【2023年最新】検索クエリとは?種類や調べる方法、活用方法などをわかりやすく解説します!

【2023年最新】検索クエリとは?種類や調べる方法、活用方法などをわかりやすく解説します!

この記事の監修者

粟飯原匠 |プロデューサー

マーケティングを得意とするホームページ制作会社PENGINの代表。教育系スタートアップで新規事業開発を経験し、独立後は上場企業やレガシー産業のホームページ制作・SEO対策・CVR改善の支援を行うPENGINを創業。「ワクワクする。ワクワクさせる。」を理念に掲げてコツコツと頑張っています。

自分のホームページを運営する中で、「ユーザーの検索意図を知ることが難しい」「コンバージョンの分析方法がわからない」と感じたことがありませんか。コンバージョン率を上げたいのにもかかわらず、なかなか成果がでないと不安になります。

そこで今回は、ユーザーの意図や目的を知るための方法のひとつとして検索クエリを紹介します。検索クエリとは何か、どのように調べて活用できるのかなど、初めて検索クエリを知る人にもわかりやすく説明していきます。

検索クエリとは?

検索クエリは、GoogleやYahooなどの検索エンジンでユーザーが実際に検索したキーワードやキーワードの組み合わせを指します。検索クエリはユーザーがどのようなキーワードで検索したのか、どのような目的で検索をしたのかを知るために重要な要素です。

検索クエリがSEOにとってどれほど重要なのか、そして「検索キーワード」「検索語句」との違いは何なのかをみていきます。

SEOでの検索クエリの重要性

検索クエリはユーザーニーズや意図、目的を知るために重要な要素なので、SEOとの関係性が高くなります。検索クエリを正しく理解することでユーザーの悩みや意図を把握し、ユーザーの満足しやすいコンテンツを制作できます。

例えば、「エステサロン 大阪」であれば大阪のエステサロンを探していることが推測可能です。このように、キーワードの組み合わせ次第ではユーザーの真の目的やニーズに合わせてコンテンツを制作することで、SEO対策が行えます。

ちなみに、次のページでは、SEOの基礎知識を初心者向けにわかりやすく解説しています。

参考:【2023年最新版】SEOとは?初心者向けに基礎知識をわかりやすく解説!

検索キーワードとの違い

検索クエリと検索キーワードはとても混同しやすいのですが、誰がキーワードを使用しているかの立場での違いです。検索クエリはユーザーが実際に検索窓で検索したキーワードの組み合わせを指します。検索クエリには誤字脱字や表記のゆれや、少し長めの文章になる可能性があるため注意が必要です。

一方で、検索キーワードは広告運営者やマーケティング担当者が広告掲載などで使用するキーワードの組み合わせを指し、検索クエリから選出します。キーワードはそのもので意味が通じるため、検索するキーワードが簡潔です。

検索語句との違い

検索クエリと検索語句も言葉に含まれる内容が異なり、広告の有無によって呼び方が違うため注意が必要です。検索語句は検索クエリの中でも、ユーザーが広告をクリックしたキーワードのみを指します。

そのため、検索語句や検索広告は検索クエリに含まれるものの、ユーザーがどのような行動を起こしたのかによって名称が異なり、検索クエリの狭義的な言葉として用いられます。

検索クエリの種類は3つ

検索クエリはユーザーの検索意図によって、大きく以下の3つに分けられます。

  • インフォメーションクエリ
  • ナビゲーションクエリ
  • トランザクショナルクエリ

検索クエリのそれぞれの種類はとても似ていますが、言葉の定義と検索例を比べるとわかりやすくなります。それでは、検索クエリの種類についてみていきましょう。

1.インフォメーショナルクエリ

インフォメーショナルクエリは「情報型クエリ」「Knowクエリ」とも呼ばれており、ユーザーが情報収集を目的として検索するクエリです。検索するユーザーでも一番使用頻度が高い種類のクエリと言えます。

ユーザーは1つもしくは複数の情報サイトから情報を得ようとするため、インフォメーショナルクエリの使用範囲が広く特徴的です。

例えば、「新宿 ご飯 オススメ」のようにご飯の情報収集を目的に利用したり、「検索クエリとは」といった語句に関する情報収集したりすることも含まれます。

2.ナビゲーショナルクエリ

ナビゲーショナルクエリは「案内型クエリ」「Goクエリ」とも呼ばれており、ユーザーが特定のサイトやページを訪れるという意図のクエリです。ナビゲーショナルクエリは大企業や知名度の高い企業が展開する商品やサービスを求めて、ユーザーはホームページへ訪れたいという意図があります。

