「売上を向上させたい」「新規顧客を獲得したい」楽天市場へ出店している方はこのように考えているのではないでしょうか。しかし、闇雲に行動しても期待した成果を出すことはできません。

この記事では、このように考える方におすすめしたい「お気に入り登録」の活用方法や具体的な施策について解説します。売上向上を目指す出店者の方は、ぜひ参考にしてみてください。

楽天市場の機能「お気に入り登録」とは?

楽天市場の「お気に入り登録」とは、ユーザーが「気になる」「欲しい」と思った商品をブックマークしておける機能です。ユーザーが当該商品をお気に入り登録することによって、クーポン情報や値下げ、ポイントアップに関する情報を受け取れるようになります。

ユーザーにとっては、お得に商品を購入できるメリットがあるほか、店舗としても今後の売上向上を目指すためのデータ収集に役立つ機能です。」

楽天市場の店舗運営で「お気に入り登録」を活用する5つの方法

 楽天市場の店舗運営で「お気に入り登録」を活用する方法には、以下の5つが挙げられます。

  1. お気に入り登録数をチェックする
  2. お気に入り登録数のデータを利用する
  3. お気に入り登録数が多い商品をポイント変倍にして効果的にアプローチする
  4. お気に入り商品登録ボタンをカスタマイズする
  5. お気に入り登録キャンペーンを活用する

ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。

1.お気に入り登録数をチェックする

RMSの管理画面から、それぞれの商品のお気に入り登録数を確認できます。確認ページには、以下の順番でアクセスすることが可能です。

  1. データ分析
  2. 3アクセス・流入分析
  3. 商品ページランキング

お気に入りのタブをクリックし、右端の欄にお気に入りに登録したユーザーの数が表示されます。また、期間を限定したり、登録数が多い順に並べて表示することも可能です。

2.お気に入り登録数のデータを利用する

登録数をチェックし、得たデータを活用します。お気に入りに登録したユーザーが多い=商品が気になっているユーザーが多く存在するといえます。

そのようなユーザーへ値下げやポイントアップなどの情報が通知されると、購入につながる可能性を高めることが可能です。そのため、付与ポイントを変更する・セール商品としてピックアップするなどの施策と絡めて、販売戦略を立てると効率的な販売につながります。

3.お気に入り登録数が多い商品をポイント変倍にして効果的にアプローチする

お気に入りに登録したユーザーが多い商品のポイントを変倍すると、効率的にアプローチすることが可能です。ユーザーは、お気に入り登録することによって、その商品に関する情報を受け取ることができます。

そこへ、ポイントを変倍した通知を届けると、購入を後押しすることにつながるかもしれません。また、既存顧客以外にもこれまで自店で購入したことがないユーザーと新しい接点を持つことにもなるため、新規顧客獲得も見込めます。

4.お気に入り商品登録ボタンをカスタマイズする

商品ページの下部にある「お気に入り商品登録ボタン」は、カスタマイズすることが可能です。具体的には、テキストやボタンの色を変更できます。

たとえば「お得なクーポン情報をGET」のようにユーザーの興味を惹くテキストに書き換えると効果的です。ボタンの変更については、RMSの管理画面からHTMLタグを挿入することによって、好みのものを表示させることができます。

お気に入りに登録したユーザー数の推移を確認して、効果測定を行いながら改善を繰り返すことが重要です。

5.お気に入り登録キャンペーンを活用する

楽天市場では、不定期でお気に入り登録キャンペーンが実施されています。キャンペーン期間中にユーザーがエントリーして、複数商品をお気に入り登録することによってクーポンを獲得できるものです。

また、楽天スーパーセールの時期には、数多くのユーザーが楽天市場を利用します。そのため、事前にキーワードの入れ替えやサジェストワードの更新を行い、アクセスアップにつながるように準備しておくことが、お気に入り登録者数を増やすためのポイントです。

