LPのデザインを考えるための8ステップを解説|デザインの参考になるサイトやよくある質問についてもご紹介

LPのデザインを考えるための8ステップを解説|デザインの参考になるサイトやよくある質問についてもご紹介

この記事の監修者

粟飯原匠 |プロデューサー

マーケティングを得意とするホームページ制作会社PENGINの代表。教育系スタートアップで新規事業開発を経験し、独立後は上場企業やレガシー産業のホームページ制作・SEO対策・CVR改善の支援を行うPENGINを創業。「ワクワクする。ワクワクさせる。」を理念に掲げてコツコツと頑張っています。

「LPを制作したいけど、手順がわからない」「LPのデザインをどう設計すれば良いかわからない」このように悩む方は少なくありません。

この記事では、デザインを検討するうえで重要なステップや参考となるサイト、よくある質問について解説しますので、参考にしてください。

LPとは

狭義のLP(ランディングページ)とは、商品・サービスの注文や問い合わせ獲得に特化した縦長のページです。LPの目的は、ユーザーを次のステップに誘導することです。そのために、魅力的なコンテンツとデザインで興味を惹き、行動を促します。

現代において、インターネットを用いた情報収集は生活に密接なものとなっています。そのなかでLPは、集客や認知度拡大、さらには販売促進のための重要なツールとしての役割を果たす存在です。

ユーザーが検索結果や広告、SNSからアクセスする際に最初に目にするのがこのLPであり、その影響力は高まっています。

LPを作る目的

LPはWebマーケティングの「顔」ともいえる存在です。LPは、ユーザーの商品注文や問い合わせ、資料請求への行動を促すように設計されています。

ページの品質が、マーケティング活動の成功を大きく左右するため、LPの重要性は計り知れません。ターゲットに応じたLPを制作し、最適な運用をすることで、売上を最大限に伸ばせます。

ホームページとの違い

LPとホームページでは、目的と役割が大きく異なります。LPは、特定の商品やサービスの魅力を集中的に伝えることが目的です。一方のホームページは、より広範な情報を提供する場で、会社の概要や歴史、プレスリリースなど多岐にわたる情報が含まれます。

LPを作成する8つのステップ

LPを作成する8つのステップをそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。

1.目的を明確にする

LPを制作する際は、まず目的を明確にする必要があります。LPが従来のホームページとは異なる役割を果たすことを理解し、企業戦略に基づいて目標を達成するための手段として、LPを位置づけましょう

目的が明確になれば、LPがその戦略においてどのような役割を果たすべきかも明確になります。

2.ペルソナと訴求軸を決める

LPを制作するうえで、「誰をターゲットにするか」を明確にする必要があります。効率的な訴求を目指すには、特定のペルソナに焦点を当て、彼らに響くメッセージング戦略を立てることが重要です。

さらに、訴求軸を決定し、設定したペルソナがどのような内容に価値を見出すかを考えることも、LPの効果を最大化するための中心的な役割を担います。

3.構成を作成する

LPの構造を設計する際は、まず構成の作成から始めます。構成はLPの設計図として、コンテンツの配置やページのレイアウトを事前に計画できます。

構成の精度を高めることで、完成したLPの品質も向上します。このステップでは、どの情報をどこに配置するかのプロセスを通じて、チーム内のコミュニケーション活性化がポイントです。

4.コンテンツを作成する

LP作成のプロセスでは、まず実際のコンテンツ制作に入ります。この段階では、これまでの議論や決定した目的に基づき、適切なコンテンツを作り込んでいきます

初期のコンテンツは暫定的なものと考え、運用を通じて必要になった内容を追加・削除するなど、柔軟に対応することが重要です。

5.デザインを作成する

LPのデザインは、訪問者に強力な訴求力を発揮する要素です。対象とする年齢層や性別、購買層に合わせて、適切なデザインの選択が重要です。

たとえば、年配者向けにはシンプルで落ち着いたデザイン、若者向けには明るくポップなデザインが適しています。

デザイン自体が話題になれば、LPの訴求効果を高める可能性があります。ターゲットの嗜好を十分に考慮し、最適なデザインを選択できるかが肝心です。

6.コーディングする

LPをWeb上で実際に機能させるためには、HTML、CSS、PHPなどのコーディング言語を用いて構築します。特に独自性の高いデザインを実現したい場合は、高度なコーディングスキルが必要です。

