「思うように売上が伸びない」「広告をどのように運用すればよいか知見がない」
Amazonの店舗を運営している方で、このように考える方は少なくありません。
この記事では、Amazonの広告運用の8つのコツや代行会社の選び方、おすすめ5社についてご紹介します。
社内にリソース・ノウハウがないという店舗運営者の方は、ぜひ参考にしてみてください。
Amazonにおける広告運用のコツ8選
Amazonの広告運用のコツには、以下の8つが挙げられます。ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。
1.商品ページの情報を充実させる
商品ページに掲載する以下の情報をまずは充実させてください。
- 商品名
- 商品画像
- 商品説明
商品名は、重要な要素のひとつとなるため、以下の項目を可能な限り盛り込むようにしてください。
- ブランドやメーカーを入れる
- 検索しそうなキーワードを入れる
- スペック情報
- 型番やサイズ
これらを注意することによって、ユーザーに伝わりやすい商品名となります。また、情報を盛り込みすぎて、商品名が長くならないように注意してください。
商品画像には「メイン画像」と「サブ画像」の2種類があります。それぞれ1枚・8枚と掲載できる枚数に上限があり、メイン画像は広告として表示されることからクリック率に影響を及ぼします。
また、サブ画像は商品の詳しい情報を伝える役割があるため、購入率に影響を与える要素です。
メイン画像は商品のイメージが伝わるように意識し、サブ画像は詳細な情報(サイズや素材感、使用イメージなど)がわかるものを掲載するようにしてください。
商品説明にも「箇条書き欄」と「商品情報」の2種類があります。箇条書きは5〜10個掲載できますが、それぞれ上限は300文字程度とされています。
実際に記載する場合は100文字程度を目安とし、ユーザーへの伝わりやすさを優先してください。
商品情報については正確な情報を記載するようにし、保証やサポートなどユーザーが気になるポイントについても詳細に記載します。
これらのポイントを押さえて商品ページの情報を漏れなく書き込むようにすることが重要です。
なお、商品画像については以下の記事で詳しく解説しているため、あわせてご覧ください。
⇒【2023年最新版】Amazonで売れる商品画像を作る10のコツ|重要な理由や種類、注意点を解説!
2.スポンサープロダクト広告を運用する
商品ページを充実させたら、スポンサープロダクト広告を運用します。成果につながりやすい運用の流れは以下の通りです。
- 広告ページを充実させる
- オートターゲティング運用
広告ページを充実させることによって、クリックされてからの購入率を高めることができます。そのうえで、Amazonが自動で運用してくれるオートターゲティングによって数週間広告を運用し、データを収集してください。
オートターゲティングは広告運用を自動で行ってくれますが、無駄なクリックが発生しやすく、費用対効果を悪化させてしまいます。
3.予算ルールを利用する
スポンサープロダクト広告を運用する際、予算ルールを設定してください。予算ルールを設定する方法は以下の通りです。
- 管理画面の左メニューから「予算ルール」を選択
- 「予算ルールの追加」をクリック
- ルール名/タイプ/期間/増加率を入力
- 右下の「予算ルールの追加」をクリック
予算ルールの例を挙げると、セールなどによってトラフィックが増えることを想定して期間中は自動的に引き上げ、終了とともに標準値に戻すようにすることができます。
適切な設定をすることで、無駄な広告費が発生しないようにして予算の最適化が可能です。
4.商品レビュー数と評価スコアを確認する
商品レビュー数と評価スコアは、クリック率や購入率に影響を及ぼします。Patternの調査結果によると、レビュー評価が3から5へ上昇することによって、コンバージョン率が12%向上するとの結果がわかっています。
このことから広告へ掲載する商品を、レビュー数・評価が高いものへと差し替えることによってクリック率と購入率を高めることが期待できるのです。
参考:Analysis: High Amazon Star Rating Ups Conversion | Pattern
5.キーワードターゲティングで運用する
キーワードターゲティングを運用することで、Amazon内で特定のキーワードを入力して検索したユーザーに広告を表示できます。
Amazonで検索しているユーザーは、すでに高い購入意思を持っているといえるため、費用対効果が高い手法です。
先ほど解説したオートターゲティング運用によって、購入につながっているキーワードを抽出してください。そこから、広告表示するユーザーを絞ることでさらに費用対効果を高めることが期待できます。
6.入札価格に傾斜をつける
検索されるキーワードごとに入札価格に傾斜をつけるようにすることで、費用対効果と成果のバランスを取りやすくなります。
具体的には、購入につながりやすいキーワードは入札価格を高く設定し、ビッグワードは単価を低くしてください。
