【2023年最新版】メルマガとは?目的やメリット、デメリット、よくある質問をわかりやすく解説

【2023年最新版】メルマガとは?目的やメリット、デメリット、よくある質問をわかりやすく解説

この記事の監修者

粟飯原匠 |プロデューサー

マーケティングを得意とするホームページ制作会社PENGINの代表。教育系スタートアップで新規事業開発を経験し、独立後は上場企業やレガシー産業のホームページ制作・SEO対策・CVR改善の支援を行うPENGINを創業。「ワクワクする。ワクワクさせる。」を理念に掲げてコツコツと頑張っています。

メルマガは、古くから使われている集客・販促の手法です。現在でも形を変えながら廃れることなく取り入れられています。しかし、活用方法を知らなければ、思ったような成果を得られないでしょう。

この記事では、メルマガの目的やメリット、配信方法などを解説しますので、メールマーケティング導入を検討している人はチェックしてみてください。

メルマガとは?

メルマガとは、メールマガジンの略語です。企業などが製品やサービスに関する情報を定期的に発信し、顧客との関係を構築するマーケティング・営業施策といえます。メールマーケティングは、メルマガのほかにも「ステップメール」があります。

ステップメールは、商品購入などをきっかけに事前準備していたメールを決まったタイミングと期間を配信する手法です。しかし、メルマガにおいては読者が自分から登録を希望して配信されます。

そのため、商品への関心度合いはわからないものの、企業側が好きなタイミングで配信できることが特徴です。つまり、企業側が主体となり、ユーザーの行動に左右されない施策といえます。

メルマガ普及の歴史

メルマガ普及の歴史についても見ておきましょう。メルマガが最初に取り入れられ始めたのは約20年前です。ITバブルが起こった1999年頃に取り入れられるようになりました。

最初はパソコンに向けたテキストメールが主流でしたが、NTT Docomoの「iモード」が普及したことに伴い、携帯電話向けのメルマガが配信されるようになり、HTMLメール、デコメールを用いたメルマガなど、あらゆる表現方法のものが普及しました。

そして、発信側が自由にデザインやレイアウトを取り入れ、知らせたい情報を自由なタイミングで配信できるのが、現在のメルマガです。また、配信の手法においてもあらゆる発展が見られます。例を挙げるといかのようなものがあります。

  • イベントメール:購読者の誕生日にバースデイメールを自動配信するなど
  • トランザクショナルメール:ECサイトで商品を購入すると自動配信される
  • レコメンドメール:コメンド技術を応用し、購読者一人ひとりに適した情報を配信できる

このようにメルマガは、情報を発信する媒体だけに留まらず、マーケティング手法として有効な手立てとして確立されています。

メルマガの種類

メルマガの種類には「HTMLメール」と「テキストメール」の2つがあります。さらに、近年では「amp for email」などの新技術も登場しており、目的や状況に応じて使いわけることが効果を高めるポイントです。それぞれの概要を見ていきましょう。

【HTMLメール】

HTMLメールは、HTML言語で記述されたメール形式です。画像挿入や文字の装飾ができ、読者へ視覚的にインパクトがあるメルマガを作成できることが特徴といえるでしょう。

しかし、HTMLメールは受信環境によって開封できない・正しく表示されないことがあるため、送信先の環境を事前に確認しておく必要があります。

【テキストメール】

テキストメールは、テキストのみで記述されたメールの形式です。画像挿入や文字の装飾はできませんが、メールサイズが小さくなり、送信先の環境を問わずに使用できることがメリットだといえます。

【amp for email】

2019年春にGoogleが発表したテクノロジーです。「amp for email」を活用すれば、スライド写真やアンケートフォーム、動画などあらゆるコンテンツ配信ができます。

メルマガを配信する3つの目的

メルマガを配信する3つの目的には、以下の3点が挙げられます。

  • 見込み客の集客と育成
  • サービスや商品の販売促進
  • ユーザーや顧客のファン化

メルマガは目的ごとに内容やメッセージを使い分けることが重要です。ここではメルマガを配信する目的をそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。

1.見込み客の集客と育成

見込み客の集客と育成は、メルマガを配信する大きな目的です。メルマガを登録してもらう方法にはあらゆる手段があります。

たとえば、キャンペーンへ応募する条件としたり、資料ダウンロード時に登録を依頼したりとメールアドレスの取得方法にはさまざまなものが挙げられるでしょう。メルマガ購読者が求めるコンテンツを確立できれば、リストは容易に集められます。

