「売上を伸ばしたい」「リピーターを獲得したい」このような悩みを抱えているショップ運営者は少なくないはずです。

いずれの悩みも集客ができていないことが原因にあります。

この記事では、楽天市場における集客経路や集客できない理由、効果的な施策まで解説します。ぜひ、思うように集客できていないショップ運営者の方は、ぜひ参考にしてみてください。

楽天市場における6つの集客経路

楽天市場における集客経路には、以下の6つが挙げられます。

  1. 楽天市場でのキーワード検索
  2. 検索エンジン
  3. 広告
  4. SNS・他サイト
  5. ランキング
  6. イベント・特集ページ

ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。

1.楽天市場でのキーワード検索

楽天市場におけるキーワード検索は、ECモール内から検索して商品ページへアクセスされる流入経路です。楽天市場での検索流入は全体の9割を占めるといわれており、集客戦略を考えるうえで重要なポイントのひとつになります。

そのため、適切なキーワードを選んで商品名などに盛り込めば、ユーザーに見つけてもらいやすくなり、アクセス数の増加を期待できます。

しかし、ユーザーごとに入力するキーワードには違いがあるため、具体的かつ入力しそうなものを予測して選ぶようにしましょう。

なお、売れるキーワード選定について以下の記事で詳しく解説しているため、あわせてご覧ください。

楽天市場で売れるキーワードを選定する4つの方法|商品名に入れる際のコツやおすすめツールもご紹介!

2.検索エンジン

GoogleやYahoo!のような検索エンジンからの検索も集客経路のひとつです。何らかのキーワードを検索した結果に、商品ページやショップページが表示されることは、集客につながります。

ただし、検索エンジンからの流入はAmazonなど、ほかのECサイトと競合してしまうため、ユーザーの獲得が厳しいのが現実です。しかし、購入する意思が顕在している層のユーザーを集客できる点が魅力です。

3.広告

広告からの集客は、インターネット広告をクリックして自社サイトにアクセスすることです。特にECサイトに効果的な広告は、キーワード連携型広告といわれるリスティング広告が挙げられます。

ユーザーが検索したキーワードに連動して、関連性が高い広告を表示することができるため、購買意欲が高まっているユーザーからのアクセスを増やすことが可能です。

楽天の広告については、以下の記事でコツとともに解説しているため、ぜひご覧ください。

【2023年最新版】楽天広告の費用対効果を最大化する5つのコツ|種類や重要性、選び方も徹底解説します!

4.SNS・他サイト

SNSや他サイトからの流入経路も楽天のショップページへの集客動線として使われています。たとえば、自社でInstagramやTwitterなどのSNSを運用しているのであれば、ショップリンクを張ることによって集客が可能です。

また、ユーザーがSNSで話題にしてくれれば、集客経路を確保することにつながります。さらに、アフィリエイト広告やインフルエンサーを活用することによって、多数のユーザーを集めることも期待できます。

5.ランキング

楽天市場では日用品やゲーム、化粧品などをはじめとしたあらゆるジャンルで毎日更新されるランキングがあります。掲載される商品は、前日の売上と販売された数をベースに決められており、季節要因やセール開始などの影響で需要が伸びることによって、ランキングに掲載される可能性が高まります。

ランキングのジャンルは細かく分けられていることから、ユーザー視点から考えてみても欲しいものを探しやすい設計となっています。

6.イベント・特集ページ

イベント・特集ページはお盆やお正月、年末年始などの季節需要や、楽天スーパーセール・お買い物マラソンなどのイベント開催期間中に設置されるページです。

季節によって需要が高まる商材で売上を伸ばす・キャンペーン期間中に施策を打ち出して売上を拡大することは、楽天市場で店舗運営していくうえで定番の手法だといえます。

楽天市場で集客できない5つの理由

楽天市場で集客できない理由には、以下の5つが挙げられます。

  1. ユーザーから認知されていない
  2. 商品ページへの流入がない
  3. 商品が魅力的でない
  4. 競合が強い
  5. スマホユーザーに向けた対策が不十分

ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。

1.ユーザーから認知されていない

集客できない原因としてもっとも考えられる理由は、ユーザーから認知されていないことが挙げられます。

キーワード検索しても1ページ目の45商品以内に入っていない・適切に広告運用できていないなどの原因があると、ユーザーに認知してもらえません。

先ほど解説したように、検索結果からの流入が9割を占める楽天市場では、認知度を高めることが重要です。

2.商品ページへの流入がない

検索結果の上位表示されたとしても、商品をクリックしてもらえるとは限りません。これは、検索結果に競合を含めて、たくさんの情報が表示されるからです。

楽天市場の検索結果に表示されるページには「ランキング・クーポンが使えるおすすめ商品・広告枠」に該当する商品が並び、その下に45個の商品が表示されます。

ユーザーはこれらの中から「詳しく知りたい」と関心を持った商品の商品のサムネイルをクリックするため、魅力を感じなければ自社ページを見てもらうことはできません。

3.商品が魅力的でない

どんなに素晴らしい施策を実施しても、商品に魅力がなければ売れません。

たとえば、口コミが悪い商品やトラブルやクレームの多い、評価が高い競合製品がある場合は、上位表示できても売れにくいのが現状です。

また、競合よりも価格が高い商品についても同じことがいえます。そのため「露出を増やせば売れる商品なのか」という視点から、販売するアイテムを選定してみてください。

4.競合が強い

楽天市場に限らず、ビジネスを成功させるには「ニッチな市場」を探すことです。

特に、楽天市場は先行者利益が大きく、長く出店しているショップは、検索システムのロジックや提供される広告を活用して優先的に集客につなげています。

このような競合がたくさんいるカテゴリで戦うことは非常に困難です。

そのため、ショップや商品の強みを分析し、自分でも戦える市場を見つけ出すことが求められます。

なお、以下の記事では競合分析について解説しているため、あわせてご覧ください。

楽天市場における「競合分析」とは?店舗の選び方や必要な考え方、リサーチすべきポイントを徹底解説!

5.スマホユーザーに向けた対策が不十分

楽天市場におけるスマホユーザーは7割を占めるといわれています。

そのため、スマホ用ページのコンテンツがPCページよりも劣っていると、売り上げにつながりにくくなるのは明らかです。

スマホページの特徴として、画面が小さいことが挙げられます。仕様をデフォルト状態にしてしまうと、操作性が悪くユーザーが離脱することにつながります。スマホユーザーにとっても操作しやすいページとなるように調整しましょう。

楽天市場で集客を増やすための12の施策

楽天市場で集客を増やすための施策には、以下の13点が挙げられます。

  1. 出品する商品数を増やす
  2. ランキングの上位表示を目指す
  3. キャンペーンを活用する
  4. 広告を利用する
  5. 商品レビューを増やす
  6. サムネイルデザインを工夫する
  7. メルマガの配信
  8. 独自性のある店舗をつくる
  9. 流入キーワードを分析する
  10. キャッチコピーを工夫する
  11. キーワードを厳選する
  12. ディレクトリIDを最適にする
  13. コンサルタントに依頼する

ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。

1.出品する商品数を増やす

出品する商品数を増やすのは、シンプルかつ一定の効果を見込める施策です。

ショップ内で販売しているアイテム数が多いほど、検索で上位表示されることやランキングに掲載される可能性を高めます。

そのため、露出が高まることはもちろん、より多くのニーズに応えられるようになるでしょう。

しかし、仕入れ先が増える・在庫を抱えるなどのリスクが発生してしまいますが、品ぞろえがよいショップを目指すことは集客につながります。

2.ランキングの上位表示を目指す

楽天市場には、各種ランキング特集ページが充実しています。そのため、商品の販売実績を積み上げることによって、ランキングに掲載される可能性を高められます。

特に「人気商品ランキング」は、楽天市場にアクセスしたユーザーが最初に見るページに表示されるため、検索していないユーザーの目にも触れます。

あらゆるユーザー層に幅広く認知してもらえるランキングへの掲載は、どのジャンルの商品を扱っているとしても意識したいポイントです。

3.キャンペーンを活用する

定期的に開催されるキャンペーンの活用も、ユーザーを集める方法のひとつです。

たとえば、楽天スーパーDEALでポイント還元率を高めたり、クーポン配布をしたりとお得感を強く印象付けられます。

これらの施策にはコストが発生してしまい、利益率を下げてしまうものの、販売実績を増やすことにつながり、店舗評価を高められるため、実践してみることをおすすめします。

4.広告を利用する

知名度がない・認知されていない・アクセス数が少ない場合、広告を利用することをおすすめします。楽天SEO対策などは欠かせない施策ですが、結果が出るまでに長い時間が必要です。

すぐに売上を立てたい場合は、コストを必要としますが、楽天広告を利用することをおすすめします。楽天広告には、あらゆる種類のものがあるため、自社が出せる費用を考えて適したものを選ぶようにしてみてください。

5.商品レビューを増やす

商品レビューの数は、検索結果にはあまり影響を与えません。しかし、商品レビューが多い方がユーザーに高い安心感を持ってもらうことにつながります。

そのため、検索結果に表示されたページをクリックしてもらいやすくなる効果を期待できます。

人為的にレビューを追加することはできませんが、誠実に対応することや良い商品を提供することによって、レビューの獲得を見込めるでしょう。

6.サムネイルデザインを工夫する

楽天市場の集客には、サムネイルのデザインが大きく影響します。これは、検索結果に表示されたサムネイル画像を見てクリックするかを判断しているユーザーが多いからです。

一般的に流通している商品画像を引用したままだけでは、特徴がない商品と見なされてしまいます。

そのため、サムネイルにキャッチコピーやポイントに関する情報を盛り込むことが必要です。つまり、商品やショップを利用するメリットが伝わりやすい画像を用意して差別化を図ることが集客には欠かせません。

7.メルマガの配信

楽天市場にはコストを必要としますが、メルマガを配信できる機能が備わっています。メルマガを配信することによって、キャンペーンやお得な情報を確度が高いユーザーへ届けることが可能です。

既存顧客へ訴求することによって、集客のコストを抑えながら売上を高めることが期待できます。定期的にメルマガを配信して、接点を増やしながら集客力を強化していきましょう。

効果的なメルマガ配信について以下の記事で解説しているため、ぜひご覧ください。

【2023年最新】楽天メルマガの効果を高める10のコツ|活用するメリットや注意点についても徹底解説!

8.独自性のある店舗をつくる

独自性のある店舗作りは、楽天市場でのショップ運営における重要な差別化戦略のひとつです。

集客するには、競合の中から選ばれるショップになる必要があります。

ショップコンセプトや強みを明確にし、ユーザーから選ばれるオンリーワンを目指しましょう。

たとえば、低価格、ラインナップが充実している、対応が親切など、あらゆる観点から独自性を生み出すことは可能です。

9.流入キーワードを分析する

楽天市場では「流入ワード」を分析できるツール「R-Karte」を利用できます。このツールを使って分析することにより、どのようなキーワードで店舗にたどり着いたのかを明確にすることが可能です。

分析結果を元に、商品ページ作りや販売方法の改善策を検討することは、売上を増やすために欠かせません。

売上につながるキーワードを多角的に分析して、適切な施策を実行していきましょう。

10.キャッチコピーを工夫する

キャッチコピーを工夫することによって、ユーザーに商品を使ったことによるポジティブな未来を連想させることができます。

たとえば、調理器具のキャッチコピー例を挙げると、以下のようなものが考えられます。

  1. 下ごしらえも一瞬で!毎日の調理が楽になるフードチョッパー
  2. もっと料理を楽しく!明日もこだわりメニューを作りたくなるフードチョッパー

1つめは、忙しい人に対して訴求する内容を、2つめは料理を趣味にしている人を対象にした例です。同じ商品でもキャッチコピー次第で訴求するターゲット層を変えられます。

自分のショップをよく利用するターゲット層を分析して、最適なコピーを考えてみてください。

11.キーワードを厳選する

「検索キーワード」や「関連キーワード」を分析し、商品ページに記載するキーワードを厳選してみてください。

ユーザーが「どのようなキーワードでショップにたどり着いたのか?」を明確にすることで、効率良く売上を立てられるようになります。

また、キーワード見直し後も、定期的に上位表示てきているのかを確認するようにしてみてください。競合も同じように分析と改善を繰り返しているため、こちらも立ち止まらないようにすることが大切です。

