「商品の売上が伸びない」「検索ページの上位表示されない」Amazonに出店している運営者の方が抱えてしまいがちな悩みです。
そんな場合、AmazonSEO対策が有効な手段だといえます。この記事では、上位表示されやすい商品の特徴や影響を与える要因、対策すべき5つの項目について解説します。
Amazonで出店している方は、ぜひ当記事を参考にして対策に取り組んでみてください。
AmazonSEOとは?
SEOとは、Googleが採用している検索エンジン最適化のことを指します。ユーザーが検索窓に打ち込んだ単語に対して、適切なコンテンツを表示するアルゴリズムです。
Amazonについても、検索窓から商品に関連するキーワードを入力して買い物をします。こちらの検索エンジン最適化は、Amazonでも同じようにつかわれており、Amazon SEOと呼ばれることが一般的です。
また、SEOが影響するのは検索結果ページの広告を除いた部分が挙げられます。ここではAmazonSEOについて、以下の2つに分けてそれぞれ解説します。
- AmazonでSEO対策が重要な理由
- Amazonの検索アルゴリズム
AmazonでSEO対策が重要な理由
AmazonでSEO対策をしなければ、自然検索ランキングの上位に表示されることはありません。そうなると、ユーザーに認知される確率が大きく下がってしまいます。
多くのユーザーは、検索結果の2ページ目に到達すると離脱します。つまり、検索結果の1ページ目に自社の商品を表示できなければ、販売機会の損失及び認知されないことに陥ってしまうのです。
そのため、ユーザーへ認知してもらう・購入機会を最大化するには、AmazonSEO対策に取り組むことは重要なことだといえます。
Amazonの検索アルゴリズム
Amazonで商品検索すると、パソコンの場合では1ページあたり、16〜48件程度の商品が表示されます。
Googleの自然検索の結果が1ページにつき約10件程度ということから考えると、Amazonの表示難易度が易しいとの印象を受けるかもしれません。
しかし、Amazonでは以下のような順番で商品が表示されます。
- スポンサープロダクト
- 自然検索結果
- スポンサープロダクト
- 自然検索結果
- スポンサープロダクト
スポンサープロダクトとは、広告枠のことを指します。広告が前後にたくさん表示されるため、ユーザーは50件超の商品を目にします。
また、Amazonの検索順位はA9と呼ばれる検索アルゴリズムによって決定されており、検索キーワードと商品との関連性を判断し、購入される可能性が高い商品が上位表示される仕組みです。
基本的には、表示された商品が売れるかどうかが判断軸となります。そのため、これまでの売れ行きや価格設定、在庫状況などが表示される順位に影響を及ぼします。
Amazonで上位表示されやすい商品の特徴は4つ
Amazonで上位表示されやすい商品の特徴には、以下の4つが挙げられます。
- 検索キーワードとの関連性がある
- 人気があって売れている商品
- 評価の高いレビュー数が多い
- コンバージョン率が高い
ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。
1.検索キーワードとの関連性がある
商品ページにユーザーが検索しやすいキーワードがたくさん使われていると、求められている商品と関連性が高いと判断されるため、上位表示される可能性を高めることが可能です。
つまり、ユーザーが検索しそうなキーワードと自社が出品している商品との関連性を確認して、商品ページに盛り込むことが重要なことだといえます。
自社の商品がどんなキーワードで検索されているのかをリサーチして、商品ページの紹介文などの最適化を図ってみてください。
2.人気があって売れている商品
売れている商品は、ユーザーに人気がある商品だとアルゴリズムに判断されます。Amazonが売れている商品だと判断する基準は、直近の売上を上げることです。
しかし、直近の期間がどれくらいの範囲なのかについては、基準が公表されていません。ただ、Amazonの経営理念である「顧客第一主義」から考えると、多くの人が選ぶ商品を上位表示することはごく自然なことだといえます。
3.評価の高いレビュー数が多い
Amazonを利用するユーザーは、評価やレビューを比較して購入する商品を決める人がたくさんいます。そのため、レビューの数と質については重要な要素です。