例えば、音楽や動画を視聴したいという場合は「Youtube」と検索したり、オンラインショッピングをしたい意図から「Amazon」「ZOZOTOWN」と調べたりすることが挙げられます。

また、Web上のサービスだけでなく、「大阪 ヘアサロン 有名」といった実在するお店へ訪れるための検索もナビゲーショナルクエリのひとつです。

3.トランザクショナルクエリ

トランザクショナルクエリは「取引型クエリ」「Doクエリ」とも呼ばれており、Web上で商品購入やサービスの利用などの具体的なアクションを実行しようという意図があって検索するクエリです。インフォメーショナルクエリクエリととても似ていますが、Web上で行われるかどうかで異なります。

トランザクショナルクエリは「じゃらん 温泉宿予約 和歌山」と温泉旅館の予約をしたいユーザーや、「Amazon イヤフォン」とAmazonでの商品の購入といったWeb上での明確な目的の場合に当てはまります。実際のリアルな世界で行動をとるのであれば、インフォメーショナルクエリの分類です。

4.別枠組の検索クエリ

以上の3種類のクエリに加えて、さらに細かく分類するともう1種類のクエリである「Buyクエリ」があります。主にユーザーが何か特定の条件を踏まえて商品やサービスを購入したいという意図です。

トランザクショナルクエリよりも細かく条件がつけられ、「ヘッドフォン 黒 2万円以下」「カメラ 単焦点 Nikon」など買うことを目的としてユーザーに検索されます。

検索クエリを調べる4つの方法

検索クエリを調べる方法として以下の4つが挙げられます。

  • Google広告
  • Yahoo!l広告
  • Google Search Console
  • Google アナリティクス

ツールを利用することで、ユーザーがどのような意図で調べたのかを把握して分析することが可能です。サイトを改善するためにも検索クエリを把握しておくことは重要なポイントとなるため、検索クエリを調べる方法を知っておきましょう。

1.Google 広告

Google広告からリスティング広告を配信している場合は、Google内で検索された中からユーザーの画面に表示もしくはクリックされた検索クエリを一覧で確認できます。Google広告では検索クエリではなく、検索語句として表示されます。

管理画面から「キーワード」→「検索語句」をクリックすると、表示もしくはクリックされたクエリの確認が可能です。クエリの結果はExcelなどのファイルにエクスポートできるため、分析するために使用したい場合に利用できます。

2.Yahoo!広告

Yahoo!広告からリスティング広告を配信している場合は、Yahoo!内で検索された中からユーザーの画面に表示もしくはクリックされた検索クエリを一覧できます。Yahoo!の管理画面では「検索クエリー」と表示されます。

Yahoo!広告の管理画面から検索広告を選び、「キーワード」→「検索クエリーを表示」をクリックすることで検索クエリを確認可能です。データをExcelなどのファイルにエクスポートしたい場合は、「検索クエリーを表示」の右側にある「ダウンロード」をクリックするとできます。

3.Google Search Console

Google Search ConsoleはGoogle内で検索されたキーワードでも、リスティング広告以外からサイトに流入したユーザーの検索クエリや表示回数、クリック数、掲載順位などが調べられます。Google Search Consoleを利用するためにはGoogleアカウントの登録、サイトとの連携が必要です。

Google Search Consoleのホーム画面から「検索パフォーマンス」→「クエリ」から検索クエリを確認できます。フィルターの設定次第で、平均掲載順位や期間、Webページやデバイスなど細かく設定して調べることも可能です。

4.Google アナリティクス

GoogleアナリティクスではGoogleで検索されたキーワードでも、リスティング広告の表示とサイトにクリックしたユーザーの検索クエリを知ることができます。また、それぞれの掲載順位やユーザーの流入経由やWebサイトのトラフィックを計測が可能です。

Googleアナリティクスで検索クエリを正確に知るためには、Googleアカウントの登録とGoogle Search Consoleとの連携が必要です。

ユーザーの検索クエリを確認する際はトップページ画面左側の「集客」→「Search Console」→「検索クエリ」より調べられます。また、リスティング広告の表示、クリック回数は同じく「集客」→「Google広告」より調べられます。

