Amazonへの出店を検討している方で、Amazon特選タイムセールの概要や参加方法などを知りたい方も多いのではないでしょうか。

この記事では、Amazon特選タイムセールの参加条件や参加方法、参加する際の注意点について解説します。また、Amazon特選タイムセールで成功するためのコツについても解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

Amazonの特選タイムセールとは?

はじめに、Amazonの特選タイムセールの種類と概要について紹介します。

  • 初売りセール(1月)
  • 新生活セール(3月)
  • Amazonプライムデー(7月)
  • Amazonブラックフライデーウィーク(11月・12月)

それぞれについて詳しくみていきましょう。

初売りセール(1月)

Amazonの初売りセールは、年始の1月2日または1月3日から1月6日にかけて開催されている大規模なセールイベントです。このセールでは、高価な商品も手ごろな価格で提供されるため、消費者にとって魅力的なイベントの1つです。

また、このセール期間中には、「Amazon福袋」も登場し、高額な商品がお得なセット価格で購入できます。この時期に合わせて店舗の体制を構築できるかが、売上に大きく影響します。

新生活セール(3月)

Amazonの新生活セールは、新しい生活がはじまる4月に先駆けて3月下旬に開催される4日間のイベントです。このセールでは、新生活に必要なアイテム(日用品、PC関連デバイス、生活家電、衣類、シューズなど)が特価で提供されています。

初売りセールに続き、対象商品の売上増加が見込まれるため、しっかりと照準を定めて準備することが大切です。

Amazonプライムデー(7月)

Amazonプライムデーは、Amazonプライム会員向けに開催される年間最大級のセールイベントです。このイベントでは、Amazonのロングセラーや高評価商品、星評価4〜5の人気商品などが、通常のセールよりも大幅に値下げされて販売されています。

セール対象となるのは、日用品や生活家電、PC関連機器、ファッション関連商品など、幅広いカテゴリーにわたるアイテムです。プライム会員にはこのセールを通じて、普段は手が届かない高価な商品を特別価格で購入するチャンスが与えられます。

Amazonブラックフライデーウィーク(11月・12月)

Amazonブラックフライデーウィークは、11月の第4金曜日から12月初旬にかけて開催される、年末商戦の幕開けとなるセールイベントです。この期間中、年末年始の消費需要が高まる商品群が、特別なセール価格で提供されています。

また、ブラックフライデーという名前のとおり、黒色やブラックカラーの商品が特別価格で出品されるケースもあります。Amazonでは、2019年からこの大規模なセールイベントを開始しており、今では、Amazonの年間セールイベントとして数えられるようになりました。

Amazon特選タイムセールの参加条件

Amazonの特選タイムセールへの参加には、Amazonからの招待が必要です。この招待を受けるためには、Amazonでの売上が多く、アカウント評価が高いことが重要な要素となります。

しかし、招待されたとしても、出品中の商品が自動的に特選タイムセールの対象になるわけではありません。参加するためには、以下の条件が求められます。

  • タイムセール申請時に在庫が十分にあり、カートを獲得している
  • 商品ページが画像ルールを遵守している
  • レビューがないか3.5以上であること

タイムセールに参加する場合は、販売価格の25%以上を値引きして提供する必要があるため、利益率を考慮しながら価格設定する必要があります。

Amazon特選タイムセールの参加方法

まず、Amazonから特選タイムセールの案内メールが届くため、そちらに含まれる提出シートをダウンロードしましょう。

  • エントリーする商品の情報やセール価格などをシートに入力する
  • 参加方法はメールまたはエントリーシステムのどちらかを選択

メールで参加する場合

  • 提出シートをメールに添付し、「全員返信」で返信

エントリーシステムから参加する場合

  • メール内の「エントリーシートお申し込み受付フォーム」をクリック
  • 出品者トークン、ログインメールアドレス、パスワードを入力してログインする。これらの情報はメールに記載されている
  • ログイン後、「登録」ボタンから提出シートを選択し、「開く」ボタンでアップロード
  • アップロード完了後、エントリー完了メールが届くので確認する

これらのステップを踏むことで、Amazonの特選タイムセールへの参加手続きが完了します。

Amazon特選タイムセールに参加する際の3つの注意点

次に、Amazon特選タイムセールに参加する際の注意点について解説します。

  • エントリーした商品がすべて参加できるわけではない
  • 価格変更できない
  • バリエーションの組み直しができない

それぞれについて詳しくみていきましょう。

1.エントリーした商品がすべて参加できるわけではない

招待を受けてエントリーが完了しても、すべての商品が特選タイムセールに当選する保証はなく、実際にはエントリーした商品がセールに採用されないケースも存在します。

エントリー後、Amazonによる審査が行われ、審査の結果は後日メールで通知されます。この「当選結果のご報告」メールによって、商品がセールに選ばれたのか把握することが可能です。

2.価格変更できない

申請時に提出されるシートには、通常時の販売価格とセール時の価格が記載され、この情報はセール参加の可否判断に直結します。申請が完了すると、その後の価格変更は原則として認められません。

したがって、セール価格を設定する際は、利益を考慮して慎重に決定する必要があります。万が一、価格変更が必要になった場合は、新たな提出シートを作成し、再申請が必要です。

3.バリエーションの組み直しができない

エントリー期間終了後のバリエーション変更は、セールへの参加可否に影響を及ぼす可能性があるため、エントリー後のバリエーションの組み直しは避けるべきです。

もし、バリエーションの変更が必要な場合は、エントリー前に実施するか、エントリー期間内に変更する必要があります。変更する場合、バリエーション変更後にシートの再提出が必要です。

Amazon特選タイムセールで成功するための5つのコツ

次に、Amazon特選タイムセールで成功するためのコツについて紹介します。

  • 広告を強化する
  • クーポンを発行する
  • 商品ページを改善する
  • 出品者と商品のレビュー評価を維持する
  • FBAへ登録する

それぞれについて詳しくみていきましょう。

1.広告を強化する

セール開始の数週間前から、Amazon内での露出を増やすために「Amazonスポンサープロダクト広告」を活用しましょう。この方法は、検索キーワードに基づいて広告を表示させるため、購買意欲の高いユーザーに効率的にアプローチできます。

さらに、この広告は、クリックされた場合のみ課金されるため、費用対効果が高く、セール当日の商品の上位表示に貢献します。

なお、Amazonの広告運用については、こちらの記事で詳しく解説しています。
【2023年最新版】Amazonにおける広告運用のコツ8選|おすすめの代行会社もご紹介!