Amazonの評価は5段階に分けられており、一緒にコメントを残せるようになっています。レビューの数が豊富にあり、評価が高いレビューが多ければ、よい商品だと判断され、SEOに効果があるといわれています。
また、ユーザーが商品を選ぶ場合においても、高品質なレビューが多いほど購入されやすいため、競合よりも良質なレビューがあることは重要です。
4.コンバージョン率が高い
コンバージョン率とは、ページへ訪れたユーザーのうち、購入に至った人数の割合を示す数値です。コンバージョン率が高ければ良質な商品だと判断され、上位表示されやすくなります。
出品者としてできることは、商品ページに訪れたユーザーがスムーズに購入できるようにすることです。たとえば、商品ページの最適化や発送スピード、決済方法の豊富さなども購入人数に関わります。
AmazonSEOにプラスの影響を与える間接的な要因は3つ
AmazonSEOにプラスの影響を与える間接的な要因には、以下の3つが挙げられます。
- FBAを利用している
- Amazon広告を出稿している
- クーポンやプロモーションを設定している
ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。
1.FBAを利用している
Amazonの商品発送は「出品者出荷」か「FBA出荷」のいずれかから選択します。FBAとは、Amazonから出荷することを指し、AmazonSEOで上位表示を狙うには、FBAを利用することがおすすめです。
発送手段によって、直接的にSEO効果があるとはいえませんが、FBAから出荷することによって、配送スピードが最適化されます。そのため、コンバージョン率に大きく影響を及ぼします。
結果的に、FBAを利用することによって、コンバージョン率向上につながり、AmazonSEO対策にもなります。
2.Amazon広告を出稿している
Amazon広告は、直接的にSEOに関連することはありません。しかし、広告を利用することによって販売実績が伸びれば、間接的にSEO効果を得ることにつながります。
特に出品した初期段階では、評価も低く販売実績もほとんどないため、SEO対策を施しても、上位表示を目指すのはとても難しいことです。
そのため、初期段階ではSEOで上位を目指すよりも、Amazon広告を出稿して、実績を積み重ねることが大切なことだといえます。
Amazon広告の運用については、以下の記事で解説しています。詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
⇒【2023年最新版】Amazonにおける広告運用のコツ8選|おすすめの代行会社もご紹介!
3.クーポンやプロモーションを設定している
クーポンやプロモーションの設定が、AmazonSEOに直接影響を与えることはありません。しかし、クーポンやプロモーションなど施策を行うことによって、コンバージョン率が上がる傾向です。そのため、間接的にSEO効果を得ることにつながります。
注意点としては、過剰にクーポンを発行した場合、競合とのダンピング合戦が発生してしまうおそれもあります。
このような状況を回避するには、クーポンやプロモーションの割引率を調整し、コンバージョン率と売上金額を両立させるように設定しなければなりません。
AmazonSEOで対策すべき5つの項目
AmazonSEOで対策すべき項目には、以下の5つが挙げられます。
- 商品の画像
- 商品タイトル
- 商品仕様
- 商品紹介のコンテンツ
- 検索キーワード
ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。
1.商品の画像
商品の画像は、コンバージョン率に大きな影響を与えるとされています。そのため、AmazonSEO対策を施すうえでも非常に重要な要素です。
ほとんどのユーザーは、商品説明よりも画像を見ることによって商品情報を判断しています。そのため、商品に関する情報は、画像に含めるようにしてください。
商品画像は合計9枚まで投稿できますが、閲覧されるのは7枚目までとされています。このことから考えると、7枚目までに重要な情報を網羅する必要があるといえ、8~9枚目の重要度は低いと考えられます。
売れる商品画像のコツについて以下の記事で解説しているため、ぜひご覧ください。
⇒【2023年最新版】Amazonで売れる商品画像を作る10のコツ|重要な理由や種類、注意点を解説!
