- ホームページ制作にはどんな費用がかかるの?
- 見積もり時に気をつけるべきポイントは?
- 失敗しない制作会社の選び方を知りたい
このようなお悩みはありませんか?
ホームページ制作を依頼したくても、費用相場や見積もり時の注意点がわからなければ不安ですよね。そこで今回は、ホームページ制作にかかる費用の項目内訳や相場、見積もり時に気をつけるべき点についてご紹介します。
ホームページ制作会社の選び方についても解説しますので、制作会社選びで悩んでいる方には必見です!
ホームページ制作の見積書サンプル
当社PENGINで使用している見積書のサンプルです(クライアントさまの要望によって内容は変わるため、サンプル用にカスタマイズはしています)。
項目は追加することもありますし、単価も変化することはありますが、一例として参考にしてみてください。
ホームページ制作の見積もり項目
ホームページ制作を依頼する際は依頼先に見積もりを出してもらうことになりますが、項目の内訳がどうなっているのかが気になりますよね。
見積書に項目を細かく記載している会社もありますが、実際その項目の中にどのような作業が含まれているのか分かっていないと不安な面もあります。
そこで、ホームページ制作の見積もりでよく見かける項目の内訳についてご紹介します。
- 企画・ディレクション
- デザイン
- コーディング
- 素材準備
- SEO対策
- サーバー・ドメイン
- 運用保守
企画・ディレクション
企画はホームページの方向性やコンセプトを、依頼先とクライアントの双方が打ち合わせて明確にする工程です。
ホームページ制作における土台となる部分であり、ここでお互いの認識をすり合わせられるかどうかで、以降の作業をスムーズに進められるかが決まります。
打ち合わせは対面またはオンラインで行われることが望ましく、規模にもよりますが基本的には2週間ほどかけて1~2回のヒアリングを行い、次の制作工程に進みます。
そしてディレクションは、企画で決めたホームページを制作するために納期に合わせた人員・スケジュール管理を行う工程です。作業にともなってクライアントに確認しておくべき事項が出てきた場合、調整を行うのもディレクションの仕事になります。
企画とディレクションは、まとめて一つの見積もり項目として出されるケースが多いです。
デザイン
デザインは必要な画像やテキストなどを配置して、ホームページの外観を作る工程です。
素材を実際に配置する前に、クライアントとの打ち合わせをもとにレイアウトをざっくりと決めた設計図であるワイヤーフレームを作成します。このワイヤーフレームを仕様書として扱い、実際のデザイン制作に入ります。
※ワイヤーフレームは上の企画工程でディレクターが作成しておくケースも多いです。
TOPページか下層ページか、またページ数によっても費用が大きく変わってくるため、制作費用に大きな幅を作るのがこのデザインの項目です。さらに、スマートフォンやタブレットのレスポンシブ対応を行う場合は別途費用がかかります。
コーディング
コーディングは作成したデザインをもとに、HTMLやCSSを用いてWebブラウザで閲覧できる形に仕上げる工程です。
デザイン同様、オリジナルのホームページ制作では時間がかかる工程であり、規模やレスポンシブ対応の有無に応じても費用は高くなります。
また、動きのついた動的なホームページを作るためのJavaScriptや、ブログ形式でページを容易に更新できるWordPressなどのCMS(コンテンツ管理システム)を導入する場合、さらに費用がかかります。
素材準備
ホームページ内に掲載する文章や画像、ロゴマークなどの準備にかかる費用です。
クライアント側が用意している場合はかからない費用ですが、依頼先に準備をお願いする場合はそれぞれライティング費用やデザイン費用、有料素材の利用費などが発生します。
