅広いユーザーの検索ニーズを満たす情報を発信することが大切です。「このWebサイトには自分が求める情報がある」とユーザーが感じてくれれば、被リンクを獲得するチャンスとなるためです。

自分のWebサイトのPV数がどれだけ伸びても、ユーザーの検索ニーズを満たすことができなければ、被リンクは獲得できません。自分のWebサイトにコンテンツを掲載するときは「ユーザーのニーズを満たせているコンテンツかどうか」を意識するといいでしょう。

3.図解や写真などを積極的に活用する

良質な被リンクを獲得するには、テキストだけのコンテンツではなく、適宜、図解(インフォグラフィック)や写真を活用することがおすすめです。テキストのみのコンテンツでは、文章をすべて読まなければ情報を入手できません。

一方で図解や写真があれば、テキスト以上の情報をひと目でユーザーに伝えることができます。図解や画像ばかりに偏るのもおすすめできませんが「文章では説明が難しい」と感じたときは図解や写真を積極的に活用して「ユーザーに伝わるコンテンツ」を目指しましょう。

4.専門性(E-A-T)を高める

良質な被リンクを獲得するには、自分のWebサイトの専門性(E-A-T)を高めることが大切です。E-A-TとはWebサイトにおける専門性・権威性・信頼性を意味する言葉です。

  • E-Expertise (専門性)
  • A-Authoritativeness (権威性)
  • T-Trustworthiness (信頼性)

上記の頭文字をとってE-A-Tと呼ばれます。E-A-Tの各要素の具体的な解説は以下の通りです。

専門性
(Expertise)
Webサイトのコンテンツが、その分野における知識や経験を持った専門家によって作成されているかどうかを示す。専門性を高めるには、コンテンツの品質や正確性を保つことや、コンテンツ作成者のプロフィールや資格を明示することが有効。
権威性
(Authoritativeness)
Webサイトやコンテンツ作成者が、その分野において信頼や評価を得ているかどうかを示す。権威性を高めるには、外部からの被リンクやSNSでのシェア数などを増やすことや、メディアやインフルエンサーとのコラボレーションを行うことが有効。
信頼性
(Trustworthiness)
Webサイトやコンテンツが、ユーザーにとって安全で信頼できるかどうかを示す。信頼性を高めるには、プライバシーポリシーや利用規約などを掲載することや、SSL証明書を導入することが有効。

E-A-TはGoogleの検索品質評価ガイドラインで定義されているWebサイトの評価基準のひとつで、Googleは、E-A-Tの高いWebサイトを優先的に上位表示させる傾向があるのです。上位表示されるWebサイトはGoogleからのE-A-Tにおける評価が高いとみなされるため、被リンクを獲得しやすくなるでしょう。

5.拡散されやすい仕組みを作る

良質な被リンクを獲得するためには、自分のWebサイトのコンテンツが拡散されやすい仕組みを作ることが重要です。ページトップ、あるいはコンテンツごとに「シェアボタン」の設置を行ってください。

情報が拡散されると自分のWebサイトのPVが伸びることが期待でき、ユーザーからの評価が得られるでしょう。ユーザーが評価してくれたとき、SNSや自分のブログへ拡散しやすい仕組みを作っておくと、ユーザーが情報の拡散に協力してくれます。

次のページでは、良質な被リンクを獲得する・増やす方法を20選にして紹介しています。また、注意点やよくある質問も解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

参考:【2023年最新】良質な被リンクを獲得する・増やす方法20選|注意点やよくある質問も徹底解説!

被リンク獲得における3つの注意点

ここからは被リンク獲得で注意すべきポイント3つを紹介します。この注意点を理解して避けることで、SEO対策における被リンク獲得のデメリットを排除できるでしょう。

1.有料リンクの設置は悪影響を及ぼす

有料リンクとは他のWebサイトから自分のWebサイトへのリンクをお金を払って購入することを指します。有料リンクはSEOにおいて、検索エンジンのガイドラインに反する手法のひとつです。

有料リンクを設置することで、Googleなどの検索エンジンからペナルティを受ける可能性が高まります。さらに有料リンクは関連性や権威性の低いサイトからのリンクが多いため、SEOにとって有効な被リンクとはいえないのです。

有料リンクは自然なリンク構築とは異なり、サイトの品質や価値を高めることができません。そのため有料リンクの設置は、やるべきではないといえます。

2.関連性の低いページからの被リンクは避ける

SEO対策において関連性の低いページからの被リンクは避ける理由は、主に以下です。

  • 検索エンジンにとって自然なリンクと見なされにくく、SEO評価が低くなる可能性がある
  • ユーザーにとっても価値のないリンクと感じられ、サイトの信頼性や評判を損なう恐れがある
  • スパムやブラックハットSEOの手法と見なされ、ペナルティの対象となる可能性がある

