システム開発を進める上で、バグが発生する可能性があります。この記事では、バグが発生する理由や生じる可能性があるリスク、バグをなくす方法などを詳しく紹介しています。システム開発をしている場合はぜひ参考にしてください。
システムにおける「バグ」とは?

システム開発においてバグとは、機能が通常通りに機能しない不具合をさします。もしくは仕様書通りにプログラムが動かない場合もバグにあたります。
バグの由来は「虫」
バグの由来は英語でbugと表記し直訳でいえば「虫」を出します。
このきっかけとなったのが、1940年にあったコンピューターが故障した原因が虫が入り込んだことでした。この状況から現在でもコンピューターにおける不具合を全般的にバグがあると言うようになりました。
デバッグとの違い
デバッグとはバグがおきた状態、つまりコンピューターの不具合を改修することをいいます。デバッグの由来は、de(取り除く)とbug(虫)をつなげたdebugから来ています。
故障との違い
故障とはシステムが完全に使えない状態を指します。全ての機能を使うことができない状態であり、原因としてはバグのほかに機械が消耗している場合もあります。つまり、バグは故障の要因となる可能性があります。
バグの場合はその部分だけ修正が可能ですが、故障の場合は根本的な修理が必要です。そのため、従来通りに利用できるようになるまで時間がかかる可能性があります。
障害との違い
バグや故障だけでなく、従来通りの動きをしない原因の1つに障害が挙げられます。障害とは、想定していた動きや実行結果と一致しないといった不備の原因のことです。障害の要因はさまざまな場合があり、バグやエラー、故障などのほかに自然災害やサーバーダウンなどの外部影響もあるでしょう。
障害においても、想定通りの結果とならないため早急に対応が必要です。
システムにバグが発生する7つの理由

システムにバグが発生する理由として挙げられるのが次の7つです。
- コミュニケーションの失敗
- 開発者のスキルや経験の不足
- 不適切な開発プロセス
- 利用ツールの不具合
- 要求内容の変更
- QAテストの不足や欠如
- 資料やガイドの欠如
1.コミュニケーションの失敗
システムにバグが発生する理由としてコミュニケーションの失敗が挙げられます。
特に、営業やマーケティング部門などのビジネスチームとソフトウエア開発チームにおいてのコミュニケーションが重要です。顧客と直接対応している営業担当者が顧客が求めていることを正しく開発担当者に伝えなければ、ミスコミュニケーションとなりバグが発生しやすくなります。
2.開発者のスキルや経験の不足
システムにバグが発生する理由として開発者のスキルや経験の不足が挙げられます。開発チームには十分な知識とスキルを持った担当者が必要です。
3.不適切な開発プロセス
システムにバグが発生する理由として不適切な開発プロセスが挙げられます。
少しでも早くソフトウエアを市場に出したいと思うあまりに、無理して開発を進めることでバグが発生することが少なくありません。営業担当者がシステムを開発するために必要な期間を良く把握して、顧客とコミュニケーションをとることが重要です。
4.利用ツールの不具合
システムにバグが発生する理由として利用ツールの不具合が挙げられます。しかし、スピードを求めるあまりプロジェクトに影響があるツールは使うべきではありません。
5.要求内容の変更
システムにバグが発生する理由として要求内容の変更が挙げられます。問題なくプロジェクトを進めている場合でも、途中で変更しなければいけないケースがあります。
中核となる重要な案件は、変更不要になるように進めることが重要です。もし、どうしても変更しなければいけない場合は、変更したことにより、プロジェクト全体にどのような影響があるのかを把握することが大切です。
6.QAテストの不足や欠如
システムにバグが発生する理由としてQAテストの不足や欠如が挙げられます。
テスト内容として、ユーザビリティや機能性、パフォーマンスなどが挙げられます。これらを全てテストできていない場合はバグが発生する可能性が高まるのです。
7.資料やガイドの欠如
システムにバグが発生する理由として資料やガイドの欠如が挙げられます。
開発をするためには適切な資料が必要です。適切な資料を準備することによって、チーム全員が開発状況を把握できバグの発生を軽減できるのです。
バグの検出が遅れたことで生じるリスク

バグの検出が遅れたことでリスクが生じる可能性があります。
主なリスクとして挙げられるのが、手戻りと手戻りに必要な工数です。バグの検出が遅れれば遅れるほど、対応するための手間と時間が必要だということです。
システムのバグをなくす3つの方法

