ホームページは効果がない?メリットや運用方法を徹底解説

ホームページは効果がない?メリットや運用方法を徹底解説

この記事の監修者

粟飯原匠 |プロデューサー

マーケティングを得意とするホームページ制作会社PENGINの代表。教育系スタートアップで新規事業開発を経験し、独立後は上場企業やレガシー産業のホームページ制作・SEO対策・CVR改善の支援を行うPENGINを創業。「ワクワクする。ワクワクさせる。」を理念に掲げてコツコツと頑張っています。

ホームページは、ただ作っただけでは効果を発揮しません。正しく運用することで、集客力アップや売上増加、ブランディング強化など、ビジネスに大きなメリットをもたらします。

そこで本記事では、ホームページで効果を出すためのポイントをさまざまな角度から解説します。

「ホームページの効果を高めたい」「これからホームページ制作を検討している」という方、ぜひ参考にしてください。

ホームページに効果がないと感じる原因とは

ホームページを効果的に運用するためには、効果が出ない原因を探ることが大切です。

ホームページに効果を感じられない理由はさまざまですが、考えられる要因を以下でいくつかご紹介します。

  • 集客対策が不十分
  • コンテンツの質と量が不足
  • サイトが使いにくい
  • 明確なCTAが欠如している

それぞれの内容を詳しくみていきましょう。

集客対策が不十分

ホームページは、ただ存在するだけでは誰にもみつけてもらえません。

検索エンジンやSNSからの流入を増やすための対策をしっかりと行う必要があります。

たとえば、SNSでホームページのコンテンツを積極的に発信したり、SEO対策を施して検索エンジンのランキングで上位表示を目指したりするなどです。

こうした対策を講じることで、ホームページへの流入が増やせます。

コンテンツの質と量が不足

効果を感じられない原因として、ユーザーが求めているコンテンツが不足している可能性があります。

ホームページに掲載されているコンテンツが、ユーザーにとって魅力的でない、または情報量が足りていないのかもしれません。

ホームページで効果を出すためには、ユーザーのニーズを捉えることが非常に重要です。

的確なユーザー像をイメージし、有益で質の高いコンテンツを提供することで、興味関心を惹きつけ、滞在時間を延ばすことにつながります。

サイトが使いにくい

ホームページの効果を実感できない理由として、サイトの使いにくさが原因となっている可能性があります。

ホームページの読み込み速度が遅かったり、ナビゲーションが分かりにくかったりするなど、使い勝手が悪いサイトはユーザーの離脱を招きやすくなるでしょう。

ホームページで効果を出すためには、ユーザーが使いやすいサイトにする必要があります。

明確なCTAが欠如している

CTA(Call To Action)とは、ユーザーに次の行動を促すための指示のことです。

CTAがわかりにくい、または設置されていない場合は、ユーザーがアクションを起こしにくくなり、成果につながりません。

そのため、CTAはわかりやすい形・場所に設置することが重要です。CTAを明確にすることで、コンバージョン率向上にもつながります。

事業者がホームページを持つことで得られる5つのメリット

すでにホームページをお持ちの方もいるかもしれませんが、改めてホームページを持つことのメリットを見ていきましょう。

事業者がホームページを持つメリットは次のとおりです。

  1. 新規顧客の獲得につながる
  2. 会社の信頼性がアップする
  3. 経費の削減につながる
  4. 競合他社との差別化を図れる
  5. 自己紹介ツールとして活用できる

それぞれの内容を詳しく解説します。

①新規顧客の獲得につながる

ホームページを持つことで、新規顧客の獲得につながります。

ホームページは、インターネットを通じて世界中の人々にアクセスできる、24時間365日稼働する営業マンのようなものです。

たとえば、ユーザーが「地域の〇〇」についてインターネットで検索した際に、検索エンジンで上位表示されていればホームページにたどり着く可能性があります。

そこから問い合わせや商品購入につながれば、ホームページ経由で顧客を獲得できるようになります。

②会社の信頼性がアップする

ホームページに事業内容や実績、理念などを明確に示すことで、企業の実在性を証明できるため、信頼性アップにもつながります。

とくに、BtoBビジネスにおいては、取引前に相手の企業情報をホームページで確認することが一般的です。ホームページがない場合は、信頼性に欠けると判断される可能性もあります。

