「売上が思うように伸びない」「具体的に何をすればいいのかわからない」このように悩む方は少なくありません。

そのような方に向けて、売上アップに必要な要素やポイント、具体的な施策について解説します。効率的に売上を伸ばしたい・具体的な取り組みを知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

楽天市場の売上アップに必要な4つの要素

楽天市場で売上を伸ばすための施策は非常に多くあるといわれています。しかし、そのなかでもとくに重要な要素は以下の4つが挙げられます。

  • 表示回数を増やす
  • クリック率を向上させる
  • 転換率を高める
  • リピーターを増やす

上記の基本的な戦略を念頭に入れて、具体的な施策に取り組むことが重要です。これらの施策をまとめて実行しようとすると複雑に感じてしまいます。ただし、1つひとつの取り組みは難しいものではありません。基本に沿った施策を実行することによって、売上アップを狙えます。

楽天市場の売上アップに必要な5つのポイント

楽天市場の売上アップに必要なポイントには、以下の2つが挙げられます。

  • 店舗の魅力をアピールする
  • 商品の数を増やす
  • リピートしてもらう仕組みをつくる
  • 画像情報を増やす
  • ユーザーの行動を分析する

ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。

1.店舗の魅力をアピールする

ECサイトに限らず、ビジネスを行ううえで競合はたくさんいます。これらの多くの店舗からユーザーに選んでもらうには、魅力をアピールしなければなりません。

たとえば、キャッチコピーや自社製品の場合は商品名、バナーを有効活用してユーザーに自社・オリジナル商品を伝わりやすいように工夫するように取り組んでみてください。

なお、以下の記事ではバナーのポイントを解説しているため、ぜひあわせてご覧ください。

【2023年最新】楽天市場で使えるおすすめのバナーを紹介|追加方法や注意すべきポイントも解説します!

2.商品の数を増やす

売上を伸ばすために、商品数・バリエーションを増やすことは非常に重要です。

商品数を増やすことによって、幅広いユーザー層に自社商品を見てもらえる確率を高められます。売上を伸ばしている店舗を観察すると、豊富な商品数をそろえているところが多いようです。

また、同じ商品でも色やサイズなどのバリエーションを増やすことから取り組むとよいかもしれません。

3.リピートしてもらう仕組みをつくる

楽天で継続的に売上を伸ばすには、リピートしてもらう仕組みづくりが大切です。自分の店舗を繰り返し使ってもらうための工夫には、以下のようなものが挙げられます。

  • ユーザーの購入動機とタイミングをチェック
  • ステップメールの作成
  • 同梱物への工夫
  • 購入実績に応じたVIP対応の実施

これらのように顧客ごとに応じたサービス・対応を繰り返すことによって、リピーター増加が期待できます。

また、リピート率は最初の目標を30〜40%程度に設定し、最終的には60%まで引き上げられると、売上が安定する傾向にあります。

4.画像情報を増やす

ECでは、顧客が商品を直接手に触れて確認することはできません。そのため、画像情報の豊富さは購買意思を決定するためにとても重要な要素だといえます。

楽天市場では、1つの商品につき20枚まで画像を登録可能です。そのため、可能な限り多くの画像を登録するようにしてください。商品の正面や横向きなどのあらゆる方向からのものだけではなく、スペックや質感が伝わる画像を準備すると購買意思を後押しできます。

また、動画を使ったページもユーザーに商品情報を伝えられるため、売上を高めやすい傾向です。

5.ユーザーの行動を分析する

ユーザーの行動を分析するには、楽天が提供している分析ツール「R-Karte」を利用してください。ツールを用いなくてもユーザー行動を分析することも可能ですが、ツールを利用することによって、効率的に情報を集められます。

アクセス数やキーワード、アクセスされたデバイスなどを把握できるため、売上の向上に役立てることができます。

さらに、分析した情報をもとに、ユーザーのニーズを満たす商品開発につなげたり販売方法を工夫したりすることが重要です。

楽天市場の売上アップのためにアクセス数を増やす2つの施策

楽天市場の売上アップのためにアクセス数を増やす施策には、以下の2つが挙げられます。

  • 商品名での検索対策をする
  • クリックを増やす

ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。

1.商品名での検索対策をする

楽天市場における商品ページへのアクセス経路で、大きなボリュームがあるのが「楽天サーチ」です。そのため、検索結果で表示されることがアクセス数を増やす施策のひとつだといえます。