デザインの実装中に技術的な制約に直面するケースもあり、結果としてデザインの調整を余儀なくされることがあります。そのためにも、デザインと実装のバランスを考慮しながら、効果的なLPを構築しましょう。

7.公開・運用

LPを完成させた後は、インターネット上に公開し、運用を始めます。公開自体は比較的簡単な作業ですが、その後の管理では、想定外のトラブルやアクシデントへのスピーディーな対応ができる体制を整えることが重要です。

また、運用フェーズでは、サイトの安定稼働を確保しながら、ユーザーからのフィードバックに耳を傾け、必要に応じて対策を講じます。

8.効果測定

LPが公開された後は、実際の効果を測定し、その結果に基づいて改善策を練ることが重要です。

公開後は、目的達成に向けた新たな出発点と捉え、設定した目標に対する効果を検証します。目標達成に至らない場合は、データに基づいて不足している要素や改善点を分析し、効果的な対策を実施する必要があります。

LPデザインを検討するときに参考になる5つのサイト

LPデザインを検討するときに参考になるサイトを5つ挙げて紹介しますので、詳しく見ていきましょう。

1.LP幹事

LP幹事

引用元:https://lp-kanji.com/

「LP幹事」は、2,500種類を超える多様なLPデザインを提供するサイトです。

業界、カラー、イメージといったカテゴリーで簡単に検索でき、特定の目的に合わせたLPのアイデアを見つけるのに重宝します。

幅広いジャンルが網羅されているため、Web系から芸術系、ゲームや食品系のLPに至るまで、豊富な選択肢からインスピレーションが得られます

2.Web Design Clip

Web Design Clip

引用元:https://webdesignclip.com/

「Web Design Clip」は、食品からアパレル、寝具、Web系に至るまで、多岐にわたる業界のランディングページを集めているサイトです。

こちらのサイトは、トレンディなデザインから強いインパクトを持つものまで、様々なLPを展示しています。直感的なキーワードやジャンル検索機能に加え、イメージ画像を一覧表示することで、具体的なデザインイメージがなくても望みどおりのLPを見つけやすい設計です。

3.LP advance

LP advance

引用元:https://site-advance.info/

「LP advance」は、8年以上の運営実績を持ち、約2,000ものランディングページを提供しているサービスです。

医療からファッション、Webサービス、美容系に至るまで、多岐にわたるジャンルの質の高いLPが揃っています。

色やタイプ、メインビジュアルを基準に検索できる機能があり、目的に合ったLPを見つけやすいことが特徴です。

4.イケてるランディングページデザインまとめ

イケてるランディングページデザインまとめ

引用元:https://zero-s.jp/lp-media/

「イケてるランディングページデザインまとめ」は、ジャンルやイメージで検索可能なサイトとして知られています。

扱っているLPは100程度と他サイトに比べて少なめですが、選りすぐりの高品質なデザインが多いのが特徴です。

また、あらゆるジャンルのLPを網羅しており、幅広いニーズに応える内容となっています。

5.Web Design Garden

Web Design Garden

引用元:https://webdesigngarden.com/

「Web Design Garden」は、最新かつ優れたランディングページのデザインを日々更新して提供するサービスです。

3年以上の運営を通じて、サイト数は他に比べて少ないものの、その分厳選された高品質なLPを確認できます。

サイト種別、業種・業界、印象、機能・要素、色といった5つのカテゴリーで検索でき、特定の要件に合わせたデザインを容易に見つけられる点が特徴です。

効果的なLPデザインのコツ

効果的なLPデザインのコツを5つ紹介します。

構成の流れを最適化する

LPの構成は、ストーリー型の構造とは異なり、結論からスタートすることが定番とされます。なぜなら、ユーザーがLPにアクセスする時点で、何らかの結論や解決を求めていることを前提としているためです。