12.ディレクトリIDを最適にする

ディレクトリIDとは、楽天市場に出品されている商品を管理するための番号を指します。

ディレクトリIDは、表面上では判別できません。RMSの商品ページ上から指定することが可能です。

こちらは、商品ジャンルを明確にする役割を果たしているため、適切なディレクトリIDを設定するように心がけてください。

現時点ではペナルティ対象とはなっていませんが、将来的にディレクトリIDが最適化されていないページは検索結果から省かれてしまうおそれがあります。

13.コンサルタントに依頼する

ECコンサルタントは、売上改善に関するアドバイスから企画提案、実際の運用の代行まで幅広い業務をサポートしてくれます。また、コンサルタントにもよりますが以下のようなサポートを受けられるでしょう。

  • 良好な関係を築き、広告枠を得られる
  • 有益な情報を教えてくれる
  • 費用対効果が高い運用をお願いできる
  • 成功事例を共有してもらえる

楽天市場に特化したコンサルティングに強みがあるジャグーへ依頼すると、これらの手厚いサポートを期待できます。現状、店舗運営に悩みを抱えている方は、相談してみてはいかがでしょうか。⇒楽天市場 – ジャグー株式会社

楽天 集客でよくある3つの質問

楽天 集客でよくある質問には、以下の3つが挙げられます。

  1. 質問1.楽天市場の撤退率は?
  2. 質問2.楽天転換率とは何ですか?
  3. 質問3.楽天の年間利用者数は?

ここではそれぞれの質問について解説しますので、詳しく見ていきましょう。

質問1.楽天市場の撤退率は?

楽天市場は、出店審査も厳しいプラットフォームです。楽天市場の存続率および撤退率は以下の通りです。

  • 存続率:24%
  • 撤退率:76%

上記の数値からわかるように、出店したほとんどの店舗は撤退を余儀なくされています。しかし、適切な運用を行えば売上を確保できる市場です。分析と改善を繰り返していくように心がけましょう。

質問2.楽天転換率とは何ですか?

転換率とは、楽天市場で独自に使われている表現です。具体的には、訪問してくれた人の何%が購入したのか?という割合を意味しています。

一般的には、成約率やコンバージョンと呼ばれています。楽天市場における転換率は、1〜5%をひとつの目安としています。

商品によってことなりますが、まずは転換率5%を超えるアイテムを増やすように挑戦してみてください。

質問3.楽天の年間利用者数は?

楽天市場の年間利用者数は、ニールセン デジタルが発表している「2021年12月におけるECモールの利用状況」によると「楽天市場」が5104万人が利用しているようです。次いで「Amazon」が4729万人、「Yahoo!ショッピング」が2288万人となり、楽天市場が多くのユーザーを集めていることがよくわかります。

まとめ

楽天市場における集客について解説しました。効率よく集客するには、現状の課題を理解しなければなりません。そのうえで、適切な施策を繰り返していくことが求められます。ぜひ、この記事で解説した施策を参考にして店舗の売上を向上させましょう。

しかし、集客施策を検討するには、豊富な経験とノウハウがなければ時間がかかってしまいます。また、リソースが十分でないことも考えられるでしょう。そんな場合、楽天市場のコンサルティングに強みがある外注業者へ相談してみてはいかがでしょうか。

なお弊社「ジャグー株式会社」では、毎月10社限定のサイト分析を実施しているため、自社の課題を明確化することができます。気になる方は、ぜひお問い合わせください。⇒楽天市場 – ジャグー株式会社