「楽天サーチ」で重要となる要素が「商品名」です。検索の対象となる要素はほかにも挙げられますが、商品名を見直すことによって、表示される順位を高めることが期待できます。

楽天市場の場合、商品名は文字数の上限を「127文字」まで設定可能です。しかし、売上の多くを占めるスマートフォンからは先頭から25文字程度までしか表示されません。

そのため、検索結果へと表示させる単語を先頭にすると有効です。

以下の記事では、文字数の登録ガイドラインについて解説しているため、あわせてご覧ください。

【初心者向け】楽天市場における文字数・商品名の登録ガイドラインとは?登録時の注意点も徹底解説!

2.クリックを増やす

検索順位を高められたとしても、ユーザーが商品ページへ訪れたいと思わせられなければ、クリック数が増えることはありません。

クリックに大きく影響する要素には、サムネイルが挙げられます。検索結果には45商品が表示されます。ユーザーが「気になる」「クリックしたい」と判断するのはサムネイルです。

クリックされやすいサムネイルには、以下のような特徴があります。

  • ひと目で基本情報がわかる
  • 差別化のポイント
  • お得情報がわかる

これらのように検索結果とニーズがマッチして、購買意欲を高められるとクリック率を高めることが期待できます。

楽天市場の売上アップのために転換率を上げる2つの施策

楽天市場の売上アップのために転換率を上げる施策には、以下の2つが挙げられます。

  • 回遊率を高めるサイト作りをする
  • スマホでの商品ページを最適化する

ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。

1.回遊率を高めるサイト作りをする

回遊率とは、1回のアクセスでユーザーがどれほどのページを閲覧したかを示す指標です。1回のアクセスで多くのページを閲覧していると、回遊率が高いといえます。

回遊率の高いサイトは、ユーザーが商品に接触する機会が増えることによって、購買行動につながることを期待できます。

回遊率を高めるには、商品ページ及び店舗ページの上下に「ユーザーの離脱を防ぐ商品バナーやリンクを設置する」ことが重要です。

細やかなユーザー行動の分岐を想定し、バナーの設置と遷移率を検証して取り組むことが大切なことだといえます。

2.スマホでの商品ページを最適化する

楽天市場での流通総額のうち、76.5%がモバイル端末を経由したアクセスからの売上を占めています。

また、頻繁に楽天を使用するユーザー層ほどスマホからアクセスしている傾向から、スマホ用の商品ページを準備しておくことをおすすめします。具体的には、以下のポイントを意識してみてください。

  • スマホで見やすい画像を準備する
  • 文字サイズを意識する
  • フリック機能に対応する

楽天市場の売上アップのために客単価を上げる2つの施策

楽天市場の売上アップのために客単価を上げる施策には、以下の2つが挙げられます。

  • セット買い用のクーポンを発行する
  • 送料無料バーを設定する

ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。

1.セット買い用のクーポンを発行する

単価が安い商品の場合、セット買いクーポンを発行すると客単価向上を見込むことができます。たとえば、500円のアイテムを中心に取り扱っている企業では、5つ購入することによって300円の割引クーポンを発行することなどが挙げられます。

ただし、クーポンを発行する基準を検討することが欠かせません。これは現状の購入個数をベースに考えるようにしてください。

こちらについても例を挙げると、現状の平均購入個数が1.9個であれば、3個をまとめ買い基準にするなど、ユーザー目線で現実的にクーポンを使いたいと思うラインに設定しましょう。

2.送料無料バーを設定する

送料無料バーとは、○○円以上購入することによって送料が無料となるラインを設定することです。

たとえば、客単価4,000円・送料別の設定をしている場合、5,000円で送料無料となるキャンペーンを行うことによって客単価の向上を期待できます。

しかし、楽天市場では「39ショップ」という3,980円以上の購入で半強制的に送料無料が設定される仕様がありますので、注意が必要です。

楽天市場の売上アップのためにリピーターを増やす2つの施策

楽天市場の売上アップのためにリピーターを増やす施策には、以下の2つが挙げられます。

  • 顧客の満足度を向上させる
  • メルマガ・SNSを活用する

ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。

1.顧客の満足度を向上させる

一度購入した顧客をリピーターに育成するには、顧客満足度の向上を目指す必要があります。

楽天に限らず、一度そのショップから商品を購入したユーザーは、自店舗に好感を持っていることが多く、よい商品があれば再び購入したいと考えています。

ユーザーへの接触回数を増やすことと情報提供を行う目的で「メルマガの送信」は重要です。

定期的に有益な情報が書かれているメルマガを送ることによって、ユーザーのファン化を目指すことが期待できます。

さらに、クーポンを付帯することによって、再来訪率の向上も見込めます。メルマガ配信やクーポン配布は、簡単に実施できるため、試験的に導入してみることをおすすめします。

