「楽天市場は儲からないって本当?」「どれくらいのコストがかかるの?」楽天市場へ出店を検討している方で、このような悩みを抱えている方もおられるのではないでしょうか。
この記事では、楽天市場への支援実績が豊富にあるジャグーが、楽天出店が儲からないとされている理由や儲からない店舗の特徴、売上を伸ばすためのポイントについて解説します。
楽天出店は儲からないって本当?
楽天市場へ新規参入すると、儲からない可能性はあります。ECモールのなかでも圧倒的なユーザー数・市場規模を誇っているため、集客を見込むことは可能です。
しかし、競合となる店舗も多く、新規参入した時点では思ったよりも自店へ訪れてもらうことは難しいかもしれません。あらゆる施策を実行・改善し続けることによって売上を伸ばすことは可能です。
そのため、軌道に乗るまでの運転資金を確保し、いかにユーザーから魅力的に見えるようにプロモーションできるかが鍵となります。
楽天出店が儲からないとされる6つの理由
楽天出店が儲からないとされる理由には、以下の6つが挙げられます。
- さまざまな手数料が負担となる
- 価格競争によって利益率が低下しやすい
- 独自ルールへの対応が必要になる
- 他店舗の差別化が難しい
- 運営にかかる手間が大きい
- コンサルタントの質にバラツキがある
ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。
1.さまざまな手数料が負担となる
楽天市場で儲けるのが難しい理由のひとつに「手数料が負担となる」ことが挙げられます。
出店料にはじまり、システム利用料や決済サービス手数料などのランニングコストも発生します。
ほかにも、オプションサービスを付帯することにより、負担はさらに増してしまい、儲からない状況となってしまうかもしれません。
楽天市場の手数料については以下の記事で詳しく解説しているため、あわせてご覧ください。
⇒楽天市場の出店にかかる手数料は高い?出店にかかる手数料や抑えるコツを徹底解説!
2.価格競争によって利益率が低下しやすい
楽天市場は、流通総額5兆円・出店数5.7万以上を誇る巨大ECモールです。そのため、競合が多く、価格競争が厳しい状況にあります。
また、ユーザーも型番検索から最安値を探しやすいことから、他店が値下げすれば自店も追従しなければ売れにくくなってしまいます。
そうなると、価格競争を強いられてしまい、利益率が低下してしまいがちです。
3.独自ルールへの対応が必要になる
楽天市場には、店舗運営についての独自ルールが定められています。本来、悪質な店舗からユーザーを保護するために設定されており、基本的にはルールに沿った運営をすれば違反してしまうことはありません。
しかし、知らない間に改定されていることもあり、対応していなければ違反点数が課されてしまうおそれがあります。
累積点数が規定値を超えてしまうと、営業停止や検索に反映されにくくなるなどのペナルティを課されてしまうため、注意が必要です。
さらに、改定されたルールに対応するにはその都度費用やリソースを割く必要があり、儲からない原因のひとつとして考えられます。
4.他店舗との差別化が難しい
楽天市場には、5.7万店以上のショップがあります。規約で禁じられていないアイテムであればどのようなものでも販売できるため、同じ商品を扱っている店舗も存在します。
ジャンルや商品によっては差別化を図ることが難しく、オリジナリティをアピールしにくいことが課題です。差別化ができなければユーザーから選ばれにくく、安定的に売上を伸ばすことはできません。
そうなってしまうと、儲かりにくい状況に陥ってしまいます。また、楽天市場における競合分析は必ず行うべき作業です。
5.運営にかかる手間が大きい
楽天市場は、運営にかかる手間が非常に大きい傾向にあります。たとえば、AmazonではFBAを利用することによって、在庫管理から配送まで任せられます。
しかし、楽天市場の場合は、顧客対応から出荷・配送準備、商品ページの作成など自社で賄わなければなりません。
もちろん、一部の業務を外注することもできますが、利益があまり出ない商品を扱っていると、赤字になってしまうおそれがあります。
6.コンサルタントの質にバラツキがある
楽天市場では、店舗ごとにコンサルタントがサポートしてくれる体制が整っています。しかし、担当者ごとに知識量やレスポンスの速さにはバラツキがあり、場合によっては思うようなアドバイスをもらえないおそれを否定できません。
自社に運営に関する知識がなく、低質なコンサルタントに当たってしまうと、軌道に乗りにくくなってしまいます。
楽天出店で儲からない店舗の特徴は8つ
楽天出店で儲からない店舗の特徴には、以下の8つが挙げられます。
- 商品の利益率が著しく低い
- 競合への対策をしていない
- 楽天のSEO対策を実施していない
- 商品の数や種類が少ない
- 商品ページの作り込みが甘い
- 他店に比べて配送スピードが遅い
- 商品レビューの内容が悪い
- 商品自体のクオリティーが低い
ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。
1.商品の利益率が著しく低い
楽天市場は支払う手数料が高いため、商品選定から販売価格までそれを加味して行わなければなりません。
低単価かつ利益が薄い商品の場合、すぐに売れたとしても発送・物流コストを含めると赤字になってしまうおそれもあります。
また、広告費などを確保することを考えると、仕入れ値の5〜10倍の値付けでも売れる商品を選ぶようにしなければなりません。
利益率が低い商品ばかりを取り扱っている店舗は、儲かりにくい傾向にあります。
2.競合への対策をしていない
競合調査・対策をしていない店舗も儲かりにくい傾向にあります。型番商品の最安値やキャンペーン情報を調査しなければ、価格設定やサービスを最適化できません。
また、状況は常に変わるため、継続的な調査が必要です。競合対策を疎かにしている店舗は、必然的に売上が頭打ちになってしまいます。
競合分析については、以下の記事で詳しく解説しているためぜひご覧ください。
⇒楽天市場における「競合分析」とは?店舗の選び方や必要な考え方、リサーチすべきポイントを徹底解説!