2.商品タイトル
AmazonSEOにおける商品タイトルは、キーワードとの関連性が重要です。そのため、タイトルに適切なキーワードを含めることが効果的だといえます。
具体的には、商品タイトルには商品名だけでなくジャンルや商品の特徴も踏まえたキーワードを盛り込むことが大切です。
また、Amazonのガイドラインには、以下のようなものが定められています。
- 正式名称の記載
- 文字数を守る
- 半角ルールを守る
- 分量や日数の情報を記載する
- 購入期間を記載する
- 商品と関連性がない情報は省く
3.商品仕様
商品がどのくらい売れてきたかについては、過去のパフォーマンスも評価対象となります。検索アルゴリズムは、過去よく売れた商品を上位表示させることによって、ユーザーのメリットになると考えられます。
また、商品パフォーマンスの判断基準は売上金額だけではなく、個数などの要素も関係しているようです。
そのため、1つひとつの商品仕様を解析し、改善を繰り返すことによって、上位表示を狙えるようになります。
4.商品紹介のコンテンツ
商品画像や紹介文などのコンテンツ欄を充実させることが重要です。商品ページの情報が充実していることによって、コンバージョン率や売上の向上を期待できます。
たくさんある商品ページのコンテンツを1つずつ充実させていく作業は大変ですが、ユーザーに選ばれるためのページを作るには欠かせません。
商品画像については、1枚目に厳格な基準が設けられているため、守るようにしてください。具体的なルールには、以下のようなものが挙げられます。
- 背景:純粋な白
- 画像に対して販売商品が占める大きさ:85%
- その他:不鮮明な画像や商品と関連しない文字やロゴの挿入、合成写真
5.検索キーワード
検索キーワードにこだわることは、非常に重要です。たとえば、全く同じ商品であったとしても、ユーザーはあらゆるキーワードで検索します。
そのため、どのようなキーワードを設定するのかを事前に検討することが重要です。その際、以下のようなことを考慮してください。
- キーワードの検索ボリューム
- 他に検索されているキーワードの有無
- 商品の魅力を訴求できるか
また、検索ボリュームが大きいキーワードについては、競争が激しく、上位表示が難しいおそれがあります。
安定した売上を稼ぎ出すには、自社でも上位表示が狙えるキーワードを選ぶことが重要です。
AmazonSEOでよくある3つの質問
AmazonSEOでよくある質問には、以下の3つが挙げられます。
- 質問1.商品の「在庫切れ」によるAmazon SEOへの影響は?
- 質問2.Amazon SEOをコンサルに依頼した場合の費用相場は?
- 質問3.Amazon SEOのキーワード選定のポイントは?
ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。
質問1.商品の「在庫切れ」によるAmazon SEOへの影響は?
Amazonは、在庫切れとなっている商品は、検索結果に表示されません。そのため、在庫切れが発生すると、自然検索ランキングで上位表示されていたていた商品の売上がなくなってしまいます。
また、入荷日設定を利用することによって表示することもできますが、商品のお届け日時が伸びてしまうため、注文件数は低下してしまうでしょう。
これらのような影響があるため、在庫切れを発生させないように管理することが求められます。
質問2.Amazon SEOをコンサルに依頼した場合の費用相場は?
AmazonSEOをコンサルに依頼した場合、費用相場は1ヶ月あたり5万〜30万円です。
また、以下のようなテーブル制の料金体系が採用されていることが多く、店舗の月商が影響することが一般的だといえます。
- 〜100万円:5万円
- 100万円〜1,000万円:15万円
- 1,000万円〜:30万円
AmazonSEOのコンサルを利用する場合、利益と費用のバランスを考慮し、費用対効果を見極めてから依頼してください。
ジャグー株式会社では、毎月10社に限りサイト分析を実施しています。気になる方はぜひご相談ください。
質問3.Amazon SEOのキーワード選定のポイントは?
Amazon SEOのキーワードを選定する際、ユーザーが検索する可能性が高いキーワードが含まれているかが重要です。
たとえば、メロンの果汁を使ったフレッシュジュースを対象とした場合、以下のようなキーワードが考えられます。
- フレッシュジュース
- 果汁◯%
- フルーツジュース
さらに掛け合わせるキーワードとしては以下の通りです。
- メロン
- メロン味
- メロンフレーバー
さらに、商品の特徴を盛り込みます。
- 容量(500ml)
- ガラス瓶
- 贈答品
これらのキーワードを検索されやすそうな順番を想定しながら、選定していきます。
まとめ
AmazonSEOに関することを解説しました。しっかりと対策を行うことで、露出度や売上を高めることが可能です。しかし、SEO対策を行うにはテクニカルな部分だけではなく、商品の売上も関連します。
そのため、対策の実施と併せて広告を利用しながら売上を伸ばすことが重要です。
もしも、自社だけでSEO対策を実施する場合、豊富な知識や経験が求められます。社内の対応経験が少なければ、成果が出るまでに時間がかかることも考えられるかもしれません。
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