「テント コールマン」例を挙げると、以下のようなイメージです。
テント コールマン ◯人用:150円
テント コールマン:100円
テント おすすめ:50円
つまり、具体的なキーワードで検索しているユーザーに対して、表示されやすく設定し、まだ検討段階のユーザーにはあまり表示されないようにする手法だといえます。
7.掲載枠ごとに入札調整する
Amazon広告には、以下の3つの掲載枠があります。
- 検索結果ページの最上部
- 商品ページ
- その他の検索結果
掲載枠ごとの成果については、レポートから確認することが可能です。定期的に配信されるレポートの成果をチェックし、必要に応じて枠ごとの入札調整をしてください。
特に、特定の掲載枠の数値がよければ、その枠に割く予算を増やすことをおすすめします。
8.広告運用代行を利用する
広告の運用には、データ収集から分析、実際に施策を行うまであらゆる工程があります。そのため、社内にリソースや経験がなければ成果につながるまで時間がかかってしまうことも考えられます。
そんな場合、広告運用代行へ依頼すると最短で成果を上げる確率を高めることが可能です。広告運用代行を利用するメリットには、以下のようなものが挙げられます。
- 社内にノウハウがなくても適切な広告運用を実現できる
- 成果につながりやすい
- 自社の業務負担を軽減できる
社内の状況に応じて、広告運用代行の利用を検討してみてください。
以下の記事では、運用代行のメリットやデメリットについて解説しているため、検討の参考としてご覧ください。
⇒【2023年最新】おすすめのAmazon運営代行会社7選|利用するメリットやデメリットもご紹介!
Amazon広告運用の代行会社を選ぶ際のポイントは4つ
Amazon広告運用の代行会社を選ぶ際のポイントには、以下の4つが挙げられます。
- 過去の実績
- レポーティングの頻度
- 保有するノウハウや知識
- 料金体系
ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。
1.過去の実績
代行会社が、これまでどのような実績を挙げているのかをまずはチェックします。確認したいポイントは以下の通りです。
- 成果(サポート期間と売上の伸び率)
- 対応企業数
これらは代行会社のWebサイトを見ることや、営業担当者へ質問することによって確認できます。つまり、豊富な対応実績があるほど自社にも適したサービスを提供してくれる可能性が高いといえます。
また、数値的な実績以外にも、対応可能な商品ジャンルについても確認しておくと安心です。
2.レポーティングの頻度
レポーティングの頻度は、広告運用を最適化するうえで重要な要素となります。レポーティングの頻度が高いほど、課題の早期発見・改善策の検討・施策の実行をスピーディーに行うことが可能です。
そのため、事前にレポーティングの頻度と内容を明確にし、運用成果の共有を適切に行ってくれる代行会社から選ぶようにしてください。
3.保有するノウハウや知識
保有するノウハウや知識の豊富さも代行会社を選ぶ判断基準のひとつです。たとえば、AIを活用した運用手法を取り入れている場合もあれば、セミナーを実施することによって、最終的には自社で運用できるようにサポートしている代行会社もあります。
自社がどのように広告運用したいのかを明確にし、最適なノウハウを保有している代行会社から選ぶようにしてください。また、ノウハウや知識の豊富さは、広告効果や売上にもつながるため、確認しておきたい項目です。
4.料金体系
代行会社によって、料金体系は大きく異なります。たとえば、広告運用全般を任せることで発生する料金と、限定的に分析・コンサルティングに対応している場合があります。
そのため、依頼業務と料金を組み合わせて比較することが重要です。また、出品代行などほかの業務を依頼する可能性がある場合、対応範囲を確認しておくことをおすすめします。
対応範囲が狭ければ、異なる業務を依頼したくなった場合に、新たな代行先を探す手間が発生します。
社内のリソースや現状に加えて、将来的な事業展開も描きながら依頼先を検討してみてください。
おすすめのAmazon広告運用の代行会社5選
Amazon広告運用の代行に強みがある会社について解説します。詳しく見ていきましょう。
1.ジャグー株式会社
引用:ジャグー株式会社
ジャグー株式会社は、Amazonや楽天をはじめとした国内大型ECモールの運用代行・コンサルティングに強みがある企業です。
Amazonのサポートにおいては、ブランド力が低いオリジナル商品の売上を伸ばした実績があり、ランキング受賞経験も豊富にあります。
また、広告運用に関しては現状分析から効果的な効果の洗い出し、運用まで全て依頼することが可能です。
毎月10社限定とはなりますが、サイトの現状分析サービスを提供しています。
2.アグザルファ株式会社
引用:アグザルファ
アグザルファ株式会社は、Amazonを専門にコンサルティングサービスを展開している企業です。
海外販売や出品者向けメディアなど、多岐にわたるサポートを提供しているため、ノウハウが不足している出店者でも安心して利用できます。
