「Amazonに出店したい」「売上を伸ばしたい」このように考えるECサイト運営者は少なくありません。
効率的に売上を伸ばすには、広告を活用することが重要です。
この記事ではAmazon広告の種類や利用するためのステップ、注意点について解説します。
効果的に売上を高めたいECサイト運営者の方は、ぜひ参考にしてみてください。
Amazon広告とは?
Amazon広告とは、世界的に販売網を確立しているECプラットフォーム内で広告を配信する手法です。
あらゆる商品が販売されているAmazonで広告を出すことによって、商品の認知度をスピーディーに向上させる効果を期待できます。
国内におけるメディアサイトランキングでも、デバイスを問わずに上位に位置していることや、ショッピングサイトの特性・規模を活用しながらプロモーション活動に取り組むことが可能です。
Amazon広告の主な種類は7つ
Amazon広告の主な種類は、7つが挙げられます。そのなかでも大きな枠にすると以下の2つのいずれかに分類されます。
- 内部広告
- 外部広告
ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。
1.内部広告
内部広告は、以下の3つが挙げられます。
- スポンサーディスプレイ広告
- スポンサープロダクト広告
- スポンサーブランド広告
それぞれの特徴について詳しく解説します。
1-1.スポンサーディスプレイ広告
スポンサーディスプレイ広告は、サイト内のトップページや商品詳細、商品検索結果などに広告を配信します。さらに、これらのページ以外にも、サイト外のサービスとなるTwitchやアプリにも配信されます。
あらゆる媒体を通じてユーザーへと広告を配信できるため、Amazonを利用している人以外をターゲットとした場合においてもリーチできることが特徴です。
1-2.スポンサープロダクト広告
スポンサープロダクト広告とは、設定したキーワードでユーザー検索した場合、表示される広告です。
ユーザーが商品を検索した際、検索結果のページとして表示されるため、広告の印象があまりありません。そのため、クリックされやすいことが特徴といえます。
商品の露出度を高められることから、新規商品や閲覧回数が少ない商品などのプロモーション効果を上げたいときに最適です。
しかし、スポンサープロダクト広告には注意点があります。自社商品のブランド登録は不要となっていますが、小口出品者は出稿できません。
1-3.スポンサーブランド広告
スポンサーブランド広告は、検索結果の上部に表示される種類の広告です。そのため、認知度向上の効果が期待できることが特徴だといえます。
また、ユーザーにクリックされることによって、ストアや商品ページへと遷移させることが可能です。しかし、スポンサーブランド広告を利用する際、ブランドの登録が欠かせません。
さらに、クリエイティブを生成するには、見出しやブランド、ロゴなどを登録することが求められます。事前の登録を忘れないようにしてください。
2.外部広告
外部広告には、以下の4つが分類されています。
- AmazonDSP
- 動画広告
- 音声広告
- カスタム広告ソリューション
それぞれの特徴について詳しく解説します。
2-1.AmazonDSP
AmazonDSPとは、オンライン広告購入を自動化できる技術を指します。そのため、広告枠の買い付けやターゲティングを一元管理することが可能です。
AmazonDSPを活用することによって、効率的に自社がターゲットとしたいユーザー層に広告を配信できるようになります。
また、検索広告やディスプレイ広告以外にも、ビデオ・音声広告についても配信できるため、あらゆるキャンペーンに対応できることも特徴です。
2-2.動画広告
動画広告は、Fire TVやtwitchなどのストリーミングサービスを使用しているユーザーに広告を配信します。配信される形態としては、ユーザーがコンテンツの再生ボタンをクリックした際、動画広告が流れます。
Fire TVの月間アクティブユーザー数は、世界で5,000万人以上がいるとされているため、あらゆるユーザーに自社の広告をリーチすることが可能です。
参考:ストリーミングTV広告および動画広告キャンペーンを作成する | Amazon Ads
2-3.音声広告
音声広告とは、AmazonMusicの無料ユーザーを対象とした広告のことを指します。2020年1月時点でAmazon Musicを利用しているユーザー数は、全世界で5,500万人以上とされています。
音声広告が配信されるタイミングは、Amazon Musicの曲と曲との合間に広告が挿入される仕組みです。ブランドの認知拡大や商品の購買促進に効果があります。
