- ホームページを作ってもらいたいけど、費用相場がわからない…
- 規模の大きいサイトやWordPressでの制作は費用が高い?
- どうすれば費用を安く抑えられる?
このようなお悩みはありませんか?
ホームページ制作の依頼先は数多く存在して、提示される費用もさまざまです。またホームページのタイプや制作方法でも、費用は大きく変わります。
今回はホームページ制作の費用について、依頼先やタイプ、制作方法別の相場を解説します。
費用を安く抑えるコツについても紹介しますので、これからホームページ制作を依頼したい方には必見です!
ホームページ制作の費用はどのように決まるのか
ホームページ制作の費用は、さまざまな要因で変わります。
中でも次の3つの項目は費用に大きく関わる項目であるため、依頼時には要チェックです。それぞれの項目における費用相場についても後ほど解説しています。
依頼先
誰に依頼するかで費用は大きく変わります。主なホームページ依頼先や作成手段は以下になります。
- 制作会社
- フリーランス
- クラウドソーシング
- ホームページ制作アプリ
ホームページのタイプ
ホームページのタイプ別でも費用が異なります。主に以下のタイプにわけられます。
- コーポレートサイト
- ECサイト
- ランディングページ
- メディアサイト
素材の有無
ホームページ内で使用する素材を自身で用意するか、依頼先に用意してもらうかでも費用は変わってきます。
- 写真
- ロゴ画像
- キャッチコピーやサイト内のテキスト
特に、ロゴ画像はテンプレートではなくオリジナルで制作してもらう場合、デザイン費用も追加で発生することを覚えておきましょう。
依頼先別:費用相場
ホームページ制作の依頼先別の費用相場をご紹介します。数十万単位で相場も変わってくるため、予算やニーズに合わせた最適な依頼先を選択できることが望ましいです。
- ページ数は10〜30ページ程度
- サイト内に高度な処理を実装しない
以下の表は、上記のような小〜中規模のコーポレートサイトを想定た費用相場の例です。
依頼先 | 制作費 | 運用費 |
---|---|---|
制作会社 | 20万 ~ 200万円 | 3万円 ~ |
フリーランス | 10万 ~ 50万円 | 1万円 ~ |
クラウドソーシング | 数万円 ~ 20万円 | 要確認 |
ホームページ制作アプリ | 0円 ~ | 0円 ~ 2,000円 |
依頼先別の詳細や、それぞれの特徴を見ていきましょう。
制作会社
ホームページ制作を請け負うWeb制作会社に依頼します。Web制作に関する経験・ノウハウともに豊富なため、クライアントの要望に応えるホームページ制作を丁寧なヒアリングのもと制作してくれます。
ホームページ制作だけでなく、修正対応や更新などのアフターサービスや、SEOやWeb広告運用といった集客サポートもプランによっては充実しているのがメリットです。
ただ、制作会社に依頼する場合は、多くの人がホームページ制作の業務に携わります。必要経費もその分かかるため、費用相場が高くなる点は他の依頼先と比べるとデメリットにはなります。
- 十分にSEOを意識したホームページを制作したい
- 修正や更新作業をすべて外部にまかせたい
なお、東京都のホームページ制作会社の料金相場は、以下の記事で詳しく解説しています。
フリーランス
フリーランスとして活動するWebデザイナーに依頼します。フリーランスに依頼するメリットは、制作を依頼する人をこちら側が選べる点にあります。
制作実績や費用感、打ち合わせを進めていくうえでの人柄など、事前に調べて条件や希望に合う人に仕事を任せられるのはフリーランスに依頼する特徴です。
また、基本的にフリーランスは個人で活動しているため、制作会社に比べて費用もかなり抑えられます。
しかし、フリーランスによっては対応できる分野に制限がかかる場合もあるので注意しましょう。デザインはできるがコーディングができない人や、得意でない分野も対応できるが、時間がかかってしまう人などさまざまです。
その人がどこまでの作業に対応できる人なのかをしっかりと調べたうえで依頼しましょう。
- 多少費用を抑えてホームページを制作したい
- スムーズにコミュニケーションを取れるパートナーを探している