検索クエリの活用法は3つ

検索クエリの活用法としてSEOと広告の2つに大きく分けて考えられますが、種類に分けると3つに細かく分けられます。

  • SEOに活用する
  • リスティング広告に活用する
  • UI/UXの改善に活用する

また、検索クエリを活用する場面によって活用法を細かく分けられます。ここからは検索クエリを活用する際のポイントを踏まえながら活用法を紹介します。

1.SEOに活用する

検索クエリをSEOに活用することができ、ユーザーの検索意図を把握することからSEO対策に役立てられます。SEOの面で、検索クエリを活用する面は主に以下の4つです。

  • ユーザーニーズを満たすコンテンツの作成
  • 検索クエリを意識したコンテンツ改善
  • クリック率の改善
  • 検索結果の確認

検索クエリからユーザーのニーズを把握し、満足できるコンテンツ作成をするためにはどのようなてんに注目すべきかを詳しくみていきます。

ユーザーニーズを満たすコンテンツの作成

検索クエリはユーザーにどのような検索意図があるのか、ユーザーニーズを満たすコンテンツを作成するために活用できます。検索意図を知るためには、キーワードプランナーやサジェスト・関連キーワードなどのツールが有効的です。

例えば、カレーのスパイスを販売する企業がツールを使って、「カレー スパイス」でキーワードについて調べるとします。検索結果に「カレー スパイス 作り方」と出てきた場合は、「スパイスからカレーの作り方を知りたい」「カレーに使うスパイスの組み合わせを知りたい」というユーザーニーズと検索意図がわかります。

ホームページでカレーのスパイスのみについて紹介するのではなく、オウンドメディアとしてスパイスカレーの組み合わせや作り方を紹介するコンテンツを作成してみましょう。ユーザーニーズを満たすだけでなく、結果としてSEO対策にもつながります。

検索クエリを意識したコンテンツ改善

検索クエリはユーザーが狙ったキーワードで検索しているのかがわかるため、コンテンツの改善にも活用できます。狙ったキーワードからユーザーがサイトに流入している場合は成功していますが、もしユーザーの流入ができていない場合はユーザーに興味を持ってもらうためにコンテンツの改善が必要です。

例えば、コンテンツに合わせて設定していたキーワードが、コンテンツとの関連性がなくなってきていると認識された場合はページの掲載順位が下がる可能性があります。

このように検索クエリから分析して、キーワードの設定の見直しによりコンテンツの改善につなげられます。

クリック率の改善

ツールを使うと任意のページの検索結果における「クリック率」と「表示回数」が確認できるため、検索クエリによる分析と組み合わせることでクリック率の改善につながります。

例えば、リスティング広告がユーザーの画面に表示されている回数が多いにもかかわらず、クリック率が低い場合はクリックボタンに問題がある可能性があります。

ユーザーが商品やサービスに興味を持っていても、クリックするボタンがわかりにくければクリックされません。また、リスティング広告自体がユーザーに何を伝えたいのかがわからないという可能性があるため、検索クエリはクリック率を改善するためにアクセス数より分析に役立ちます。

検索結果の確認

検索クエリを調べると、狙ったキーワードで作成したコンテンツが掲載順位を保っているのか、意図したキーワードで検索されているのかなどの検索結果を確認できます。コンテンツをアップしてから掲載順位が上がっていれば施策がうまく成功していることが明確です。

一方で、掲載順位が下がっている場合にはコンテンツが意図したキーワードで調べられていなかったり、関連性が低くなっていたりする可能性があります。検索クエリを調べた際に狙ったキーワードでないものからサイトへの流入がみられる場合はキーワードを変えることが必要です。

2.リスティング広告に活用する

キーワードに対応して検索結果の上位に表示されるリスティング広告は、検索クエリを活用することでリスティング広告作成に役立ちます。主な活用法として以下の3つです。

  • コンバージョンクエリの追加
  • キーワードの修正・変更
  • キーワードの除外

リスティング広告はSEO対策より短期的に効果が見られるため、検索クエリを活用して分析と改善を行うことはとても有効的です。それでは、検索クエリをリスティング広告に活用する方法について詳しくみていきます。

コンバージョンクエリの追加

コンバージョンにつながるようなキーワードを追加することで、コンバージョン数の向上につなげます。ここでコンバージョンにつながるキーワードは、「問い合わせ」「購入」といった申し込みアクションに直結するキーワードです。

以上のようなコンバージョンクエリは、ランディングページや広告文に追加するとコンバージョンにつながりやすくなります。検索クエリは、コンバージョンクエリを追加できないかを考えるために役立ちます。

キーワードの修正・変更

キーワードの修正や変更とは、最初に設定したキーワードから検索クエリによってマッチしたキーワードに修正することです。狙ったキーワードよりも、検索クエリで確認すると他のキーワードによるユーザー流入で多いことがよくあります。

