ソフトウェア開発において、質の高いテストをおこなうことでソフトウェアの質も高められます。ソフトウェアテストには、複数の種類がありさらに5つの項目においてソフトウェアが想定通りに動作しているかどうかの確認をおこなうことが一般的です。
この記事では、ソフトウェアの種類やチェックするべき項目、手順などを詳しく説明していきます。
アプリ開発時にテストを実施する理由とは?

アプリ開発をするにあたってテストを実施する理由は、アプリの品質向上とエラーを削減することです。
テストを何回も重ねその都度 修正をすることで、アプリの品質向上につながります。 高い品質のアプリをリリースすることによって、ユーザーの満足度向上につながります。
リリース後にトラブルが続出してしまうと ユーザーの不満につながり、改修するための無駄な費用や ヒューマンリソースが必要です。 このためテスト段階でできる限り 想定できるエラーをなくすことが重要です。
アプリをテストする4つの手順

アプリテストには複数の手順があり、それぞれを充実させることによってテストの品質を上げられます。テスト計画を作成するところから、設計またテストを実行したあと分析してテストを見直すことが重要です。
アプリをテストする上で次の手順で進めることが一般的です。
- 計画の立案
- 設計および準備
- テストの実施
- 結果の集計および分析
1.計画の立案
アプリテストにおいて第一段階はテスト計画を立案することです。
計画では、対象となる端末やアプリ、OSのバージョンにおいてどこまでがテスト範囲であるか決定するようにしましょう。テスト環境は複数あり、Staging環境、Production環境もしくはDevelop環境を活用することが一般的です。
さらに、計画にはテストをする機関も設定しましょう。最優先でするべきことをリスト化して、無理のない段取りで進めることが重要です。
2.設計および準備
テスト計画ができたら、テストを設計していきます。
テスト設計とは主にテスト仕様書を作ることが挙げられます。テストはテスト仕様書を基準に進めるため、仕様書に不備があればテスト全体にバグが発生する可能性が高まるため注意が必要です。
テスト仕様書には、アプリが予定通りに動作するかどうかの内容がふくまれているテスト観点と、プロセスを記載したテストケースを記載するようにしましょう。実際のユースケースを想定しながら設計また準備することでスムーズにテストを進めやすくなります。
3.テストの実施
テストの仕様書やほかの準備が出来上がったら、テストを実施します。必要なツールを準備して、工程ごとに不具合がでないかどうかチェックしていくことが一般的です。
そのため、テストには時間や手間がかかりますが、テストの質が高ければ高いほど高い品質の状態でリリースできます。また、仕様書の内容や準備の仕方によってテストにかかる手間や時間が影響します。
4.結果の集計および分析
テストが終わっても、工程が終わるわけではありません。テスト結果をわかりやすいようにまとめることや分析が必要です。
不具合が発生した場合は、検出状況を明確に記載するようにしましょう。かりに、基準を満たしていない場合はテストのやり直しや追加テストが必要になる可能性もあります。
また、分析をおこなうことで今後テストをおこなう時の参考にできるので、できるだけ明確に分析しましょう。
アプリテストの主要5項目

アプリ開発においては、複数の項目においてテストを進めることが一般的です。それぞれの項目において想定通りの動きをしているかどうか、確認することが重要です。アプリテストには主に次の5項目が含まれています。
- セキュリティテスト
- 機能テスト
- 性能テスト
- 負荷テスト
- ユーザビリティテスト
それでは、それぞれの項目において詳しく説明していきます。
1.セキュリティテスト
セキュリティソフトは負荷テストが終わった時点でおこないます。アプリ開発においてもっとも重要なのは情報の漏洩などセキュリティ面です。
例えば、ECサイトにおいて個人情報やクレジットカード番号などが流出してしまうと、ユーザーに大きな損害を与えてしまいます。ユーザーの満足度を下げるだけでなく訴訟問題に発展する可能性も十分にあります。
2.機能テスト
機能テストとは、仕様書に書かれた内容を満たしているかどうかを確認するテストです。ユーザーがおこなったアクションに対して、アプリが想定通りの動きをするかどうかを確認します。
システムやサブシステム、またそれぞれのプログラムなどさまざまなレベルで機能テストをおこなうことが重要です。さらに、複数のブラウザで予定通りの動きをしているかどうか確認する必要があります。
3.性能テスト
性能テストとは、ユーザーがアプリをスムーズに使えるかどうかのテストです。アプリを使っていて、動作が遅い、次の動作に進める方法がわからないなどといったケースは少なくありません。
このようになってしまうと、ユーザーはアプリを快適に利用できません。さらに、拡張性を確認することも重要です。データ量やユーザー数が増えた時に対応できるかどうかを確認するようにしましょう。
4.負荷テスト
負荷テストとは、アクセスが増えた状態など負荷をかけた状態でも正常にアプリが動作するかどうかの確認をおこなうテストです。通常の状態で正常通りに動いても、負荷がかかった状態で不具合が起きやすいとユーザーにとって不満がたまってしまいます。
ストレステストとロードテストの2種類をおこない、負荷をかけたときにどのような不具合が発生するのか、また正常に動作できると予想される最大負荷を把握することでアプリの処理能力を確認することが可能です。
5.ユーザビリティテスト
ユーザビリティテストとは、ユーザーにとって使いやすいかどうかを確認するテストです。実際にユーザーとなる人に、プロトタイプを使って試してもらうようにしましょう。そこで、フィードバックをもらい問題点を洗い出い、原因を把握する必要があります。
一般的にユーザー5人に試してもらうことで、問題の85%が明確になるといわれています。そのため、大規模なテストをおこなう必要はありません。
アプリ開発で実施される4つのテスト

