ホームページ制作費用相場は?状況別の相場を徹底解説

ホームページ制作費用相場は?状況別の相場を徹底解説

この記事の監修者

粟飯原匠 |プロデューサー

マーケティングを得意とするホームページ制作会社PENGINの代表。教育系スタートアップで新規事業開発を経験し、独立後は上場企業やレガシー産業のホームページ制作・SEO対策・CVR改善の支援を行うPENGINを創業。「ワクワクする。ワクワクさせる。」を理念に掲げてコツコツと頑張っています。

ホームページ制作費用は、サイトの規模やデザイン、機能、依頼先などによって大きく異なります。できるだけ費用を抑えたいと考える方も多くいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、ホームページ制作費用の相場を種類別・規模別・目的別に詳しく解説し、費用を左右する要素や抑えるコツ、経費計上方法についてもご紹介します。

これからホームページ制作を検討されている方は、ぜひ最後までチェックし参考にしてください。

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【種類別】ホームページ制作費用相場一覧

まずは、依頼先・サイト規模・目的別に費用相場をまとめました。

種類内容費用相場
依頼先中規模制作会社30~100万円
大手制作会社100万円~
フリーランス20~50万円
サイト規模小規模サイト(最大10ページ)50万円程度
中規模サイト(最大30ページ)150万円~
大規模サイト(最大50ページ以上)300万円~
目的別コーポレートサイト20~200万円
オウンドメディア20~200万円
ランディングページ(LP)10~70万円
採用サイト10万円以下~150万円

上記費用はあくまでも目安ですが、ホームページの依頼先や規模、目的によって制作費用は大きく異なることがわかります。

以下でそれぞれの内容を詳しく解説するので参考にしてください。

依頼先

ホームページ制作を依頼する相手によって、費用は大きく異なります。これは、各々が提供するサービス内容・専門性・人件費などが異なるためです。

依頼先ごとの費用相場は次のとおりです。

依頼先費用相場特徴
大手制作会社100万円~ブランド力や高い品質を求める場合に最適だが、費用は高額になる傾向
中規模制作会社30~100万円ある程度の規模と実績があり、費用と品質のバランスが良い
フリーランス20~50万円比較的費用を抑えられるが、個人のスキルや対応力に左右される

大手制作会社

一方で大手制作会社は、高いブランド力と豊富なリソースを有し、大規模プロジェクトや高度な技術を要する案件にも対応できます。

しかし、人件費や広告費などのコストが高いため、制作費用も高額になる傾向があるでしょう。

大手制作会社は、予算に余裕があり高品質なホームページ制作を求める企業に適しています。

中規模制作会社

中規模制作会社は、クライアントの要望を丁寧にヒアリングし、最適なプランを提案することに長けています。

また、デザイン性と機能性を両立させたホームページ制作を得意とし、SEO施策やアクセス解析などのマーケティング支援まで網羅していることが特徴です。

中規模制作会社は、費用と品質のバランスを重視する企業にとって最適な選択肢といえます。

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フリーランス

フリーランスは個人で活動しているため、諸経費が低く、比較的安価な費用でホームページ制作を依頼できます。

しかし、個人のスキルや経験に依存するため、品質や納期にばらつきが生じることもあるでしょう。また、大規模なプロジェクトや高度な技術を要する案件には対応できない場合もあります。

フリーランスは、費用を抑えたい方や小規模なホームページ制作を依頼したい企業に向いています。ただし、依頼の際はポートフォリオや実績をよく確認し、信頼できるフリーランスの選定が重要です。

サイト規模

ホームページはサイト規模、つまりページ数がふえるほど制作に必要な工数やコンテンツ量が増加するため、費用も高くなります。

サイト規模別の費用相場は次のとおりです。

サイト規模費用相場
小規模サイト(最大10ページ)50万円程度
中規模サイト(最大30ページ)150万円~
大規模サイト(最大50ページ以上)300万円~

たとえば、企業情報やサービス紹介など、基本的な情報のみを掲載する小規模サイトは、デザインが比較的シンプルで、制作工数が少ないため費用を抑えられます。

中規模サイトは、商品サービスページの詳細やブログ記事、事例紹介などコンテンツが充実したホームページを指します。ページ数が増える分、設計や制作の手間がかかり費用も高くなることが特徴です。