クラウドソーシング
ネットを通じて不特定多数の人にホームページ制作を発注できる、ランサーズやクラウドワークスといったクラウドソーシングを利用するのも一つの方法です。
クリエイティブ系の仕事としてホームページ制作の案件も日々募集がかけられており、ワーカー(受注側)としてサービスを利用するWebデザイナーや企業も数多いです。
希望納期や予算、条件を指定して募集をかけると、その条件で作業できるワーカーから募集があります。
フリーランスに依頼する場合と同様、プロフィールや制作実績をもとに作業してもらう人を自由に選択できるのが特徴です。
しかし、クラウドソーシングのサービス上の情報だけでは不透明な部分も多く、メールやチャットのみのやり取りとなってしまう場合も多いです。希望通りのホームページを制作してもらうためには、こちら側も正確に要件を伝える必要があります。
- 低予算でホームページを制作したい
- 手間なやり取りを発生させたくない
ホームページ制作アプリ
ホームページ制作アプリを使って、自分自身でホームページを制作する方法です。STUDIOやWixなど、知識がなくても手軽にホームページを制作できるノーコードツールを利用して制作します。
STUDIO
Wix
ホームページを作るだけであれば基本的に無料なため、簡易的なホームページをおしゃれなテンプレートで公開したい方にはオススメです。
しかしながら、無料プランでは独自ドメインが利用できなかったり、管理できるホームページの数がアカウント毎に制限がかかります。
この制限を解除できる有料プランも、また痒い所に手が届くような細かいデザインの変更はできません。
低予算で、必要な情報のみを掲載したホームページを公開できればいいという方はこうしたツールを利用するとよいでしょう。
- 自分で自由にホームページを制作してみたい
- ホームページ制作に高いコストをかけたくない
ホームページタイプ別:費用相場
ホームページは、自身のサービスやビジネス目的によって最適なものを作らなければなりません。
種類ごとに特徴やボリュームも異なるため、自身が作るべきホームページがどんな種類になるかをまずは確認しましょう。
以下の表は、ホームページの種類と規模に応じた費用相場です(依頼先を考慮しない平均値として掲載します)。
ホームページ種類 | 小規模 | 中規模 | 大規模 |
---|---|---|---|
コーポレートサイト | 20万円~50万円 | 50~200万円 | 200万円~ |
ECサイト | 20万円~100万円 | 100~500万円 | 500万円~ |
ランディングページ | 10万円~30万円 | 30~80万円 | 80万円~ |
メディアサイト | 20万円~100万円 | 100~300万円 | 300万円~ |
規模はページの数や長さ、実装する機能によって変わります。また、既存のテンプレートを用いての制作となるのか、オリジナルデザインでの制作となるのかで費用相場は変動してきます。
コーポレートサイト
コーポレートサイトとは、企業を紹介するために作られるホームページで、会社の概要から自社製品の紹介、採用情報にいたるまで、自社のさまざまな情報を掲載します。
コーポレートサイトは企業によってホームページの規模は大きく変わるため、それに応じて費用も変動します。
小規模企業向けサイト(10ページ程度)
会社概要や事業内容、お問い合わせページなど、基本的な会社の情報を載せたホームページです。
何をしている会社なのか、どんな雰囲気なのかなど、その会社のイメージを伝えることに重点を置いた作りとなっています。
中規模企業向けサイト(30ページ程度)
小規模サイトに記載する情報にくわえて、自社製品の個別紹介ページや求人情報、新着ニュースなどの投稿機能を実装したホームページです。
ページを見ればその会社や販売している製品まで、一通りの情報が網羅されているような作りになります。
大規模向け企業サイト(50ページ以上)
中規模向けサイトの情報にくわえて自社製品をサイト内販売できるECサイトの役割を持ち合わせたページや、施設の予約システムがサイト内に搭載されているものなどはページ数がさらに増加します。
ECサイト
ECサイトとは、自社製品やサービスを、インターネット経由で販売できるように構築されたホームページです。