ホームページに企業情報や商品・サービスの詳細、実績などを掲載することで、顧客は安心して取引を検討できるでしょう。

③経費の削減につながる

経費削減につながる点もホームページを持つメリットです。

広告掲載料やチラシにかかる印刷物や郵送費を削減しながら、自社をアピールできます。

また、ホームページで情報発信することで、顧客からの問い合わせ対応などにかかる時間も削減できるでしょう。

ホームページの制作や運用には費用がかかりますが、将来的に考えると経費の削減につながる可能性があります。

④競合他社との差別化を図れる

ホームページを持つことで、競合他社と差別化を図りながら魅力をアピールできます。

ホームページは、自社の強みや魅力を発信する絶好の場です。

企業理念やビジョン、顧客への想いを伝えることで、他社との差別化を図り、顧客の共感を得られるでしょう。

デザインやコンテンツ、機能などを工夫することで顧客満足度も高められる可能性があります。

⑤自己紹介ツールとして活用できる

自己紹介ツールとして活用できる点も、ホームページのメリットの一つです。

企業情報や事業内容、実績などを掲載することで、顧客だけでなく求職者や取引先など、さまざまなステークホルダーに自社をアピールできます。

たとえば、採用情報ページを作成すれば求職活動に活用でき、企業ブログやニュースリリースなどを掲載することで、最新情報の発信やメディアへの露出を増やすことにつながるでしょう。

このようにホームページは、さまざまなメリットをもたらす強力なツールだといえます。

ホームページの効果を最大限に引き出す方法

ホームページには多くのメリットがありますが、効果を最大限に引き出すためには適切な運用が必要です。

ここでは、ホームページの効果を引き出す具体的な方法を紹介します。

  • ユーザーに価値のあるコンテンツを提供する
  • 読み込み速度などユーザビリティを向上する
  • 明確なCTAを設置する

上記の内容を詳しくみていきましょう。

ユーザーに価値のあるコンテンツを提供する

まず、ホームページの効果を実感するためにはユーザーを惹きつけるコンテンツかどうかが重要です。

ターゲットユーザーの悩みに寄り添った価値のあるコンテンツを制作するためには、定期的な更新が欠かせません。

そのため、古い情報や不適切な情報は、定期的に更新し改善していく必要があります。

専門知識やノウハウを活かしたブログ記事や、わかりやすいサービスの紹介などを取り入れることで、より信頼性のある魅力的なコンテンツとなるでしょう。

読み込み速度などユーザビリティを向上する

ホームページのユーザビリティを向上させるためには、とくに読み込み速度の改善が重要なポイントとなります。

Googleの調査によれば、モバイルデバイスでの読み込みが3秒以上かかると、53%のユーザーがページを離脱する可能性があるとされています。

読み込み速度を改善する具体的な対策は次のとおりです。

  • 画像サイズの最適化:ファイルサイズを圧縮して公開する
  • 画像フォーマットの最適化:JPGやPNGからWebPなどの軽量フォーマットに変換する
  • CSSとJavaScripの最適化:コードのサイズを小さくする
  • 適切なサーバーの選択:高速で安定したサーバーを利用する

上記を参考に、ユーザビリティの向上を図ることで、ホームページの効果を最大限に引き出せます。

明確なCTAを設置する

ホームページの効果を引き出すには、明確なCTAを設置することも非常に重要です。

ホームページには、成果につながる道筋をわかりやすく示す必要があります。

「資料請求はこちら」「お問い合わせはこちら」など、具体的な行動を促す言葉や、分かりやすいボタンデザインを取り入れるようにしましょう。

顧客を惹きつけるコーポレートサイトのデザインは、以下の記事を参考にしてください。

【事例付き】顧客を惹きつけるコーポレートサイトのデザインとは?最新トレンドや費用対効果を高めるポイント

ホームページの集客アップを図る方法

多くの顧客を獲得し、ホームページの効果を発揮するためには、ホームページのアクセス数を増やす必要があります。

以下で、ホームページの集客アップを図るための方法を解説します。

  • SEOを強化する
  • ソーシャルメディアを活用する
  • アクセス解析を実施する

それぞれの方法を詳しくみていきましょう。

SEOを強化する

SEO(検索エンジン最適化)とは、Googleなどの検索エンジンの検索結果で、自社のホームページを上位表示させるための対策です。

「何かを知りたい」「何かを見つけたい」と思ったとき、多くの人はインターネットで検索を行います。

検索エンジン経由でホームページに訪れるユーザーは、すでに具体的なニーズや興味関心を持っていると考えられるため、SEOを強化し上位表示できていれば、成約につながりやすくなります。

SEOは広告費をかけずにホームページへの集客を増やすことができるマーケティング施策です。

対策特徴
キーワード調査ターゲットユーザーがどのようなキーワードで検索しているのかを調査し、ホームページに適切なキーワードを含める。
コンテンツの質向上ユーザーにとって有益で質の高いコンテンツを作成し、ホームページの内容を充実させる。
サイト構造の改善ホームページの構造を分かりやすく整理し、検索エンジンがホームページの内容を理解しやすくする。