大規模なECサイトやポータルサイトなど、多くの情報や機能を備えた大規模サイトは、さらに費用が高くなります。

膨大なデータを管理する必要や会員制サービスを提供するサイトなどは、それに伴った高度な技術が必要になるため費用も増大します。

ホームページ制作を依頼する際は、事前にどの程度のサイト規模で依頼するのかを明確にしておくことが重要です。

目的別

ホームページの目的によって、必要な機能やデザイン、コンテンツが異なるため費用も変動します。目的別の費用相場は、次のとおりです。

目的詳細費用相場
コーポレートサイトテンプレート利用20~50万円
オリジナルデザイン50~100万円
オウンドメディア簡易的なサイト20~50万円
集客目的のサイト50~200万円
ランディングページ(LP)簡易的なデザイン10~30万円
戦略設計を含む場合30~70万円
採用サイト安さ重視10万円以下
オリジナルコンテンツ・デザイン50~150万円

以下でさらに詳しく解説します。

コーポレートサイト

コーポレートサイトとは、企業の顔として、企業理念やブランドイメージを伝える役割を担うホームページです。

あらかじめ用意されたテンプレートを使用することで、デザインやコーディングを省き低コストで制作できます。

使用するテンプレートの種類や、カスタマイズの範囲によって費用が変動することが特徴です。

独自性の高いデザインや、ユーザビリティを考慮した設計を求める場合は、オリジナルデザインになるため費用も高くなります。

オウンドメディア

オウンドメディアとは、情報発信を通して顧客とのエンゲージメントを高め、見込み顧客を獲得するタイプのWebサイトです。

ブログのようなシンプルな構成で、情報発信をメインとしたサイトは、比較的低コストで制作できます。

一方、コンテンツマーケティングやソーシャルメディアの連携など、集客のための対策を導入する場合、費用も高くなります。

ランディングページ(LP)

ランディングページとは特定の商品やサービス販売促進に特化し、コンバージョン率向上を目的としたWebサイトです。

デザインの質やページの長さ、コンテンツの内容などによって費用が変動します。

ターゲットユーザーを分析し、行動心理に基づいた設計やA/Bテストなど、コンバージョン率を高めるための戦略を導入する場合は費用も高額になります。

手軽に宣伝するのか、広告費用効果を最大化し売上向上を目指したいのか、目的によって費用が異なることが特徴です。

採用サイト

優秀な人材を獲得するために、企業の魅力や働きがいを効果的に伝えるのが採用サイトの役割です。

求人情報の掲載数やデザインの簡素さ、機能の有無などによって費用が変動します。

求人情報のみを掲載するシンプルなサイトは、低コストで制作できます。一方で、企業理念や社風、社員インタビュー、福利厚生など、魅力的なコンテンツを掲載し、求職者への訴求力を高めようとすると費用は高くなるでしょう。

求人情報だけを掲載したいのか、企業ブランディングを強化して優秀な人材を獲得したいのか目的によって費用が大きく異なります。

ホームページ制作の費用相場を左右する要素とは

ここまでで紹介した種類別の費用相場をみてもわかるように、ホームページ制作費用はさまざまな要素によって変動します。

費用相場を左右する主な要因は次のとおりです。

  • サイトの規模とページ数
  • デザインと機能の複雑さ
  • 依頼先の種類
  • 運用・保守費用

以下で詳しくみていきましょう。

サイトの規模とページ数

一般的に、ページ数が多いほど制作や更新にかかる手間が増え、その分費用も高くなる傾向にあります。

ページ枚数が増えるごとに、デザインやコーディング、コンテンツ作成、テストなどの作業量が増加するためです。

1ページの制作費用は、依頼先によっても異なりますが1ページ5万円程度が相場です。

ホームページ制作を依頼する際は、事前にどの程度の規模になるのか把握して依頼することで、大まかな費用の目安がみえてくるでしょう。

デザインと機能の複雑さ

シンプルなデザインであればコストを抑えられますが、高度なデザインや特別な機能が必要な場合は、その分費用が増加します。

デザインにおいては、テンプレートを利用する場合費用を抑えられることが特徴です。ただし、デザインの自由度が低く、他のサイトと似たような見た目になりがちな点はデメリットとなります。

