「Amazonは商品を売りやすい?」「どうやって始めたらいいの?」EC初心者は他モールとの違いや始め方に迷ってしまうかもしれません。

この記事では、Amazonの特徴やメリットなどについて詳しく解説します。併せて、Amazonの出品者として登録する方法についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

ECサイト最大手「Amazon」の特徴は4つ

ECサイト最大手「Amazon」の特徴には、以下の4つが挙げられます。

  • 日本国内1位の売上高を誇る
  • 出店ではなく「出品」する形態である
  • 独自の広告プランを活用できる
  • ユーザー数は楽天に次いで2位の水準である

それぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。

特徴1.日本国内1位の売上高を誇る

国内には約400万以上のECサイトがあるとされています。その中でもAmazonは、日本国内1位の売上高を誇っています。2022年1〜12月の日本国内の売上高は、約3兆2000億円です。

2位の楽天が約1兆円となっており、2倍以上の差があります。また、シェア率についてもAmazonは約10%を獲得しています。

特徴2.出店ではなく「出品」する形態である

Amazonで商品を販売するには、出店ではなく出品する形態を取ります。そのため、ユーザーが店舗にアクセスしたうえで購入するのではなく、1つの商品ページにさまざまなショップが出品します。

数ある出品者の中からユーザーが選び、購入に至るシステムです。また、Amazonに出品する場合、ショップ登録が欠かせません。

登録には小口出品と大口出品の2種類があり、1ヵ月に出品する数に応じて使い分けるようにしてください。

特徴3.独自の広告プランを活用できる

Amazonでは、独自の広告プランを活用してマーケティング施策を講じることができます。Amazon広告を利用することによって露出度が高まり、購入される可能性を高められます。利用できる広告については、以下の3種類です。

  • スポンサープロダクト広告:検索結果や商品詳細ページに出稿
  • スポンサーブランド広告:検索結果にディスプレイ広告を出稿
  • スポンサーディスプレイ広告:各ページにディスプレイ広告を出稿

なお、Amazonの広告運用については以下の記事で解説しています。より詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

【2023年最新版】Amazonにおける広告運用のコツ8選|おすすめの代行会社もご紹介!

特徴4.ユーザー数は楽天に次いで2位の水準である

日本国内でAmazonが抱えるユーザー数は、楽天に次いで2位の水準にあります。1ヶ月あたり、約4,700万人ものユーザーがAmazonを利用しており、選ばれる要因としては以下のようなものが考えられます。

  • 豊富な商品数
  • 使いやすい検索機能
  • 見やすい商品ページ
  • 配送は最短翌日から
  • プライム会員となることで送料無料になる

AmazonでECサイトを始める4つのメリット

AmazonでECサイトを始めるメリットには、以下の4つが挙げられます。

  • 転換率(コンバージョン率)が高い
  • 高い集客力を期待できる
  • 物流の手間を軽減できる
  • 越境ECにも対応している

それぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。

1.転換率(コンバージョン率)が高い

Amazonは非常にコンバージョン率が高いプラットフォームです。たとえば、これまで利用したことがないECサイトでは商品を購入する際、個人情報を入力しなければなりません。

そのため、初回購入するときには負担に感じてしまい離脱してしまうユーザーも一定数います。しかし、Amazonの場合は一旦ユーザー登録を済ませてしまえば、豊富な商品群から好みの商品を探すことができます。

2.高い集客力を期待できる

Amazonは先に解説した通り、月に約4,700万人のユーザーが利用しています。そのため、集客に困ることはありません。一般的にECサイトを運営する場合、認知度がゼロの状態から開始しなければならないため、多くの顧客を集めるには長い時間を必要とします。

