- ホームページを作るメリットって何?
- ホームページはどんな業種に必要?
- そもそもホームページの存在意義ってどんなところ?
最近では1人1台スマホを持つ時代になったこともあり、Webを使った認知度向上や売上アップを目的に、ホームページを公開する企業が増えています。
しかし、自社サービスのターゲット自体の年齢層が高かったり、ECサイトを使って売れるような商品ではない場合は、そもそもホームページの存在意義って何だろうと思っている方も多いでしょう。
今回は、ホームページを持つメリット・デメリットはもちろん、ホームページを開設するまでの流れまでご紹介します。ホームページを制作しようか迷っているという方はぜひ参考にしてください。
ホームページの存在意義
ホームページ制作を検討している方の中には、「そもそも自社にはホームページが必要なのか」「ホームページの存在ぎってなんだろう」と疑問を持っている方も多いでしょう。
まずは、ホームページの存在意義について詳しく触れていきます。
信用度アップのため
ホームページには、何をしている会社なのか、どんな事業を展開しているか等、会社の基本情報を掲載します。
最近では、外部の企業が取引前にホームページをチェックすることも当たり前になっているため、「取引をしても問題ない企業か」という点でも信用を与えられます。
逆に、ホームページがない企業の場合は、取引先に事前情報を与えられないため「本当に営業している企業なのか」「主に何の事業をしているのだろうか」と不安を与えてしまう可能性があります。
認知度や知名度を上げるため
ホームページは、Web検索が主流になっている現代、認知度や知名度向上に役立てられます。
例えば、ホームページの制作を、外部の制作会社に依頼したい場合、スマホで「東京都 ホームページ制作会社」などで検索することがありますよね。
スマホやPCを使って、かんたんに欲しい情報が得られるようになっているからこそ、Web上への情報発信が重要視されています。
ブランディングのため
ホームページを公開することで、自社ブランディングにつなげられます。
例えば、企業のイメージに合ったデザインのホームページを制作することで、「この企業は、オレンジ色のイメージ」や「シンプルで清潔感のある商品を提供しているイメージ」など、共通イメージを持たせることが可能です。
ユーザーに伝えたい形で、イメージを持たせられると、イメージにマッチしたユーザーからの申し込みやお問い合わせに繋がりやすくなります。
ホームページを制作するメリット
では、ホームページの存在意義とは別に、企業がホームページを制作するメリットはどのような部分にあるのでしょうか。
主に、下記の5点があげられます。
- 企業の信頼につながる
- 営業ツールの一つになる
- ネット経由で集客できる
- アクセス解析でマーケティングに活用できる
- 求人募集のツールになる
企業の信頼につながる
ホームページを制作し、所持しておくことで、企業の信頼につながります。
先述のように、取引前の企業がホームページをチェックするなど、今やホームページを持っていることが当たり前という見方もあります。
企業の基本情報や公開可能な情報をホームページに掲載しておけば、競合他社へのアピールにもつながるでしょう。
営業ツールのひとつになる
ホームページは、24時間365日企業やサービスの情報を伝えられるため、営業ツールの一つとして活用できます。
例えば、ホームページ上に、最新情報や商品の詳細情報を掲載しておけば、ユーザーはパンフレットが手元になくても、知りたい情報を得ることが可能です。
更に、ホームページ上にチャットボットやお問い合わせ窓口を設置しておくことで、いつでもユーザーからのお問い合わせを受け付けられ、インバウンドのご連絡も獲得できます。
アクセス解析でマーケティングに活用できる
ホームページがあることで、どんなユーザーがどんなKWで検索してホームページに流入しているのかを調べられ、潜在ニーズに気が付けます。
潜在ニーズを知ることで、商品やサービスの改善や、新商品の開発にも役立てられます。
求人募集のツールになる
最近では、求職活動のほとんどがWebを通して行われるだけでなく、求職者もWebから会社の事前情報をあつめることが多い為、ホームページは、求人募集のツールとして役立ちます。
職場の環境や、どんな人が働いているのか、キャリアステップについてなど、求職者が知りたい情報を載せることで、求職者からの信頼獲得にもつながるでしょう。
ホームページを持つデメリット
ホームページは、開設しておくとマーケティングや求人募集にも役立てられ、非常に便利ですが、メリットだけではありません。下記のようなデメリットも考えられます。
- 制作や運用にコストがかかる
- 作成ノウハウが必要
- 作成後も運用の担当者が必要
制作や運営にコストがかかる
ホームページは、制作や運営にコストがかかります。例えば、サーバー代やドメインの取得費用、メンテナンス、更新費用などです。
個人事業主のホームページや、個人ブログ等、小規模な場合であれば無料で作成することもできますが、ある程度の規模のホームページを持つ場合は、お金を一切かけずに作成から運用まで行うことはほぼできません。
作成ノウハウが必要