構築方法として、ASPカートなど月額数千円〜数万円程度の費用を払えばカンタンに導入できるものもあります。
しかし、WordPressなどのオープンソースCMSでの機能追加などスクラッチ開発する場合は50万〜300万、カート機能などを搭載させるためのECパッケージを導入する構築であれば300万以上かかることもあります。
自社のホームページ専用の独自システムを導入するフルスクラッチについても、開発費用の相場は500万〜数千万円にも及ぶ場合もあるため、ビジネス規模に応じた適切なタイプを選ぶことが重要です。
ランディングページ
ランディングページ(LP)とは、訪問ユーザーの製品購入やサービスの申し込みといった成約を目的として作られるページです。
基本的には縦長1ページで構成されており、その中で製品やサービスの概要から特徴の説明までをまとめています。
本格的な運用では、プロのライターによるキャッチコピーやデザイン性の高い写真・バナーなどを使用することになるため、その分費用も高くなります。
メディアサイト
メディアサイトとは、情報を発信するための媒体を所有しているホームページのことを指し、オウンドメディアとも呼ばれます。
ページ内のブログで自社の情報だけではなく、ユーザーの役に立つ情報を定期的に発信することで認知度やファンを増やして、そこから自社の製品やサービスの成約を狙うことを目的に制作されることが多いです。
サイト内にはページ作成や更新が容易にできるCMSを導入したり、ECサイトのように製品を販売する機能を実装する場合もあるため、規模によって費用相場は大きく変わります。
WordPressでの制作費用相場
ホームページにブログなどの記事投稿機能をつける場合はCMSの導入が必須ですが、代表的なCMSであるWordPressを導入してのホームページ制作における構築範囲別の費用相場は以下になります。
構築範囲 | 製作費 |
---|---|
既存テーマ・テンプレートを使用 | 約3万円~30万円 |
オリジナルデザインで作成 | 約30万円~100万円 |
機能的なカスタマイズが多い場合 | 約100万円~ |
それぞれの構築範囲について詳しく見ていきましょう。
既存テーマ・テンプレートを使用
無料または有料で配布されている既存テーマやテンプレートを利用してホームページを制作します。
既存テーマを利用するため、素材が準備できていれば短い期間で制作可能なのが特徴ですが、デザインを全体的に大幅変更することは難しいです。
CSSを使って一部デザインを変更することもできますが、その場合は別途費用がかかります。
オリジナルデザインで作成
オリジナルのデザインとして一からホームページを制作します。
コンセプトやビジネスに適した、自由自在なデザインでWordPress導入のホームページを作れることが特徴です。
制作にあたっては、既存テーマと違ってホームページ全体のデザイン作業から入ること、そして一からWordPressの導入を前提としたコーディングをしなければなりません。そのため既存テーマを使った制作に比べて費用相場は高く、制作期間も長くなります。
機能的なカスタマイズが多い場合
WordPressでは、プラグインを導入することでECサイトのようなカート機能や、予約システムなどの複雑な処理をともなう機能を導入できます。
このような機能を導入する場合、導入準備や導入後のテスト作業にかかる費用が加わるため、少々割高にはなります。
ホームページにかかる月額費用
ホームページは制作して終わりではありません。
データをサーバーへアップロードしてWeb上に公開し、その後目的を達成させるため継続的に運用する必要があります。
ホームページを公開するにあたって発生するランニングコストは以下になります。
更新・運用費用
ページの新規追加や内容の更新、不具合時の対応にかかる費用です。
自身で対応できるのであれば費用はかかりませんが、ホームページ制作をお願いした企業や個人にそのまま更新・運用までを依頼する場合は発生します。
更新や修正の頻度にもよりますが、だいたい月数千円~数万円ほど管理費として発生します。
サーバー費用
サーバーとは、ホームページなどの情報を蓄える、ネットワーク上のスペースのようなものです。