例えば、「ECサイト とは」をキーワードとして初期設定します。しかし、実際に検索クエリで調べてみると「ECサイト 制作」と違うキーワードの組み合わせでの流入の多いことがわかりました。

その場合は、キーワードを「ECサイト 制作」と変更するとアクセス数の拡大を見込むことが可能です。

キーワードの除外

検索クエリを利用して、無駄なキーワードを除外することもできます。様々なキーワードからの流入を目指すのではなく、成果の少ないキーワードを除外し、無駄を省いて限られた予算内で効果を上げることが重要です。

パソコンを売る企業の場合は「パソコン 購入」をメインのキーワードとし、「パソコン 売却」「パソコン 中古」といったものは除外します。このようにコンテンツに合わせてキーワードを選ぶことで、効率よく広告運用ができます。

UI/UXの改善に活用する

検索クエリWebサイトのUI/UXを改善するために活用することもできます。

例えば、「脱毛サロンなら」というキーワードをキャッチコピーにして広告を制作していたとします。にもかかわらず実際に検索クエリで分析すると、「大阪 脱毛サロン」のキーワードでの流入が多いとわかりました。

ここから、分析後のキーワードがユーザーに求められていることがわかるため、キャッチコピーの変更が必要です。キャッチコピーを「大阪の脱毛サロンなら」と変更することで、ユーザーとの親和性を高められます。

このように、検索クエリをUI/UXに活用して質を高めることで、ユーザビリティの向上にもつながります。

検索クエリでよくある3つの質問

検索クエリでよくある3つの質問は以下の3つです。

  • 検索クエリの「other」とは何ですか?
  • 検索クエリの数を調べる方法はありますか?
  • 検索クエリ以外にユーザーニーズを把握する方法はありますか?

初めて検索クエリを活用する人には、様々な疑問点が出てくるのではないでしょうか。そこで今回は、よくある質問を以下にまとめたので回答を詳しくみていきましょう。

質問1.検索クエリの「other」とは何ですか?

Googleアナリティクスの検索クエリで見かける「other」は、仕様による制限や上限で残った値が記録されている項目です。otherには「サイト内キーワード」や「オーガニック検索トラフィック」などの値が多い項目に当てはまります。

例えば、サイト運用が増えるとページ数やキーワードの数が増えて、検索クエリの数が増えていきます。結果的に、Googleアナリティクスの仕様より上限、制限のかかったものがotherとして表示されるのです。

質問2.検索クエリの数を調べる方法はありますか?

検索クエリの数を調べる方法として、主に以下の2つから確認できます。

  • Google Search Console
  • Googleアナリティクス

Google Search Consoleでは、管理画面から「検索トラフィック」→「検索アナリティクス」→「クエリ」を選択します。すると、検索クエリとともに「合計クリック数」「合計表示回数」「平均クリック率」「平均掲載順位」などが一覧でき、検索クエリから分析可能です。

また、Googleアナリティクスでは初期段階としてGoogle Search Consoleとの連携が必要です。連携ができたら、管理画面から「集客」→「Search Console」→「検索クエリ」をクリックします。すると、検索クエリとともに「クリック数」「表示回数」「クリック率」「平均掲載順位」が一覧可能です。

質問3.検索クエリ以外にユーザーニーズを把握する方法はありますか?

検索クエリ以外にユーザーニーズを把握するために、実行すべき方法は以下の通りです。

  • 検索結果の1ページ目にあるコンテンツを読む
  • 検索窓に表示されるサジェストを確認する
  • Q&Aサイトを調べてみる
  • サイトのレビューを確認する
  • SNSで検索する

検索結果の1ページ目はユーザーニーズを満たすものが多いため、参考になるものが多くあります。また、検索窓にキーワードを入力した際のサジェストもユーザーニーズが多いため、確認すると参考になります。

他にも、Q&Aやレビューを確認するとユーザーの意図や率直な意見を知ることが可能です。この方法として、TwitterなどのSNSで検索することでもユーザーの属性を推測できます。

まとめ

検索クエリが何を表し、どのように活用すべきかを紹介しました。ユーザーニーズを把握することで、ホームページや広告の課題解決をするための分析やSEO対策として幅広く利用できます。

特に、ユーザーが意図して調べるキーワードを押さえることは、クリック数やコンバージョン率を上げるために欠かせません。自分のホームページがどのような検索クエリで検索されているのかを確認し、何が必要なのかを考えてみましょう。