「レポートの見方がわからない」「どのように分析すれば効果があるの?」

Amazonに出店している方はこれらの悩みを抱えていることが少なくありません。

この記事では、Amazonにおけるレポートの確認方法や売上を伸ばすためにチェックしておきたい4つのポイントについて解説します。

売上を効率的に伸ばしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

Amazonで確認できるレポートの種類は4つ

Amazonで確認できるレポートの種類には、以下の4つが挙げられます。

  • Amazonペイメントレポート
  • Amazonフルフィルメントレポート
  • Amazonビジネスレポート
  • Amazonアソシエイトレポート

ここではそれぞれの特徴と確認方法を解説しますので、詳しく見ていきましょう。

1.Amazonペイメントレポート

Amazonペイメントレポートは、売上から支払い手数料などを差し引きし、実際に入金される額を確認できるレポートです。

支払い手数料などを差し引きした金額が確認できることから、純利益を把握するためのレポートだと考えるとわかりやすいかもしれません。

また、こちらのレポートは確定申告などに欠かせない情報となっているため、定期的に確認・保存するようにしてください。

Amazonペイメントレポートの確認方法

Amazonペイメントレポートを確認するには、まずセラーセントラルのトップ画面へアクセスします。そこから、カーソルを「レポート」に合わせてリストから「ペイメント」をクリックしてください。

また、バーに表示されるペイメントレポートの各項目と表示されるデータは以下の通りです。

  • 一覧:ページクリックすると最初に表示される。期間中の純利益の合計額を確認できる
  • トランザクション:商品ごとの取引に関するデータ
  • 留保中のトランザクション:配送中・未決済状態の取引に関するデータ
  • 過去の決済情報:特定期間に行われた決済明細を確認できる
  • 支払い:Amazonから出品者への支払いスケジュール
  • 期間別レポート:期間ごとの収支内訳を確認できる
  • 広告請求書履歴:広告利用額の履歴を確認できる

2.Amazonフルフィルメントレポート

Amazonフルフィルメントレポートは、FBA倉庫へ送付した在庫やその情報を確認できるレポートです。こちらのレポートには、以下の6種類のレポートがあります。

  • FBA在庫商品レポート
  • 発注推奨レポート
  • 在庫照合レポート
  • 納品不備レポート
  • 手数料見積額レポート
  • 在庫保管手数料レポート

FBAの在庫状況や保管料、手数料などを一覧形式で確認できます。そのため、在庫状況に不備が起こった場合などにとても役立ちます。

Amazonフルフィルメントレポートの確認方法

Amazonフルフィルメントレポートは、セラーセントラルから確認できます。まずセラーセントラルのレポートタブの「フルフィルメント」をクリックしてください。

そこから必要に応じて上記のレポートを確認します。フルフィルメントレポートを適切に使うことにより、在庫管理がしやすくなります。

煩雑になりがちな管理を少しでも簡易化するために欠かせないレポートです。

3.Amazonビジネスレポート

Amazonビジネスレポートは、商品別の売上やアクセス数などの数値データを確認できるレポートです。こちらのレポートには、以下の6種類のレポートがあります。

  • セッション
  • ページビュー
  • ユニットセッション
  • 注文された商品点数
  • 注文品目総数
  • 注文商品売上

こちらのレポートを見ることによって、商品ページに訪れたユーザーの人数や購入率などを確認できます。これらのデータを分析することにより、商品ページを改善することが可能です。

Amazonビジネスレポートの確認方法

Amazonビジネスレポートは、セラーセントラルから確認できます。確認手順は以下の通りです。

  • プルダウンメニュー「レポート」→「ビジネスレポート」をクリック
  • 商品詳細ページ売上・トラフィックをクリック
  • 商品ページのレポートが確認できる

さらに、日付を絞り込んだうえで表示することも可能です。こちらのレポートは、商品ページの改善・検証を繰り返すために欠かせません。

4.Amazonアソシエイトレポート

Amazonアソシエイトレポートは、紹介料の合計金額やコンバージョン率を確認できるレポートです。

ブログやSNSなどを通じて商品を紹介することによって、発生する報酬などのデータを確認できます。データを客観的に見ることによって、収益向上を目指すヒントが見つかりやすくなります。

