「ネットからの売上を確保したい」「適切な出店先がわからない」このような悩みを抱えている方は少なくないでしょう。

そんな方へおすすめしたいのが楽天市場への出店です。

この記事では、楽天ECサイトの出店プランや出店までの流れについて解説します。

併せて、運営代行業者へ依頼するメリット・デメリットもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

楽天でECサイトを出店する際のプランは3つ

 楽天でECサイトを出店する際のプランは、以下の3つが挙げられます。

  1. がんばれ!プラン
  2. スタンダードプラン
  3. メガショッププラン

ここではそれぞれのプランについて解説しますので、詳しく見ていきましょう。

1.がんばれ!プラン

「がんばれ!プラン」は、月額出店料を割安で利用できるプランです。ネットショップ運営をしたことがない人向きのプランだといえます。出店プランのなかで最も安く設定されているため、コストを抑えながら運営することが可能です。

  • 月額出店料(税別):19,500円
  • システム利用料(税別):月額売上高の3.5から7.0%
  • 登録可能商品数:5,000商品
  • 画像容量:500MBまで

2.スタンダードプラン

「スタンダードプラン」は、月商140万円以上を目指している事業者向けのプランです。月額出店料については「がんばれ!プラン」よりもかかってしまいますが、システム利用料を月額売上高の2.0〜4.5%に抑えられます。また、登録可能商品数・画像容量ともに、4倍・10倍になっていることも特徴です。

  • 月額出店料(税別):50,000円
  • システム利用料(税別):月額売上高の2.0から4.5%
  • 登録可能商品数:20,000商品
  • 画像容量:5GBまで

3.メガショッププラン

「メガショッププラン」は、登録可能商品数と画像容量が無制限となっているハイエンドプランです。取り扱い商品が多い大規模ショップ向けに提供されています。システム利用料は「スタンダードプラン」と同じ金額がかかりますが、月額出店料は最も高額です。

  • 月額出店料(税別):100,000円
  • システム利用料(税別):月額売上高の2.0から4.5%
  • 登録可能商品数:無制限
  • 画像容量:無制限

楽天でECサイトを出店する際にかかる費用・手数料

楽天でECサイトを出店する際にかかる費用・手数料は、以下の5つが挙げられます。

  1. システム利用料
  2. システムサービス手数料
  3. R-Messe利用料
  4. 楽天ペイ利用料
  5. オプションサービス利用料金

ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。

1.システム利用料

システム利用料とは、楽天市場を経由して販売した実績に対してかかる手数料です。基本的に選択したプランに応じて定められた2.0〜7.0%の料率を売上にかけた費用が発生します。

また、経由したデバイスや売上金額に応じて手数料が変動する点に注意が必要です。

たとえば、売上金額100万円、パソコン経由の売上20万円、スマートフォン経由の売上80万円の場合、がんばれプランで出店していると67,500円が発生します。

2.システムサービス手数料

楽天市場のシステムサービス利用料は、以下の3つに分けることができます。

  • 楽天ポイント
  • ECモール運用の利用料
  • 楽天スーパーアフィリエイト

楽天ポイントは、楽天会員が買い物をしたときに付与されるポイントです。楽天市場でお買い物をした場合、送料を除いた金額の1.0%を負担します。

また、楽天市場が実施しているポイント倍率アップキャンペーンなどで増える楽天ポイント分の負担は必要ありません。

ECモール運用の利用料については、一律に月間売上高の0.1%の負担が求められます。

さらに、楽天スーパーアフィリエイトは、パートナーサイトのリンクを経由した売上に対して発生する費用です。ジャンルによって料率には違いが見られますが、以下の費用が発生します。

  • 売上×料率(2.0%~4.0%)
  • 成果報酬(15%〜30%)

3.R-Messe利用料

R-Messeは、ユーザーが「ショップへの問い合わせ」のタブから店舗へ問い合わせることができるサービスです。会員IDとも連携されており、どのユーザーから送られているのかや未読・既読についてもわかるようになっています。R-Messeを利用するには費用がかかり、プランごとに以下のように定められています。

  • がんばれ!プラン:3,000円
  • メガショッププラン・スタンダードプラン:5,000円

4.楽天ペイ利用料

楽天ペイ(楽天市場決済)は、楽天市場の決済をクレジットカードや電子マネーなどでできるサービスです。

楽天ペイの利用料金については、平均決済単価と月間決済高によって変動があります。料率としては、月間決済高の2.5〜3.5%を出店者が負担しなければなりません。また、海外住所向けの発送については該当する決済高に0.4%を乗じた金額が求められます。