そのため、LPの構成を考える際は、ユーザーの期待に即した形で結論を最初に提示し、その後の流れを設計することが重要になります。

ファーストビューで興味を惹く

LPにおけるファーストビュー(初期表示部分)は、ユーザーがサイトを続けて閲覧するかどうかを決める重要な要素です。

ファーストビューには、色使い、文字の大きさ、配置など全体的なデザインが含まれます。どれだけ「もっと見てみたい」と思わせるかが、ファーストビューの成否を左右します。

魅力的と感じてもらえるような第一印象を与えることで、ユーザーの興味を引き、LPの中身へと効果的に誘導できます。

顧客目線を重要視する

LPを作る際は、制作者の好みや新しい技術の使用よりも「顧客がどのように感じるか」を最優先に考える必要があります。

顧客にとって見やすく、興味を持ちやすいデザインであることが、最終的なコンバージョンレートの向上につながります。そのため、社内が満足するデザインではなく、顧客目線でのアプローチがLPの成功には欠かせません

視覚的な見やすさを意識

 視覚的なメリハリは、LPでユーザーの注意を引き、重要な情報やアクションへと誘導するために重要です。

デザインにメリハリをつけることで、ユーザーは自然に重要な部分に目を向け、興味を持ちやすくなります。

また、目立たせたいポイントを効果的に前面に出すことで、ユーザーの行動を促せるようになります。

信頼感を大事にする

LPのデザインは、機能性だけでなく、ユーザーに信頼感を与えることも重要です。

サイトを訪れたユーザーに「このサイトなら安心して利用できる」と思わせるためには、プロフェッショナルで信頼性のあるデザインが求められます。ユーザーの信頼感醸成が、LPのコンバージョン率向上につながります。

LP デザインでよくある3つの質問

 LP デザインでよくある質問には、以下の3つが挙げられます。

  1. LPのデザインとは何ですか?
  2. LPデザインにかかる費用相場はどれくらいですか?
  3. LPの制作にかかる時間の目安はどれくらいですか?

ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。

1.LPのデザインとは何ですか?

LPのデザインは、一枚の長いページで構成されることが特徴です。訪問者の関心を引くため、魅力的な画像やインパクトのあるフォントサイズが用いられます。

特に、ページ上のアクションを促すためのボタンは、目立つようにデザインされることが多く、場合によってはボタンに動きを加えてクリックを促します。

2.LPデザインにかかる費用相場はどれくらいですか?

ランディングページ(LP)の制作費用は、委託先の業者によって大きく異なりますが、一般的には数万円から数十万円の範囲です。

フリーランスや小規模な業者では比較的低価格で制作できますが、大手の制作会社ではより高額になる傾向にあります。また、単に費用だけでなく、提供されるサービスの質や内容も考慮し、LP の目的や予算に合った適切な制作業者を選ぶことが重要です。

依頼先の特徴と目安の費用は下表の通りです。

費用目安特徴
〜10万円フリーランスや小規模事業者テンプレート活用納期1週間程度
10〜30万円中規模事業者オリジナルデザイン制作構成案の考案
30〜60万円中規模事業者競合調査や公開作業までカバー
60万円以上大規模事業者企画立案から運用サポートまで幅広いサービス

3.LPの制作にかかる時間の目安はどれくらいですか?

LPの制作期間は、一般的には約1ヶ月程度が目安です。ただし、戦略立案をはじめとする準備段階から依頼する場合は、2ヶ月以上かかることもあります。また、LPのデザインの複雑さや機能性、制作範囲によっても期間は変動します。

スムーズな制作進行のためには、依頼前の十分な準備が重要です。さらに、LPの成果を最大化するには、公開後の継続的な修正と検証も欠かせません。

まとめ

LPは、Webマーケティング戦略を実行する上で重要な要素です。そのため、ターゲットに合わせた適切な構成やデザインを設計することが求められます

まずは、どのようなターゲットを狙い、どのような設計とすべきかを、競合他社の事例を参考にしながら明確化しましょう。

ただし、社内の制作リソースではデザインや構成を十分に作り込めない可能性もあります。そのような場合は、専門の制作会社に依頼することで、効果的なLPを実現できます。

もしも、社内でデザインや構成を作りきれない場合、PENGINが提供しているLP制作サービスの利用をご検討ください