企業ブランドのイメージを反映し、独自性の高いデザインで競合との差別化を図りたい方は、オリジナルデザインでの制作がオススメです。

機能の複雑さにおいては、基本的な機能(お問い合わせフォーム、ブログなど)のみの場合、費用は比較的低くなります。

一方で、EC機能、会員制システム、データベース連携など高度な機能を追加する場合、開発費用は高くなるでしょう。

ユーザーに便利な機能を提供し、顧客満足度向上や業務効率化につなげたい方は、機能面を重視したサイト制作がオススメです。

依頼先の種類

冒頭の費用相場でも解説した通り、依頼先の種類によっても費用やサービス内容は大きく異なります。

大手制作会社は、高品質なサービスを提供してくれる反面、費用が高くなる傾向があります。高いデザイン力や豊富な実績、充実したサポート体制を求める方にオススメです。

中規模制作会社は、費用と品質のバランスが良い選択肢だといえます。柔軟な対応やリーズナブルな価格設定、クライアントの要望に寄り添った提案などが魅力です。

費用を抑えたい方には、フリーランスへの依頼もオススメです。ただし、スキルや経験に差があるため、依頼する際は信頼できる相手かを見極めることも重要です。

運用・保守費用

ホーム制作の費用を左右するポイントとして、完成後の運用や保守にかかる費用も考慮する必要があります。

レンタルサーバーやドメイン費用は月額数百円から5,000円程度かかることが一般的です。より安定した動作や高速なアクセス、強固なセキュリティ対策を求める場合は、レンタルサーバやドメイン費用も高額になる可能性があります。

また、更新費用や保守費用も、依頼先や内容によっても異なります。

制作のみを依頼することも可能ですが「トラブル発生時に迅速な対応を受けたい」「セキュリティ対策を強化したい」方は、制作後のサポート体制も比較検討することが重要です。

事前にサポート体制を比較検討しておくことで、トラブル発生時に思わぬ追加費用がかかるリスクや、必要なサポートを受けられないリスクを軽減できるでしょう。

ホームページ制作費用を抑えるコツ

ホームページ制作には、どうしても費用がかかってしまうものです。

ホームページ制作のレベルを落とさず、賢く費用を抑えるコツは次のとおりです。

  • 複数のホームページ制作会社から見積を取る
  • 要件定義を詰めて作業内容を明確にする
  • サイトのボリュームを小さくする
  • ドメインやサーバーの維持・管理を負担する
  • 経費として計上する

