【2024年版】オウンドメディアの構築方法をプロの視点で徹底解説!

【2024年版】オウンドメディアの構築方法をプロの視点で徹底解説!

この記事の監修者

粟飯原匠 |プロデューサー

マーケティングを得意とするホームページ制作会社PENGINの代表。教育系スタートアップで新規事業開発を経験し、独立後は上場企業やレガシー産業のホームページ制作・SEO対策・CVR改善の支援を行うPENGINを創業。「ワクワクする。ワクワクさせる。」を理念に掲げてコツコツと頑張っています。

オウンドメディアを自社で構築する場合、「何に注意したらよいか分からない」「具体的な構築方法はどうすればよい」と悩む方は少なくありません。

この記事では、オウンドメディアの構築方法から検討すべきポイント、注意点まで解説します。これからオウンドメディアを作る方は、ぜひ参考にしてください。

オウンドメディアの構築方法は4つ

オウンドメディアを構築する方法は、大きく分けて4つあります。それぞれ異なる検討ポイントがあるため、詳細を解説します。

  1. すべて外注する
  2. 立ち上げを外注する
  3. すべて社内で制作する
  4. 一部を外注する

1.すべて外注する

オウンドメディアの構築を完全に外部に依頼する方法です。具体的には、以下4つの内容を代行制作会社へ委託するのが一般的です。

  • 企画・設計
  • Webサイトの立ち上げ
  • コンテンツ制作
  • SEO対策

とくに、オウンドメディアの立ち上げが初めての企業にとって、専門知識と経験を兼ね備えた専門家からの支援を受けることで、迅速かつ効果的に目標を達成できる可能性があります。

しかし、企業のブランドや戦略に直接関わる重要な決定事項については、外部に一任するのではなく、社内で検討したうえで決めることが重要です。

委託先は、過去のWebサイト制作実績だけでなく、コンテンツマーケティングに強みを持つ制作会社を選定しましょう。

2.立ち上げを外注する

オウンドメディアの立ち上げでは、サイト設計と立ち上げだけを外注します。この方法では、企画やコンテンツ制作、SEO戦略は社内で担当し、Web技術の部分とデザインだけを委託します。

すでにオウンドメディア運営の経験がある企業や、内部でコンテンツマーケティングのノウハウを持っている場合に適した方法です。また、ブランディングに力を入れ、デザインや世界観を大切にしたい企業にも適しており、外注により高品質なデザインが手に入ります。

3.すべて社内で制作する

オウンドメディアの立ち上げから運用までを完全に社内リソースで行う方法です。その際には、以下の内容をすべて社内で管理します。

  • 企画
  • デザイン
  • コンテンツ制作
  • SEO対策 など

社内に適切な専門知識とリソースが必要なため、すでにオウンドメディアを成功させた経験がある企業に適しています。つまり、単にコスト削減のためだけに内製化をしようとするのはリスクがあり推奨はできません。

成功するオウンドメディアを構築するには相応の労力と専門知識が必要であり、計画なしに内製化すると質の低下や失敗に繋がるリスクがあります。

4.一部を外注する

質の高いオウンドメディアを効率的に構築するには、得意分野は内製化し、不足している部分を適切なパートナーに外注するのがおすすめです。企画、デザイン、コンテンツ制作、SEOなどの各プロセスにおいて、社内でカバーできない部分を外部の専門家やサービスに依頼しましょう。

たとえば、コンテンツ制作を外部のクリエイターに委託すれば、毎月一定数の記事をオウンドメディアへ継続的に投稿できます。必要に応じて外部の専門家を活用すれば、社内のリソース不足を補えます。

オウンドメディア構築で検討すべき4つのポイント

オウンドメディア構築で検討すべきポイントは、以下の4つです。

  1. 予算
  2. 構築手段や運用方法
  3. ターゲット選定
  4. 競合調査

1.予算

オウンドメディアの制作では、無料ツールを活用して社内で行う場合でも、必要な知識、時間、人員を確保する必要があります。

予算次第で外部への依頼範囲が変わるため、初期段階で大まかな予算計画の立案をおすすめします。適切な予算を組むことで、円滑なオウンドメディアの運営が可能です。

2.構築手段や運用方法

オウンドメディアの構築は、社内制作か外部委託かによって準備事項が変わります。外部に委託する場合は、継続的な更新や改善が必要なため、長期的な関係を見据えたパートナー選定が重要です。

運営においては、コンテンツの制作体制をどう整えるかが成否を分けます。記事を社内で作成するのか外注するのか、社内資源の活用方法を含め、運用計画を事前に立てる必要があります。

