被リンクはSEO対策として重要な要素の1つです。しかし、被リンクされるWebサイトの質や量によって、Googleの評価が変わります。
例えば、スパムサイトや品質の低いWebサイトに被リンクされるようであれば、ペナルティを受ける可能性もあります。そのため、被リンクの質や量を把握することが重要です。本記事では、被リンクチェックをできるサービスを紹介します。
SEO対策に被リンクのチェックが必要な3つの理由
SEO対策に被リンクのチェックが必要な理由として次の3つが挙げられます。
- ページランクを予測するため
- 競合サイトと比較するため
- リンク元を検証するため
1.ページランクを予測するため
被リンクチェックを活用することにより、ページランクやドメインパワーの予測が可能です。ページランクとは検索エンジンよりWebサイトがどれほど評価されているのかを確認します。
自社のWebサイトと他社のWebサイトのページランクを確認し、自社のWebサイトにおいて評価されている点、他社のWebサイトが評価されている点などを把握し今後Webサイトの改善に活かせます。
2.競合サイトと比較するため
被リンクチェックをすることで、自社のWebサイトだけでなく他社のWebサイトの被リンクもチェックできることから比較が可能です。被リンク数の比較やどちらのWebサイトがよりGoogleの評価が高いか確認できます。
さらに、ツールによっては被リンクだけでなく被リンクの質まで考慮して比較できる場合もあるため、コンテンツの傾向を分析しやすくなるといっていいでしょう。Googleの評価が高ければ、より検索ページにおいて上位に表示される可能性が高まります。
3.リンク元を検証するため
被リンクが多ければGoogleの評価が高くなるとは限りません。スパムサイトや悪質なサイトなどからの被リンクが多ければ、googleの評価は下がり、場合によってはGoogleからペナルティを受ける可能性もあるのです。
スパムサイトからの被リンクがあるようであれば、リンク否認ツールを使ってペナルティを回避するようにしましょう。
被リンクをチェックする際に確認すべき3つのポイント
被リンクをチェックする際に確認すべきは次の3つのポイントです。
- 被リンクの質
- 被リンクの量
- アンカーテキスト
被リンクによってGoogleの評価を高めるためには、質や量が重要です。
例えば、評価の低いWebサイトに被リンクされるとかえって評価が落ちる場合があります。質を確認するためにアンカーテキストを活用します。質が高ければ、量が多い方がより評価されるといえるでしょう。
ポイント1.被リンクの質
Googleは高い質のWebサイトにリンクされているWebサイトを高く評価する傾向にあります。そのため、リンクされているWebサイトがどのような内容であるのか、またどのページを被リンクしているのかなどを詳しく把握することが重要です。
特にリンクして欲しいページが被リンクされているのかどうかを確認しましょう。もし、リンクして欲しいページが被リンクされていなければ、リンクされているページを参考に改善することが重要です。
ポイント2.被リンクの量
被リンクは質だけでなく量も重要です。良質のWebサイトであることが条件ではありますが、被リンクの量が多いWebサイトの方がGoogleの評価が高くなり、検索順位が上位に表示されやすくなります。
また、被リンクの量以上にドメイン数の多さを高く評価することから、リンクされたWebサイトのドメイン数も確認するようにしましょう。
ポイント3.アンカーテキスト
アンカーテキストとはリンクがついた文字列であり、自社のWebサイトとリンクしたWebサイトのコンテンツにおいて関連性があるかどうかをアンカーテキストによって確認します。
そのため、アンカーテキストに関連性があると、よりGoogleの評価が高まるのです。これらのことから、アンカーテキストの内容はSEOに影響があります。
おすすめの被リンクチェックツール20選
被リンクチェックツールにはさまざまな種類があり、それぞれのツールには異なる特徴があります。そのため、目的を達成できるツールを選ぶようにしましょう。
また、複数のツールを活用する方法もあります。それでは、おすすめの20種類の被リンクチェックツールを紹介します。
被リンクチェックツール | 特徴 | 価格 |
Googleサーチコンソール | クリック数や検索順位などの調査できる | 無料 |
Open Site Explorer | Mozが運用している被リンク調査ツールである | 無料(利用回数に制限あり) |
