ソフトウェアのテストの質によって品質確保ができ、顧客満足度の向上につながります。
しかし、現状では担当者の負担が大きくなりすぎているケースが少なくありません。そこで、自動化ツールを使うなど効率化する動きが一般的となっています。
この記事では、効率化する方法やおすすめ自動化ツールを紹介します。
ソフトウェアのテストを効率化するには?

ソフトウェアのテストにおける効率化手法にはいくつかパターンが決まっています。例えばテスト設計においては次の3つです。
- 組み合わせテスト
- リスクベースドテスト
- テストケースの再利用
テスト実行においては次の2つです。
- 要員配置
- テスト実行化
以上の5つの方法が、ソフトウェアのテストを効率化するためによく利用されています。
ソフトウェアテストを効率化する3つの方法

テストを効率化するための手法としてあげられるのが、テスト設計の効率化とテスト実行の効率化です。テスト設計は、テストの内容を決めてテストケースを作成する方法です。
ソフトウェアテストを効率化するためには、次の3つの方法が挙げられます。
- 過去の事例を使用する
- 実行手段を検討する
- リスクに応じてテストを減らす
1.過去の事例を使用する
過去に作成したテストケースを何度も使う方法があります。
過去のテストケースを利用する場合は、改修や編集したことが既存機能に影響しないかを確認するリグレッションテストにおいて利用されることが一般的です。
過去のテストケースをいつでも見つけ出せるように整理しておくことが重要です。あまり投資できない場合はテスト対象機能とテストケースを対応させた表を作る方法があります。
2.実行手段を検討する
テストの実行を効率化させるためには、テスト自動化のほかに要員配置の見直しがあります。つまり、よりスムーズにテスト実行を出来る人を探すか、コンピューターにやってもらうかのどちらかです。
テスト自動化とは、テスト自動化ツールを活用することが一般的でありヒューマンエラーを減らすことが可能です。要員配置の見直しは、テストに慣れた人材が担当することによって作業が早くなるほか、モチベーションを保てる環境作りも求められます。
3.リスクに応じてテストを減らす
すべてのプロセスをテストしていると時間も手間もかかってしまいます。そこで、リスクの低いプロセスはテストを省略することによって、テストの効率化が可能です。
例えば、これまでに問題がなかった場所やユーザーがほとんど使わない昨日などがあてはまります。しかし、あまりにも省略しすぎるとバグが発生した場合に対応できないため、省略する箇所のバランスが重要です。
リスクベースドテストの進め方
リスクベースドテストは、開発プロセスの初期段階でおこないます。システム要件やアプリケーションの目的や機能を明確にしてリスク分析を進めていきます。
リスク分析を基準として、優先順位をつけてテスト範囲を決定したうえで、テストの高い部分において綿密なテストケースをすることが一般的です。
リスクベースドテストのポイント
リスクベースドテストを効率的におこなうためには、リスクが高い部分に重点を置いてテストを進めることが大切です。
そのためには、リスク分析を明確におこなうことにより明確にリスクにおける優先順位を設定するようにしましょう。リスク分析を十分にしないとテスト範囲が決まらず、テストの工程が増えることになります。
ソフトウェアテスト自動化ツールおすすめ15選
ソフトウェアテスト自動化ツールにはさまざまな特徴があるため、企業や対象のソフトウェアテストに合ったタイプを選ぶことが重要です。この章ではおすすめのソフトウェアテスト自動化ツールを15種類紹介していきます。
ソフトウェアテスト自動化ツール | 対象 |
T-DASH | デスクトップアプリ、Webアプリ、API、スマホアプリ |
Autify | Webアプリ、スマホアプリ |
MagicPod | Webアプリ、スマホアプリ |
Ranorex | デスクトップアプリ、Webアプリ、スマホアプリ |
mabl | Webアプリ |
Selenium(Selenide) | Webアプリ |
Katalon Studio | デスクトップアプリ、Webアプリ、API、スマホアプリ |
Eggplant DAI | デスクトップアプリ、Webアプリ、スマホアプリ |
TestCafe | Webアプリ |
Cypress | Webアプリ、API |
Postman | API |
SOATest/Virtualize | API |
SonarQube | ソースコード |
Klocwork | ソースコード |
BrowserStack | デスクトップアプリ、Webアプリ、スマホアプリ |
1.T-DASH