3.楽天のSEO対策を実施していない
楽天市場では、商品検索したページに表示されなければ購入されることはありません。そのため、検索ページの上位表示をするためには、楽天のSEO対策が欠かせません。
楽天SEOの仕組みを理解していない・対策していない店舗は、商品ページを見られる機会が少ないため、それに比例して売上も伸びない状況となってしまいます。
楽天SEOに関する詳しい情報はこちらの記事で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
4.商品の数や種類が少ない
店舗で扱っている商品数や種類が少なければ、アクセス数が伸びずに購入につながりにくい傾向にあります。
商品数を増やすことにより、流入数の増加やショップ内回遊率を高めやすくなり、その結果として売れやすい状況に整えられます。
このことから、商品数や種類が極端に少ない店舗は、儲かりにくい状況に陥りがちです。
5.商品ページの作り込みが甘い
楽天市場でユーザーが買い物をする場合、商品ページから得られる情報で購入するかを決断しなければなりません。そのため、商品ページが魅力的でない店舗は、ユーザーから選ばれにくくなってしまいます。
売上を伸ばすには、サムネイル画像や商品紹介文、デザインなど細部に至るまで作り込むことが重要です。
6.他店に比べて配送スピードが遅い
配送スピードが早いほどユーザーの満足度を高める効果があります。取り寄せや受注生産品であれば仕方ありませんが、在庫商品を扱っている場合は当日出荷できる体制を整えることが重要です。
類似品を扱っている競合が多いような場合、配送スピードが遅いことを理由に選ばれにくくなります。
7.商品レビューの内容が悪い
商品レビューの内容が悪ければ、売上が伸びなくなってしまう原因となりかねません。そもそも、レビューが悪い場合、顧客応対の品質や配送スピードなどに何らかの問題を抱えているおそれがあります。
自社に落ち度があれば、速やかに原因を特定し、改善しなければなりません。
8.商品自体のクオリティーが低い
利益率が高い商品を仕入れられたとしても、クオリティーが低ければ低評価レビューをつけられる・苦情対応に時間がかかるなど、無駄な手間とコストが発生します。
そのため、値段に見合ったクオリティーの商材を確保し、ユーザーが本当に満足するのかという観点から商品選定をしなければなりません。
楽天出店で儲けるためのポイントは6つ
楽天出店で儲けるためのポイントには、以下の6つが挙げられます。
- 販売計画に合うプランを選ぶ
- 楽天のサポートを活用する
- 適正な料金設定をする
- 送料や配送の設定を最適化する
- 入り口商品や売れ筋商品を作る
- 外部のコンサルタントを活用する
ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。
1.販売計画に合うプランを選ぶ
楽天市場へ出店し、儲けるには適切に利益額を計算し、販売計画に合ったプランを選ぶことが重要です。プランごとに初期費用・ランニングコストともに違いがあるだけではなく、商品数や画像の容量にも差があります。
そのため、計画に適したプランを選び、運営していくことが儲けるためのポイントです。楽天の手数料に関する情報は、こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
2.楽天のサポートを活用する
楽天市場では、サポート体制が充実しているため、活用することによって儲けやすい状況を構築可能です。たとえば、他店の成功事例の共有や画像加工の効果的な方法など、儲けるために欠かせない知識やノウハウを提供しています。
1人だけでは気付けない点や課題を発見するきっかけともなりますので、サポートを利用しながら運営していくことをおすすめします。
3.適正な料金設定をする
楽天市場では、料金設定を適切に行うことが重要です。当然、赤字にならないように設定しなければなりませんが、それだけでは在庫を抱えてしまうリスクがあります。
競合店の価格調査をして、利益率を悪くしても同価格以下にしなければならない状況も考えられます。また、イベント時と通常期ごとに戦略を練ることも重要です。たとえば、イベント時は競合に譲り、通常期は価格設定を低くするなどの戦略を立てるのも手段のひとつだといえます。
