英語が苦手なプログラミング学習者にとって、GitHubは取っ付きづらく感じるかもしれません。
しかし実は、そこまで難しく捉える必要はありません。
なぜなら、いくつかの用語を抑えればOKだから。
この記事では、GitHubで必要となる用語の意味を簡単に日本語で解説します!
記事を読み終えると、GitHubへの苦手意識が解消されますよ♪
GitHubって日本語対応してるの?
残念ながら英語のみです。これが取っ付きづらさの原因になっている人も多いことでしょう。
ですが、心配ご無用!GitHubのヘルプページは日本語に対応しています。
慣れれば英語の画面でも問題なく操作できますよ。
※アカウント作成で迷わないように別記事も用意しています。
GitHubヘルプページは日本語対応済み
2019年6月から、GitHubヘルプページが日本語対応となりました。
リポジトリの作成方法から管理方法まで、GitHubの機能が日本語で説明されています。
日本語でのワード検索も可能な点も嬉しいポイント。
辞書のように使えるので、ブックマークしておくと良いでしょう。
GitHubで抑えておきたい用語の意味
ヘルプページが日本語対応となっているとはいえ、基本的な用語を抑えておくと学習がスムーズです。
そこで、頻出の用語をご紹介いたします。
Git
Gitとは、分散型バージョン管理システムのことです。
ソースコード等ファイルの変更履歴を追跡・管理することをバージョン管理といい、Gitはそのシステムの一つ。
これを使うことで、いつ、どんな変更をしたかを記録することができ、必要に応じて過去のデータを復元することができるので、開発の現場には欠かせません。
システムは「集中型」「分散型」の2つに分けられ、Gitは後者です。
「集中型」は一つのリポジトリを複数人で共有し、オンラインで常に最新版を管理することができます。
一方「分散型」は各個人のパソコンにリポジトリを持ち、オフラインでの作業が可能です。
GitHub
リモートリポジトリを提供するサービス(Gitホスティングサービス)の一つ。
このサービスにより、世界中の人とソースコードを含めたファイルを共有することができます。
開発現場においては自分以外の開発者とファイルを共有し、履歴を残しながら更新したり、他の開発者が修正を加えたりできます。
README
各リポジトリに添付できるテキストファイルです。リポジトリを訪れた人はREADMEを読むことで、どんなプロジェクトか確認することができます。
issues
プロジェクト内で発生した問題を管理する機能です。
問題が生じた際はissuesを作成して、その中でコメントしあいながらコードを修正していきます。
worktree(ワークツリー)
Gitの管理下に置かれたディレクトリのことで、ここで実際に作業することになります。
stage(ステージ)
ファイルとその変更内容をワークツリーからリポジトリへコミットするために、コミットしたいファイルを一度index(インデックス)と呼ばれる場所に移動させる必要があります。
この移動を、「ステージする」もしくは「ステージング」といいます。
index(インデックス)
ステージしたファイルの移動先です。ここに登録されたファイルのみが、コミットの対象となります。
commit(コミット)
ローカルリポジトリにファイルの追加・変更を記録することをコミットといいます。
過去のコミットがリポジトリに保管されているため、これを辿ることで過去の変更履歴や内容を確認できます。
repository(リポジトリ)
ファイルやディレクトリの状態を記録する場所のことを指します。
分散型バージョン管理システムであるGitは、ローカルリポジトリとリモートリポジトリの2種類を扱います。
Local repository(ローカルリポジトリ)
各ユーザのパソコン上に配置するリポジトリです。
Remote repository(リモートリポジトリ)
専用サーバー上に配置するリポジトリです。
GitHubでは、こちらのリポジトリを作成し管理できます。
push(プッシュ)
ローカルリポジトリにコミットしたファイルをリモートリポジトリをアップロードする作業です。
プッシュすることで、GitHub上で他のユーザーをファイルとその変更履歴を共有することができます。
branch(ブランチ)
コミットを分岐することです。
同時並行で異なる作業を進めたい場合に使います。
お互いのファイルに影響を与えることなく、別々の作業をすることができます。
merge(マージ)
複数のブランチを合流させる作業のことです。
別作業が行われたブランチ同士をマージすることで、それぞれの変更履歴が一つの履歴に結合されます。
pull requests(プルリクエスト)
作業を行なっているブランチから、マージしたいブランチに対してマージを依頼することを指します。
プルリクエストの目的は、コードのレビューを作業工程に取り入れることです。
依頼を受けた開発者がコードレビューを行うことで、不具合を防ぐことができます。
まとめ
GitHubの日本語対応方法は現状ありませんが、よく使う用語を把握しておけば実務で困ることはありません!
とはいえやっぱり難しそう…と思う初学者の方がほとんどだと思います。Gitはコマンド操作で解説している記事が多いため、まずはGUI(マウス操作)で扱うところから始めてみるのはどうでしょうか?
GitHub DesktopはGit公式の無料ツールで、OSやエディタ問わず扱えるためオススメです!
コードエディタがVScodeの方は拡張機能で対応することも可能です!
また、操作に慣れてきた方はこちらの記事を参考にして静的ページをWeb上に公開してみるなど、色々と試してみるとGitの面白さが分かるかも!