ホームページは、ただ作って終わりではありません。
ビジネスを目標達成に導くためには、ホームページを育てていくことが重要です。
この記事では、「せっかくホームページを作ったのに、なかなか成果が上がらない」とお悩みの方に向けて、ホームページ改善の必要性から具体的なステップ、そして成功事例までご紹介します。
なぜホームページの改善が必要なのか?
ホームページの仕上がりは、ビジネスの結果をも左右します。適切に改善することで、事業の売上にも好影響を与えられるのです。
効果的なホームページは、資料請求数や問い合わせ数などのコンバージョンに影響し、企業のKPI達成に大きく貢献します。
しかし、ユーザーニーズや、競合他社の状況は常に変化するものです。
そのため、ホームページはその都度求められる状況に変化するよう改善を繰り返し、常に最適な状態を保つ必要があります。
ホームページ改善で取り組むこと
ホームページ改善では、主に以下の2点に取り組む必要があります。
- ユーザビリティの向上
- 集客数の向上
この2つはホームページの成果に直結する重要な要素です。
それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。
ユーザビリティの向上
ユーザビリティとは、ユーザーにとっての使いやすさを意味します。ユーザーがホームページを快適に利用できるよう、さまざまな施策でユーザビリティを向上させることが重要です。
具体的には、見やすいデザイン、わかりやすいナビゲーション、快適なページ遷移などが挙げられます。
ユーザビリティが向上すると、ユーザーはホームページに滞在しやすくなり、情報を探しやすくなるため、結果としてコンバージョン率の向上につながります。
「使いやすいサイトか」を基準に、改善を重ねることが重要です。
集客数の向上
集客数の向上とは、より多くのユーザーをホームページに呼び込むことです。
集客数を増やすことで、より多くの人に自社の商品やサービスを知ってもらい、顧客獲得のチャンスを増やせます。
SEOやSNSの活用など、さまざまな方法がありますが、それぞれの具体的な内容については、後ほど詳しく解説していきます。
ホームページ改善の5ステップ
ホームページ改善は、闇雲に取り組んでも効果は現れません。
具体的な5つのステップは以下の通りです。
- 現状分析と課題点の洗い出し
- 目標設定を行う
- ペルソナを設定する
- 改善策を施す
- 効果を測定する
それぞれのステップは、次のステップの土台となり、最終的な目標達成につながります。
それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。
ステップ1|現状分析と課題点の洗い出し
まずは現状を把握することが重要です。
現状を把握せずに改善を進めてしまうと、的外れな施策を行ってしまう可能性があります。
現状分析を行うことで、ホームページの強みや弱みを理解し、改善すべきポイントを明確にできるでしょう。
アクセス解析には、「Google Analytics」などのアクセス解析ツールを活用します。
確認する項目は次のようなものがあります。
項目 | 内容 |
アクセス数 | ホームページにアクセスがあった回数 |
訪問数 | ホームページに訪れたユーザーの数 |
ページビュー数 | ホームページのページが表示された数 |
直帰率 | ホームページにアクセスして、1ページだけ見て離脱した割合 |
離脱率 | 特定のページから、他のページに遷移せずに離脱した割合 |
コンバージョン率(CVR) | ホームページの目標である商品購入や資料請求を達成したユーザーの割合 |
流入経路 | ユーザーがホームページに訪れるまでに経由した経路(検索エンジンやSNS、広告など) |
ユーザー属性 | ホームページに訪れたユーザーの属性(年齢や性別、地域など) |
ホームページユーザーアンケートを実施し、ユーザーの意見を直接聞き取るのもよいでしょう。
アクセス解析について詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事もあわせてお読みください。
【初心者向け】アクセス解析とは?解析方法やおすすめツールをご紹介します!
また、現状分析ができたら課題点も洗い出します。課題点を明確にすることで、改善すべきポイントが明確になり、効果的な施策が立案できるようになります。
課題の優先順位を決め、重要度の高いものから改善に取り組みましょう。
ステップ2|目標設定を行う
次に、ホームページ改善を通して、何を達成したいのかを明確にしましょう。
たとえば「3か月以内にお問い合わせ件数を20%増加させる」のように、具体的なKPI(重要業績評価指標)を設定しましょう。
なお、目標設定をする際は「SMARTの法則」で考えるのをオススメします。
- Specific:具体的
- Measurable:測定可能
- Achievable:達成可能
- Relevant:関連性がある
- Time-bound:期限がある
SMARTの法則は上記の5要素で成り立っています。
具体的に目標設定をすれば、それに向かってどういった改善が必要なのか明確になります。
ステップ3|ペルソナを設定する
次に、どのようなユーザーにホームページを見てもらいたいのかを具体的に設定しましょう。
ペルソナを設定することで、ターゲットユーザーが抱えるニーズに合ったホームページ作りができます。
たとえば以下のような情報を書き出し、ペルソナシートを作成します。
- 年齢
- 性別
- 職業
- 居住地
- 興味関心
- ライフスタイル
- 情報収集
- 購買行動
ペルソナシートを作成したら、チームで共有しましょう。