Majestic SEO | リンクインテリジェンスデータを提供する | 月額49.99ドル~(ライトプラン) |
hanasakigani.jp | 手軽に被リンクチェックをできる | 無料 |
Ahrefs | 被リンクやSNSにおいてのシェア数などを確認できる | 月額99ドル~ |
SITEEXPLORER | Webサイト流入を確認できる | 月額1万2500円~ |
Microsoft Bing Webmaster Tool | Bingの検索エンジンにて検索パフォーマンスを確認できる | 無料 |
Online Broken Backlink Checker | 被リンクのリンク切れを確認しやすい | 無料 |
Lynx被リンクチェックツール | スムーズな被リンク確認をできる | 無料 |
SEOTOOLS | アルファベット表記による判定ができる | 無料 |
SEOチェキ! | インデックス数や読み込み時間など確認できる | 無料 |
Ubersuggest | ドメインスコアを独自に設定している | 無料 |
Moz | 被リンク元のWebサイトに関する情報を詳細に確認できる | 無料 |
Open Link Profiler | リンク数を可視化できる | 無料 |
itomakihitode.jp | キーワードで表示されるWebサイトのデータを確認できる | 無料(有料もあり) |
Seokicks | 独自のクローラーを活用している | 月額9.9ユーロ〜 |
WebMeUp | 欧米で多く利用されているSEO Power Suiteが連携している | 無料 |
Backlinktest.com | 他のツールでは確認できないような被リンクを検出できる場合もある | 無料 |
Google アナリティクス | 被リンク元のページやドメインを調査できる | 無料 |
SE Ranking | キーワードの調査や競合調査、管理するメディアの順位計測 | 無料(有料もあり) |
1.Googleサーチコンソール
oogleサーチコンソールはGoogleが提供している無料のツールであり、検索順位やクリック数、被リンクに関連する調査ができます。
特にスパムサイトや悪質なサイトなどからの被リンクを否認できる機能があるため、被リンクチェックをする上で利用する人の多いツールです。しかし、自社のWebサイトの調査のみで競合サイトにおける分析はできません。
2.Open Site Explorer
Open Site Explorerは、他のサイトから張られているリンクに関連する情報を確認できる被リンク調査ツールです。2004年にアメリカのMoz社が提供しており、Moz社が独自に取得している参考データを提供しています。
Google Search Consoleのような正確さはなく、Web上全てのページが対象というわけではありません。1日3回まで検索でき、無料会員登録をすることで利用回数の上限がなくなります。
3.Majestic SEO
引用:Majestic SEO
Majestic SEOは、Webサイトをマッピングすることでリンクインテリジェンスデータを提供している被リンクチェックツールです。1回だけ無料で利用できるため、試してみるとよいでしょう。
さらに、バックリンクのプロフィールやアンカーテキスト、削除されたバックリンク、リンク切れなどさまざまな面で活用できます。
4.hanasakigani.jp
hanasakigani.jpは、アカウント登録が不要で手軽に被リンクチェックをできるのが特徴です。検索窓にWebサイトのURLを入力すれば、被リンクしている一覧が表示されます。
さらに、競合サイトの被リンクをチェックできるため、利用されるケースが増えています。さらに、ドメイン数やアンカーテキストなども確認することが可能です。
5.Ahrefs
引用:Ahrefs
Ahrefsは世界で60万人が導入しており、取得Wordや被リンク、SNSにおいてのシェア数などさまざまな角度でWebサイトの評価を確認できます。さらに、競合サイトの被リンクも確認可能であり、SEO対策におすすめのツールです。被リンク数に変化があった場合にアラートで知らせてくれる機能もあります。
6.SITEEXPLORER
引用:SITEEXPLORER
SITEEXPLORERは、自社のWebサイト以外に競合サイトの被リンクまで詳しく調査できます。どのようなキーワードで流入しているか、広告からの流入がどれくらいあるかを確認可能です。
使い方は簡単で対象となるWebサイトのドメインを入力するだけです。さらに、オーガニックキーワードやアンカーテキスト、参照ドメイン等の確認も可能です。