以上の理由により、SEO対策において関連性の低いページからの被リンクは避けるべきといえます。

関連性があるページであれば、不特定多数のユーザーが関心を持って被リンクを貼ってくれることから、関連性の低いページからの被リンクは不自然とみなされてしまうのです。

3.品質の低いページからの被リンクは避ける

SEO対策において品質の低いページからの被リンクは避ける理由には、主に以下です。

  • 検索エンジンにとって不自然なリンクと見なされ、SEO評価が低くなる可能性がある
  • ユーザーにとっても価値のないリンクと感じられ、サイトの信頼性や評判を損なう恐れがある
  • スパムやブラックハットSEOの手法と見なされ、ペナルティの対象となる可能性がある
  • サイトの品質や価値を高めることができず、SEO効果を得られない

以上の理由により、SEO対策において品質の低いページからの被リンクは避けるべきといえます。

品質の低い、権威性のないページからの被リンクは、自分のWebサイトにデメリットしか与えません。被リンクは数だけではなく「質」を重視することも大切です。

低品質な被リンクを削除する2つの方法

もし自分のWebサイトに品質の低い被リンクがあった場合は、どのような方法で削除するのでしょうか。ここからは低品質な被リンクを削除する2つの方法をより具体的にみていきます。

1.サイト運営者に連絡して削除してもらう

品質が低い被リンクを見つけた場合は、被リンクを貼ったサイト運営者に連絡して被リンクを外してもらう方法を取りましょう。先方がリンクの削除に応じてくれるとは限りませんが、連絡することでこちらの「被リンクを望んでいない」という意思を伝えることができます。

品質が低い被リンクを放置しておくと、自分のWebサイトの検索エンジンからの評価が下がってしまうため、見つけ次第行動しましょう。

2.サーチコンソールを使ってリンクを否認する

Googleのサーチコンソールを使用して、リンクを否認することで被リンクを削除できます。

サーチコンソールから「否認」の操作を行うことで、Googleは該当のリンクを無視してサイトの評価を行います。サーチコンソールを使う方法の場合、先方の意思確認が不要なため手間も少ないでしょう。

被リンクでよくある3つの質問

ここからは、被リンクに関してよくある質問の中から3つ抜粋して紹介します。被リンクに対する疑問がありましたら、ぜひ参考にしてみてください。

質問1.被リンクの価値は低くなっている?

被リンクのための有料リンクの出現などにより、被リンクの価値が低くなっているのでは、と感じる人もいるようです。しかし被リンクの価値が低くなっていることはありません。

被リンクは、他のWebサイトやページからの「人気投票」です。その1票1票(1リンク1リンク)が「このコンテンツは価値があり、信頼できて、有益である」というシグナルを検索エンジンに証明する役割があります。被リンクは、今でもSEOで重要な順位決定要因です。

ただし被リンクには、質の高いものと低いものがあります。質の低い被リンクは、SEO効果がないだけでなく、ペナルティの原因にもなります。

被リンクの価値が低くなっているのではなく、被リンクの「質」が重要になっているということです。質の高い被リンクを増やすことで、SEO効果を高められるでしょう。

質問2.獲得した被リンクをチェックする方法はありますか?

被リンクをチェックする方法は主に以下の2つです。1つ目は、Googleが提供する「Google サーチコンソール」を使う方法です。

「Google サーチコンソール」では、自分のサイトに向けられた被リンクの数や、被リンク元のサイト名、アンカーテキストなどを確認できます。一方でGoogle サーチコンソールでは被リンクの質を詳しく分析できません。

2つ目は有料の被リンクチェックツールを使う方法です。有料のツールでは被リンクの質を測る指標として、ドメインレーティングやURLレーティングなどを提供しています。

これらの指標は被リンク元のサイトの信頼性や権威性を示すもので、高いほど被リンクの質が高いと判断できます。

質問3.質の低いリンク(スパムリンク)の特徴はありますか?

質の低いリンク(スパムリンク)の特徴の例は、以下です。

  • リンク集だけのページ
  • プログラムで自動生成された薄っぺらいコンテンツを持つサイトからのリンク
  • AIを用いた記事コンテンツ
  • ブラックハットSEOの手法を使っているサイトからのリンク
  • リンク先のサイトと関係のないキーワードや、不自然なアンカーテキストを持つリンク
  • リンク先のサイトの評判や信頼性が低いサイトからのリンク
  • リンク先のサイトに対して、故意に悪意を持って送られたリンク(スパムリンク攻撃)

これらのリンクは、検索エンジンによってペナルティの対象となる可能性があります。

そのため定期的に被リンクをチェックし、質の低いリンクを発見した場合は、リンク元のサイトに連絡してリンクを削除してもらうか、Googleの否認ツールを使ってリンクを否認するといった方法で、早めに対処することが必要です。

まとめ

被リンクはSEO対策において、重要な指標のひとつです。重要であるがゆえに検索エンジンのポリシーを遵守して被リンクの獲得を目指すことが一番の近道といえるでしょう。

ポリシーをかいくぐり、不当に被リンクを獲得しても検索エンジンからの正当な評価は得られません。この記事を読んで、良質な被リンクを獲得できるWebサイト作りを行ってみてください。