SEO対策
作成したホームページの検索流入を狙うには、SEOを意識したページとなっているかが重要です。SEOには大きく分けて内部SEOと外部SEOがあります。
内部SEOとはホームページの内部で実施するSEOで、流入を狙うためのKWをタイトルやディスクリプションに入れたり内部リンクを適切に設置するなどの施策です。外部SEOはホームページ外で行う施策であり、被リンク営業やSNSを使った宣伝などが挙げられます。
ホームページをただ制作するだけではなく、公開後の運用を見据えたSEOを意識したページの作成がマーケティングには欠かせません。このようなSEO対策にかかる工数や人件費が費用としてかかります。
SEOについては、こちらの記事でも詳しく紹介しているのでぜひご覧ください。
サーバー・ドメイン
サーバー・ドメインとは、ホームページをインターネット上に公開するために必要です。
サーバーとドメインは、依頼先が契約するかクライアント側が自主的に契約するかで費用も変わってきますが、Webの知識がない場合はまとめて依頼するケースが多いです。
これらはホームページ公開後に必ず発生するランニングコストであり、基本的にサーバーは月額、ドメインは年間で費用が発生し続けます。
運用保守
ホームページが不具合なく公開され続けているかの管理や、さらなる改善・最適化に取り組むのが運用保守の工程です。
サーバーやドメインの契約期間が切れないよう管理したり、暗号化などのセキュリティ対策、修正依頼があった場合の対応などを行います。
この作業はWebの知識がなければ行えないため、依頼先がホームページ制作後そのまま運用保守も請け負うケースが多いです。その際、毎月◯回までの修正対応込みでいくら、という形で月額請求されるケースが多いです。
ホームページ制作の見積もり費用相場
ホームページ制作の見積もり項目について説明しましたが、これらを含めた実際の費用相場はどれぐらいになるのでしょうか。
費用相場はホームページの規模、そして制作依頼先に応じて変わってきます。それぞれの費用相場について見ていきましょう。
それぞれの解説は以下の記事で解説しているので、詳しく知りたい方は先に目を通しておくことをオススメします。
ホームページの規模
ホームページは制作目的や会社に応じて規模も大きく変わります。また、ホームページの種類も複数存在するため、自社のビジネスに応じて最適なものを選ぶ必要があります。
以下の表は、ホームページの種類と小・中・大の3段階にわけた規模ごとの費用相場です。
ホームページ種類 | 小規模 | 中規模 | 大規模 |
---|---|---|---|
コーポレートサイト | 20万円~50万円 | 50~200万円 | 200万円~ |
ECサイト | 20万円~100万円 | 100~500万円 | 500万円~ |
ランディングページ | 10万円~30万円 | 30~80万円 | 80万円~ |
メディアサイト | 20万円~100万円 | 100~300万円 | 300万円~ |
ご覧の通り、各種類規模によって費用は大きく変わります。規模はページ数や1ページあたりの長さ、実装する機能によって異なります。
制作依頼先
ホームページ制作は、依頼先によっても費用が大きく変わります。予算やホームページの規模、サービス内容などに応じて依頼先を選ぶことが望ましいです。
代表的な制作依頼先である「制作会社」と「フリーランス」に対して、10ページ程度のホームページ制作を依頼した場合の費用相場をご紹介します。
依頼先 | 制作費 | 運用費 |
---|---|---|
制作会社 | 20万 ~ 200万円 | 3万円 ~ |
フリーランス | 10万 ~ 50万円 | 1万円 ~ |
上記表はどちらもHTML・CSSのみで構成された企業サイトという前提です。
費用を安く抑えるコツは?