2.クーポンを発行する

Amazonでは、商品のASINごとにクーポンを作成し、購入時に適用することが可能です。とくに、数量限定タイムセールに出品予定の商品に対して、通常時から利用できるクーポンを提供することで、消費者の購買意欲を高められます。

この方法は、セール期間だけでなく、通常時の売上を伸ばす際にも効果的です。クーポンを通じて、顧客に商品の魅力をより強くアピールし、セールの成功につなげましょう。

3.商品ページを改善する

露出の強化や割引率の高さが重要である一方で、商品ページが魅力的でなければ顧客の離脱を招きかねません。とくに重要なのは、スマートフォンの画面から見やすいページデザインです。

Amazonユーザーの大多数がスマートフォンを利用しているため、小さい画面でも情報が伝わりやすい工夫が必要です。また、商品の使い方や見た目の特徴が明確に伝わる写真や、専門用語を避けたわかりやすい商品説明文も、購入意欲を刺激します。

顧客が求めるキーワードを網羅し、商品の魅力を最大限に引き出すページ作りが、セール期間中だけでなくその後の売上アップにもつながります。

4.出品者と商品のレビュー評価を維持する

特選タイムセールに参加するためには、商品のレビュー評価が3.5以上でなければなりません。この基準を満たすためには、質の高い商品を提供し、顧客満足度の向上が不可欠です。

また、出品者自身の評価もタイムセールへの参加に影響を与える重要な要素です。優れたカスタマーサービスと迅速な配送を心掛け、常に高い評価を維持することが、タイムセールでの成功への道を開きます。

5.FBAへ登録する

顧客をリピーターに変えるためには、FBA(フルフィルメント・バイ・アマゾン)の利用が効果的です。FBAはAmazonが出品者の代わりに以下の業務を実行するサービスです。

  • Amazonが直接商品を発送し、返品対応を含むカスタマーサービスを提供
  • 迅速かつ丁寧な商品発送により顧客の信頼を獲得
  • Amazon Prime会員への配送オプションが利用可能

FBAの利用により、出品者は商品の品質とプロモーションに集中できます。これにより、顧客満足度が向上し、リピート購入へとつながります。

なお、FBAの詳細については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
【初心者必見】FBA(フルフィルメント by Amazon)とは?活用するメリットやデメリットを解説!

Amazon特選タイムセールでよくある3つの質問

最後に、Amazon特選タイムセールでよくある質問を紹介します。

  • 質問1.Amazonの数量限定タイムセールとは?
  • 質問2.Amazonの在庫処分セールとは?
  • 質問3.タイムセールの開催期間は?

それぞれについて詳しくみていきましょう。

質問1.Amazonの数量限定タイムセールとは?

Amazonの数量限定タイムセールは、商品に設定された数量が売り切れるまでの短時間で実施されるセールイベントです。このセールはほぼ毎日開催され、一般的には12時間の期間限定で実施されています。

セール画面上では、残りの数量やセール終了までの時間がリアルタイムで表示され、対象商品のカート追加率が100%に達するとセールは終了します。そのため、セール期間中は商品のレビューや商品名などを効果的にアピールすることが重要です。

数量限定タイムセールでは、割引された商品のなかから気に入ったものを選んで購入するユーザーが多く、とくに数量が限られている商品は購入につながりやすい傾向にあります。

質問2.Amazonの在庫処分セールとは?

Amazonの在庫処分セールは、FBA(フルフィルメント・バイ・アマゾン)を利用している出品者が、長期間保管されている商品を割引価格で販売するためのセールです。このセールには、「在庫処分セール」と「在庫処分タイムセール」の2つの形式が存在し、それぞれ掲載場所や開始日が異なります。

出品者は自由に開催時期を選ぶことができ、一度掲載されるとセールは約2週間続きます。これにより、出品者は在庫圧縮を図りつつ、消費者にはお得な価格で商品の提供が可能です。

質問3.タイムセールの開催期間は?

特選タイムセール、数量限定タイムセール、そして7日間タイムセールは、それぞれ異なる開催期間です。特選タイムセールの場合は、24時間にわたって開催され、この期間中にさまざまな商品が割引価格で提供されます。

一方、数量限定タイムセールは12時間という短い期間で実施されるのが一般的です。そして、7日間タイムセールはその名の通り、1週間にわたって開催されるセールイベントです。

まとめ

この記事では、Amazon特選タイムセールの参加条件や参加方法、参加する際の注意点、成功するためのコツについて解説しました。

Amazonの特選タイムセールは、初売りセールや新生活セール、ブラックフライデーウィークなどがあり、いずれのイベントも売上アップを図る絶好のチャンスです。ただし、参加するためにはいくつかの条件を満たす必要があり、必ずしも参加できるわけではありません。

ぜひ、この記事を参考に、特選タイムセールへの参加条件を満たして、店舗の売上アップに挑戦してみてください。

なお、Amazonへの出店でお困りの場合は、支援実績が豊富なジャグーまでご相談ください。
ジャグー株式会社