このサーバーに対してホームページに必要なファイルをアップロードすることで、私たちが普段利用しているGoogleChromeやSafariといったブラウザを介してホームページを閲覧できるようになります。
小規模から中規模程度のサイトであれば、ホスティングサービスというレンタルサーバーサービスを契約して利用することが多いです。サービスごとのレンタル料や、レンタルするサーバーの容量によっても異なりますが、維持費は毎月数百円〜数千円ほど。
サーバーの種類によっては借りている他のユーザーの影響でサイトにつながりにくくなる問題が発生します。アクセス数の増加が見込まれる場合、拡張性の高いクラウドサーバーの導入もオススメです。
クラウドサーバーの導入には初期費用がかからないものもあり、月額利用料は使用量によって金額が変わる従量課金制のものが多いです。
作成するホームページの性質に応じて、どちらを利用するのがよいか検討しましょう。
ドメイン費用
ドメインとは、Webサイトの判別のために用いられる情報で、インターネット上の住所を表すものになります。
サーバーをレンタルしている場合は初期ドメインがあらかじめ与えられていますが、.comや.jpなどのドメインを利用したい場合は独自ドメインを取得する必要があります。
独自ドメインの維持費はドメインにもよりますが、年間で数千円が相場となるので覚えておきましょう。
こちらの記事では、サーバーの契約から独自ドメインの取得・紐付けまでを詳しく紹介しています。ホームページの公開に向けてサーバーとドメインの準備を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
アプリ・サービスの利用料
ホームページ制作アプリを利用した場合、毎月・毎年で利用料が発生します。
参考までに、代表的な制作アプリであるSTUDIOとWixの利用料は以下になります。
STUDIO
Wix
どちらも無料プランではサーバー容量が少なかったり、独自ドメインの紐付けができないなどいくつかの制限があります。ホームページ制作アプリを利用してコンテンツの充実したホームページを作りたい場合は、有料プランを検討した方がよいでしょう。
その際はプラン内容をしっかり調べて、自身のホームページに必要な機能が利用できるか、逆に使わない機能もあるのに高いプランを選んでいないかなど注意しておきましょう。
ホームページ制作費用を安く抑えるには?
これまでホームページの費用相場についてご紹介してきました。無料・格安で作れる手段もある反面、高い制作費用がかかる場合もあることはお分かりいただけたかと思います。
その中で、制作費用を少しでも安く抑えるためには、以下の点を覚えておきましょう。
要件(機能)は後から追加しないようにしておく
ホームページ制作を依頼する場合、要件や要望は事前に整理して依頼先にすべて伝えるようにしましょう。
ホームページの制作は、制作側にとってもスケジュール管理が重要です。要件の追加が発生してしまうと、別途調整費を請求される場合もあります。
素材は自社で用意する
写真やロゴ、テキストなどの素材はなるべく自社側で用意するようにしましょう。
依頼先にまとめてお願いすると、素材集めにともなうコストやデザイン・ライティング費などが追加で発生します。
こちら側でも用意ができそうなものがあれば、コストカットのためにも用意しておきましょう。
テンプレートの使用も検討する
ホームページの制作にあたって、必要な情報さえ公開できれば特にデザインにはこだわらないと考えている場合もあるのではないでしょうか。
そうした場合は、デザインをオリジナルで作成してもらうのではなく、依頼先が用意しているテンプレートデザインでの制作を依頼することで費用を抑えられます。
この場合はデザインにかかる時間も短縮されるため、公開までもスムーズに進みます。
まとめ
ホームページ制作を依頼する場合の費用相場についてご紹介しました。
依頼先やホームページの種類、規模に応じて費用相場は大きく変わってきます。
予算や運用方法などをあらかじめ整理したうえで、自身や自社のビジネスに適した機能を有するホームページを制作しましょう。
当記事を参考に、さまざまな面からホームページ制作にアプローチをかけてみてください!