Photoshopで画像合成する方法解説!自然になじませるやり方を徹底解説!

Photoshopで画像合成する方法解説!自然になじませるやり方を徹底解説!

この記事の監修者

粟飯原匠 |プロデューサー

マーケティングを得意とするホームページ制作会社PENGINの代表。教育系スタートアップで新規事業開発を経験し、独立後は上場企業やレガシー産業のホームページ制作・SEO対策・CVR改善の支援を行うPENGINを創業。「ワクワクする。ワクワクさせる。」を理念に掲げてコツコツと頑張っています。

「画像合成ってなんだか難しそう…」

「自然な仕上がりにするには複雑な操作が必要なんじゃないの?」

基本的な操作は至ってシンプルなのですが、自然になじむように仕上げようと思うと確かに難しいですよね。

ですが、難しいからといって避けていてはもったいない!

実はちょっとしたテクニックで自然な仕上がりに近づけることができます

高度な技術を身につけようと思うと時間がかかりますが、まずはこの記事を読みながら手を動かして、これなら出来るかも?と思っていただければ幸いです!

デザインに必須な合成技術、少しずつレベルアップしていきましょう☆

Photoshopをまだ持っていない方は、こちらの記事もチェックしてみてください!

画像合成の基本的な手順

合成写真のサンプル

まずは基本手順をご紹介。

背景画像と人物画像を用意して、このような合成画像を作ってみます。

合成写真の人物画像
合成写真の背景

こちらの2枚の画像を使って、海(湖?)にいるバックパッカーを香港の街並みに降り立たせてみましょう。

ファイルを開く

ファイル開くから画像を選択して、1枚ずつ別ウィンドウで表示させておいてください。

合成画像から合成する箇所を選択

人物画像の切り抜き

まずは人物画像の切り出しです。

選択ツールや「選択とマスク」を使って、被写体を選択します。

切り抜き方法はこちらの記事で詳しく説明しています!

選択できたらcommand ⌘+CCtrl+C)でコピーしましょう。

合成先画像に切り抜いた画像をペースト

続いて合成先画像のウィンドウを開き、先程切り抜いた人物画像をcommand ⌘+VCtrl+V)でペーストします。

サイズ調整

人物画像のレイヤーを選択した状態で、枠(バウンディングボックス)の四隅をドラッグしてサイズを調整しましょう。

バウンディングボックス

枠が表示されていないときは、画面上の「バウンディングボックスを表示」にチェックが入っているか確認してください。

ペーストが完了したら、2つの写真がなじむように調整します。(なじませるテクニックは後ほどご紹介しますね!)

トーン調整

今回は人物が少々明るくて不自然だったので、トーンを調整しました。

写真を統合して保存

最後に、レイヤーを結合して保存します。

レイヤーを結合

レイヤーパネル内の、いずれかのレイヤーの上で右クリック表示レイヤーを結合を選択します。

レイヤーの結合

このようにレイヤーがひとつに結合されたら保存します。

これで合成の基本的な手順は完了!

自然になじませるテクニック4選

合成のテクニックはたくさんありますが、まず試してほしい基本的なテクニックを4つご紹介します。

画像を選ぶ際に少し意識したり、簡単な操作で自然な仕上がりになるので、覚えておいて損はないですよ!

①合成する画像の解像度を合わせる

解像度の差

解像度の差が違和感の原因になります。

切り抜く方の画像は、解像度の高いものを選びましょう。

②境界線をぼかす

切り抜いた写真は境界線がはっきりしているため、そのまま貼り付けると違和感が残ることも。

必ずしも必要というわけではありませんが、ちょっと不自然だなと感じる際は試してみてください。

ぼかしツール
ぼかしツール

まずはツールをぼかしツールに切り替え、画面上のパネルからツールの太さを設定します。

テーブルの外周をぼかす

テーブルのレイヤーを選択した状態で、テーブルの外周をなぞっていくと、

テーブルの外周をぼかす

テーブル左端が少しぼやけたのが分かると思います。

重ねてなぞるとさらに強いぼかしになりますが、やりすぎるとかえって不自然になるのでほどほどに。

③トーンを調整する

続いて、画像のトーンを調整する方法です。

トーンの差

上の写真は真ん中の丸テーブルを合成したのですが、背景に比べてだいぶ明るく、ちょっと浮いて見えますね。

ある程度近いトーンであれば、トーンカーブで調整して馴染ませることができます。

それでは丸テーブルのトーンを落としてみましょう。

トーンカーブレイヤーの作成

テーブルのレイヤーを選択した状態で、塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成トーンカーブを選択します。

トーンカーブレイヤー

するとこのようなレイヤー構成になるので、

クリッピングマスクの作成

追加したトーンカーブレイヤーの上で右クリッククリッピングマスクを作成を選択。

クリッピングマスク

トーンカーブのレイヤーに矢印が現れました。

これで、テーブルのレイヤーだけにトーンカーブの調整が反映されるようになります。

POINT

クリッピングマスクを作成しておかないと、その下のレイヤー全てにトーンカーブの調整が効いてしまいます。

トーンカーブ

レイヤーパネルの上にトーンカーブが表示されるようになったので、こちらをいじっていきます。

トーンカーブ

自動補正をクリックする、もしくはトーンカーブが下向きにカーブを描くようにドラッグして、全体を見ながらテーブルを暗くします。

トーン調整後

このような仕上がりになりました。

トーン調整前
トーン調整前
トーン調整後
トーン調整後

並べてみるとテーブルがやや暗くなり、影がはっきりしたのが分かるかと思います。

④被写体の傾きを調整する

背景と被写体の傾きが異なっているときは、被写体を変形させて傾きを背景に合わせましょう。

アングルの差

こちらのテーブルの傾きを調整してみます。

ゆがみ

テーブルのレイヤーを選択した状態で、メニューバーから編集変形ゆがみを選択します。

ゆがみのgif

バウンディングボックスを操作して傾きを調整していきます。

周りのソファやカーペットの直線部分を目安にすると良いでしょう。

ゆがみ調整後

このような仕上がりになりました。

アングルの差

上の写真のようにアングルに差がありすぎると調整が難しいので、初めのうちは近いアングルの写真を選ぶのがベターです。

Photoshopでの画像合成はどうやって練習する?

最後におすすめの練習方法をご紹介します!

上達の近道はたくさん数をこなすこと。実際に手を動かしながら頑張って練習しましょう!!

Adobeチュートリアル

adobeチュートリアル

無料で使えるAdobeチュートリアルです。

動画付きで分かりやすく、練習用のサンプルファイルも用意されているので、手順に沿って作業を進めれば素敵な作品が出来上がります。

一通り終えたら、自分で写真を見繕って試しても良いでしょう。

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バナートレース

BannerMatomeやPinterestでバナーを探して、トレースする方法です。

バナーは切り抜き画像や合成画像の宝庫。作例がたくさんあるので、数をこなしたい人にぴったりです。

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YouTube

PENGINが運営するYouTubeアカウントではPhotoshopの基本的な使い方を動画でも解説しています。

理解の速度を早めるには実際の動きを見ることも大切なので、チェックしてみてください!

まとめ

今回は合成の基本手順と、簡単なテクニックをご紹介しました。

合成を極めればデザインがさらに楽しくなるはず。練習を重ねて、ちょっとずつ技術力を上げていきましょう!

合成に使う写真素材自体を加工したい場合、こちらの記事でも解説しているので是非見てみてくださいね!