アプリ開発では、プログラムごと、また複数のプログラムを組み合わせた場合などそれぞれフェーズごとにテストをおこなうことが一般的です。さまざまな状況において、不具合がおきないかどうかを確認することで、少しでもバグがでないようにするのです。
アプリ開発において次の4つのテストを行うことが一般的です。
- 単体テスト
- 結合テスト
- システムテスト
- ユーザーテスト
1.単体テスト
単体テストとは ユニットテストとも呼ばれており、 1つのプログラムごとに 想定通りの機能を果たしているかどうかを確認していくことが目的です。
論理構造が適切であるかどうか、また関数において設計通りに機能しているかどうかなど確認するべき点がいくつもあります。一般的に単体テストはモジュール結合をする前におこなうことから、 他のテストに比べてスムーズに終了することが多くあります。
2.結合テスト
結合テストとは既にテストをおこっているプログラムを複数同時に 稼働させることによっておこることです。結合テストをおこなう時点では単体テストはすでに終わっているため、プログラムごとに見直すことはありません。
仕様書通りに動作をするかの確認がメインで、ほかには機能動作や操作の組み合わせが適切であるかの確認していきます。
3.システムテスト
システムテストは総合テスト とも呼ばれており、 上記で説明をした単体テストと総合テストが終わった時点でおこなうテストです。
ソフトウェアやプログラムを全体的にチェックして、仕様書で決めた通りの性能要件を満たしているか、また想定通りの動作をしているかなど確認していきます。開発時点で見つからなかったバグが見つかる可能性もあり、その都度対応が必要です。
4.ユーザーテスト
ユーザーテストとは受入テストともよばれ、要件をはじめとして仕様書に設定した内容を満たしているかどうかを確認することが目的です。
機能や性能等を確認する必要があり、アプリを総合的に検証していきます。システムテストと似ている部分がありますが、発注者がテストをすることからユーザーテストとよばれることが一般的です。
アプリ開発のテストでよくある3つの質問

アプリ開発をするうえで、十分なテストをしていないと想定通りの動きをしない場合がありユーザーの満足度を下げることになります。そこで、十分なテストが必要です。
アプリ開発テストにおいてよくある 次のような質問をまとめました。アプリ開発をする場合は是非 参考にしてください。
- アプリのテストを外注するときに伝えるべきことは?
- アプリテストの外注費用の目安は?
- アプリの開発からテストリリースまでの期間は?
質問1.アプリのテストを外注するときに伝えるべきことは?
アプリのテストを外注するときに、アプリ開発の設計からリリースまでの間で現状の課題を必ず伝えるようにしましょう。
また、課題に対しての要望も伝えることが重要です。外注先によっては、要望を達成できない可能性があるためです。課題や要望を伝えた時点でフィードバックをもらえて、最適な提案をしてくれる外注先を選ぶようにしましょう。
質問2.アプリテストの外注費用の目安は?
アプリテストの外注費用の目安として、150万円〜200万円と考えるとよいでしょう。設計やアプリ本体、検証などが含まれることが一般的で、それぞれ単価×工数(人数)となります。
例えば、設計をするのに単価が4万円で5人必要であれば金額は20万円必要です。それぞれの業者において見積もりの仕方は異なりますが、工程ごとに明確に出してもらいましょう。明確にしない業者は避けるべきです。
質問3.アプリの開発からテストリリースまでの期間は?
アプリの開発からテストリリースまでの期間は、アプリの規模や対応できる人数にもよりますが、ゲームやSNS関連のアプリなら6ヵ月から1年かかるといわれています。
ショッピング系アプリであれば、3ヵ月ほどでできる可能性があるなど、アプリのジャンルによっても必要な必須は異なります。一般的に工程が増えれば増えるほど、アプリ開発に必要な日数は長くなる仕組みです。
まとめ

アプリ開発をするうえで、アプリテストは必須です。アプリテストを行うためには、計画を立案してから、設計、実施、テストの集計や分析などの工程があります。
アプリテストには4種類あり、それぞれのテストに主要5項目が含まれています。このように、アプリテストをおこなうためには、手間や時間がかかることが一般的です。