この動画は従来の解説です。計測機能や表示制御の仕様は更新されています。現在の公式情報と確認範囲は、本記事の更新本文をご覧ください。
「AIによる概要が出るようになってから、検索流入が減った」。そう感じたとき、PENGINでは、すぐにAIだけを原因と決めず、検索での露出、クリック、訪問後の問い合わせを分けて確認することを勧めています。
同じアクセス減でも、検索される量が変わった場合、順位が変わった場合、表示はされてもクリックされなくなった場合では、次に調べる場所が違います。
この記事では、AI Overviewsの基本と外部調査の読み方を整理し、自社で何から確認すればよいかを解説します。
流入が減ったあとに何を整えるかはAI検索の対策|LLMO・AIOで比較候補に入るための情報設計、引用される材料の作り方はAIに引用される一次情報の作り方で解説しています。
AI Overviewsとは|検索結果で概要と関連情報を示す機能
AI Overviewsは、Google検索の「AIによる概要」です。Googleのヘルプでは、生成AIによる概要と、さらに調べるための関連情報を示す機能として説明されています。
すべての検索で必ず出るわけではありません。また、AIの回答には誤りもあり得るため、運営側は自社について何が説明され、どの情報が根拠になっているかを確認する視点が必要です。
追加質問や複雑な比較を進めるAIモードとは、扱う機能と問いを分けましょう。比較に必要な情報の整備は、Google AIモードとBtoBサイトの情報設計で詳しく扱っています。
CTR低下の調査はあるが、自社の減少率を決める数字ではない
Ahrefsが2026年2月26日に公表した調査では、情報収集型キーワードを対象に、2023年12月と2025年12月のデスクトップCTRを比較しています。日本の検索1位について、通常の減少傾向を考慮した予測CTRと実際のCTRを比べ、約37.8%の追加的な低下を報告しました。
ここでの数値は、特定の対象・期間・推計方法に基づく結果です。「自社のアクセスも必ず約38%減る」「BtoBの問い合わせが同じ割合で減る」とは読み替えられません。モバイルや、サービス名を探す検索にも同じ条件を当てはめないことが重要です。
PENGINでは、こうした調査を無視するのではなく、自社の変化を調べるための仮説として使います。外部の平均的な傾向と、自社のページで何が起きたかは、別に確かめます。
自社の変化は「露出・クリック・問い合わせ」の3段階で見る
1. 検索での露出が変わったか
最初に、対象ページが検索に登録されているか、表示回数が変わったか、どの検索語句で変化したかを確認します。
表示が減っているなら、需要、順位、ページの公開・移転、クロールやインデックスの問題も確認候補です。逆に、新しい検索語句で表示が増えたことで、全体のクリック率が下がるケースも考えられます。
比較するときは、国、デバイス、ページ、検索語句、期間をそろえます。指名検索と一般的な情報検索、サービス比較と基礎知識を分けて見ると、変化を見失いにくくなります。
2. 表示されたときのクリックが変わったか
表示はあるのにクリックが減っているなら、実際の検索結果を確認します。AIによる概要だけでなく、広告、動画、他の検索機能、競合の説明など、画面上で何が変わったかを記録します。
タイトルと本文が検索した疑問に対応しているかも確認対象です。ただし、同じ平均順位だから、すべての検索語句の順位や画面条件が同じとは限りません。全体の平均値だけで、クリック減少の原因を確定しないようにします。
また、自社URLがクリックされなかったことと、利用者がどのサイトも訪問しなかったことは別です。自社のSearch Consoleだけで、検索全体のゼロクリック率を測れたと扱わないことも大切です。
3. 訪問後の問い合わせと、その質が変わったか
検索流入の変化だけでは、事業への影響は分かりません。どのページから来た人が、資料や事例、サービスの情報を確認し、相談へ進んだかを別に見ます。
アクセスが減っても、有効な相談が維持されているなら、失った流入の内訳を調べる必要があります。反対に、訪問数は変わらなくても問い合わせが減ったなら、フォームの動作、提供情報、申し込み内容、営業対応が確認候補になります。
フォーム送信までの診断は、SEO記事から問い合わせが来ない場合の確認方法も参考にしてください。流入だけでなく、何を求める相手から相談が来たかを確認します。

Search ConsoleのAI表示と、検索全体の数字を足さない
