システムやソフトウェアを開発するにあたって、バグ(不具合)が発生する場合があります。リリース前に出来る限りバグを見つけて、修正することが重要です。
さらにバグは運用後に発生する場合もあり、システムやソフトウェアの開発や運用においてバグの修正は継続的に必要です。
バグの見つかり方は2種類

バグはシステムやソフトウェア開発における不具合のことであり、放置していると想定通りの動きをしません。ほかにも影響の出る場合があり、早急に対応する必要があります。バグの発見には次の2種類の方法があります。
- 計画的なテストで見つけるバグ
- 使われ始めて見つかるバグ
この章では、それぞれのバグを見つける方法を詳しく紹介していきます。
1.計画的なテストで見つけるバグ
まずあげられるのが、計画的なテストで見つける方法です。一般的には、システム開発のプロセス後半にテストをおこないます。仕様として決められた動作をするかどうかの確認をすることが一般的です。
計画的に、テストのプロセスを設定することで、バグが見つかる可能性があります。テスト仕様書を充実させてテストをおこなうことで、システムの品質改善につながるのです。
2.使われ始めて見つかるバグ
使われ始めて見つかるバグもあります。システムのリリース前に十分なテストをおこないますが、運用後にバグが発見される可能性もあります。開発時に想定していなかったバグであり、迅速な対応が求められます。
システムやソフトウェアは開発すれば終わりではなく、運用後もバグの修正が必要と考えるべきでしょう。ユーザーからのフィードバックを受け止めて修正を続けることで、システムが改善され顧客満足度が向上する可能性が高まるのです。
バグの見つけ方は3つ

ソフトウェアやシステムの開発ははじめから完璧に進められるわけではありません。そのため常にバグが発生すると想定して、バグを除去できる環境作りをすることが重要です。バグを見つける方法は次の3種類が挙げられます。
- 目視でチェックする
- デバッガを使う
- 分割統治法を用いる
それでは、それぞれの方法を詳しく説明していきます。
1.目視でチェックする
もっともシンプルな方法が、目視でチェックする方法です。コーディングしたプログラマー以外の担当者がコードのエラーをチェックしましょう。
経験豊富で能力が高いプログラマーでも、完璧な作業をできるわけではありません。そのため、コードを1つずつチェックしていくことで、間違えた記述をしている点が見つかる可能性があります。
2.デバッガを使う
次にデバッガとよばれるバグを発見するために作られたソフトウェアを活用する方法です。プログラムにおいて一部分を対象に変数を測定できるため、目視よりも効果的にバグを発見できます。
デバッガを使うことで作業を自動化できるため、担当者の負担を軽減することが可能です。バグの部分を特定しておいて、修正するといった流れになります。
3.分割統治法を用いる
最後に分割統治法とは、バグを少しずつ分割することによってバグを1つずつ解決していく方法です。主に問題が大きすぎる場合に活用されます。
細かく分割したバグを1つずつ解消していくことによって、全体的なバグの解消につなげられます。1度に進めようとすると時間がかかる方法ではありますが、着実にバグの解消が可能です。
バグ原因を特定する際の5つのポイント

バグ原因を特定する際の次の5つのポイントが挙げられます。
- 短絡的にバグがないと決めない
- 情報を客観的に残す
- バグの再現から着手する
- 事前に情報を整理する
- 複数の仮説を立てる
1.短絡的にバグがないと決めない
集計データがあわないなどのトラブルがあると、バグを考えるケースがあります。しかし、このように想定している動きをしない場合さまざまな原因が考えられるのです。例えば、開発時の仕様を作成する時点でミスをしている場合も考えられます。
このように、トラブルがあった場合原因を明確にすることがまず求められます。原因がわからなければ、ただしい対処はできません。
2.情報を客観的に残す
バグ原因を特定するためには、情報を客観的に残すことが必要です。バグがでた可能性のある部分において、スクリーンショットをとることで記録を残すようにしましょう。
事実を残しておくことにより、担当者が変わっても思い込みをなくしスムーズに作業をすすめやすくなります。思い込みで作業をすると、間違った方向で業務をすることになる可能性があります。
3.バグの再現から着手する
バグ原因を特定するためには、バグの再現から着手するようにしましょう。経験豊富なエンジニアは、まずバグを再現することが一般的です。バグが発生すると確認したら、その手順を派生させて原因を明確にしていきます。
次の段階として、バグの原因を仮説していくのです。プロセスをふむので時間がかかりますが、不具合を正しく把握できるメリットがあります。
4.事前に情報を整理する
バグ原因を特定するためには、事前に情報を整理することが必要です。バグ報告の仕方によってはエンジニアが理解しにくい場合があります。わかりやすく報告するためには、再現手順や期待する結果、実際に起こったことを整理するようにしましょう。
再現手順とは、バグを再現出来る方法であり環境や操作方法、入力値などが含まれます。再現手順を踏んだことにより期待している内容や実際の結果を詳しく記載することが重要です。
5.複数の仮説を立てる
バグ原因を特定するためには、複数の仮説を立てるようにしましょう。バグが発生する理由は様々な種類があり原因を見つける方法が難しい場合があります。そこで次のように複数の仮説を立てることが大切です。
- モデルのロジックが通常でないから正しく集計されない
- データ送信処理に問題があることから正しく集計されない
この他にもデータが正しく集計されない要因は様々なことが考えられるため、仮設が必要になります。仮説を立てた後は仮説をひとつずつ正しいかどうか証明します。
バグの見つけ方でよくある2つの質問

バグが発生する理由は複数あり、理由がはっきりしていないとなかなか見つけられない可能性があります。適切にバグを見つけるためにデバッグの目的や効率よくバグを見つける方法を把握しておくことが重要です。この章では次のよくある質問を詳しく説明していきます。
- デバッグとは何ですか?
- 効率良くバグを見つける方法はありますか?
質問1.デバッグとは何ですか?
デバッグとは、バグを修正することです。デバッガーはバグを修正する仕事のことであり、プログラムの隙間にある不具合を取り除いていくため根気が求められます。
バグがあるとプログラムが通常通りに動作しないため重要な業務内容です。似た仕事にテスターがありますが、テスターはバグの有無をふくめて指定された条件においてレポート提出をするためバグの修正はしません。
質問2.効率良くバグを見つける方法はありますか?
システムが正しく動作するかどうか確認するテストにおいては、実際に使う必要があります。しかし、バグを見つけるテストにおいては、製品を使わないことも少なくありません。
バグを見つける方法としては、ソースコードを読み直して修正することが一般的です。さらに、ソースコードと設計図を見比べることによってバグが見つかる場合もあります。
まとめ

バグとはソフトウェアやシステム開発時の不具合であり、修正しなければ想定通りの動きをしないことになります。バグの発見はデバッカーが担当することが多く、地道ですが重要な業務です。バグの発見や原因を特定するためには効率的に進めることが重要です。
バグは開発時だけでなく、運用フェーズにおいても発見される可能性があります。担当者は迅速にバグの修正が求められます。