楽天市場で露出を増やして「お気に入り登録数」を増やすための5つの施策

楽天市場で露出を増やして「お気に入り登録数」を増やすための施策には、以下の5つが挙げられます。

  1. ランキングの上位表示を目指す
  2. 楽天アフィリエイトの機能を活用する
  3. 商品ページの検索キーワード対策をする
  4. 商品絞り込み機能を最適にする
  5. イベントなどの特集ページに導線を作る

ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。

1.ランキングの上位表示を目指す

楽天市場には、人気商品ランキングなどの各種特集ページが用意されています。特定の期間中に販売実績を伸ばすことにより、ランキングに掲載される可能性を高めることが可能です。

人気商品ランキングは、楽天市場のトップページに表示されるため、商品検索していないユーザーにも自店の商品を見てもらうことができます。ランキング上位を獲得することによって、幅広いユーザー層との接点を増やすことができ、結果としてお気に入り登録数を伸ばす可能性を高めることが期待できます。

また、楽天市場の運営支援をしているジャグーでは、楽天SEO施策や分析に強みがあります。自店のみで効果的な施策が実施できない場合、相談してみるとよいかもしれません。

楽天市場 – ジャグー株式会社

2.楽天アフィリエイトの機能を活用する

楽天アフィリエイト機能とは、販売している商品をパートナーに紹介してもらい、売上が上がった際に報酬を支払うサービスです。ほかのASPと同じように、アフィリエイトサービスに登録しているパートナーがWebサイトやSNSを通じて商品を紹介し、成約した場合にのみ報酬が発生します。

楽天アフィリエイト機能を活用することにより、アクセス数の増加や売上の向上を見込めます。売上を伸ばしている店舗の多くは、楽天スーパーアフィリエイトを利用しており、今後も注目しておくべき施策のひとつです。

3.商品ページの検索キーワード対策をする

楽天市場には、商品検索をした場合にユーザーにとって最適な表示となるような検索アルゴリズムがあります。そのため、検索キーワードの対策を実施することにより、検索ランキングの上位表示を目指すことが可能です。

検索結果に影響を与える項目には、以下のようなものが挙げられます。

  • 商品名
  • キャッチコピー
  • 説明文
  • 商品属性
  • バリエーション設定

これらにキーワードを適切に盛り込むことにより、効果を見込むことができます。

なお、以下の記事ではキーワード選定のコツについて解説しています。ぜひあわせてご覧ください。

楽天市場で売れるキーワードを選定する4つの方法|商品名に入れる際のコツやおすすめツールもご紹介!

4.商品絞り込み機能を最適にする

商品絞り込み機能は、集客経路のひとつです。絞り込みの結果に商品を表示させるには、商品ごとにRMSで設定しておくことが求められます。

このときにカテゴリやユーザーがどのように検索をしているのかを考えて設定しなければ、上手く表示されることはありません。そのため、実際にキーワードごとに検索を行い、ユーザーの行動分析をしたうえで最適化を図る必要があります。

5.イベントなどの特集ページに導線を作る

楽天市場では、毎月開催される「お買い物マラソン」や年に4回開催される「楽天スーパーセール」などのイベントがあります。セールイベントが実施されるごとに、あらゆる特集ページが設けられるため、導線をつくることが集客を高めるポイントです。

また、特集ページ内に設置されるバナーリンクは、楽天サーチの検索結果であることが多い傾向にあります。そのため、特集ページのリンク先ページのキーワード対策を実施することにより、新規ユーザーの獲得が期待できます。

楽天市場への出店で注意したい3つのポイント

楽天市場への出店で注意したいポイントには、以下の3つが挙げられます

  • ポイント1.取扱禁止商材と事前審査商材がガイドラインをチェックする
  • ポイント2.商品に応じた法律に正しく対応する
  • ポイント3.サイト外取引誘導にならないように注意する

ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。

ポイント1.取扱禁止商材と事前審査商材がガイドラインをチェックする

楽天市場へ出店する際、取扱禁止商材があり、危険物や法令に定められた商品は出品できません。また、販売を予定している商材が事前審査商材に該当しないかをチェックすることが重要です。

たとえば、以下のような商材は事前審査を受ける必要があります。

  • 医薬品
  • 医療機器
  • 化粧品
  • 健康食品
  • 酒類

これらの商材は、一般的なものよりも審査期間が長くなることも考えられます。また、虚偽申請するとトラブルにつながるおそれがあることにも注意してください。

ポイント2.商品に応じた法律に正しく対応する

楽天市場では、取扱商品に応じて必要な営業許可や資格を取得しているかを審査時に確認しています。たとえば、中古商品を扱う場合は古物商許可の提示が求められます。

ほかにも、健康食品や化粧品などを販売する際、薬機法に対応しなければなりません。販売を予定している商品が法律によって許可・規制を受ける場合は、正しく対応する必要があることを覚えておくようにしてください。

ポイント3.サイト外取引誘導にならないように注意する

楽天市場の店舗・商品ページには、厳格なガイドラインが定められています。そのため、ページデザインに問題があると審査に通過することができません。

たとえば、サイト外取引誘導にならないように注意することが必要です。自社の公式サイトの記載や「注文はお電話で」などの文言は、サイト外取引誘導に該当するため、記載しないようにしてください。

また、こちらのルール違反をしてしまうと、点数は35点と設定されており、ペナルティには7日間ランキングへの掲載制限・検索表示順位がダウンすることなどが挙げられます。

楽天お気に入りに関するよくある3つの質問

楽天お気に入りに関するよくある質問には、以下の3つが挙げられます。

  • 質問①商品コンテンツ内にお気に入りボタンを設置する方法は?
  • 質問②お気に入り登録数表示で分析できる項目は?
  • 質問③R-Karteとは何ですか?

ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。

質問①商品コンテンツ内にお気に入りボタンを設置する方法は?

商品コンテンツ内にお気に入りボタンを設置する方法は、下記のURLを利用してください。

https://my.bookmark.rakuten.co.jp/?func=reg&svid=106&shop_bid=ショップID&iid=商品ID&itype=1

上記、太字の箇所をそれぞれ書き換えます。次にHTMLを貼り付けることによって、お気に入りボタンを設置することが可能です。

質問②お気に入り登録数表示で分析できる項目は?

お気に入り登録数表示で分析できる項目には、以下の5つが挙げられます。

  • 指定した期間にお気に入り登録したユーザーの数
  • 累計登録ユーザー数
  • 商品在庫数
  • 登録ユーザーの属性
  • 登録数の推移

これらの項目を確認し、分析することによってより成果につながる施策を検討できるようになります。

また、これらの数値は定期的に更新されているため、こまめに確認することが重要です。

質問③R-Karteとは何ですか?

R-Karteは、売上アップを支援してくれるツールです。ユーザーの動向をあらゆる切り口から分析できます。アクセス数や客単価の前年度との比較などができ、現状を把握することが可能です。

また、R-Karteは楽天に出店していれば無料で使えます。上手に活用して、現状を把握から施策の立案・実行までつなげるように利用することがおすすめです。

まとめ

楽天市場のお気に入り登録機能に関することを解説しました。この機能を活用することによって、売上向上を期待できるため、ポイントを押さえて運用することが重要です。

しかし、自社だけでお気に入り登録者数を分析し、適切な施策を検討することは難しいかもしれません。その場合、楽天市場の運営代行やコンサルに強みがある外注業者へ相談してみてはいかがでしょうか。

なお弊社「ジャグー株式会社」では、毎月10社限定のサイト分析を実施しているため、自社の課題を明確化することができます。気になる方は、下記リンクからぜひ問い合わせください。

楽天市場 – ジャグー株式会社