ホームページを作成するには、エンジニアの技術やデザイナーによるデザイン力などの作成ノウハウだけでなく、ホームページを使った営業戦略を練るノウハウをもった人物も必要です。
しっかりとした戦略を立ててホームページを作るからこそ、売上やアクセス数などの効果が得られるようになります。
作成後も運用の担当者が必要
ホームページを作成し、公開したら後は放っておけばよいのではなく、最新情報が出た際は更新しなければなりませんし、うまくいかない点は改善していくことが重要です。
また、定期的にセキュリティ対策を行わなければならないため、1つのホームページにつき、1名以上の運用担当者が必要になるでしょう。
ホームページが必要かどうかの判断基準
ホームページを制作するメリットや、存在意義は分かったけれど、本当に自社にホームページが必要かどうか分からないという方も多いでしょう。
ここからは、ホームページが必要かどうかの判断基準について解説します。主な判断基準は下記の4点です。
- ホームページがなくて困っている点があるか
- 予算があるか
- 人員が確保できるか
- 運営計画が立てられているか
ホームページがなくて困っている点があるか
1つは、ホームページがなくて困っている点があるかどうかという点です。
例えば、「競合他社がホームページからの集客に成功している」、「ホームページがない事で、取引先やお客様からクレームを受けたことがある」などがあげられるでしょう。
とはいえ、最近では業種業界・会社の規模に関わらず、ホームページをもっている企業やホームページから集客をしている企業は多いため、ホームページを持つ方がメリットが大きいのは事実です。
予算があるか
先述にもある通り、ホームページは制作から運用までコストがかかるため、きちんと予算が確保できるかどうかという点は、重要な判断ポイントです。
もちろん、費用をかけずにホームページを制作することもできます。しかし、後々必要な機能が追加できなかったり、運用効果が出なかったりした場合に、作り直しをしなければならず、逆にコストがかかることもあるので注意が必要です。
人員が確保できているか
ホームページは、制作、開設して終わりではなく、運用をしていかなければならないため、運用のための人員が確保できているかどうかも判断基準となるでしょう。
最低でも、セキュリティ担当に1名、その他情報更新担当、アクセス解析担当に1名の管理者が必要です。
運営計画が立てられているか
ホームページは、予算・人員がそろったうえで、運用計画が立てられたタイミングで制作にはいるのがオススメです。
どのような目的でホームページを制作するのか、制作したうえでどのくらいの予算と人員で、どのように運用していくのか、しっかりと計画を立てておくことで、開設後の効果が得られやすくなります。
ホームページ開設に必要なもの
ホームページを制作することが決まったら、準備するものは主に下記の3点です。
- ドメイン
- サーバー
- コンテンツ
ドメイン
ホームページ開設に必要なもの、1つ目は「ドメイン」です。ドメインは、いわゆるURLのことで、インターネット上の住所のようなものとお考え下さい。
日本の中小企業が、ホームページを開設する際にドメインを取得する場合は、「.jp」や「.co.jp」、「.com」などを選ぶのが無難です。
サーバー
サーバーとは、作成したホームページのコンテンツ等をアップロードし、保管しておくことができる場所のことです。
月額料金が発生しますが、サーバーがないとホームページは公開できません。
コンテンツ
コンテンツとは、ホームページ本体や、それを動かすシステム全体を指します。
WordPressなどのCMS(コンテンツマネジメントシステム)などを使って、記事コンテンツ等を公開したり、HTMLで静的なサイトを構築することもできます。
ホームページを開設するまでの流れ
ホームページを開設するまでの流れは以下の通りです。
1.サーバーの契約
ホームページを制作するには、まずレンタルサーバーを契約します。レンタルサーバーは、無料でレンタルできるものと、月額料金がかかるものがありますが、お金をかけたくない場合は無料のものでも利用可能です。
ただ、無料レンタルサーバーは、広告が表示されたり、容量や機能に制限があることが多いので注意しましょう。
2.ドメインの取得
サーバーが契約できたら、ドメインの取得をします。
自動的に割り振られる、初期ドメインのままでも、問題なく公開や運用はできますが、ビジネスで利用する場合は、信用面でも独自ドメインを取得するのがオススメです。
3.ホームページデザインの作成
サーバーやドメインなどの準備と並行して、ホームページデザイン(オフライン作業)をすすめます。
ホームページで公開するコンテンツや、掲載画像はあらかじめ用意しておくとスムーズに進めることが可能です。
4.作成したホームページをサーバーにアップロード
ホームページのデザインデータが完成したら、コンテンツを保管しておくための”サーバー”にアップデートします。
サーバーへのアップロードには、FTP機能を利用しますが、その際にサーバーの権限情報等を設定する必要があります。
5.作成したホームページをSSL化する