システムのバグをなくすためには次の3つの方法が挙げられます。
- 評価も設計をして抜けを発生させない
- ホワイトボックステストを実施する
- コードの修正時にその周辺もテストする
1.評価も設計をして抜けを発生させない
システムのバグをなくすために評価も設計をして抜けを発生させない方法があります。
バグを取り除くときにばらついた方法で評価を進めていたら安定した対応ができません。テストをするべき要素が漏れてしまっていると、本来見つけるべきバグが見つからない可能性があります。
このようなテストの漏れを防止するためには、評価に対しても設計をすることが重要です。プログラミングをする際によりどころに基づいて評価をした仕様書を活用することで、漏れを防げるのです。
2.ホワイトボックステストを実施する
システムのバグをなくすためにホワイトボックステストを実施する方法があります。
テストには、ホワイトボックステストとブラックボックステストがあります。ブラックボックステストとホワイトボックステストの違いは、コードの中身を知っていることとわかっていないことです。
ホワイトボックステストはコードの中身を知っていることが前提であり、初期のころによく使われます。後になればなるほど細かい部分のテストは難しくなることから、ホワイトボックステストが重要です。
3.コードの修正時にその周辺もテストする
システムのバグをなくすためにコードの修正時にその周辺もテストする方法があります。バグを修正するためにおこなったテストだけでなく、関連範囲のテストをするようにしましょう。
折角バグは修正したのに、他のことを見落としているケースは少なくありません。テストは広い視野で進めることによってバグの発生率は下がります。
システム以外のバグの事例

システム開発や運用において発生するバグですが、他にもバグが発生する可能性があります。特に次のケースにおいて、バグの事例が挙げられます。
- セキュリティのバグ
- ゲームのバグ
- スマートカーのバグ
セキュリティやゲーム、スマートカーなどさまざまなケースにおいてバグが発生する可能性があるのです。それぞれのケースにおいて詳しく説明していきます。
事例1.セキュリティのバグ
ソフトウェアやシステムを開発するうえで、セキュリティは重要な要素です。プログラムにおいて、Webを使ったコミュニケーションをすることから、コーディング作成時にセキュリティ対策は欠かせません。
個人情報を暗号化するためにSSL通信を使うことが一般的ですが、しかしセキュリティのバグによりSSLが従来通りに動かないといった事例があります。
事例2.ゲームのバグ
パソコンゲームやスマートフォンゲーム、家庭用ゲーム機などさまざまなゲームにおいてバグが発生する可能性があります。近年では3次元でキャラクターを動かすなど自由に移動できるゲームが増えています。しかし、より複雑に移動させることによりバグが発生する可能性が高まるのです。
本来はキャラクターが移動できない場所に移動したり、完全に動かなくなったりなどさまざまなバグを想定することが可能です。
事例3.スマートカーのバグ
コンピューター制御によって動いているスマートカーもバグが起きる可能性があります。スマートカーを動かすために使われているハードウェアやソフトウェアなどにおいてバグがある可能性があり、必要がないときに警告灯がついたり移動しなくなったりといった事例があります。
いずれの場合においても、スマートカーが想定通りに動かないと交通事故につながることをはじめとして、危険度が高まる可能性があるため注意が必要です。
システムのバグについてよくある3つの質問

システムのバグについてよくある3つの質問
- バグとエラーの違いは何ですか?
- システム処理におけるバグではどのような症状が考えられますか?
- 一般的なバグの検出タイミングはいつですか?
質問1.バグとエラーの違いは何ですか?
バグとエラーは似ていますが意味合いが異なります。エラーが発生したことでバグが起きると考えるとよいでしょう。
エラーとは、システム開発において人間が判断をミスすることです。例えば、システムを設計するうえでプログラムの動作の想定が出来ていなかった場合や、考慮が漏れている場合がエラーの主な例です。
このように、人間が間違った判断をしたことにより不具合が起きた状態をエラーと呼びます。
これに対して、コンピューターや機械が欠陥していることをバグと呼びます。人間が誤った判断をすることでエラーが発生し、このことが原因でコーディングをしたシステムにバグが生まれるのです。
質問2.システム処理におけるバグではどのような症状が考えられますか?
システム処理におけるバグの影響は、予測していた動きをしないことがもっとも一般的です。また、システム自体が使えなくなることも少なくありません。
質問3.一般的なバグの検出タイミングはいつですか?
バグの検出タイミングは、開発の後半で行われることがほとんどです。さらに、場合によってはリリースをした後の可能性もあります。
まとめ

システム開発を進める上でバグが発生することは一般的です。
しかし、出来る限りの対応をすることでバグの発生は抑えることが可能です。そのためには、前もって準備することとバグが発生したときのテストの方法が重要です。