5.オプションサービス利用料金

楽天市場に出店した場合、以下のオプションサービスを使うことによって、それぞれ利用料金が発生します。

  • R-SNS
  • R-Mail

それぞれのサービス内容と料金は以下の通りです。

R-SNSは、Facebook、Instagram、LINEなどのSNSを、店舗運営に活用できるオプションサービスです。月額3,000円が発生します。

R-Mailは、楽天市場で買い物した顧客にメルマガを配信できるサービスです。基本料金はかかりませんが、配信数1通ごとに1円が発生します。

楽天でECサイトを出店するまでの流れは5ステップ

楽天でECサイトを出店するまでの流れは、以下の5つになります。

  1. ステップ1.出店の申し込み
  2. ステップ2.書類を楽天へ郵送する
  3. ステップ3.RMSアカウントを開設する
  4. ステップ4.ショップを作成する
  5. ステップ5.開店前のオープン審査を受ける

ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。

ステップ1.出店の申し込み

まずは、ブラウザから「楽天市場 出店」などで検索して、楽天市場の出店に関するページへ入ります。また、以下のリンクからもアクセス可能です。

https://www.rakuten.co.jp/ec/

ページ内に設置されている「出店申込」のリンクを押すと、出店申請の入力フォームの画面へ遷移します。法人名やメールアドレスなどを入力をして申請してください。

申し込み後、数日程度で資料が届くため、内容を確認して次のステップへと進みます。

ステップ2.書類を楽天へ郵送する

必要書類をそろえて、申込書と同封のうえ楽天市場宛に郵送します。必要な書類の一例を挙げると、以下の通りです。

  • 古物商、医薬品、酒類販売など販売に必要な許可
  • 登記簿謄本
  • 住民票、印鑑証明書(個人事業者の場合のみ)
  • その他、楽天が必要と判断した書類

自社が取り扱う商品やサービスによって必要な書類は異なるため、確認のうえ送付してください。

ステップ3.RMSアカウントを開設する

出店審査を通過し、必要書類に捺印したものをアップロードすることによって、出店申込は完了です。

手続き完了後にRMSアカウントのIDとパスワードが発行されます。

ログイン後に出店準備を行ってください。

RMSとは、楽天市場におけるショップページの作成や決済機能、分析などを行える管理システムです。

注意点として、RMSアカウントを開設しただけでは、ショップ開設に至っていないことが挙げられます。

ステップ4.ショップを作成する

ショップ作成はRMSを使用して行います。ここでは販売する商品の登録や決済、配送方法などを設定します。

また、ショップを作成するにはhtmlの知識が欠かせません。もしも、作成が難しい場合は、楽天専用の制作支援ツールを利用してみてください。費用はかかりますが、知識がなくてもショップページを作成可能です。

ツールによって必要となる月額費用は異なりますが、2,980〜5,000円が発生します。

ステップ5.開店前のオープン審査を受ける

ショップ作成が済んだら、RMS内で楽天側にオープン審査の申請を行います。開店準備から審査までに必要な期間は、2週間から3ヵ月程度を想定しておくと安心です。

また、オープン審査を受けるには、以下の条件をすべて満たしていなければなりません。

  • 店舗ルール検定試験を合格している
  • 楽天からの振込口座の登録が済んでいる
  • 楽天への自動振替設定口座の登録が済んでいる
  • 配送に関する設定が済んでいる
  • 商品登録が済んでいる
  • カテゴリーページ作成が済んでいる
  • 看板画像の作成が済んでいる

楽天におけるECサイトの出店・運営を外注する3つのメリット

楽天におけるECサイトの出店・運営を外注するメリットには、以下の3つが挙げられます。

  1. メリット1.有効なノウハウが利用できる
  2. メリット2.業務負担が軽減できる
  3. メリット3.最適な楽天SEO対策ができる

ここではそれぞれのメリットについて解説しますので、詳しく見ていきましょう。

メリット1.有効なノウハウが利用できる

楽天市場のショップを運営していて売上が伸びない場合、売上につながるサイクルを構築できていないことが原因です。

ショップ運営をするうえで安定的に売上を立て続けるには、あらゆる要素を効果的に運用しなければなりません。売上を安定させるために必要な要素の例を挙げると、以下のようなものが挙げられます。

  • 広告などの集客施策
  • 商品の露出度を高める
  • 商品ページの見やすさや訴求力
  • 検索順位アップ
  • ランキング入賞

しかし、多くのショップではノウハウやリソースが不足しています。その場合、楽天市場のショップ運用に強みがある代行会社へ相談すると、有効なノウハウを活用することが可能です。

メリット2.業務負担が軽減できる

ECサイトの運営を外注することによって、業務負担を大幅に軽減できます。そのため、自社のリソースをマーケティングや商品開発などに割り振ることが可能です。

また、開店した当初はそもそも人手が足りないことも想定できます。そのような場合に頼れる代行業者を利用する運営に必要なリソースを確保することにもつながります。

メリット3.最適な楽天SEO対策ができる

楽天には独自の検索機能(楽天サーチ)があり、ユーザーの7割が利用しているとされています。

検索結果を見たユーザーの多くは、1ページ目に表示されている商品の中から購入するものを決めています。

売上を伸ばすには、検索結果で上位表示されなければなりません。検索結果で上位表示をさせるための施策を「楽天SEO」と呼びます。代行業者を利用することによって、キーワード選定から分析まで正しい対策を実施することが可能です。

なお、楽天SEOについて以下の記事で詳しく解説しているため、ぜひあわせてご覧ください。

【初心者必見】楽天SEOとは?売上を上げる10の施策や注意すべきポイントについて徹底解説します!

