「新規獲得に有効な施策を講じたい」「客単価を高めたい」このような悩みを持つ方は少なくありません。
しかし、実際にどのような施策を取ればよいのか明確でないことも考えられます。
そんな方におすすめしたい施策が楽天SPUです。この記事では、楽天SPUのメリットやデメリット、楽天市場に出店する方法について詳しく解説します。
楽天市場のランキングとは?
ランキングが決まる仕組み
楽天市場にはランキングというものが存在します。
そのままですが、期間や該当ジャンルにおいて、売れている順に商品が掲載されます。
ランキングを確認することにより楽天市場でどのような商品が売れているのか、競合他社がどのような施策を実施しているのかなど、様々な情報収集をすることができます。
楽天市場のランキングの順位決めのアルゴリズム(ルール)は楽天から公開されておりません。
よく言われている要素としては「売上金額」「売上件数」「直近の成長率」「レビュー」の4つです。
弊社の経験からしますと、「売上件数」が非常に重要になっていると考えております。
楽天市場のランキングには数種類あります。
期間別のランキングとジャンル別のランキングで大きく二つに分けることができます。
①期間別のランキング
月間、週間、デイリー、リアルタイム
②ジャンル別
総合、ジャンル、サブジャンル、サブサブジャンル
デイリーランキングは毎朝10時に更新されます。
リアルタイムランキングは、15分おきに更新されます。
リアルタイムランキングとは?
リアルタイムランキングは上述したとおり15分ごとで更新されるので、一日の内でどこかのタイミングで売上が作れればランクインさせることができる可能性が高いです。
ランキング受賞をすると、実績をページに掲載することができ、それにより転換率の向上につながります。
実際にどれくらいの件数でランキング受賞ができるのかは、ジャンルやタイミングによって異なるので一概に言うのは難しいですが、10~15件ほどの売上を15分で作ることができればランキング入賞が狙えると思われます。
楽天ランキングの重要性
楽天において商品ページへのアクセス経路として
- 検索
- 広告
- ランキング
- 外部流入
- 直接参照
などがあげられ、売上をあげるためにそれぞれの経路での施策を行う必要があります。
ランキングは楽天市場トップページ(PC・SP共に)に掲載されていますが掲載費用などは発生しません。
ランキングに近い掲載場所で、数十万~数百万の費用が発生する広告も存在します。
つまりランキングに商品が掲載されると、費用が発生せずに大量のアクセスを獲得することができます。
もちろんランキングの種類や掲載時期によっても獲得できるアクセスの数は変わってきますが、イベントの日などでランキング掲載をすると数千~数万のアクセスが期待できる場合もございます。
また、商品がランキングに掲載されるとページに実績などを掲載することができるので転換率対策にもつながります。
ランキングに掲載されることにより「アクセス面」「転換率面」の2軸で、売上をあげるためのアプローチになるので積極的にランキング掲載を狙っていきましょう。
リアルタイムランキングで入賞するための6つの方法
1.入口商品を用意する
まずは何の商品をランキングに掲載させるかを決める必要があります。
もちろん多くの商品がランキングに掲載されるのが理想ですが、店舗内で同じジャンルの商品でランキングを狙っても食い合いになってしまい本末転倒です。
よってまずは商品を絞ってランキングを狙い、ランキング受賞が叶ったら他の商品に横展開していくように進めるのがいいでしょう。
2.楽天市場のセールを狙う
ランキングをいつ受賞させるかを決めるには考え方が2パターンあります。
それぞれのパターンにおいてメリット、デメリットがあるのでランキング受賞の目的によってタイミングを選定するといいでしょう。
①楽天のイベントなど売上(アクセス)が多く見込めるタイミング
・メリット
ランキング受賞するためには売上高や売上件数が重要になります。
なのでイベントのタイミングでは売上が立ちやすいのでランキングを狙える可能性も大きくなります。
またイベント期間中はランキングへのアクセスも増えるので、ランキング掲載したときのアクセスも通常日より多くなり売上に繋がります。
・デメリット
イベント期間中は楽天市場全体の売上が大きくなる=他の店舗の売上も大きくなります。
つまり、ランキング受賞するためにはより多くの売上を作る必要があるので、その分販促費なども多く発生いたします。
②イベント以外の日程で楽天市場全体の売上が大きくないタイミング
・メリット
他の店舗の売上も大きくないので比較的小さな売上でランキング掲載を狙うことができます。
その分販促費なども抑えることができます。
・デメリット
ランキング掲載をしてもランキングへのアクセス数がイベントなどに比べると少なくなるので、ランキング掲載中の売上をそこまで見込むことができないです。
まとめますと
- ランキング経由のアクセスで売上を最大化させる目的であれば、イベント期間中にランキングを狙う
- ランキング受賞の実績を獲得する目的であれば、イベント以外の通常日にランキングを狙う
というように目的に応じて実施するタイミングを選定しましょう。
以下の記事で楽天セールの種類を解説しているため、あわせてご覧ください。
⇒【出店者必見】|楽天のセールの種類と売上を上げるために実施すべき施策をわかりやすくご紹介します!