引用:誰でもかんたんにテスト自動化ができる時代 テスト自動化ツールT-DASH – トップページ
T-DASHは、エンジニアでなくてもWebアプリケーションの検証や動作確認ができるテスト自動化ツールです。
Webアプリケーション以外にも、スマホアプリやAPIなどにも対応しており、コーディングや自然言語において実装可能です。テストケースの作成やテストの自動実行が無料となっており、導入しやすいツールでもあります。
2.Autify

Autifyは、Webアプリやスマホアプリに対応しており、リプレイコーディングやキャプチャにおいて自動化を実装できます。
コーディングが不要なツールであり、エンジニアでなくてもシナリオを作成したり修正したりすることが可能です。そのためE2Eテストをスムーズに自動化できます。無料トライアルが2週間あるため、まず企業に合うかどうかを試せる点も特徴です。
3.MagicPod

引用:高速・高品質なソフトウェア開発を支えるAIテスト自動化プラットフォーム
MagicPodは、Webアプリやスマホアプリに対応しており 自然言語や コーディングにおいて自動化の実装が可能です。
エンジニアに必要な機能が搭載されている ツールですが、 エンジニアじゃなくても使いやすいユーザーインターフェースが特徴です。クラウドタイプであるため利用する場所を選ばず業務効率化につながります。
4.Ranorex

Ranorexは、デスクトップアプリやWebアプリ、スマホアプリのテストが可能な自動化ツールです。UIキャプチャ機能を使っているため、スムーズな設定をしやすくなっています。
GDIキャプチャを導入しており、サードパーティ製のコントロールがアプリにあり活用可能です。リプレイコーディングやキャプチャの自動化実装ができます。
5.mabl

引用:ローコードテスト自動化
mablは、Webアプリのみ対応しているスタートアップ向けのAIテスト自動化ツールです。 使い方がシンプルであり、ラベルを使って簡単な補足説明を追加できます。
リプレイ コーディングやキャプチャに対して自動化の実装が可能です。無料トライアル期間が2週間あるため、導入する前に 使い勝手を確認すると良いでしょう。
6.Selenium(Selenide)

引用:Selenium automates browsers. That’s it!
Seleniumは、Webアプリに対応しており コーディングの自動化実装が可能です。 オープンソースのフレームワークとなっておりUIテストでの活用となります。
コーディングのみ対応可能ですが 初期費用や 月額が無料であるため気軽に導入できるツールです。ブラウザ操作のみの自動化ツールを探している場合はおすすめだといえるでしょう。
7.Katalon Studio

引用:Modern, comprehensive quality management platform
Katalon Studioは、デスクトップアプリやWebアプリ、API、スマホアプリに対応しているテスト自動化フレームワークをセットアップするためのツールです。
AI拡張プラットフォームを利用でき、自動テストの計画や作成、実行までできます。ローコードであるためエンジニアでなくても利用しやすい点が特徴です。
8.Eggplant DAI

引用:人工知能 × 探索的テスト × ロボティックス =Eggplant DAI
Eggplant DAIは、デスクトップアプリやWebアプリ、スマホアプリに対応しているAIが探索できるテスト自動化ツールです。
コーディングのみの実装が可能です。自動的にテストケースを識別、生成することによってシステムのバグを発見できます。無料トライアルがあるため、使い勝手などを前もって確認できるツールです。
9.TestCafe

引用:Modern web testing, simplified
TestCafeは、Webアプリが対象となっておりJavaScriptのEnd-to-Endテストを実施するためのフレームワークです。
そのため、JavaScriptのみの対応となります。コーディングにおける自動化実装が可能であり、結合やシステムフェーズに利用されることが一般的です。無料トライアルが30日あり、導入前に試せます。
10.Cypress