規模や依頼先別の費用相場を見てきましたが、ホームページ制作は費用がかかると感じた方も多いはずです。しかし、少し工夫することで費用を安く抑えられるコツがあります。
見積もり時の費用を抑えるためには以下の項目を押さえておきましょう。
テンプレートで制作してもらう
デザインをオリジナルで制作してもらうとその分工数がかかるため、費用が高くなります。制作会社に依頼する場合、独自のデザインテンプレートを所有している会社は多いです。
そのため、テンプレートを利用しての制作を依頼することで、費用を抑えられます。
WordPressでホームページを制作してもらう場合も同様に、既存テーマを利用しての制作を依頼すれば費用は安くなるでしょう。
サイトマップを作成する
サイトマップとは、ホームページ全体の構成を表したものです。
サイトマップはユーザーや検索エンジンに対して内容を伝えるためにホームページ内部に用意するものでもありますが、作業時におけるメンバー間の認識合わせなどの目的で、図で可視化するケースもあります。
サイトマップを作成してホームページの構成を事前に考えておくことで、必要なページと不要なページが明確となり、無駄にページが増えることを防ぎます。
制作するページ数に応じて見積もり費用が変わることが多いため、費用を安く抑えることにつながるのです。
また、サイトマップを用意しておくことで打ち合わせもスムーズに進むため、スケジュールの短縮や企画費の低減も見込めます。
素材はこちら側で用意する
テキストや画像、ロゴなどの素材をこちら側で用意することで、ライティング費やデザイン費を削減できます。
ページ内のテキストはSEOにも大きく影響するため、ノウハウを持っている制作サイドにお願いしてもよいですが、画像は自身で撮影したり、こだわりがなければ無料の素材サービスから用意するとよいでしょう。
無料で利用できるおすすめの素材サービスをご紹介します。
ぱくたそ
人物や風景の写真などが豊富に用意されています。キーワード検索は近しいものが多数ヒットするため素材を探しやすいのも特徴です。
unDraw
人型や各オブジェクトのスタイリッシュなアイコンがたくさん配布されています。ダウンロード時に自身の好きな色に変更できるため、バリエーションは多彩です。
素材サービスの画像を利用する場合は、利用可能範囲の確認など画像の著作権を侵害しないよう注意しましょう。
対応できる項目は自社が担当する
Webに関する知識がある場合、自社で対応できる部分は引き受けることで、費用はその分安くなります。
たとえば、サーバー・ドメインの契約や管理について自社が対応できる場合、必ずしも制作会社側に管理を依頼せずに引き受けることでランニングコストを多少抑えられます。
サービス毎で違いはありますが、サーバーの契約料は年間で5000~1万円、ドメインの契約料は「.com」「.jp」などで年間1500~2500円が相場です。また、サーバーを自身で契約する場合は利用分に応じて料金が変わる従量課金制を採用しているクラウドサーバーの利用もおすすめします。
見積もりしてもらう会社の選び方
費用を安く抑えるコツについて説明しましたが、制作してもらう会社選びを失敗しないことも重要です。Web制作会社は数多く存在するため、見積もりを出してもらう段階でもどこを選ぶべきか悩んでしまいます。
見積もりしてもらう会社は、以下の項目を参考に選んでみてください。
対面での打ち合わせの有無
同じものを目にして確認し合える環境は、ホームページ制作の打ち合わせでは大切です。
画面の遷移やアニメーションのイメージの確認などは、電話やメールだけでは十分に伝わらない部分もあります。
対面もしくはビデオ通話などリアルタイムでホームページを見ながらの打ち合わせは、双方の認識をすり合わせるうえでは欠かせません。メールや電話のみの打ち合わせで終わることがないかは確認しておきましょう。
公開後のサポートの有無
ホームページは制作・公開して終わりではなく、その後の運用がもっとも大切です。
不具合で開けなくなった、OSやブラウザのアップデートでデザインが崩れてしまったなどの問題は、ユーザーが安全快適にページを閲覧できるために対処する必要があります。
また、古い情報は定期的にアップデートするなどメンテナンスも欠かせないです。自社でホームページをメンテナンスするノウハウがないのであれば、依頼先に公開後のサポートを依頼しなければなりません。公開後のサポート有無についても確認しておきましょう。