このときの注意点としては、いきなりセールスをかけないことです。あくまでもメールアドレスを入手しただけで、リストを作成した段階では見込み客とはいえません。

取得したメールアドレスの持ち主を見込み客にするには、ナーチャリングが必要です。ナーチャリングとは、役立つ情報や定期的な配信をすることで関係性を構築することです。

そのため、メルマガの内容としてはターゲットに合わせて以下のようなコンテンツを作成するとよいでしょう。

  • 基礎知識やノウハウの提供
  • 業界のトレンドや最新ニュース
  • 企業理念や商品開発の過程

このようなメルマガの配信を通じて、アドレスリストを見込み顧客へと引き上げていきます。

2.サービスや商品の販売促進

サービスや商品の販売促進もメルマガを配信する主な目的です。販売促進を目的としたメルマガは、以下のような情報を定期的に配信します。

  • 割引クーポンの配布
  • キャンペーンの告知
  • 新商品の紹介

ECサイトで買い物をしたことがある人は、誰もが一度は目にしたことがあるはずです。このときにメルマガを受信する立場になってみるとわかるかもしれませんが、内容が「販売促進のみ」に偏ってしまうと、しつこさや購読するメリットを感じられなくなってしまいます。

そのため、販売促進のメルマガを取り入れる場合は、頻度や内容に注意しなければ効果を得にくいでしょう。

3.ユーザーや顧客のファン化

すでに商品やサービスを利用しているユーザー顧客に向けて、新商品や関心がありそうなアイテム、活用するためのアドバイスをメルマガを配信するとファン化を期待できるでしょう。

既存のユーザーを育成し、一見の顧客ではなくファン化することによって、利用促進やロイヤリティを高めることにつながります。ファン化に成功すると、価格以外の企業理念やストーリーに価値を感じてもらえるようになり、競合他社との差別化も図れるでしょう。

メルマガ配信を活用する3つのメリット

メルマガ配信を活用する3つのメリットには、以下の3点が挙げられます。

  • 最新情報をスピーディーに配信できる
  • 低コストで運用できる
  • 関心の高いユーザーにアプローチしやすい

メルマガは紙媒体を利用した情報発信よりも、スピーディーかつ低コストで運用できることが大きなメリットです。ここではそれぞれに分けてメルマガ配信を活用するメリットを解説しますので、詳しく見ていきましょう。

1.最新情報をスピーディーに配信できる

メルマガは、最新情報をスピーディーに配信できることがメリットです。リストとコンテンツさえ用意すれば、すぐに配信できます。

また、一般的な販促手段であるチラシやDMと比較すると、情報発信するまでに時間を必要とせず、必要な情報を思い立ったときに提供可能です。ほかにも、情報の変更・差し替えが容易にできる点もメリットだといえるでしょう。

2.低コストで運用できる

チラシやDMの発送よりも低コストで運用できることもメルマガのメリットです。チラシの場合は、作成費用や発送作業にかかる人件費などがかかります。

しかし、メルマガであれば、パソコンとネット環境、リストがあれば情報を配信できるため、低コストで運用できます。また、システムを導入して大量にメール配信できる環境を整えれば、さらに低コストで情報発信することが可能です。

3.関心の高いユーザーにアプローチしやすい

メルマガは、関心の高いユーザーにアプローチしやすいこともメリットです。商品購入履歴があるユーザーやメルマガに反応したターゲットに絞って次回は配信するなど、発信する層を選ぶことも自由にアレンジできます。

また、セグメント(年齢や性別など)ごとに適した内容のコンテンツを作成し、配信することも可能です。ターゲットを絞り込んで最適なメルマガを配信できれば高い反応率を期待できるでしょう。このような運用をできることはメルマガの大きなメリットです。

メルマガ配信を活用するデメリット

メルマガ配信を活用するデメリットには、以下のようなものが挙げられます。

  • 手作業で行うと管理だけでも大きなリソースを割く必要がある
  • コンテンツ作成や効果測定をしなければ反応率を高められない
  • 情報漏洩のリスクがある(Bccを使用した場合)

これらのデメリットやリスクを軽減するには、メール配信サービスやシステムの導入を検討しましょう。最初は低コストのものから始め、リストの件数や発信頻度に応じてアップグレードしていくことをおすすめします。

メルマガの配信方法は4つ

 メルマガの配信方法には、以下の4つが挙げられます。

  • メール配信サービス
  • ExcelとOutlook
  • BCC配信
  • MAツール

配信方法ごとに必要なコストやメリットが大きく異なります。最初はできる範囲で社内のリソースで対応し、見直しながら配信方法を最適化しましょう。ここではそれぞれに分けてメルマガの配信方法について解説します。