ホームページが公開できる状態になったら、最後に常時SSL化の設定を行います。SSL化とは、ホームページを閲覧するための通信を暗号化しセキュリティを強化するものです。
SSL化されているページのURLには、「https:」と、”s”がつきます。
SSL化されているページは、Googleからの評価も得られやすい為、検索順位の向上も期待できるでしょう。
ホームページの制作方法
ホームページを制作したいと思っても、制作手段が分からないという方も多いでしょう。考えられる制作手段は、制作会社に依頼する方法と、作成ツールを使って自分で制作する方法の2種類があります。
ホームページ制作会社に依頼する
大手企業や、今後もホームページを大いに営業活動に利用していきたい中小企業等は、基本的にホームページ制作会社に制作のほとんどを依頼するのがおすすめです。ドメインの取得やサーバーの構築など、ホームページ制作に必要な作業をすべて依頼できます。
もし、自社内にサーバーを所持していて、ドメインも自社で取得できるという場合は、ホームページの制作と公開後の更新のみを依頼することも可能です。
小規模事業者の場合であっても、ホームページ制作のノウハウや人員が足りないという場合は、制作会社に依頼したほうが、制作期間も短く、公開後の効果も得られやすくなるでしょう。
ホームページ作成ツールを活用する
ホームページの制作ノウハウがある場合や、お金をかけずお試し程度にホームページを作ってみる場合は、制作会社に依頼するのではなく、作成ツールを活用して制作する方法もあります。
ドメインやサーバーの取得から保守、公開後の運用まですべて自社で行うため、人員の確保やスキルが必要です。
また、制作会社に依頼せず、試しに作成してみたい場合や、ノウハウがある場合などは、Wixなどのクラウド型ホームページ作成サービスや、BASEなどの無料ECサイト構築システム等を使えばお金をかけずに公開することも可能です。
ホームページ制作会社への依頼と自作どちらが良い?
では、ホームページ制作をする上で、制作会社に依頼するのと自分で制作するのはどちらが良いのでしょうか。
ホームページから売上につなげるなら外注
ホームページから売上につなげたい、SEOで上位を狙いたい、ある程度の質を担保したいという場合は、ホームページ制作会社に依頼することをおすすめします。
費用や時間はかかりますが、その分開設前から運用まですべての工程でフォローしてもらえます。
お金をかけずに作るなら自作
お金や時間をかけず、ある程度の質で問題ない場合は、ホームページ制作会社に依頼しなくても自作できます。
全ての工程を自分で行わなければならないため、ノウハウが身につく点は利点といえるでしょう。
ホームページの必要性が高い業種
ホームページの必要性が高い業種は主に、下記のような業種です。
- 電話で予約受付をしている
- 個人の悩み解決に関するサービス提供をしている
- 緊急性の高いトラブル対応をしている
- 高価な商品を扱っている
- あまり認知されていない商品を扱っている
電話で予約受付をしている業種
電話で予約を受け付けている業種は、ホームページなどWebに予約フォームを用意することで、売上アップと業務の効率化が期待できます。
また、電話の取りこぼしや営業時間の関係で取りこぼしていた予約も、24時間365日受け付けられるのも大きな利点といえるでしょう。
個人の悩み解決に関するサービスを提供している業種
浮気調査や、遺産相続、借金などの個人的かつ、ネガティブな悩みの解決は、実店舗に来店してもらうのには精神的負担がかかる可能性があります。
そのため、ホームページなどWebで気軽に相談できる窓口を設けておくことで、デリケートな悩みでもストレスなく相談が可能です。
緊急性の高いトラブル対応をしている業種
住宅の水漏れや雨漏り、災害、事故対応等、緊急性の高いトラブル対応をしている業種は、インターネットで解決策や相談方法を提示すると信頼が得られます。
ホームページからお問い合わせにつなげることも可能です。
高価な商品を扱っている業種
貴金属や自動車等の高価な商品を購入する際は、インターネットでホームページを閲覧してから購入するお店を決めたりすることが多いでしょう。
商品に関する知識や、値段、人気の商品だけでなく、取り扱い企業の情報を掲載しておくことで、企業認知の拡大だけでなく、信頼の獲得にもつながります。
あまり認知されていない商品を扱っている業種
ブルーオーシャンで、まだ認知されていない商品を扱っている業種は、ホームページ上でサービス概要や使い方を詳しく解説しておくと、サービスの認知が高まるだけでなく、サービスの信頼獲得にもつながります。
基本的なサービス情報だけでなく、サービス周辺の情報も網羅しSEO対策すると更に効果が期待できます。
【まとめ】ホームページは会社の信頼につながる
本記事では、ホームページ制作のメリットについて解説しました。ホームページは、会社やサービス自体の信頼につながるため、時間や予算の余裕があるのならば、制作会社に依頼して作成することをおすすめします。
ただ、現段階ではコストや運用方法が決められない場合は、急いで自作して公開するのではなく、運用方法や人員が配置できたタイミングで制作会社に依頼する方が、質が担保され、効果を得られるのが早いでしょう。