「売上が伸びない」「魅力が伝わる商品ページの作り方がわからない」このような課題を抱えている方は少なくありません。

この記事では、楽天市場で売れる商品ページを作る手順や基本となる構成、8つのコツについて詳しく解説します。また、楽天の商品ページについてよくある質問についてもお答えしますので、ぜひ参考にしてみてください。

楽天の商品ページを作る手順は5ステップ

楽天の商品ページを作る手順は、以下の5つが挙げられます。

  • ステップ1.売りたいターゲットを設定する
  • ステップ2.競合ショップを調査・分析する
  • ステップ3.商品情報を用意する
  • ステップ4.商品の画像を撮影する
  • ステップ5.ページの構成・配置を決める

ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しくみていきましょう。

ステップ1.売りたいターゲットを設定する

楽天で商品ページを作る際、売りたいターゲットの設定をします。ターゲット設定は、商品販売における重要なフェーズです。

商品を適切なユーザーへ届けるには、詳細なターゲットを想定することが欠かせません。また、ターゲットごとに商品ページに取り入れるデザインや雰囲気にも影響を及ぼします。

そのため、年齢や性別、家族構成、年収、居住地など、ターゲット属性を絞り込むようにしてください。

ステップ2.競合ショップを調査・分析する

ターゲット設定が済めば、自社と競合となるショップの調査・分析をします。これは、競合ショップをチェックし、「売り方・価格・サービス」など、どのような販売戦略を取っているのかを収集します。

競合調査は差別化を図るために実施し、強みや特徴を踏まえたうえで、差別化のアイデアを検討してください。

また、楽天の競合分析については、こちらの記事で詳しく解説しています。
楽天市場における「競合分析」とは?店舗の選び方や必要な考え方、リサーチすべきポイントを徹底解説!

ステップ3.商品情報を用意する

商品情報は、楽天市場で販売する場合に必要です。商品名と販売価格は必須項目となっており、信頼度アップと購入促進のためには可能な限り詳細な情報を記載することをおすすめします。

入力する情報は以下のとおりです。

  • 商品管理番号
  • 商品番号
  • 商品名
  • キャッチコピー
  • モバイル用キャッチコピー
  • 販売価格
  • 表示価格
  • 消費税
  • 配送方法セット
  • 送料設定
  • 送料グループ1
  • 送料グループ2
  • PC・スマートフォン用説明文

記載する際には、項目ごとに文字数制限がある点に注意が必要です。

ステップ4.商品の画像を撮影する

商品画像は、楽天市場で売上を伸ばすために欠かせない要素です。そのため、質の高い画像を準備することが求められます。

質の高い画像を撮影するには、商品撮影に特化したプロへ依頼することがおすすめです。また、楽天市場では商品画像1枚目には特定のルールが定められているため、ガイドラインを事前に確認してください。

画像ルールの例としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 背景:白か写真背景
  • テキスト占有率:20%以下
  • 枠線不可

ステップ5.ページの構成・配置を決める

商品ページのレイアウトや配置を決める際、ファーストビュー、ボディ、クロージングの3要素を基本に考えます。

また、バナーや画像、コンバージョンボタンの位置を決めることも重要です。

基本的にパソコンでページを作成するため見落としがちですが、スマートフォンでの見栄えもチェックすることを忘れないようにしてください。

楽天における商品ページの構成は3つ

楽天における商品ページの構成には、以下の3つが挙げられます。

  • ファーストビュー
  • ボディ
  • クロージング

ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しくみていきましょう。

1.ファーストビュー

ファーストビューは、サイト訪問時に最初に表示される部分です。商品を購入することによって、ユーザーが享受できるメリットや生活への影響をイメージさせることが求められます。