以下で詳しく解説します。

複数のホームページ制作会社から見積を取る

複数のホームページ制作会社から見積もりを取得することで、相場観を把握し、最適な価格で依頼できる会社を比較検討できます。

相見積もりをとると、交渉材料として活用し価格競争によるコスト削減を見込める可能性もあるでしょう。

見積もりの相場と失敗しない制作会社の選び方は、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。

ホームページ制作の見積もり相場と失敗しない制作会社の選び方についてご紹介

要件定義を詰めて作業内容を明確にする

事前にホームページで実現したい目的を明確に定義し、制作会社と共有することで認識のズレや追加費用発生のリスク低減につながります。

目的やターゲット、コンテンツ、デザイン、機能などを具体的に定義しまとめることがポイントです。

ワイヤーフレームやデザインモックを作成して事前に共有するのもよいでしょう。

サイトのボリュームを小さくする

必要なページだけを作成し、無駄なコンテンツを省くことも制作費用を抑えるコツです。

ただし、過度にページ数を減らしすぎると、伝えたい情報が不足しユーザーにとって使いにくいサイトになる可能性もあります。

そのため、コンテンツの優先順位付けもポイントです。ホームページの目的が明確になっていれば、本当に必要な情報がみえてくるでしょう。

ドメインやサーバーの維持・管理を負担する

制作会社に依頼せず、自社でドメインやサーバーを維持・管理することも費用を抑えるコツのひとつです。

運用コストを削減できたり、自由に選択できたりするというメリットがあります。

一方で、トラブル対応に手間がかかることやセキュリティ対策を自身で行う必要がある点はデメリットとなるでしょう。

ある程度、サーバー管理やセキュリティ対策の知識を有している方にオススメの方法です。

しかし、コスト削減効果は限定的となるため、他の方法とあわせて検討しましょう。

経費として計上する

直接的に費用を抑えられるわけではありませんが、ホームページ制作費用を経費として計上することで、企業の経済効率につながります。

経費として計上することで、課税対象となる利益が減少し、結果的に払う税金が減り資金繰りが楽になる点がメリットです。

以下で経費として計上する方法を詳しく解説するので、参考にしてください。

ホームページ制作費用を経費として計上する方法

ホームページの目的や機能によって適切な会計処理方法は異なります。

次のとおりです。

目的勘定科目
ホームページ制作費用の仕分け広告宣伝費繰延資産または長期前払費用無形固定資産(ソフトウェア)
ドメイン取得費やサーバー代の仕分け通信費や広告宣伝費

ここでは、ホームページ制作費用を経費として計上する方法を、具体例を交えながらわかりやすく解説するので参考にしてください。

ホームページ制作費用の仕分け

ホームページ制作費用をどのように仕訳するかはホームページの目的や機能によって異なります。

鑑定科目ホームページの目的・機能
広告宣伝費一般的なホームページ
繰延資産または長期前払費用1年以上更新していないホームページ
無形固定資産(ソフトウェア)高機能なホームページ

以下でさらに詳しくみていきましょう。

広告宣伝費

一般的なホームページ制作費用は「広告宣伝費」として一括損金計上が可能です。

これは、ホームページが企業や商品のプロモーションを目的としている場合に該当します。

たとえば、企業のブランドイメージ向上や商品・サービスの認知度向上を目的としたコーポレートサイトや、商品情報を掲載し、購入を促すためのECサイトなどです。

この場合、制作費用は全額をその年の損金として一括計上できます。つまり、その年の課税対象となる利益が減少し、結果的に支払うべき税金が少なくなるという点がメリットです。

ただし、ホームページが1年以内に更新されることが前提となります。

繰延資産または長期前払費用

もし、ホームページを1年以上更新しない場合は、「繰延資産」または「長期前払費用」として資産計上し、使用期間に応じた均等償却の必要があります。

繰延資産とは、支出が年度をまたいで損金処理できる資産です。

ホームページを制作し運用する場合は、該当しませんが知識のひとつとして覚えておきましょう。

無形固定資産(ソフトウェア)

ECサイトや会員登録機能を持つサイトなど、高機能なホームページは、「無形固定資産(ソフトウェア)」として扱う必要があります。

これは、ホームページの機能を実現するためにソフトウェアが組み込まれているとみなされるためです。

この場合、法定耐用年数5年で減価償却が必要です。

具体的には、制作費用の中でプログラム作成にかかる部分を無形固定資産として計上し、それ以外(デザイン費用やコンテンツ作成費用など)を広告宣伝費として処理します。

ただし、20万円未満のソフトウェアは一括償却資産として処理が可能です。

ドメイン取得費やサーバー代の仕分け

ホームページ制作に関連する費用として、ドメイン取得費やサーバー代なども発生します。

これらの費用は「通信費」や「広告宣伝費」として計上するのが一般的です。

ホームページ制作費用の会計処理について、より詳細な情報を知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

ホームページ制作費用の会計処理ってどうするの?気になる勘定科目を解説!

まとめ

ホームページ制作費用は、サイトの規模や目的、依頼先によって大きく異なります。

ページ数やデザイン、依頼先、運用・保守の有無によっても費用は左右されるため、依頼の際はすべてを考慮して検討することが大切です。

複数の制作会社から見積もりをとり、費用やサービスの内容を比較検討することで、最適な依頼先をみつけられるでしょう。

ホームページは企業にとって重要なマーケティングツールとなります。

費用を抑えることも大切ですが、そればかりにとらわれず、真にビジネスの成長に貢献するホームページを制作することが重要です。

そのためには、目的を明確にすることからはじめてみましょう。

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