しかし、Amazonはあらゆるマーケティング施策をしているため、出品者が集客を考える必要はありません。

3.物流の手間を軽減できる

Amazonでは、FBA(フルフィルメントバイアマゾン)が提供されているため、物流にかかる手間を大きく削減できます。

FBAは、Amazonの倉庫に商品を送ることによって、受注から発送まであらゆる業務に対応してくれます。そのため、物流に割かれるリソースを軽減し、コア業務に集中できる環境下でECを運営することが可能です。

4.越境ECにも対応している

Amazonは日本国内以外にも、全世界でECを展開しています。そのため、日本国内で出品者登録したとしても、越境ECプラットフォームを活用することで、世界を対象に販路を拡大することが可能です。

アメリカやEUはもちろん、インドやサウジアラビアなどの新興国にも、越境ECを利用して商品を販売できます。日本製品は海外から人気を集めやすいため、新たなビジネスチャンスを獲得できるかもしれません。

AmazonでECサイトを始める4つのデメリット

AmazonでECサイトを始めるデメリットには、以下の4つが挙げられます。

  • リピーターを獲得しにくい
  • 価格競争に陥る可能性がある
  • 手数料が発生する
  • 登録手続きが複雑に感じやすい

それぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。

1.リピーターを獲得しにくい

Amazonは、マーケットプレイスに商品を出品する形態が採用されています。出品する際、商品情報を入力するだけで完了しますが、ショップという形態ではありません。

そのため、デザインの独自性などを出しにくく、出品者独自のファンを獲得しにくい傾向にあります。

その結果として、リピーター獲得が難しいプラットフォームということがデメリットです。

2.価格競争に陥る可能性がある

独自性を出しにくいため、出品者が独自にファン化を目指すことが難しいため、同一商品を扱っている場合は価格競争に巻き込まれてしまうおそれがあります。

Amazonはユーザー数が多い反面、競合もたくさんいます。そのため、価格での差別化が必要です。価格競争を避けるには、トレンドを掴みながら出品している競合が少ない商品を取り扱うようにすることをおすすめします。

3.手数料が発生する

Amazonに出品すると、発生する手数料は以下の通りです。

  • FBAを利用しない場合:プランごとの料金+販売手数料
  • FBAを利用する場合:プランごとの料金+販売手数料+FBA配送代行手数料

プランごとの料金は、小口出品か大口出品のいずれを選んでいるのかによって変動します。

  • 小口出品:商品が購入されるごとに100円(1商品あたり)
  • 大口出品:月額4,900円

つまり、月の販売数が49点までであれば小口出品、50点以上の場合は大口出品を選ぶことによって、コスト負担を下げられます。

また、販売手数料は商品ジャンルごとに違いがあり、価格の8〜45%が発生します。さらに、FBAを利用している場合、重量や寸法ごとに配送代行手数料が必要です。

4.登録手続きが複雑に感じやすい

すでにマーケットプレイスに出品されている商品を出品する場合、フォーマットに必要な情報を記載するだけで手続きは完了します。しかし、Amazonに出品されていない商品を新規登録する場合、手続きが煩雑に感じやすいです。

新規登録する際、複雑に感じやすいポイントには以下のようなものが挙げられます。

  • 商品名のルールが厳しい
  • 表現の規制がかかりやすい
  • JANコードがない商品は「製品コード免除申請」をしなければならない
  • サムネイル画像に背景があると、不備になるおそれがある

もしも、手続きに不安を覚える方は、お気軽にジャグーへとご相談ください。⇒ジャグー株式会社

AmazonでECサイトを始めるまでの流れは3ステップ

AmazonでECサイトを始めるまでの流れには、以下の3ステップを踏む必要があります。

  • ステップ1.自社の出品用アカウントを作成する
  • ステップ2.出品者プロフィールを設定する
  • ステップ3.商品を登録・出品する

それぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。

ステップ1.自社の出品用アカウントを作成する

まず自社が出品するためのアカウントを作成します。アカウント作成時には、以下のものを準備してから始めるようにしてください。

  • 顔写真付きの身分証明書:パスポートや運転免許証など
  • 過去180日以内に発行された取引明細書:ガスや電気などの請求書など
  • ビジネス用Eメールアドレス
  • Amazonアカウント
  • 電話番号
  • クレジットカード
  • 銀行口座番号