また、Amazon音声広告の仕様は以下の通りです。
- 広告の長さは10〜30秒。
- スキップ不可
- インプレッション(CPM)課金
- あらゆるデバイスに配信できる
- バナーにも同時に表示できる
2-4.カスタム広告ソリューション
カスタム広告ソリューションは、Amazonのサポートを受けながら、カスタマイズしたキャンペーンを作成できるサービスです。
カスタム広告の実例としては、オンボックス広告が挙げられます。オンボックス広告は、ブランドごとに応じた配送用ボックスをデザインすることができ、ユーザーの関心を集めて認知を獲得しました。
そのほかにも、ブランディングやマーケティング、デザインチームなどがブランドごとに応じたキャンペーンを開発してくれます。
Amazon広告を始めるための3ステップ
Amazon広告を始めるためのステップには、以下の3つが挙げられます。
- ステップ1.Amazonで出店・出品する
- ステップ2.広告を作成する
- ステップ 3.予算を設定する
ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。
ステップ1.Amazonで出店・出品する
Amazonのセラーセントラルにまずは登録します。その後、ログインし、Amazonのサイトページから出店や出品を行ってください。次にセラーセントラルのメニュー内で、広告の管理画面へとアクセスして広告の種類を選び、手順に沿って設定します。
先にも解説した通り、Amazon広告は小口出品者が出稿できないことに注意が必要です。出店や出品に関する知識がない場合、豊富なノウハウを持つジャグーへ相談してみてはいかがでしょうか。ジャグーでは認知度が低いオリジナル商品を伸ばした実績が豊富にあります。⇒ ジャグー株式会社
ステップ2.広告を作成する
設定を済ませたら広告を作成します。利用したい広告の種類ごとに作成方法が異なるため、それぞれ解説していきます。
- スポンサープロダクト広告:広告する商品を選び、キーワード選定のターゲティングを自動もしくは出品者自身で行うかを選択する
- スポンサーブランド広告:3つ以上の商品を選択し、ロゴとカスタムの見出しを追加し、ターゲティングキーワードを選択する
- スポンサーディスプレイ広告:国名を選び、広告したい商品を選択し、広告作成する
また、広告を出稿する商品の詳細ページには、商品紹介コンテンツを含めて入力しておくようにしてください。特に、商品名については、検索する際に重要視されるため、工夫することによって検索されやすくなります。
ステップ 3.予算を設定する
広告を作成するには、広告費の予算設定が必要です。上記の広告はクリック課金制となっており、ユーザーに広告がクリックされたときに広告料が発生します。そのため、事前に予算とクリック単価の設定が求められる仕組みです。
また、利用する広告の種類ごとに予算の設定方法には違いがあります。たとえば「1日の予算」や「通期予算」のような形で区別されている点を覚えておいてください。
Amazonの広告運用についてより詳しく知りたい方は、以下の記事で解説しているためぜひご覧ください。
⇒【2023年最新版】Amazonにおける広告運用のコツ8選|おすすめの代行会社もご紹介!
Amazon広告にかかる費用
Amazon広告にかかる費用には、以下の2つが挙げられます。
- 料金の仕組み
- 費用相場
ここではそれぞれの費用について解説しますので、詳しく見ていきましょう。
1.料金の仕組み
Amazon広告の料金が発生する仕組みは、クリック課金型が採用されています。そのため、必要な広告費用は「クリック単価×クリック数」で計算可能です。つまり、狙いたいキーワードとユーザーのクリック数によって料金には違いがあります。
また、Amazon広告には最低出稿料金の設定がなく、出稿者が1日の予算やクリック単価の上限を設定することが可能です。
2.費用相場
Amazon広告は、先に解説した通りクリック課金型が採用されています。そのため、必要となる費用は予算に応じて変動します。あくまで目安となりますが、広告の種類ごとの費用相場は以下の通りです。
- スポンサープロダクト広告:1クリックあたり5~10円/1日あたり1,000円~
- スポンサーブランド広告:1クリックあたり5~10円/1日あたり1,000円~
- スポンサーディスプレイ広告:1クリックあたり5~10円/1日あたり1,000円~
- AmazonDSP:1クリックあたり5~10円/1日あたり1,000円~
Amazon広告を利用する際の注意点は3つ
Amazon広告を利用する際の注意点には、以下の3つが挙げられます。
- 出稿できる企業や商品に条件がある