ユーザーがページに滞在・離脱するのかは、初見の3秒で決まるといわれており、一目で情報を伝えなければいけません。

そのため、魅力的な商品画像や構図を配置します。また、商品画像は使用しているシーンの掲載をおすすめします。

2.ボディ

ボディは、ユーザーが持つ不安を解消するコンテンツを提供します。具体的には、商品の質感や使用感を伝えられる画像を配置してください。

また、商品購入後のお手入れ方法などを紹介することで、ユーザーに安心感を与えられます。

さらに、これまでの実績やレビューを取り入れることによって、信頼性を高める効果を期待できます。

3.クロージング

クロージングは購入を後押しをする要素となり、基本的にはページ下部へ配置します。また、「ユーザーが購入を先延ばしにしないよう『今買う理由』を明確に伝える」ことが役割です。

クロージングによく取り入れられる例には、以下のようなものが挙げられます。

  • 特別感を演出するクーポン・イベント
  • 競合との違い
  • 自社商品の優位性のアピール
  • 細かな商品情報や特典の記載

楽天で売れる商品ページを作る8つのコツ

楽天で売れる商品ページを作るコツには、以下の8つが挙げられます。

  • 写真や図を多用する
  • キャッチコピーにこだわる
  • 伝えたい情報は3つに絞る
  • 商品画像の質にこがわる
  • スマートフォンでの最適化を図る
  • ユーザー行動を意識してCTAを設置する
  • デザインの基本4原則を守る
  • 外部のコンサルタントに相談する

ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しくみていきましょう。

1.写真や図を多用する

商品紹介文が長ければ、ユーザーは商品ページから離脱してしまいがちです。そのため、伝えたいことは文字よりも写真や図で表現することをおすすめします。

RMSで文字の大きさや色の変更は難しいかもしれませんが、画像を利用することによって自由度を高めることが可能です。

画像を作成することで、ページ全体のインパクトを強調し、購入への誘導につながります。

また、商品ページには最大20枚の画像が設定可能です。そのため、できる限り多くの画像を活用することで、ユーザーの購買意欲を高められます。

2.キャッチコピーにこだわる

キャッチコピーにこだわることで、ユーザーへ商品を購入するメリットが伝わりやすくなります。

また、テキスト自体の色やサイズに工夫することでユーザーの印象に残り、ほかの商品と比較した場合でも選ばれやすくなる効果が期待できます。

また、既存顧客の声を取り入れることで信頼性を与えやすくなるかもしれません。

キャッチコピーは、なるべく簡潔かつ短い言葉で作るように意識してみてください。

3.伝えたい情報は3つに絞る

バナーやサムネイルには、目につく情報を3つに絞って記載するようにしてください。意識したいポイントは以下のとおりです。

  • どんな商品か:商品のメリットや特徴
  • 誰に届けたいか:利用するターゲット層
  • どのように重要か:購入後にどのような変化があるか

これらの情報がユーザーにとってわかりやすければ、クリックしてもらえる確率を高められます。

4.商品画像の質にこだわる

商品画像は、売上向上のために非常に重要な要素です。そのため、プロが撮影したものを利用することをおすすめします。プロに撮影を依頼すると外注費用はかかってしまいますが、商品の魅力が伝わる画像を簡単に準備できます。

魅力的な画像を商品ページに掲載することによって、ユーザーの購買意欲を高めることが可能です。

5.スマートフォンでの最適化を図る

楽天市場を利用しているユーザーの多くがスマートフォンを使用して、買い物をしています。そのため、スマートフォンへの最適化が欠かせません。

スマートフォンに最適化されていなければ、顧客を逃すリスクがあります。これを回避するには、画像やフォントのサイズ、配置についてはスマートフォン表示に適した設計をします。

また、商品説明文についてもスマートフォン用に設定してください。

6.ユーザー行動を意識してCTAを設置する

CTAの配置箇所は売上に大きく影響します。そのため、購入ボタンをわかりやすい位置に設置することが重要です。

たとえば、ユーザーがすぐに購入できるようにスクロールに合わせて固定表示すると、購入率を高める効果があります。

ユーザーが商品ページで取る行動パターンを推測し、適切な場所へCTAを設置してください。

7.デザインの基本4原則を守る

デザインには、基本となる4つの原則があります。意識したいポイントは以下のとおりです。

  • まとめる:情報をグループ分けしてブロックを意識し、タイトルで区切る
  • そろえる:文章や情報の文頭をそろえ、表を活用する
  • メリハリをつける:情報の重要度によって色や文字の大きさを変える
  • パターン化する:見出し等の文字色やサイズを統一して繰り返す