7.Microsoft Bing Webmaster Tool
引用:Microsoft Bing Webmaster Tool
Microsoft Bing Webmaster Toolは、Microsoftが無料で提供しているツールです。Bingの検索エンジンを活用してWebサイトの検索のパフォーマンスが確認できます。
さらに、バックリンクをクリックすることで、対象のWebページにおいてアンカーテキストやドメイン、ページなどごとに被リンクのチェックが可能です。
8.Online Broken Backlink Checker
引用:Online Broken Backlink Checker
Online Broken Backlink Checkerは、被リンクのリンク切れを確認しやすいツールです。自社Webサイトのドメインを入力することで、被リンクが切れた日を確認できます。
さらに、競合サイトにおいても被リンクの分析が可能であり、他の被リンクチェックと併用することでより効果的に利用することが可能です。
9.Lynx被リンクチェックツール
Lynx被リンクチェックツールは、さまざまなSEOツールを集めたツールでありその中の1つが被リンクチェックツールです。対象となるWebサイトのURLを入力することで、被リンク数やnofollowの被リンク数などを確認できます。
さらに、上位の被リンク元サイトのアンカーテキストやページタイトルなどを把握できるなどさまざまな活用方法のあるツールです。
10.SEOTOOLS
引用:SEOTOOLS
SEOTOOLSは、ブラストホールディングス株式会社が提供しており、アルファベット表記による判定ができることから被リンクされているWebサイトの良し悪しを判断しやすいツールです。
ドメインを取得した年月日やタグの使用回数などさまざまな活用方法があります。その他にも、アクセス解析ツールとしても利用できます。
11.SEOチェキ!
引用:SEOチェキ!
SEOチェキ!は、被リンクチェックをしたいWebサイトのドメインだけで、簡単にチェックできるツールです。
さらに、チェックしたいWebサイトのインデックス数や読み込み時間などの確認も可能です。さらに、nofflowを確認できることから間違って指定しないように対策ができます。
12.Ubersuggest
引用:Ubersuggest
Ubersuggestはドメインスコアを独自に設定している点が特徴のツールです。そのため、Webサイトにおけるドメインパワーを確認したい時に利用することをおすすめします。
ドメインパワーの強いWebサイトから被リンクがあるとGoogleの評価が高まります。さらに、アクセス流入のある被リンクを確認することも可能です。
13.Moz
引用:Moz
Mozは、被リンク元のWebサイトにおいて、規模を数値化したり、質を確認したりできるツールです。すでに消えている被リンク数まで確認できることをはじめ、さまざまな機能があります。
アメリカのツールで、主に海外の企業において実績のあるオールインワンSEOツールです。
14.Open Link Profiler
Open Link Profilerは、確認したいWebサイトのURLを入力するだけで利用できるツールです。被リンク数がグラフで表示されるため、被リンクの状況を把握しやすい点が特徴です。
さらに、被リンク元のWebサイトのドメインパワーを確認できるため、SEO対策をしやすいツールでもあります。さらに、バックリンクの確認も可能です。
15.itomakihitode.jp
itomakihitode.jpは、無料で検索上位に表示されている10サイトと自社のWebサイトを比較できます。さらに、有料で利用すると、SEO診断において利用制限がなくなりCSVデータの出力が可能になります。
被リンクを確認したいWebサイトのURLとキーワードを入力することで、キーワードで検索した場合のWebサイトにおける平均データの確認が可能です。
16.Seokicks
引用:Seokicks
Seokicksは月額9.9ユーロと有料のツールでありますが、独自のクローラーを使ってデータをしているツールです。そのため、他の一般的なツールでは把握できないような被リンクを発見できる場合があります。
さらに、Seokicksの特徴としてAPIが更改されていることから、モニタリングシステムに取り組むことをはじめとしてさまざまな活用方法があるツールです。
17.WebMeUp
引用:WebMeUp