- 公開後の誤字・デザインの不具合修正
- サーバー障害等発生時のリカバリ対応
- ブラウザ・OSアップデート対応
- ページ更新対応(無料or有料、ページ追加対応も含む)
Web集客のノウハウを持っているか
公開後にユーザーをどれだけ集客できるかは、SEOはもちろん、その後のWeb集客活動によって大きく変わってきます。
どのような手段で流入を増やすのか、ページの動線をどう設計すればCVにつながりやすいかなど、Web集客のノウハウを持っている会社であるかを調べておきましょう。
実績やサービスの評判
依頼先のこれまでの制作実績やサービス内容、仕事における評判などを調べてみましょう。
制作実績はただクオリティや制作数を見るだけではなく、ジャンルの確認も大切です。たとえば建築会社の企業サイトを依頼したい場合、建築会社のホームページ制作実績を持つ会社に依頼すればノウハウを活かしてホームページを制作してくれます。
また、窓口となる担当者とコミュニケーションを取りやすいかどうかも打ち合わせにおいては重要になります。こうした実績や評判は可能な限り事前に調べておきましょう。
希望するホームページと規模が合っているか
希望するホームページの規模と、依頼先の規模が合っているかを考えてみましょう。
たとえば、大規模なホームページ制作の依頼先が小さい会社であると、制作に時間がかかってしまいスケジュールがこちらの希望通りにならない可能性があります。逆に小規模なホームページを大きな制作会社に依頼した場合、経費の関係で見合わない費用を請求されてしまいます。
選ぶ基準はさまざまにありますが、費用やスケジュールをなるべく希望通りにしたいのであればホームページと依頼先の規模はかけ離れていないように気をつけましょう。
ホームページ制作に失敗しない見積もり時のポイント
見積もりを依頼する会社を選んだからといってまだ安心はできません。見積もりの内容次第では、予算に見合わないホームページ制作となってしまうケースも少なくないからです。
ホームページ制作に失敗しないための見積もり時のポイントについてご紹介します。
見積書の不明点は必ず質問する
見積書の項目でわからない項目があれば、どのような作業を行ってかかる費用なのかは質問して必ず説明をもらいましょう。
見積もり項目の内訳について前述していますが、これら項目は実際の見積書ではすべて「企画・ディレクション費」「デザイン費」などと簡潔に記されています。
中には「サポート費」など一目見ただけで何を表しているのかわからない項目が記載されている見積書も存在します。
見積書の不明点は質問して、必ずしも自社のホームページ制作に必要な項目であるのかは確認しておきましょう。
相見積もりとして複数に依頼する
見積もりは一社だけでなく複数社に依頼する相見積もりをおすすめします。
同じ条件でも、依頼先の規模や体制で費用相場は変わるからです。たとえば、規模の大きな制作会社はその分人件費などの経費がかかるため、中小規模の制作会社に比べて費用が高い傾向にあります。
関わる人が多い分、早いスケジュールでの対応が可能などのメリットもありますが、予算を中心に考えるのであれば中小規模の会社やフリーランスへ依頼するなどの選択肢も考えるとよいでしょう。
値段やサービス内容を加味しつつ、相見積もりで冷静に分析・判断するようにしましょう。
ホームページの方向性は固めておく
何を目的にホームページを作るのか、ホームページにどんな内容を掲載するのかなどは、見積もり前にある程度方向性を固めておきましょう。
依頼してから考え始めると、打ち合わせに時間がかかるため、企画やディレクションの費用が余計にかかってしまいます。
必ずしも価格だけで判断しない
価格が安いことは確かに大切ですが、サポート体制や仕事の評判、希望通りのスケジュールで対応してもらえるかなども重要な判断材料になります。
必ずしも価格だけでは判断せず、作業スピードやクオリティの評判、公開後のサポートなどの面も加味して見積もりの良し悪しを判断しましょう。
まとめ
ホームページ制作の見積もり項目や相場、失敗しない制作会社の選び方や注意点についてご紹介しました。
ホームページは多くの作業を経て制作されるため、その内訳を把握しておくことは見積もりで失敗しないためにも大切です。
自社の用途や目的に応じて、適切な会社を選んで見積もりを行ってもらいましょう。
当記事で紹介したポイントをもとに、失敗しないホームページ制作依頼を行ってください。