3.販売期間で限定的にする
デイリーランキングやリアルタイムランキングに関しては、決められた期間での売上に応じてランキングに掲載されます。
つまり狙ったタイミングで売上を作りに行くことができればランキング受賞の可能性は上がります。
よって、まずはどのタイミングでランキングを狙うのかを選定し、そのタイミングの前に商品に販売期間を設定して瞬間的に売上を作ることによりランキング掲載を狙うようにしましょう。
4.ポイント・クーポン還元を利用する
上述の通りでランキング掲載を狙うためには狙ったタイミングで売上を作ることが重要になります。
ですのでそのタイミングで確実に購入していただくために、期間限定でのポイントやクーポンの設定などをすることにより意図的にユーザーにそのタイミングで購入していただくような仕掛けが重要になります。
またランキングに掲載された後もクーポンやポイントを設定することにより、ランキング経由で獲得したユーザーの転換率対策にもつながるので、ランキング前後での施策を検討することがとても重要になります。
ランキング掲載したから終わりではなく、その後も施策をすることにより店舗全体の売上の最大化を狙うことが可能になります。
5.メルマガに掲載して告知する
ランキング受賞のための施策としてメルマガを活用することは非常に重要になります。
理由としてはリメルマガ経由(=リピーター)で必要な売上を作れればそれだけでランキング受賞することができるからです。
つまり、売上を作るための販促費をかけることなくランキング受賞を狙うことができます。
リピーターは新規顧客に比べて転換率も客単価も高くなる傾向にあるので瞬間的に売上を作るために非常に重要なターゲットになります。
効果的なメルマガ運用について、以下の記事で解説しているためあわせてご覧ください。
⇒【2023年最新】楽天メルマガの効果を高める10のコツ|活用するメリットや注意点についても徹底解説!
6.商品ページをしっかり作る
ランキング受賞のためにクーポンやポイント設定をし、そのうえで広告などを使用してアクセスを集めてきても、商品ページで商品の情報がしっかりと記載がされていなければユーザーは購入に至りません。
商品説明ページを文章でいいのでできるだけ詳細に記載し、サムネイルの画像は最大で20枚登録できるのでなるべく多く登録をしましょう。
楽天ランキングへのランキング表示に関するガイドラインは4つ
1.画面キャプチャは利用して良い
ランキング受賞をした後に商品ページでランキング入賞実績をアピールすることにより転換率が上がり売上につながります。
ページ内にランキング入賞実績を掲載する際にはガイドラインを確認しておきましょう。
まずランキング実績を掲載する際には以下の項目が記入必須となります。
- 対象ジャンル
- 絞り込み条件(絞り込みをおこなった場合のみ)
- 順位
- 集計・更新日
- ランキングタイトル
またランキングページのキャプチャを使用することも可能です。
しかし、上記であげた項目に関しては、必ず記載する必要があります。
キャプチャのみで必須項目がカバーできない場合は、別途不足している項目の記載が必要になります。
2.実績の合算表示はNG
違う商品のランキングの実績を合算する、同一商品でも期間やジャンルを合算して表示するのは規約違反に該当します。
例えば、レディースファッション > ワンピースのジャンルで、商品Aが1位を3回受賞、商品Bが1位を2回受賞している場合に合算して「レディースファッション > ワンピースのジャンルで1位を5回受賞」と
表記するのは規約違反になります。
同様に、商品Aがレディースファッション > ワンピース > ホワイトのジャンルで1位を3回受賞、商品Bがレディースファッション > ワンピース > ブラックのジャンルで1位を2回受賞している場合に、「レディースファッション > ワンピース のジャンルで1位を5回受賞」と表記するのも規約違反になります。
3.自社サイトや店舗等での表示も注意が必要
楽天市場のWEBサイト外においてランクイン実績を表示する場合は、以下の項目を厳守する必要があります。
①楽天ランキング(年間、上半期、月間、週間、デイリー)のみ利用することができ、
楽天リアルタイムランキング、商品レビューランキング、楽天商品価格ナビランキングは利用することはできません。
②利用できるランクイン実績は「1位」のみになります。
③表示可能期間は以下になります。
楽天ランキング(年間):受賞後3年間
その他:受賞後1年間
④条件で絞り込んだランキングの受賞実績は掲載できません。
⑤楽天市場から退店した場合は利用できません。
⑥ランクイン実績を獲得した商品は実際に楽天市場の自店舗内にて販売されている必要があります。
4.違反した場合のペナルティ
楽天市場の定めるガイドラインに違反した場合、違反点数の加点対象になりペナルティをうける可能性があります。
ペナルティの内容は状況によって様々ですが検索で表示がされなくなる、特定の広告が購入できなくなる、最悪の場合強制退店などの対象になる可能性もあるので
楽天リアルタイムランキングに関する3つの質問
質問①リアルタイムランキングの更新頻度は?
リアルタイムランキングは15分毎で更新されます。
質問②楽天への出店方法は?
楽天への出店申請が必要になります。
新規出店の場合は楽天の担当者がつきますので必要な手続きなどはサポートを受けることができます。
また弊社でも出店に関する作業は全てサポート可能となっております。
出店審査からページ構築まで一貫してサポートが可能ですのでいつでもお問い合わせください。
出店申請から実際に販売開始ができるまでには、平均で2~3カ月くらいかかります。
以下の記事で出店の流れや費用について解説しているため、ぜひご覧ください。
⇒【初心者向け】楽天市場での出店にかかる費用とは?出店までの流れや審査に落ちやすいケースを解説!
質問③過去のランキングデータを見る方法はありますか?
RMS(楽天の管理画面)で過去の受賞実績を確認することはできません。
よって、施策を実施したタイミングでランキングを都度確認する必要があります。
常に楽天のランキング画面を確認しておくのは現実的に難しいので、そのような場合、他サービスにてメールにてランキングの受賞実績の確認などができるので活用してみましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
目的と商品によって適切な方法でランキング入賞を狙い、店舗全体の売上アップのために活用しましょう。