- 商品ページを最適化しておく
- 検索クエリの有効活用
ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。
注意点1.出稿できる企業や商品に条件がある
Amazon広告は、広告種類ごとに出稿できる企業や商品に条件が定められています。たとえば、Amazonおすすめ商品やAmazonブランド登録をしている企業限定とされていることがあります。
また、マーケットプレイスへの出品者には区別がありますが、小口出品で登録している場合、Amazon広告の利用はできません。
さらに、アダルト関連や中古品、医療機器などの商品については、広告の出稿が認められていないため、注意が必要です。
注意点2.商品ページを最適化しておく
商品詳細ページを作成する際、商品紹介コンテンツのみならず「商品名」を最適化することが欠かせません。商品名は、検索アルゴリズムで最重要視される要素のため、商品スペックや特徴も入力するようにしてください。例を挙げると、以下の通りです。
- ブランド名 テント 〇〇〇 aaa-bbb-111:このように入力すると、必要最低限の情報しかわからない
- ブランド名 テント 〇〇〇 ドームテント 3〜4人用 グループキャンプ aaa-bbb-111:商品名以外にも、特徴や使い道が明確となっているため、ユーザーが商品をイメージしやすい
また、商品情報についても箇条書きを避けて、ていねいに書くようにしてください。
注意点3.検索クエリの有効活用
Amazon広告を運用する場合、検索クエリを有効活用することも重要です。レポートや管理画面から確認できる検索クエリをキーワードとして登録することによって、検索時に広告が表示されやすくなります。このことから、売上向上を期待できます。
また、広告の成果を出すためには、検索結果の1ページ目に表示させることです。そのために意識したいことは、以下の通りです。
- 商品名・商品説明を充実させる
- 商品画像を充実させる
Amazon広告の種類でよくある3つの質問
Amazon広告の種類でよくある質問には、以下の3つが挙げられます。
- 質問1.Amazon広告のメリットは何ですか?
- 質問2.Amazon広告のデメリットは何ですか?
- 質問3.Amazon広告で出稿できない商品は?
ここではそれぞれの質問について解説しますので、詳しく見ていきましょう。
質問1.Amazon広告のメリットは何ですか?
Amazon広告のメリットには、以下のようなものが挙げられます。
- 購入意欲が高いユーザー層にアプローチできる
- 膨大な顧客データをもとにターゲティングできる
- 競合他社のページにも広告配信できる
Amazonを訪れているユーザーは、買い物をすることが目的です。そのため、購入意欲が高いユーザー層へアプローチすることができます。
また、膨大な顧客データを保有しているため、精度が高いターゲティングも強みです。ユーザーの属性や検索キーワード、閲覧ページなどからターゲティングできます。
さらに、競合他社のページへの広告の出稿が可能です。Amazon広告では商品ターゲティングにより、類似商品などのページに広告を配信できます。
質問2.Amazon広告のデメリットは何ですか?
Amazon広告のデメリットには、以下のようなものが挙げられます。
- 広告を出さなくても購入された可能性がある
- 新規顧客の獲得につながりにくい
- 配信の難易度が高いものがある
- Amazon DSP広告は費用が高額になりやすい
- 小口出品者は広告を利用できない
これらのようなデメリットがあるため、自身の出品したい商品の競合や予算を把握して利用を検討してください。
質問3.Amazon広告で出稿できない商品は?
Amazon広告には、出稿できない商品カテゴリが設けられています。以下に該当する商品は出稿できません。
- アダルト関連
- タバコ
- 電子タバコ
- 銃刀類・その他危険物
- 医薬品
- 医療機器
- 医療サービス
- 利用規約で禁止されている商品
これらの商品については広告を出稿できないため、自身が出品したい商品が広告規約に違反していないかを確認してから利用するようにしてください。
まとめ
Amazonの広告の種類に関することを解説しました。広告を上手く活用することによって、売上を伸ばすことが可能です。その際、商品に適した広告手法を選ぶことがポイントとなります。
しかし、広告を活用するには、豊富な経験やノウハウが求められます。もしも、Amazonの運営経験が少ない場合、弊社ジャグーにご相談ください。弊社ではAmazonを始めとしたECショップの運営サポート事例が多数あり、あらゆる悩みを解決に導きます。⇒ ジャグー株式会社