上記のような対策・改善を行い、SEOを強化することで、インターネット検索で上位に表示されやすくなり、アクセス数を増やすことにつながるでしょう。

SEOに役立つオススメのツールは、以下の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。

【2024年最新】おすすめのSEOツール31選を徹底比較|種類や選ぶ際のポイントについて解説します

ソーシャルメディアを活用する

ホームページのアクセス数を増やすために、FacebookやInstagram、X(旧Twitter)などのソーシャルメディアを活用するのもオススメです。

多くの人が利用しているソーシャルメディアは、情報発信や顧客とのコミュニケーションツールとして非常に有効です。

ソーシャルメディアの活用で以下のような効果を得られます。

  • ホームページのコンテンツやキャンペーン情報を発信し、多くのユーザーにリーチさせる
  • 企業の情報を発信することで、ユーザーに企業やブランドを認知させ、親近感や共感を得る
  • ユーザーと直接コミュニケーションを取り、信頼関係を構築する
  • ソーシャルメディアからホームページへの導線を設けることで、ホームページへのアクセス数を増やす

効果的に活用するためには、ターゲット層を明確に分析し、ユーザーに合ったプラットフォームを選ぶことが重要です。

また、投稿にホームページへのリンクを貼るなど、ホームページへの導線を明確にすることも大切です。

ホームページの集客をアップさせるために、ぜひソーシャルメディアも活用してみましょう。

アクセス解析を実施する

アクセス解析とは「Google Analytics」などのツールを使って、ホームページへのアクセス状況を分析することです。

どのページがよく見られているのか、どこからユーザーが来ているのか、どのくらいの時間滞在しているのかなど、ホームページの現状把握に役立ちます。

分析結果からホームページの改善点や問題点を発見し、適切な対策を講じれば、より効果的にホームページを運用できるようになるでしょう。

ホームページの効果測定とは

ホームページの効果測定とは、設定した目標に対して、ホームページがどれくらい貢献しているかを測ることです。

ホームページの効果測定で計測できる指標には、次のようなものがあります。

指標内容
アクセス数訪問回数や、閲覧されたページ数(PV)
コンバージョン率 (CVR)Webサイト訪問者が実際に購入や登録などの目的の行動を取った割合
直帰率Webサイトに訪れたユーザーが他のページを閲覧せずに離脱した割合

ホームページの目的に応じた重要指標(KPI)を設定し、定期的に測定・分析することで、より効果的な運用を行うことにつながります。

また、MAツール(マーケティング・オートメーションツール)やCRM(顧客関係管理)などのマーケティングツールを活用することで、より効率的にホームページを計測し・分析できます。

コンバージョン率を改善するのに役立つツールについては、以下で解説しているのでぜひ参考にしてください。

コンバージョン率(CVR)改善に役立つおすすめのLPOツール14選

ホームページを効果的に運用する方法とは

ホームページを運用する方法には、大きく分けて以下の2つがあります。

  • 知識をつけて自社で運用する
  • 制作会社へ運用を委託する

それぞれのメリットや向いているケースをみていきましょう。

知識をつけて自社で運用する

ホームページは知識さえつければ、自社で運用することも可能です。

自社で運用するメリットは、以下のとおりです。

  • 外注するよりもコストを抑えられる
  • 必要なときにすぐに更新できる
  • 知識やノウハウを社内に蓄積できる

ただし、規模が大きい場合や更新頻度が高い場合、通常業務を行いながらホームページを運用するのが負担となる可能性があります。

知識のあるホームページ担当者を配置できる場合や、社内リソースに余裕がある場合に向いている方法です。

制作会社へ運用を委託する

自社で運用が難しい場合、ホームページ制作会社に運用を委託するのもよいでしょう。

運用を委託するメリットは次のとおりです。

  • 質の高いホームページを維持できる
  • 社内リソースを節約できる
  • 最新トレンドに対応できる
  • セキュリティ対策を万全に行える

ホームページを効果的に運用するには、専門的な知識やスキルが欠かせません。

Webデザインや技術トレンドは常に進化しており、常に最新の情報に対応していく必要があります。

しかし、本来の業務を疎かにしてまで、ホームページの運用に時間と労力を割くことは本末転倒です。

専門知識を持つプロに運用を任せることで、常に最新トレンドに対応した、質の高いホームページを安全に運用していくことが可能になります。

社内リソースを節約し、本業に集中できるため業務効率も向上するでしょう。

双方のメリットや費用対効果を考慮し、最適な方法でホームページを運用をすることが大切です。

まとめ

本記事では、ホームページの効果がないと感じてしまう原因や、ホームページを持つことで得られるメリット、効果を最大限に引き出す方法などを解説しました。

ホームページは正しく運用することで、集客力アップや売上増加、ブランディング強化など、ビジネスに大きなメリットをもたらします。

効果的にホームページを運用するには「アクセス解析を行い、改善を繰り返すこと」が重要です。

自社で運用するのか、外部に委託するのか適切な方法を検討し、ホームページを効果的に活用していきましょう。