「ECサイトの売上が伸びない」「施策が上手くいかない」このような悩みを抱えている方は少なくありません。
上手くいかない場合は、他社の成功事例を参考にしてみてはいかがでしょうか。この記事では、ECサイトの成功事例や売上を伸ばすコツを解説しています。
ECサイトを運営している方は、ぜひ参考にしてみてください。
ECサイトの成功事例12選
ここではECサイトの成功事例を紹介しますので、詳しく見ていきましょう。
事例1.ユニクロ
引用:https://www.uniqlo.com/jp/ja/
ユニクロはファストファッションの先駆けとなる存在です。コロナ禍においてもECサイトを活用して売上を伸ばしています。
店舗・ECサイト・アプリを利用して顧客へあらゆるチャネルからの購買体験を提供する(オムニチャネル)の成功事例です。
最近では、アプリ以外にも商品の着こなし方を見つけられる「StyleHint」がリリースされ、顧客のファン化に力を入れています。
事例2.資生堂
引用:https://www.shiseido.co.jp/
化粧品メーカーの老舗資生堂は、ECサイト+コンテンツ配信を行う「ワタシプラスby資生堂」を展開しています。
化粧品や美容情報など、顧客が求める情報を配信し、さらにECサイト内でバーチャルメイクが体験可能です。そのため、従来では実店舗でしか体験できなかった化粧品の使用感をオンライン上から確認できるようになりました。
また、日本以外にも、中国やアメリカ、ヨーロッパでも事業展開しており、売上を好調に伸ばしています。
事例3.カメラのキタムラ
デジカメやビデオカメラの販売に特化した「カメラのキタムラ」では、独自の保証が設けられています。その独自保証へ加入することによって、万が一故障したときにも保証を受けることが可能です。
独自の「安心感」を提供することによって、リピート率を高めています。
さらに、Web関連の施策としては、メルマガ配信が挙げられ、ネットショップ限定の商品を紹介したり、クーポンを配信したりすることにより、リピーターを作り出しています。
事例4.ニューバランス
引用:https://shop.newbalance.jp/shop/default.aspx
シューズを始めとしたスポーツ用品メーカーのニューバランスは、顧客満足度の向上を目的としたECサイトを運営しています。その施策には、以下の3つが挙げられます。
- 「お客様からの声」から寄せられた意見に対する改善策を見える化
- 倉庫にEC専任スタッフを配置し、作業品質を向上している
- ECサイトにおいても電話注文できる
ECサイトを起点に顧客満足度を高め、ファンの増化につなげています。
事例5.北欧、暮らしの道具店
北欧、暮らしの道具店は、インテリアなどのセレクトショップです。自社でECサイトを構築し、大きな成功を収めています。
メディアECとアプリを活用していることが特徴となり、「雑誌で商品を知る楽しみを感じながら買う場」をコンセプトとしたECサイトが展開されています。
商品の使用感が伝わりやすいような工夫が施されており、オンラインで買いものする不安を解消をしながら、楽しめるサイト作りが成功している理由だと考えられます。
事例6.ヨドバシカメラ
家電販売大手のヨドバシカメラは、実店舗とECサイトの相乗効果(オムニチャネル)の成功例だといえます。
展開されている施策は、以下の通りです。
- 来店前に店舗の価格・在庫情報をECサイトで確認できる
- ヨドバシカメラの取扱い商品をECサイト・店舗のいずれからも注文できる
- 店舗・ECサイトのどちらから購入しても、日本全国即日・翌日配達サービスを展開している
- ポイントを、店舗・ECサイトのどちらからも利用できる
ECサイトと店舗におけるサービスを統合していることにより、利便性を高めています。そのため、顧客満足度の向上・売上拡大につなげています。
事例7.FABRIC TOKYO
FABRIC TOKYOは、メンズのオーダースーツを販売しており、ECサイトを展開しています。特徴といえることは実店舗で1時間ほど採寸し、その場で購入する必要がないことが挙げられます。
採寸データはネット上に保存されており、ユーザーが好きなタイミングでスーツを注文することが可能です。価格についても39,800円から提供されているため、従来のオーダースーツよりも気軽に購入できます。