どちらを選択するにしても、継続が可能な体制を構築することが、目標達成のカギです。  

3.ターゲット選定

オウンドメディアの構築・運用では、目的とターゲットの明確化が極めて重要です。目的が顧客獲得なのか、採用支援なのか、それともブランディングなのかによって、コンテンツの方向性が決まります。

目指すべき成果と明確なターゲットを事前に設定しておけば、運用中の迷いを防ぎ、効率的な運営が可能になります。

4.競合調査

オウンドメディアの構築では、自社のメディアが目指す方向性を明確にする必要があります。その際、他社のオウンドメディア事例を参考にすると効果的です。

具体例として「サイボウズ式」「SUUMOタウン」「ソーシャルメディアラボ」「SEO HACKS」「mercan(メルカン)」などは、特色を活かしたコンテンツで独自の価値を提供しています。これらの事例を分析し、自社が提供すべき価値や内容、目指すべき形を見定めることが、成功への第一歩となります。

オウンドメディア構築時の3つの注意点

オウンドメディア構築の注意点は、以下の3つです。それぞれ注意すべきポイントが異なるため、1つずつ確認してください。

  1. レスポンシブデザインにする
  2. CMSを導入する
  3. コンテンツの一貫性を意識する

1.レスポンシブデザインにする

現代ではスマートフォンの利用が増えているため、さまざまなデバイスで快適に閲覧できるWebサイトが求められます。レスポンシブデザインを採用すれば、デバイスごとにページを作成する手間が省け、自動で画面サイズの最適化が可能です。

Googleはモバイルフレンドリーなサイトを推奨し、検索結果でも高く評価します。そのため、アクセシビリティとユーザー体験を高めるには、レスポンシブデザインの導入が不可欠です。

2.CMSを導入する

CMSを導入すれば、コンテンツ管理と記事投稿が簡単になります。プログラミングの知識がなくても、誰でも直感的にWebページの制作が可能です。

人気のあるWordPressのほか、BlueMonkeyやMovable Typeなど、さまざまなCMSが存在します。自社のニーズに合ったCMSを選択すれば、効率的なサイト運営が可能です。コストや必要機能を検討し、自社に最適なCMSを導入しましょう。

3.コンテンツの一貫性を意識する

メディアで公開するコンテンツは、明確なコンセプトに基づいた統一感が大切です。コンセプトから外れた記事を掲載すると、読者を混乱させてしまいます。

記事に一貫性を持たせることで、メディアの専門性や信頼性が高まります。これはGoogleの評価基準である「E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)」の向上にもつながります。一貫したテーマやスタンスを維持することで、メディアの質向上が可能です。

以下の記事ではオウンドメディアの制作ポイントを解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください。

オウンドメディア構築に関するよくある3つの質問

オウンドメディア構築に関してよくある3つの質問に回答します。疑問解決にお役立てください。

  • オウンドメディア構築とはなんですか?
  • オウンドメディアの記事を書くときのコツは?
  • オウンドメディアにはどのような種類がありますか?

1.オウンドメディア構築とはなんですか?

オウンドメディアとは、企業が自ら所有し運営するメディアのことです。中心となるのはWebサイトですが、広報誌や小冊子などの形態も含まれます。

Webサイトを中心に据えて、さまざまなメディアを統合したプラットフォームとして企業の情報発信に役立ちます。

2.オウンドメディアの記事を書くときのコツは?

オウンドメディアの記事作成では、以下の一連の流れが大切です。

  1. 目的やゴールを設定し、ターゲットを特定する
  2. 適切なキーワード選定と競合分析を行う
  3. 構成やターゲットを決め、内容を執筆する
  4. 画像やリンクで記事を装飾する
  5. 公開後は効果測定と修正を繰り返す

3.オウンドメディアにはどのような種類がありますか?

オウンドメディアの種類は「公式サイト型」と「独立型」の2つです。

公式サイト型は、企業の商品・サービス紹介や企業情報を中心に構成されます。併せてブログやニュースページを通じて、ユーザーに有益な情報を提供します。

一方、独立型は公式サイトとは別に立ち上げられ、独自の視点で商品・サービスに関連する内容やターゲット顧客向けの情報を発信します。幅広いユーザーにアプローチし、企業の魅力を伝えられるのが特徴です。

まとめ

オウンドメディアを構築するためには、社内のリソースやメディアの目的から洗い出し、継続的にメディア運営が可能かどうかの検討から始める必要があります。具体的な構築方法は、外注と内製化のバランスの違いで4種類です。

オウンドメディアが成果を出し始めるのには時間を要し、その間の予算管理や作業内容も煩雑になる可能性があります。自社だけで限界を感じた場合には、ぜひプロの制作会社委託も検討してみてください。