ただしペルソナは、あくまでも仮説です。必要があれば、その都度情報を更新するようにしましょう。
ステップ4|改善策を施す
課題点に対する具体的な改善策を検討し、実行しましょう。
具体的な改善策の例を以下でまとめましたので、参考にしてください。
対策 | 改善方法 |
UI/UX改善 | ・スマホ対応(レスポンシブデザイン)にする ・メニューをわかりやすく配置する ・フォームをシンプルでわかりやすいものにし、入力しやすくする ・CTA(CalltoAction)を適切に設置する |
コンテンツの改善 | ・写真やイラスト、動画などを効果的に活用する ・ユーザーにとって有益な情報を提供する |
SEO | ・ページの読み込み速度を改善する ・内部リンクや外部リンクを適切に設置する ・ページタイトルや見出しを最適化する ・適切なキーワードを選定しコンテンツに盛り込む |
改善策は、ペルソナや目標設定を踏まえて検討することが重要です。
複数の改善策を組み合わせることで、相乗効果が期待できるでしょう。
コーポレートサイトのデザインは、ぜひ以下の記事も参考にしてください。
【事例付き】顧客を惹きつけるコーポレートサイトのデザインとは?最新トレンドや費用対効果を高めるポイント
ステップ5|効果を測定する
改善策を実施した後は、アクセス解析ツールなどを活用し、効果を測定・分析しましょう。
効果測定を行うことで、改善策が有効だったかどうかを判断できます。
また、効果測定の結果を基にさらなる改善を繰り返せるでしょう。
このように効果を測定し、改善を繰り返すことを「PDCAサイクルを回す」といいます。
PDCAサイクルは以下の略称です。
- Plan:計画
- Do:実行
- Check:評価
- Action:改善
効果測定の結果は、チームで共有することで次の改善に活かせます。
PDCAサイクルの回し方について、以下の記事も参考になります。
【初心者向け】BtoBマーケティングの戦略策定の手順とは?必要な知識や成功事例について紹介します
ホームページ改善の費用対効果とは
ホームページ改善には、費用がかかります。
業者に依頼する場合やツールを導入する場合など、その費用はサイトの規模や変更箇所によって異なります。
費用相場は次のとおりです。
- リニューアル費用相場|数十万~数百万
- 更新管理費用|数千円~数万円程度
費用対効果を考えることは、ホームページ改善を成功させるために非常に重要です。
費用対効果を意識せずに闇雲に費用をかけてしまうと、資金繰りが悪化してしまうかもしれません。
ホームページ改善の費用対効果を高めるためには、以下のポイントを意識しましょう。
- 何を達成するめのホームページなのか目的を明確にする
- 目標達成に必要な施策に優先順位をつける
- 改善施策によってどの程度効果を得られたのか把握する
ホームページの制作費用相場については、以下の記事も参考にしてください。
コーポレートサイト制作費用の相場は?制作会社の選び方や費用対効果を高めるためのコツについても解説
ホームページ改善の成功事例
ホームページ改善によって、実際にどのような効果が得られるのか、PENGINが携わった2つの成功事例をもとにご紹介します。
ぜひ参考にしてください。
成功事例1|株式会社TMファシリティーズ様
まずは、ホームページの改善によって「問い合わせ数・資料請求数の増加」を実現した事例をご紹介します。
株式会社TMファシリティーズ様は「問い合わせが少ない」「情報が探しにくい」といった課題を抱えていました。
課題を解決するために、以下の改善策を実施しました。
- ユーザーが求める情報にアクセスしやすいよう、サイト構造を見直し、わかりやすいナビゲーションを構築
- サービス内容を具体的に紹介し、ユーザーが抱える課題解決につながることを明確に伝える
- お問い合わせフォームを目立つ場所に設置
このように株式会社TMファシリティーズ様は、ホームページ改善によって、ユーザーにとって使いやすいサイトを実現し、問い合わせ数や資料請求数が増加しビジネスの成長につながっています。
株式会社TMファシリティーズ様 ホームページ制作|実績・事例|PENGIN
成功事例2|藤沢市長久保公園様
次にご紹介するのは、ホームページのリニューアルに伴い、課題解決のための改善を行った事例です。
藤沢市長久保公園様は、生物多様性センターの新設に伴い、ホームページのリニューアルが必要でした。
しかし、単に情報追加を行うだけでなく「アクセス数の少なさ」「公園の認知度の低さ」といった課題も抱えていました。
この課題を解決するために行った改善内容は次のとおりです。
- 徹底したユーザー調査や公園スタッフからのヒアリングを実施
- 調査やヒアリングの結果を基に、ホームページのコンセプト設計
- 幅広い層にわかりやすいコンテンツやデザインに改善
また、更新しやすいシステムを導入することで、公園のスタッフ様自身でホームページを更新できるようにしています。
改善の結果「アクセス数増加」「認知度向上」「来園者増加」といった効果を実現しています。
ホームページの改善によって魅力を効果的に発信し、集客につながっていることがわかります。
藤沢市長久保公園様 コーポレートサイト制作|実績・事例|PENGIN
効果的なホームページの改善をご希望のかたは、ぜひ一度PENGINまでご相談ください。
まとめ
本記事では、ホームページ改善の重要性や具体的な改善ステップについて、成功事例を交えながら解説しました。
ホームページ改善は、ビジネスの成功に欠かせない取り組みです。
現状分析から目標設定、改善策の実施、効果測定まで適切なステップを踏むことで、効果的にホームページを改善できます。
ぜひ、この記事を参考にホームページを改善し、ビジネスの成長を加速させてください。