2.メルマガ・SNSを活用する

メルマガやSNSを活用することによってリピーター獲得につながります。メルマガは購入と同時に顧客リストがストックされるため、スーパーSALE前などのタイミングには配信するように心がけてください。

楽天市場を頻繁に使うユーザーは、スーパーSALEのタイミングで商品が安くなることをよく知っています。そのため、自店の取り組みを配信してみてください。

また、LINEは登録者にクーポンを発行することによって、登録人数を増やしてみることもおすすめです。まずはバナーを作成して、LINEの登録者数を増やすように取り組んでみてください。

楽天市場の売上アップでよくある3つの質問

楽天市場の売上アップでよくある質問には、以下の3つが挙げられます。

  • 質問1.楽天市場で売上を上げるために最初にすべきことは?
  • 質問2.売上アップのためにコンサルを依頼する際の注意点は?
  • 質問3.ユーザーの回遊率は楽天での売上に関係しますか?

ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。

質問1.楽天市場で売上を上げるために最初にすべきことは?

売上を上げるために最初に目指すべきことは、店舗の露出を増やすことが挙げられます。具体的には以下のポイントを押さえるようにしてみてください。

  • ランキングの上位表示を目指す
  • 楽天アフィリエイト機能を使用する
  • 検索キーワード対策を実施する
  • 商品絞り込み機能の最適化を行う
  • 特集ページへの導線を作る

これらのことをできることから取り組むことによって、売上を高めることが期待できます。

質問2.売上アップのためにコンサルを依頼する際の注意点は?

売上アップを目指す際、コンサルを利用する場合があります。その際、注意することには以下の2点が挙げられます。

  • 費用が発生する
  • 成果があるとは限らない

コンサルへ依頼する場合は、依頼先に応じて費用が発生することを理解しておかなければなりません。

コンサルや業務代行を依頼する費用として、6〜50万円程度(1ヶ月あたり)が必要です。

コンサル会社の料金形態によっては、成果報酬型で請け負ってくれることもありますが、成果を期待できないと判断された場合、多くの時間を割いてくれないおそれがあります。

また、コンサルへ依頼したからといって成果があるとは限らないことにも注意が必要です。

楽天のコンサルを請け負う会社は、あらゆるノウハウを持っているため、スピーディーに目標を達成することを期待できます。しかし、自店の商品力や競合の強さによって思ったほどの成果を得られない場合もあります。

楽天市場での店舗運営に課題を感じている方は、豊富な経験から蓄積したノウハウを保有しているジャグーへ相談してみてはいかがでしょうか。⇒ジャグー株式会社

質問3.ユーザーの回遊率は楽天での売上に関係しますか?

ユーザーの回遊率は、売上と比例して高まる傾向にあります。そのため、コンバージョン率を高めるには、自店舗のサイト内回遊率を高めることが重要です。

回遊率を高めることによって、自店が取り扱っている商品に数多く触れられ、購買行動につながる可能性を高められます。

また、回遊率を高めるにはユーザー動線を分析し、適切なページ・位置にバナーを設置することが有効です。まずはバナーを作成・設置して効果測定を繰り返して最適化を図るように取り組んでみてください。

まとめ

楽天売上アップに関することを解説しました。楽天市場で店舗を運営し、効率よく売上を高めていくには基本を押さえた施策を1つずつ実施していくことが重要です。

それぞれの施策は難しくありませんが、計画から実行、分析を繰り返すには多くの時間と費用が発生します。

もしも、自社のリソースだけで賄いきれない場合は、弊社ジャグーへご相談ください。数多くの店舗を支援した経験から、豊富なノウハウをもとにしたコンサル・業務代行をご提供いたします。⇒ジャグー株式会社