WebMeUpはヨーロッパのペラルーシが運用しているサービスです。欧州で多くのユーザーに利用されているSEOサービスであるSEO Power Suiteが連携しています。
アンカーテキストごとに被リンクを一覧表示したり、IPアドレスを確認したりできるなどさまざまな特徴があるツールです。さらに、クローリングが速く、インデックスが多いといった強みがあります。
18.Backlinktest.com
Backlinktest.comは、ドイツの企業が運営しており他のツールでは確認できないような被リンクを検出できる場合があります。そのため、これまでと違った発見をする可能性のあるツールです。
Googleサーチコンソールをはじめとした一般的なツールと併用して利用することで、さらに高いレベルで被リンクチェックをできるでしょう。
19.Google アナリティクス
Google アナリティクスは、Googleが提供している無料ツールでありアクセス解析を行います。Googleコンソールのように、詳しく被リンクチェックはできません。
しかし、被リンクをしたページやドメインなどの調査をするときに効果的です。主にはアクセス解析のために利用しつつも、被リンクチェックもできるツールです。
20.SE Ranking
引用:SE Ranking
SE Rankingは、SEOに要するキーワードの調査や競合調査、管理するメディアの順位計測を可能とするツールです。その中に1つの機能として「被リンクチェッカー」があり、競合サイトが獲得している被リンクの分析・発見に役立ちます。
また、競合サイトにおける被リンク状況を数値化やリスト化、グラフ化する機能もあり、多角的に調査できる便利なツールの1つです。
被リンクチェックでよくある3つの質問
被リンクチェックでよくある次の質問を詳しく説明していきます。
- スパムサイトからの被リンクがあった場合はどうすればよいですか?
- よい被リンクを得るための方法はありますか?
- 被リンクチェックツールを利用する際の注意点はありますか?
被リンクチェックについて重要な質問と回答になっているので参考になることでしょう。
質問1.スパムサイトからの被リンクがあった場合はどうすればよいですか?
スパムサイトから被リンクされると、Webサイトに対するGoogleの評価が下がります。
そこで、リンク否認ツールを使うことによって、被リンクを無効にすることが可能です。リンク否認ツールは、Googleサーチコンソールから利用しましょう。
Googleサーチコンソールにて、否認したい被リンク元のURLをリストアップし、テキストファイルを作成します。URLを記載したテキストファイルをリンク否認ツールにアップロードしましょう。
質問2.よい被リンクを得るための方法はありますか?
より被リンクを得るためには、次の方法が挙げられます。
- ユーザーが求めるコンテンツを作成する
- SNSで広める
Googleが高く評価をするのは、ユーザーが求めているコンテンツを含めたWebサイトです。そのため、良質なコンテンツを作るように心がけましょう。
良質なコンテンツであれば、多くのユーザーにとって有益な情報を提供していると判断し、良質な被リンクが増える傾向にあります。さらに、質の高いコンテンツをSNSで広めることが重要です。少しでも多くの人に読んでもらえるように対策が必要です。
次のページでは、良質な被リンクを獲得する具体的な方法20選と獲得する際の注意点、よくある質問を詳しく紹介しています。
参考:【2023年最新】良質な被リンクを獲得する・増やす方法20選|注意点やよくある質問も徹底解説! – PENGIN BLOG
質問3.被リンクチェックツールを利用する際の注意点はありますか?
被リンクチェックツールを使う場合は、それぞれのツールの特色を掴むことが重要です。ツールによっては独自のスコアリングをしており、高得点だからといってSEO効果が高いとは限りません。
あくまで参考値として考え、良質のこんてんつを作成することが重要です。また、Googleが運営しているツールを使うこともおすすめです。なお、次のページでは被リンクの調べ方や調べる際の注意点などを詳しく説明しています。
参考:【2023年版】被リンクの調べ方とは?目的や調べる際のポイント、よくある質問を紹介します!
まとめ
被リンクの質や量によってSEOを高められることがあります。しかし、評価の低いWebサイトに被リンクされると逆に効果が悪くなる可能性があります。
そのため、被リンクチェックを定期的にすることが重要です。被リンクチェックツールにもそれぞれ特色があるため、特徴を把握して選ぶようにしましょう。