これらを意識すると、見やすく・伝わりやすいページに仕上がります。

8.外部のコンサルタントに相談する

楽天市場の商品ページを構成する要素は多岐に渡ります。そのため、1つひとつを適切なものに仕上げるには、多くの時間がかかってしまうかもしれません。

もしも、自社のリソースで対応しきれないことが予想される場合、経験豊富な外部コンサルタントへ相談すると、課題解決につながります。

社内の課題を整理したい・リソースが足りないなど、お困りごとがある方は、実績が豊富にあるジャグーまでご相談ください。
ジャグー株式会社

楽天の商品ページでよくある3つの質問

ECサイトの商品画像でよくある質問には、以下の3つが挙げられます。

  • 質問1.購買心理の8ステップとは?
  • 質問2.楽天のページを作成できるツールとは?
  • 質問3.ECサイトのデザインに取り入れたい最新トレンドは?

ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しくみていきましょう。

質問1.購買心理の8ステップとは?

購買心理の8ステップは、以下のとおりです。

  • 警戒:商品の魅力をイメージできるように訴求し、商品写真やキャッチコピーで伝える
  • 興味:購入後のイメージがわかるように、使用イメージやレビューを提供
  • 想像:商品を使った未来の利益(Benefit)がイメージできる内容を提供
  • 欲求:購入欲求を促す情報を掲載
  • 比較:競合との比較情報(Advantage)を明示
  • 納得:購入に対する不安を解消する商品詳細や使い方、配送情報を伝える
  • 決定:今購入するメリットを提示し、購入の先送りを防ぐ
  • 満足:購入した商品に満足し、リピーターになってくれる

また、商品が持つ難点についても正直に伝えることによって、納得感を高められます。

質問2.楽天のページを作成できるツールとは?

楽天のページを作成できるツールや特徴を紹介します。

compassfor楽天市場

  • HTML知識不要でトップページや商品ページ作成可能
  • PC・スマホ両方のページを3ステップで作成可能
  • 申込み後最大2か月無料、以降月額2,980円(税別)
  • 楽天goldとの併用不可

Biiinofor楽天市場

  • マウス操作のみで高自由度のページ作成可能
  • 独自HTMLや他社ツールの埋め込み可能
  • 月額4,500円(税別)、割引プランあり
  • スマホ独自ページの作成不可

SUMAOUfor楽天市場

  • スマホ対策に特化
  • HTMLを使用したオリジナルページ作成可能
  • 月額3,980円(税別)、割引プランあり
  • PCページの作成不可

質問3.ECサイトのデザインに取り入れたい最新トレンドは?

ECサイトの最新トレンドには、以下のようなものが挙げられます。

  • パララックス・アニメーション:スクロールと連動したアニメーション
  • ニューモーフィズム:シンプルかつミニマムなデザイン
  • レトロモダン:懐かしさとスタイリッシュさを演出できる
  • 手書き風のテキストやイラスト:温もりを演出できる
  • 流体シェイプと幾何学図形:幻想的な雰囲気を演出できる

また、ECサイトのデザインについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
売れるECサイトのデザインにある共通点は4つ|最新トレンドやUI/UXでチェックすべきポイントを解説

まとめ

楽天市場における商品ページ作成のコツや手順、構成について解説しました。商品ページのクオリティは、売上に直結する非常に重要な要素です。そのため、基本を押さえて商品の魅力が伝わるように作成してください。そのうえで、ユーザーの興味を惹きつけるオリジナリティを演出するように意識すると効果的です。

しかし、社内で適切な商品ページを作成できないことも考えられます。その際、商品ページの作成支援実績がある弊社ジャグーまでお気軽にご相談ください。
ジャグー株式会社