Googleは2026年6月3日の公式発表で、生成AI機能における表示回数、対象ページ、国、デバイス、日時を確認する専用レポートを案内しています。この表示データは、検索全体のパフォーマンスにも含まれると説明されています。
そのため、「検索全体の表示回数+AI表示回数」という足し算はしません。また、発表資料で示された表示回数だけから、AI機能固有のクリック率や商談化率を計算したことにもしません。
利用できる画面や指標は自社の環境で確認し、取得できない項目は未確認と残します。PENGINでは、次のように観測対象を分ける考え方を採っています。
| 観測したいこと | 主に使う情報 | それだけでは分からないこと |
|---|---|---|
| AI機能に表示されたか | 利用可能な生成AI表示レポート、条件を記録した検索結果の観察 | 表示したことが問い合わせを増やしたか。 |
| 自社サイトへ来たか | 検索全体のクリック、解析で識別できる参照元と訪問先 | 識別できない接点や、AI回答を見た後の別経路。 |
| 事業に役立ったか | 有効な問い合わせ、商談、受注、認知経路の本人回答 | AI機能だけの因果的な貢献。 |
Webの計測対象と営業側の成果をつなぐ設計は、GA4による計測設計と改善診断で説明しています。
引用を制御する設定と、検索から消す設定は違う
AIによる概要に情報を出したくない場合も、スニペットの制御と検索除外を同じものとして扱わないことが重要です。Googleのrobotsメタ仕様では、それぞれ次のように役割が分かれています。
| 指定 | 主な役割 |
|---|---|
| noindex | 対象ページなどを検索結果に表示しないようにする。 |
| nosnippet | テキストスニペットや動画プレビューを表示させず、AI Overviews・AI Modeへの直接入力にも使わせない。検索からの除外とは別。 |
| data-nosnippet | 指定した本文の部分をスニペットに使用させない。 |
| max-snippet | テキストスニペットの長さと、AI機能への直接入力に使われる量を制限する。 |
これらは表示・利用範囲を制御するもので、設定すれば流入が回復する施策ではありません。通常の検索表示にも影響するため、何を制限したいかと失う情報提示を確認してから判断します。機密情報の保護を、スニペット制御だけに任せることもしません。
次に直す場所は、観測した問題から決める
PENGINでは、次の順で確認先を絞ります。
| 順序 | 確認すること | 次の行動 |
|---|---|---|
| 計測 | タグ、成果地点、対象期間に変更や不具合はないか。 | まず比較できる数値をそろえる。 |
| 比較条件 | 同じページ・検索語句・国・デバイスで見ているか。 | 流入構成の変化と同条件の変化を分ける。 |
| 実際の表示と内容 | 検索画面、説明、根拠、ページの動作に何が起きているか。 | 足りない判断材料や技術的問題を調べる。 |
| 改善候補 | 影響する相手、改善余地、実装負荷、相談への接続はどうか。 | 優先する仮説と評価方法を決める。 |
知識系の流入が減ったからといって、記事をすべて削除したり、問い合わせボタンだけを増やしたりはしません。その記事が理解や信頼を支える役割を持つかも確認します。
内容を整えるときは、要約の言い換えだけでなく、条件付きの実績、比較材料、独自の判断理由を足します。AI向けの特別な書式を増やすことが目的ではありません。GoogleもAI機能への追加の特殊要件はないと説明しています。

よくある質問
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Q.AI Overviewsが表示されたら、必ずアクセスは減りますか?
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Q.AIの表示回数が増えれば、SEO施策は成功ですか?
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Q.引用を制限すると、検索結果から消えますか?
まとめ|AIの影響を疑うときほど、数字と確認先を分ける
AI Overviewsの影響を考える際は、外部調査の減少率をそのまま自社へ当てはめず、露出、クリック、問い合わせのどこに変化があるかを確かめます。観測できない情報を推測で埋めず、同じ条件の比較と実際の画面・ページの確認を組み合わせることが重要です。
検索流入とコンテンツの見直しはSEO伴走支援、訪問後の導線やフォームの診断はサイト分析・改善支援で支援内容をご確認いただけます。PENGINへのお問い合わせから、現在起きている変化をご相談ください。