Adobe Fontsから一部のモリサワフォントの提供が2021年9月10日で終了するニュースがありました。
モリサワフォントは使いやすく、提供終了に伴いモリサワフォントの契約をご検討されている方もいるのではないでしょうか?
今回の記事では、モリサワフォントの購入プランや方法、安く購入するためのコツについてご紹介します。
モリサワフォントの簡易購入フローチャートも作成しているので、購入に迷われている方はぜひ参考にしてみてください!
モリサワフォントとは?
モリサワフォントとは、日本のフォント市場でもトップを誇る株式会社モリサワが作っているフォントです。デザインに携わっている方は、一度は聞いたことがある名前かと思います。
モリサワフォントは多くの場所で使用されています。
例えば、主要都市の鉄道では、駅名や標識などのサインに、モリサワの「新ゴ」が使われていることが多いです。
また、2016年に公開された映画「君の名は。」でも、モリサワの「A1明朝」が使われていて話題になりましたね。
このように、モリサワフォントは私たちが目にするさまざまなデザインで使われています。
(9/10以降)Adobeからモリサワフォントの一部提供終了
モリサワフォントは、Adobe Fontsでも使用することができていたのですが、今年2021年の9月10日以降、一部フォントの提供を終了することが発表されました。
これらのフォントを、Adobe Fonts経由で使っていた方は、9月10日以降使えなくなるのでご注意ください。
また、もし対象のフォントを継続して使用したい場合は、モリサワフォントの購入を検討する必要があります。
Webフォントも提供されている
モリサワフォントはDTP(紙面)デザインでの使用イメージが強いかと思いますが、実は「TypeSquare」というサービス名で、Webフォントも提供されています。
TypeSquareは、次のどちらかの方法で使用することができます。
「スタンダードプラン」「アドバンスドプラン」といったPV数やドメイン数で金額が異なるプランが用意されています。
※「MORISAWA PASSPORTプラン」という、「MORISAWA PASSPORT」に契約している方が使えるプランがありましたが、2021年6月31日に新規利用申請が終了しています。
上記はWebフォントのみの提供のため、Webデザインのみ行う方は契約を検討してもいいでしょう。
ただ、他のデザインには使えません。
そのため、Web以外のデザインでもフォントを使用したい方は、やはりモリサワフォントを購入する必要があります。
モリサワフォントにこだわらない場合は、Googleフォントがオススメです。こちらの記事で使い方をまとめているのでチェックしてみてください!
モリサワフォント購入簡易フローチャート
モリサワフォントの購入を検討されている方に向けて、簡易フローチャートを作成しました!
プランの詳細は次の章で説明しますので、ぜひ参考にしてみてください。
モリサワフォントの購入プランの違い
モリサワフォントには、2つの購入プランが存在します。
買い切り
1つ目は、買い切りプランです。一度購入してしまえば、期間を気にせず使用することができます。
半永久的に使用することができますが、1ライセンス=1書体(1ウエイト)というデメリットがあります。
1ウエイトが1ライセンスということは、例えば「リュウミン」というフォントのRegularウエイトと、Boldウエイトを購入したい場合は、2ライセンス分の金額がかかるということです。
使いたいフォントが確定しており、かつフォントの太さも1つで良い場合は、買い切りプランでも問題ありませんが、ウエイトも含めて複数のフォントを使用したい場合は、結果的に割高になってしまう可能性があるので注意しましょう。
サブスク
もう1つのプランがサブスクプランです。
モリサワフォントと聞くと、サブスクのイメージの方が強いかもしれません。
サブスクプランは、(プランにもよりますが)使えるフォント数が多く、好きなだけ使用できることが特徴です。
フォントに制限がないので、デザインの幅も広がります。
一方で、サブスクの場合は月、または年単位での契約がほとんどなので、金額が高いです。
後述する「MORISAWA PASSPORT」だと、1年契約でPC1台につき54,780円(税込)がかかるので、手軽には手が出ない金額感になっています。