物販収入以外の収益源を作り出したい場合に活用してみてください。

Amazonアソシエイトレポートの確認方法

Amazonアソシエイトは、アソシエイトトップ画面から確認できます。確認手順は以下の通りです。

  • トップからレポートの詳細をクリック
  • 売上レポートを選択する
  • ジャンルごとのレポートを確認する

こちらのレポートは、報酬金額の確認から実際に見られた回数や購入率を把握することに役立ちます。

アソシエイトによる収益を向上させたい場合、定期的にレポートを確認し、仮説を立てたうえで施策を行っていくようにしてください。

また、ここまでご紹介したレポートを効率よく分析して施策につなげるには、豊富な経験やノウハウが必要です

もしも、社内リソースで賄いきれないと思う場合、Amazon出店者への支援実績が豊富にあるジャグーへご相談ください。⇒ジャグー株式会社

Amazonのレポートで確認すべき4つのポイント

Amazonのレポートで確認すべきポイントには、以下の4つが挙げられます。

  • 客単価
  • 転換率(CVR)
  • セッション数(アクセス数)
  • ユニットセッション率

ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。

1.客単価

客単価とは、1人当たりが支払う金額の平均です。客単価を上げるには、商品価格を高めなければなりません。

取り扱い商品の販売価格が他店と比較して安価であれば、値上げすることによって客単価を向上できます。

しかし、競合も市場調査したうえで価格設定していることがほとんどです。そのため、単純に値上げすることは難しいかもしれません。

そんな場合、まとめ売りを施策とすることによって、一度の購入金額を高めることも可能です。

2.転換率(CVR)

転換率とは、商品ページへアクセスしたユーザーがどれくらい購入に至ったかを表す指標です。

ECでは、転換率を高めるほど売上を大きく伸ばすことができます。たとえば、クリックされる回数に対して転換率が低い場合、商品説明文や配送方法に課題があると推測できます。

ユーザーの背中を押し、購入したくなるような施策を考え、実行することによって転換率の向上を見込むことが可能です。

3.セッション数(アクセス数)

セッション数とは、商品ページにユーザーがアクセスした回数です。売上を伸ばすには購買意欲が高まっているユーザーに対して露出する機会を増やさなければなりません。

自然検索で1ページ目に表示されることで露出率を高め、セッション数を増やすことが可能です。しかし、自然検索で上位表示されるには長い時間がかかります。

そこで、Amazon広告を活用することにより、セッション数を増やすことが可能です。注意点としては、広告の使い方を誤ってしまうと、利益を圧迫してしまうことが挙げられます。

4.ユニットセッション率

ユニットセッション率とは、特定の商品ページへアクセスしたユーザーがどれくらい購入に至ったのかを表す指標です。以下の計算式でユニットセッション率を求めることができます。

販売数/セッション数×100

こちらの数値が高い商品ページは、商品を購入するメリットなどを訴求できていると判断することが可能です。

Amazonにおけるレポートの確認方法でよくある3つの質問

Amazonにおけるレポートの確認方法でよくある質問には、以下の3つが挙げられます。

  • 質問①Amazonアソシエイトのレポート反映のタイミングは?
  • 質問②Amazonアソシエイトリンクを自分でクリックするとどうなる?
  • 質問③Amazonによる売上額の妥当性を確認する方法は?

ここでは詳しく解説しますので、詳しく見ていきましょう。

質問①Amazonアソシエイトのレポート反映のタイミングは?

Amazonアソシエイトのレポートに昨日のデータが反映されるタイミングは、指標ごとにことなります。

基本的には、日付を跨いですぐにアクセスしてもデータは更新されていません。数値ごとの更新時間の目安は以下の通りです。

紹介料:午前1時
クリック数:午前3時

いずれの時間も目安となっているため、更新されていない場合は少し間を開けてからアクセスするようにしてください。

質問②Amazonアソシエイトリンクを自分でクリックするとどうなる?

Amazonアソシエイトリンクを自分でクリックし、リンクを経由して買い物することは禁止されています。

また、誤って購入してしまった場合、紹介料は発生しません。このときに購入データのレポートに記載されてしまい削除することはできない仕様です。

悪質だと判断された場合、アカウント停止処分となるおそれがあるため、注意してください。

質問③Amazonによる売上額の妥当性を確認する方法は?

売上額の妥当性を確認するには、ユニットセッション率を見ることで判断できます。その際、利用するのが以下の計算式です。

売上=客単価×セッション数×ユニットセッション率

たとえば、客単価5,000円の商品ページへ100人がアクセスし、1人が購入した場合、以下のように売上を求めることができます。

5,000円×100人×1%=50,000円

Amazonにおけるユニットセッション率の平均は3〜5%とされており、理想値の5%を代入することで売上額が妥当かを判断できます。

仮に、5%を上記の式へ代入すると、250,000円と売上を計算でき、差し引きした200,000円が改善できる見込みがあると判断可能です。

まとめ

Amazonレポートの確認方法について解説しました。売上を伸ばすためには客観的なデータを元にして、改善を繰り返すことが欠かせません。

しかし、数値が表す意味やそこから立てられる仮説が誤っていると、なかなか成果を得ることは難しいことだといえます。

データの分析から施策立案まで自社で行うことが難しい場合、ジャグー株式会社へご相談ください。
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