4.送料や配送の設定を最適化する
送料や配送の設定を最適化することによって、儲かりやすくなります。たとえば、39ショップの申請をすることで3,980円以上の買い物をしたユーザーに対して送料無料で対応しなければなりません。
しかし、クール便や複数口で発送しなければならない場合、送料負担が大きくなるため、別途請求したくなる状況も考えられます。
楽天市場では、送料設定などに独自ルールが定められているため、最適化を目指しつつ、ユーザーに対して注意点を伝えることが重要です。
5.入り口商品や売れ筋商品を作る
ECで商品やサービスを得る場合、ネット上から検索して見つけてもらうことが欠かせません。そのため、入り口商品や売れ筋商品を作り、自社のページへ訪れてもらう必要があります。
一度、店舗へ訪れてもらうと他の商品を見てもらえる可能性を高めることができます。需要や流行を見極めたうえで、入り口となる商品を作るようにしてみてください。
6.外部のコンサルタントを活用する
自社に楽天市場の運営経験や知識がない場合、外部のコンサルタントを活用するのもひとつの手段です。
外部コンサルタントを利用することで、自社の販売戦略やマーケティング施策などを最適化し、売上を伸ばしやすい状況を構築できます。
また、コンサルタントを選ぶ際、楽天市場での実績を確認してから検討することが重要です。
ジャグーでは、これまで楽天市場の店舗を支援した実績が豊富にありますので、まずはお気軽にご相談ください。⇒ジャグー株式会社
楽天出店の儲けに関するよくある質問
楽天出店の儲けに関するよくある質問には、以下の3つが挙げられます
- 質問1.楽天市場における撤退率の目安は?
- 質問2.楽天市場に出店するメリットは?
- 質問3.楽天市場で客単価を向上させる方法は?
ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。
質問1.楽天市場における撤退率の目安は?
楽天市場は、ECモールのなかでは比較的自由度が高いプラットフォームです。しかし、厳しい面もあり、撤退率については76%と非常に高い数値となっています。
この数字だけ見ると、リスクだと感じてしまうかもしれませんが、裏返してみれば約1/4は生き残ることができるといえます。コストを計算し、ブラッシュアップを続けることにより、継続的に運営することが可能です。
質問2.楽天市場に出店するメリットは?
楽天市場に出店するメリットは豊富にあります。一例を挙げると、以下の通りです。
- 高い集客力
- 強固な楽天経済圏が構築されている
- 運営サポートが充実している
- 大規模セール・キャンペーンが定期的に開催されている
- アフィリエイトによる集客もできる
- 広告・店舗運営支援サービスがそろっている
自社ECでは時間やコストを必要とする施策も、楽天に出店することですべて手に入れることができます。
質問3.楽天市場で客単価を向上させる方法は?
楽天市場で客単価を向上させるには、複数商品を組み合わせて販売することをおすすめします。親商品に対して、最大3つまで子商品を組み合わせて提示することが可能です。
組み合わせの例を挙げると、以下のようなものが考えられます。
- 家電:延長保証
- アクセサリー:プレゼントラッピング
- 革製品:お手入れ用品
- 家具:設置費用
ユーザーのニーズに対応した商品を組み合わせることが重要です。また、楽天市場の客単価に関する詳しい情報は、こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
楽天市場で儲からないとされる理由や店舗の特徴などを解説しました。楽天市場は、競合店舗が多く、手数料についても割高なECモールです。そのため、利益率を計算した値付けや販売施策を徹底しなければ、なかなか儲かりません。
しかし、儲けるためのポイントを押さえることによって、成功確率を高められます。ぜひ当記事を参考にして、楽天市場への出店を検討してみてください。
もしも、楽天市場での成功率を高めたいと考える方は、ぜひ、豊富な支援実績がある弊社ジャグーへご相談ください。⇒ジャグー株式会社