事例8.ツバメコーヒー
引用:https://www.tsubamecoffee.net/
ツバメコーヒーは、新潟県燕市に実店舗を構えているカフェです。おしゃれな空間を提供する実店舗とデザイン性が高いECサイトを運営しています。
自宅で過ごす時間に最適なメニューを提供していることも特徴です。たとえば「おうち時間セット」や「自宅待機セット」など、特徴的な商品名が話題となり、SNSで拡散されました。
デザインやEC施策、商品開発を組み合わせた差別化から、食品ECとして大きな成功を納めています。
事例9.グリコダイレクトショップ
食品・お菓子メーカーのグリコは、ECサイトとSNS運用の成功事例です。ECサイトにおいては限定商品を数多く取り扱っており、希少感を演出しています。
さらに、SNSでのプレゼントキャンペーンを実施して、認知拡大に成功していることも特徴です。たとえば、Twitterから特定のハッシュタグをつけた投稿をすることによってプレゼントが当たる企画が成功を収めています。
事例10.ホームセンターコメリ
引用:https://www.komeri.com/shop/default.aspx
コメリは、全国に1,000店舗以上を展開している大手ホームセンターです。ECサイトにも注力しており、集客において成功を収めています。
あらゆる特集ページを掲載することによって集客につなげており、商品に関連する知識を学べることが特徴です。たとえば「アウトドア特集」においては、火起こしの方法や木炭の使い方などが詳しく解説されています。
使い方などを把握したユーザーがスムーズに買いものができる動線設計も理想的です。
事例11.ZOZOTOWN
ZOZOTOWNは、ECサイトの成功事例です。オンライン限定アイテムや希少アイテム、先行販売されている商品などを購入できます。
さらに、最新のテクノロジーを活用した「3D採寸」や「オンラインフィッティング」も特徴です。パーソナライズされたショッピング体験を提供することにより、顧客満足度を高めているといえます。
事例12.ニチレイ株式会社
引用:https://wellness.nichirei.co.jp/shop/
ニチレイでは、食品EC事業を強化しており、ユーザー参加型ECサイトである「ニチレイ オンライン」が立ち上げられています。
商品購入だけでなく、ユーザーがレシピなどのアイデアを投稿して、共有できる機能が特徴です。また、取扱商品についても冷凍食品だけではなく、生鮮食品や加工食品など幅広いアイテムを購入できます。
ECサイトの売上をアップするための6つコツ
ECサイトの売上をアップするためのコツには、以下の6つが挙げられます。
- 売上の方程式を理解する
- 競合の分析を行う
- Web広告やSNSを運用をする
- 口コミやレビューを充実させる
- リピーターを増やす
- カゴ落ち対策をする
ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。
1.売上の方程式を理解する
ECサイトにおける売上の方程式は、以下の通りです。
- 売上=訪問数×コンバージョン率×客単価
上記の3つが組み合わさることにより、売上が構成されているため、それぞれをどのように伸ばしていくかを考える必要があります。それぞれの項目については、以下のように考えます。
- 訪問数:サイトアクセス数を増やす
- コンバージョン率:実際の購入に至った比率を増やす
- 客単価:平均購入金額を高める
2.競合の分析を行う
ECサイトの調査時には、競合の分析を行うことも重要です。サイトを見るだけではなく、商品・サービス・変化に注目することが欠かせません。また、以下の視点から分析を行ってください。
- ターゲット層
- 付加価値や差別化要因
- シェア占有率
- 価格帯
- 特徴や訴求点
また、サイトに実装されている機能やユーザーレビューも確認しておくことをおすすめします。
3.Web広告やSNSを運用をする
ECサイトを作った時点では誰にも知られていません。そのため、Web広告やSNSを運用して、認知拡大を図る必要があります。
サイトの認知度を高めることにより、訪問者数が増加し、売上の向上につながります。主な広告・SNSは以下の通りです。