また、Amazon広告の運用代行においては、商材およびカテゴリーごとの特徴に応じた運用を支援していることが特徴です。
3.株式会社いつも
引用:株式会社いつも
株式会社いつもは、楽天やAmazon、自社ECなどの運営サポートに強みがある企業です。
コンサルティングやプロモーション以外にも、Webサイトの制作・運用などあらゆる業務を総合的に支援してくれます。
また、広告運用に関しては戦略立案から予算設定、効果測定までサポートし、費用対効果の最大化を実現してくれます。
4.株式会社そばに
引用:株式会社そばに
株式会社そばには、Amazonを専門にした運営代行やコンサルティングサービスを提供している会社です。
Amazonに特化して培ったノウハウを活用して、最短距離で目的達成を実現します。運営代行の業務としては、広告運用や商品ページの作成、システム開発支援などを依頼可能です。
実績についても、アパレルから食品まで豊富にあり、あらゆるジャンルに対応できることが強みだといえます。
5.アナグラム株式会社
引用:アナグラム株式会社
アナグラム株式会社は、Amazonからリスティング、SNSまであらゆるWeb広告の運用代行サービスを提供している企業です。
SEOやアクセス解析、LPOを活用した運用支援に強みがあります。
また、広告運用に関しては、リスティング広告で培ったノウハウを最大限活用し、購買意欲が高まっているユーザーにアプローチしてくれます。
Amazonの広告運用でよくある3つの質問
Amazonの広告運用でよくある質問には、以下の3つが挙げられます。
- 質問1.Amazon広告の種類とは?
- 質問2.スポンサープロダクト広告の運用のコツは?
- 質問3.スポンサーブランド広告の運用のコツは?
ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。
質問1.Amazon広告の種類とは?
Amazon広告の種類は、大きく分けて以下の2種類があります。
- Amazonスポンサー広告
- AmazonDCP
Amazonスポンサー広告は出品者のみが利用でき、DSPについては未出品者についても対象です。
また、Amazonスポンサー広告には、以下の3種類があります。
- スポンサープロダクト広告
- スポンサーブランド広告
- スポンサーディスプレイ広告
それぞれの特徴は以下の通りです。
スポンサープロダクト広告
検索結果上部などに表示され、商品詳細ページに遷移する
スポンサーブランド広告
検索結果上部や詳細ページに表示され、バナー配信にも対応可能。専用のLPに遷移する
スポンサーディスプレイ広告
ロゴと広告文を掲載でき、商品詳細ページなどに表示される。商品詳細ページへ遷移する
それぞれの特徴を理解して、適切な広告を運用することで売上を伸ばすことができます。
質問2.スポンサープロダクト広告の運用のコツは?
スポンサープロダクト広告を運用する際、以下のポイントを押さえるようにしてください。
- 広告グループを単価ごとに分ける
- 商品の利用されるシーンごとに分ける
単価ごとに商品グループを分けなければ、広告の費用対効果を下げてしまうばかりでなく、売上を阻害する原因ともなるおそれがあります。
取り扱い商品の価格帯にもよりますが、低価格・中価格・効果価格の3つに分類して、できるだけ単価が近い商品をグループにすることで適切な広告運用を実現しやすくなります。
また、商品の利用シーンごとにグループを分けることで、ユーザーが検索するキーワードごとにターゲティングしやすくなるでしょう。
広告グループを分けたうえで、入札価格を設定することにより、商品を必要としているユーザーへ配信されやすくなります。
質問3.スポンサーブランド広告の運用のコツは?
スポンサーブランド広告を運用する際、以下のポイントを押さえるようにしてください。
- スポンサーブランド広告でのみ確認できる指標のチェック
- 掲載枠ごとの成果をチェック
スポンサーブランド広告では、以下の指標を確認できます。
- 新規顧客からの注文数
- 新規顧客からの注文比率
- 新規顧客からの売上
スポンサーブランド広告は、これまで接点がなかったユーザーを獲得しやすい手法です。そのため、これらの数値を確認し、思うように伸びていなければキーワードを見直す必要があります。
また、レポートを確認することによって、掲載枠ごとの成果をチェック可能です。掲載枠ごとの成果を分析し、入札額を調整することによって売上向上を目指すことができるようになります。
まとめ
Amazonの広告運用に関することを解説しました。広告施策を適切に運用することで売上を伸ばすことが期待できます。まずは自社の現状を分析し、最も適した広告手法を選ぶようにしてください。
また、ターゲットとするキーワードはデータの収集と分析、施策の実行を繰り返していくことが求められます。もしも、社内で広告運用のリソースが不足している・ノウハウがない場合、Amazonへ出店している店舗へのサポート実績が豊富なジャグーへぜひご相談ください。⇒ジャグー株式会社