楽天におけるECサイトの出店・運営を外注する3つのデメリット

楽天におけるECサイトの出店・運営を外注するデメリットには、以下の 3つが挙げられます。

  1. デメリット1.コストがかかる
  2. デメリット2.自社運営へ切り替えるのが難しい
  3. デメリット3.業務コントロールがしにくい

ここではそれぞれのデメリットについて解説しますので、詳しく見ていきましょう。

デメリット1.コストがかかる

外注する業務範囲によっては、コストの負担が大きくなるおそれがあります。

コストが過度な負担とならないように、複数の代行業者から見積もりを取得し、自社ですべての業務を行った場合と比較して最適な業者を選ぶように注意してください。

しかし、低単価で受注してくれる業者も存在しますが、クオリティが低く、効果を得られないおそれがある点に注意が必要です。

また、ジャグーでは毎月10社に限り、サイト分析を無料で実施しています。ショップ運営にお悩みがある方は、気軽に相談してみてはいかがでしょうか。⇒ジャグー株式会社

デメリット2.自社運営へ切り替えるのが難しい

売上が安定するまでは外注を使いたい」と考えることが多いかもしれません。しかし、自社運営に切り替えるのは想像以上に難しいことです。

外注から内製化する際、発生する切り替え作業は規模が大きなショップほど負担が増してしまいます。また、新たに人材を採用しなければならないことも想定しておかなければなりません。

また、全てを外注化するのではなくスポット利用もできるため、今後の体制を考えながら利用比率を減らしていくような計画を立てると、切り替えをスムーズにできます。

デメリット3.業務コントロールがしにくい

運営代行業者は、多くのECサイトを並行して管理しているため、ちょっとした要望でも対応に時間を要する場合があります。また、進捗状況を詳細に把握することも困難です。このようなことから、業務コントロールがしにくい傾向にあります。

代行業者と手を組んでサイト運営していくには、こまやかなコミュニケーションをこちら側から取っていかなければなりません。

楽天ecサイトでよくある3つの質問

楽天ecサイトでよくある質問には、以下の3つが挙げられます。

  1. 質問1.楽天市場の出店店舗数は?
  2. 質問2.楽天市場の撤退率は?
  3. 質問3.楽天の年間利用者数は

ここではそれぞれの質問について解説しますので、詳しく見ていきましょう。

質問1.楽天市場の出店店舗数は?

楽天市場は、出店数13店舗・初月流通総額は32万円程度の規模から始まりました。しかし、25年間に及ぶ運営を経て5万6千店舗以上のショップが軒を連ねるECモールに成長しています。

特色があるバラエティ豊かな店舗が集まっており、日用品から高級ブランドアイテムまで購入できる日本最大級ショッピングサイトです。

質問2.楽天市場の撤退率は?

楽天市場は出店審査が厳しいプラットフォームです。また、存続し続けることも難しいことだとされています。楽天市場の存続率および撤退率は以下の通りです。

  • 存続率:24%
  • 撤退率:76%

上記の数値からわかるように、出店した店舗の1/4は撤退を余儀なくされています。しかし、きちんと運用を行えば売上を立てられる市場です。改善を繰り返して、常に最適化を目指しましょう。

質問3.楽天の年間利用者数は

楽天市場の年間利用者数は、ニールセン デジタルが発表している「2021年12月におけるECモールの利用状況」によると「楽天市場」が5104万人が利用していることがわかります。

次いで「Amazon」が4729万人「Yahoo!ショッピング」が2288万人が利用しています。ほかのECモールと比較してみても、楽天市場がもっとも多くのユーザーを獲得していることは明らかです。

まとめ

楽天ECサイトの出店プランの違いや、出店するまでの流れについて解説しました。楽天市場は多くのユーザーを集めているため、適切な集客・販売導線を築き上げることで売上確保できます。

しかし、運用ノウハウやリソースが十分でないことも考えられるでしょう。そんな場合、楽天市場のコンサルティングに強みがある外注業者へ相談してみてはいかがでしょうか。

なお弊社「ジャグー株式会社」では、毎月10社限定のサイト分析を実施しているため、自社の課題を明確化することができます。気になる方は、ぜひお問い合わせください。⇒⇒ジャグー株式会社