1.メール配信サービス

メール配信サービスは、メルマガを送る手段としてよく取り入れられている方法です。利用するにはサービスプロバイダに申し込み、メール配信システムを利用します。

基本的には、ツールに配信設定をするだけで簡単・安全に大量のメルマガを一度に配信可能です。メール配信サービスには、無料・有料のものがあります。有料のものには、反応率を測定したり、セグメントごとに配信したりと、役立つ機能が整えられています。目的に応じて最適なサービスを選びましょう。

2.ExcelとOutlook

Microsoft社の「Excel」と「Outlook」を組み合わせることで、メルマガ配信を無料でできます。方法としては、送信するメールアドレスをCSVファイルで書き出し、Outlookの宛先として指定します。

この方法であれば、無料でメルマガ配信ができます。しかし、Outlookを操作するにはExcel VBAを使用するため、VBAプログラミングの知識が必要となる点に注意しましょう。

3.BCC配信

一般的なメーラーには「BCC配信機能」があります。BCCで受信した人は、お互いのメールアドレスを確認できません。この機能を使用すると、BCCにメルマガのアドレスリストを指定すれば、一斉にメルマガを送信できます。

しかし、BCC配信には個人情報漏洩のリスクがあるため、おすすめできません。もしも、宛先にTOやCCを選んでしまうと、他の受信者にメールアドレスが漏れてしまいます。

4.MAツール

MAツールは、見込客・既存客などのリストへのアプローチを自動化できるツールです。MAツールには、以下のような機能が搭載されています。

  • リストの自動作成
  • ユーザーの分析
  • 反応があったユーザーへの配信

このような便利な機能があり、効率的にメールマーケティングを取り入れられます。しかし、これまで紹介した方法よりも、高いコストが必要になる点に注意しましょう。

メルマガに関するよくある質問

メルマガに関するよくある質問には、以下の3点が挙げられます。

  • メルマガが廃れない理由は何ですか?
  • 人気のあるメルマガを作るコツはありますか?
  • メルマガを送る際の注意点はありますか?

メルマガは長年使い続けられてきた集客や販促の手法です。ここではメルマガに関するよくある質問をそれぞれに分けて解説します。

質問1.メルマガが廃れない理由は何ですか?

メルマガが廃れない理由は、インターネットが普及した時期から使われているためです。ベーシックな手法は廃れることがありません。SNSが普及した今から考えると、古臭い手法のように感じてしまいがちですが、BtoB、BtoCともに活用され続けています。

特定の個人に向けて自社の情報をダイレクトに発信できる方法は、思いの外少ないものです。また、ほかのマーケティング手法と組み合わせることによって、集客効果からファン化まで期待できます。

質問2.人気のあるメルマガを作るコツはありますか?

人気のあるメルマガを作るコツには、以下のようなことを意識しましょう。

  • コンテンツの質を重視:顧客が求めている情報があるか/自社だからこそ伝えられる情報を含んでいるか
  • 顧客目線の内容:押し付けがましい内容ではないか/読んでためになる内容か
  • 読んだあとに行動を促す:問い合わせや購入リンクがわかりやすいか/連絡先が入っているか

つまり、ユーザーの役に立ち・わかりやすく・次のアクションがわかりやすいメルマガは人気が出やすいといえるでしょう。

ちなみに次のページでは、メルマガ開封率の算出方法や平均値、高めるコツを紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。

参考:メルマガ開封率とは?算出方法や平均値、高めるコツをわかりやすく解説します!

質問3.メルマガを送る際の注意点はありますか?

メルマガを送る際の注意点には、以下のようなものが挙げられます。

  • ターゲットごとに読まれやすい曜日・時間帯を選ぶ:分析ツールを利用し、メールが読まれている曜日・時間帯を調べる
  • 特定電子メール法に抵触しない:受信相手からの同意を得る/同意があった記録を原則として1ヵ月保存する/購読停止用のURLなどの表示義務を守る

読まれやすい時間帯を把握し、法律に抵触しないような運用を心がけましょう。

まとめ

メルマガの配信に関することを解説しました。メルマガはインターネットが普及した約20年前から使い続けられている情報発信の方法です。現在でも進化を続けながらメールマーケティングとして活用されています。

ポイントを押さえて運用すれば、低コストで高い効果を見込めるため、まずは配信用のメールリストを作成しましょう。その後は、最適化を図りながら運用すると、新規獲得や顧客のファン化を期待できます。

ぜひ、この記事で解説したことを知って、自社の販促に活用してみてください。