モリサワフォントの購入方法
モリサワ公式サイト
まず1つ目はモリサワの公式サイトです。確実に購入できる他、契約更新などのサポートも万全です。
家電量販店などの実店舗
2つ目が家電量販店などの実店舗です。実店舗の在庫数により確実に購入できるかが変わりますが、購入後すぐに使用することができます。
(オススメ)Amazonや楽天などのショッピングサイト
3つ目が、ショッピングサイトです。
ショッピングサイトでは購入できないプランも存在しますが、この3つの購入方法のうち、割引価格で購入できる可能性が高いのでおすすめです。
割引というのは、ショッピングサイト内でのセールやポイントでの実質割引です。
公式サイトでは現時点でセールなどを行ったことはありません。また、実店舗も割引率が少ないことが多いため、ショッピングサイトが一番安く購入できるでしょう。
モリサワフォントの買い切りプラン紹介
Select Pack 1 / 3 / 5
Select Packはモリサワフォントの和文ラインナップの中から使用したいフォントを選び、買い切りで購入できるプランです。
1 / 3 / 5は選択できるライセンス数の数を表しており、例えば、Select Pack3では、3つのライセンス(フォント)を選ぶことができます。
Select Pack Plus
Select Packが和文フォントからしか選べないのに対し、Select Pack Plusは「かな書体」「欧文書体」「数字書体」「記号書体」の中から、合計5ライセンスが選べるプランです。
和文以外のフォントが欲しい時におすすめのプランです。
OpenType 基本7書体パック
モリサワフォントで定番の7書体を収録したプランです。
何かモリサワフォントを購入しておきたいという方は、こちらのパックもおすすめです。
ただし、今後もAdobe Fontsで使用できるフォントがこちらのパックに入っているため、7書体の種類を確認してから購入してください。
モリサワフォントのサブスクプラン紹介
MORISAWA PASSPORT ONE
モリサワフォントのサブスクプランのうち、「PC1台で契約を考えている」「まずは1年間使ってみたい」方におすすめのプランです。
事前の手続きなども必要なく、購入後インストールすればすぐに利用できるため、時間をかけずにモリサワフォントを使用したい方はこちらのプランを選びましょう。
MORISAWA PASSPORT
モリサワフォントのメインとも言えるサブスクプランです。
上記のMORISAWA PASSPORT ONEと使えるフォントの内容は同じですが、「契約したいPCが2台以上ある」「複数年で契約したい」場合は、こちらのプランで契約する必要があります。
MORISAWA PASSPORT アカデミック版
こちらは、MORISAWA PASSPORTの学生と教職員プランになります。
通常のプランより価格が安いですが、学生・教職員の利用を目的としているため、営利目的での使用はできません。課題や自主制作などの場面でのみ、使用可能です。
MORISAWA BIZ+
モリサワフォントで提供している「UDフォント」(ユニバーサルデザインフォント)を55書体収録しているプランです。
企画書やプレゼン資料などでの使用を目的としており、Office製品向けのフォントとなっています。
まとめ
以上、モリサワフォントの購入方法やプランについてご紹介しました。
改めて、購入簡易フローチャート、購入場所と購入プランをまとめてみます。
購入場所
Amazonや楽天などのショッピングサイトがおすすめ(セールが頻繁にあり、ポイントでの実質割引もあるため)
※商品によっては取扱してないものもあります
購入プラン
< 使用フォントが限られている方 >
- MORISAWA BIZ+
- Select Pack 1 / 3 / 5
- Select Pack PLUS
- OpenType 基本7書体パック
< フォントに制限をかけたくない方 >
- 利用人数一人、PCも1台
→MORISAWA PASSPORT ONE - 利用人数複数、PC複数台
→MORISAWA PASSPORT - 学生(商用利用なし)
→MORISAWA PASSPORTアカデミック版
こちらの内容を参考にしながら、モリサワフォントの購入を検討してみてください!