- Instagram・Twitterなどの運用
- リスティング広告
- ディスプレイ広告
- アフィリエイト広告
4.口コミやレビューを充実させる
ECサイトの口コミやレビューを充実させることによって得られるメリットは、以下の通りです。
- 購入の後押しにつながる
- 二次拡散が期待できる
- SEO施策においても効果を見込める
- サイト改善や商品企画に活用できる
消費者からの生の意見を共有できることで、ほかのユーザーが参考にして購入を後押しします。さらに、企業としても改善に役立つ情報を得ることが可能です。
5.リピーターを増やす
リピーターを増やすことは、売上を増やすために欠かせない要素です。新規を獲得するには多額の広告費を必要とします。しかし、ファン化したリピーターが増えることによって、売上の確保・広告費を圧縮することによる利益率の向上を期待できます。
リピーターを増やす施策には、SNSへの誘導や手書きメッセージの同梱などです。手間はかかりますが、できることから始めてみてください。
6.カゴ落ち対策をする
カゴ落ち対策として、着目したいポイントには以下のようなものが挙げられます。
- 追加費用を下げる
- あらゆる決済手段に対応する
- 会員登録の手間を減らす
- 合計金額を確認できるようにする
- サイトの表示スピードを改善する
- カゴ落ちフォローメールのアプローチ
- ショップの信頼性を明示する
- 返品や交換の条件を明確にする
- カゴ落ちが発生する理由を分析する
以下の記事では、カゴ落ち防止の施策やツールを紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。
⇒ECサイトの「カゴ落ち」とは?起こる理由や防ぐための施策、対策におすすめのツールをご紹介!
ECサイトの成功事例でよくある3つの質問
ECサイトの成功事例でよくある質問には、以下の3つが挙げられます。
- 質問1.ECサイトのコンサルタントの費用相場は?
- 質問2.メディアECとは何ですか?
- 質問3.ECサイトの集客方法は?
ここではそれぞれの質問について解説しますので、詳しく見ていきましょう。
質問1.ECサイトのコンサルタントの費用相場は?
ECコンサルタントの費用相場は、月額30〜40万円程度だとされています。しかし、この相場については一般的なものとなり、提供サービスの内容や品質によってはもっとリーズナブルなプランも存在します。またECサイトの構築から依頼する場合、初期費用も必要です。
また、サイトのコンサルティングには、自社の現状分析が欠かせません。ジャグーでは毎月10社に限りサイト分析を無料で実施しています。自社サイトの売上が伸びないなどの課題を感じている場合は、気軽に相談してみてください。
質問2.メディアECとは何ですか?
メディアECとは、ECサイトをWebメディアとして運営する考え方です。一般的なECサイトは商品を購入することに特化したページですが、コンテンツも提供します。このことにより、ユーザーの利便性向上や興味を引く効果を期待できます。
つまり、単なるショップページではなく、ファン化を促進できるようなサイトを構築することが必要です。
質問3.ECサイトの集客方法は?
ECサイトの集客方法には、以下のようなものが挙げられます。
- Web広告への出稿
- SNSの活用
- SEO対策
まずはこれらの施策を実施し、サイトへのアクセス数増加を目指します。いずれの施策もデータの収集・分析を行い、最適化を図りながら運用していくことが重要です。
また、実店舗がある場合は、ECサイトの存在を宣伝して認知度を高めることも効果的だといえます。
まとめ
ECサイトの成功事例について解説しました。これらの事例を参考にしながら自社ECサイトの施策を検討してみてください。注意点として、ただ真似るだけでは失敗に終わってしまうことが挙げられます。
自社のターゲット層や取扱商品から最適な手法を構築していくように心がけましょう。しかし、社内で考えても上手くいかない場合も考えられます。そのような場合、ECサイトのコンサルティングに強みがある業者へ相談することがおすすめです。
ジャグーでは、ECサイト運営に関するサポート実績が豊富にあります。まずは気軽にご相談ください。