引用:Cypress | JavaScript Component Testing and E2E Testing
Cypressは、Webアプリ、APIがテスト対象であるツールです。E2Eテストやインテグレーションテスト、ユニットテストなどの作成やテストができるフロントエンド向きのテストツールです。
コーディングのみの対応となっています。日本語対応はありませんが、わかりやすい操作方法となっており利用に手間を掛ける必要はありません。
11.Postman

引用:Postman API Platform | Sign Up for Free
Postmanは、APIを開発、テストするための業務を効率化できるツールです。設計やテスト以外に、モックやAPIの共有、ドキュメントまで必要な機能がすべて揃っています。
自動テストをするためには、Postmanでの環境準備が求められます。初期費用や月額など費用はまったくかからず導入しやすいツールです。
12.SOATest/Virtualize

引用:APIのテスト自動化とサービス仮想化を1ツールで SOAtest/Virtualize
SOATest/Virtualizeは、API開発者向けのテスト自動化ツールです。テストを自動化するだけでなく、テスト環境の仮想化も開発における業務効率化を可能とします。
開発中のAPIテストを自動化するほか、APIが必要なアプリケーションを使うAPIをスタブとして仮想化できます。初期費用や月額は明記されていませんが、無料トライアルがあります。
13.SonarQube

引用:Self-managed | SonarQube | Sonar
SonarQubeは、脆弱性があったり不具合につながったりするコードの検出をスムーズにできるツールです。プラグインが豊富に揃っていることから、さまざまなプログラミング言語において利用できます。
ソースコードのみ対象となっており、オープンソースで一部を除いて初期費用や月額などが無料の品質管理プラットフォームです。
14.Klocwork

引用:C、C++、C#、Javaの静的解析ツール Klocwork
Klocworkは、ソースコード向けのテスト対象となっているツールです。JavaやJavaScript、C、C++、Python、Kotlin等に対するソースコード静的解析以外に静的アプリケーションセキュリティテストも可能です。
プログラムコードにおける不具合をスムーズに発見でき、セキュリティ面でのリスクを減らせるツールです。テスト工数を減らせることから業務効率化にもつながります。
15.BrowserStack

引用:BrowserStack: Most Reliable App & Cross Browser Testing
BrowserStackは、デスクトップアプリやWebアプリ、スマホアプリに対応しているテスト自動化ツールです。クラウドサービスでありどこでも利用できるほか、Selenuimと同時に使うことによってさまざまな環境で自動テストをできるようになります。
さらに、NodeやJavaScriptと統合することで、スムーズな実行ができるようになるツールです。
ソフトウェア効率化についてよくある2つの質問

ソフトウェアテストを効率化することによって業務の負担が減り コスト削減につながる場合があります。 効率化する方法として 人材の配置変更の他に 自動化 ツールを使うことが一般的です。
ソフトウェア効率化にあたってよくある質問を次のようにまとめました。
- テストを効率化するメリットは何ですか?
- テストの自動化に適しているのはどんな内容ですか?
質問1.テストを効率化するメリットは何ですか?
テストを自動化することで、効率化のほかにミスの撲滅にもつながります。また、人手でテストをすることによるヒューマンエラーを防ぐことも可能です。このほか、テストできる範囲の拡大にもつながります。
テストを自動化することでテストをするためのリソース軽減も可能です。ヒューマンエラーがなくなり速度が早くなることでテストの工程が減ることから、テストに必要だったリソースをほかの工程に使えます。
質問2.テストの自動化に適しているのはどんな内容ですか?
テストの自動化にもっとも向いているのが繰り返し何度もおこなわれるテストです。
そのため、栗明史テストは、主動だと1回に20秒かかるところをシステムを使うことで3秒になるなど大幅な業務効率化ができる可能性があります。
まとめ

ソフトウェアテストは、ソフトウェアの品質を高めるために重要な業務です。
しかし、テストにおけるプロセスが長ければ長いほど全ての部分において テストをおこなっていると大きな負担となってしまいます。そこでソフトウェアテストを効率化する重要度が高まっています。
ソフトウェアテストを効率化するためには、適材適所な人材配置の他に自動化ツールを活用することが一般的です。