また、ビデオ通話を求められる場合もあるため、対応可能なデバイスも準備しておくと安心です。

ステップ2.出品者プロフィールを設定する

出品用アカウントの審査が済み、作成できたら出品者プロフィールを設定します。このときには、画面に表示されている項目に従って入力を進めてください。主な入力項目には以下のようなものが挙げられます。

  • 運営責任者名
  • 住所
  • 電話番号
  • メールアドレス

これらは特定商取引法に定められた内容となっているため、間違いがないように注意して入力するようにしてください。

ステップ3.商品を登録・出品する

Amazonで商品登録する場合、新規出品と相乗り出品の2種類があります。

新規出品は、これまでAmazonで販売されたことなない商品を出品するときに行いますが、大口出品者のみが対象です。JANコード取得や商品によっては製造元部品番号が求められる場合もあります。

一方、相乗り出品については、すでにAmazonに登録されている商品ページに出品します。商品名やJANコードで検索すると対象になる商品が表示されるため、必要事項を入力すれば出品手続きは完了です。

AmazonでECサイトを始める際によくある3つの質問

AmazonでECサイトを始める際によくある質問には、以下の3つが挙げられます。

  • 質問①Amazonと楽天市場の違いは?
  • 質問②AmazonでのECサイト運営を成功させるためのポイントは?
  • 質問③EC市場規模・EC化率の推移は?

それぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。

質問①Amazonと楽天市場の違いは?

Amazonと楽天市場の違いには、以下3つが挙げられます。

  • 初期費用
  • イベントの頻度や関連サービスの豊富さ
  • 運営にかかる負担

Amazon

  • 初期費用なし
  • プライムデーやサイバーマンデーなどのイベントがある
  • シンプルに運営できる仕組みが構築されている

楽天市場

  • 初期費用6万円が発生する
  • 楽天スーパーセールなど高頻度でイベントがある
  • 運営の自由度は高いが、その分負担がかかりやすい

質問②AmazonでのECサイト運営を成功させるためのポイントは?

AmazonでのECサイト運営を成功させるには、以下のポイントを押さえるようにしてください。

  • ショッピングカートの取得:FBAを利用し、販売価格を適切に設定すれば取得しやすくなる
  • 広告を活用して認知度を高める:露出を増やすことによって選ばれる可能性を高められる
  • SEO対策を実行する:商品タイトルなどを最適化することによって検索上位に表示されやすくなる

これらのポイントを押さえることにより、売上が立ちやすくなります。

AmazonのSEO対策については、以下の記事でより詳しく解説しているため、ぜひご覧ください。

【初心者向け】AmazonSEOとは?上位表示されやすい商品の特徴や対策すべき項目を徹底解説!

質問③EC市場規模・EC化率の推移は?

EC市場規模やEC化率は、拡大の一途を辿っています。経済産業省がまとめた「電子商取引に関する市場調査」によると、2010年以降右肩上がりに市場規模は成長しており、2020年時点で物販系の分野は約12.2兆円です。

また、EC化率についても2013年では3.85%だったのに対し、2020年では8.08%と7年間で約4%上昇しています。

今後もこの傾向は続くと見られています。

参考:電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました

まとめ

ECサイト最大手Amazonについて詳しく解説しました。Amazonは国内でもっとも高い売上高を誇ります。また、集客についても数多くのユーザーを獲得しているため、出品する商品選びや価格設定を適切に行うことで売上を伸ばす可能性を高めることが可能です。

ECサイトでビジネスを始めたい方は、ぜひこの記事を参考にして出品者として登録してみてはいかがでしょうか。もしも、出品者として登録する際、不安があればサポート実績が豊富にあるジャグーへご相談ください。⇒ジャグー株式会社