YouTubeを本気でビジネスに活用しようとすると、「何を目標にするのか」「どこを改善すべきか」で迷う場面が必ず出てきます。
この動画では、PENGIN(CVR研究所)が実際に行っているYouTube定例会議をノーカットで公開し、試行錯誤のプロセスそのものを共有しています。
登録者数は約120人とまだ小規模ながら、動画経由で問い合わせが発生し、案件化にもつながっている状況。だからこそ、次に何をすべきかを感覚ではなく、数字と仮説で整理していきます。
YouTube運用の目的を「問い合わせ獲得」に置く
YouTubeを運用するうえで、まず最初に揃えているのが「何のためにやるのか」という目的です。
ゴールは再生数ではなく、無料相談
PENGINがYouTubeに取り組む目的は明確で、「無料相談(問い合わせ)を増やすこと」。
動画はあくまで入口であり、最終的にはWebサイトへの遷移、そして相談につながるかどうかが評価軸になります。
登録者数は“安定した視聴”を作るための指標
問い合わせを増やすには、まず動画を見てもらう必要があります。そのための中間指標として重視しているのが登録者数です。
登録者が増えることで、投稿ごとの再生数が安定しやすくなり、結果として相談につながる機会も増えていく、という考え方です。
目標と現状のギャップを数字で整理する
会議では、感覚的な反省ではなく、数字をもとに現状を冷静に振り返っていきます。
Q1目標は登録者1000人、進捗は未達
第1四半期の目標は登録者1000人。しかし5月時点では、再生数・登録者数ともに想定より伸びておらず、進捗はショートしています。
一方で、動画本数の増加に伴いWebへの遷移数は増えており、「方向性は間違っていないが量が足りない」という見方が共有されます。
ボトルネックはどこにあるのか
フォームや導線そのものに大きな問題があるわけではなく、課題はやはり視聴回数そのもの。
「まずは見られないと始まらない」という前提に立ち返り、改善の優先順位を整理していきます。
1か月運用して見えてきた明確な傾向
実際に手を動かしたからこそ、数字からいくつかのはっきりした傾向が見えてきました。
登録者数は再生数と強く連動する
当初は「登録率が高い動画を作るべきでは」という仮説もありましたが、結果はシンプルでした。
登録者数は、登録率よりも再生数と強く相関しており、まずは再生が回る動画を増やす方が、結果的に登録者も増えるという結論に寄っています。
視聴されやすい曜日・時間帯が見えてきた
平日の方が再生数・登録者数ともに伸びやすく、視聴者は同年代の男性が中心。
特に平日の夜や土曜日に視聴が集中する傾向があり、投稿タイミングを考えるうえでの重要なヒントになっています。
サムネイルとタイトルに関する仮説
再生数を伸ばすためには、動画の内容以前に「クリックされるかどうか」が重要です。
ノウハウ系は“分かりやすさ”が鍵
ヘルプコンテンツ(ノウハウ系)は、テーマが伝わりにくいと再生されにくい傾向があります。
サムネイルの配色や文字量、タイトルで「何が得られるか」を明確にすることで、CTRが改善しそうだという仮説が共有されました。
ヒーローコンテンツは企業名・話題性が効く
一方で、話題企業やニュースを扱った動画は、企業名そのものが強いフックになります。
誰が見ても関心を持ちやすいテーマを入り口に、チャンネル自体を知ってもらう役割を担わせる狙いです。
3H戦略でYouTube運用を整理する
今後の方針は、コンテンツの役割を整理することでブレない運用を目指します。
Q1はヒーロー重視で再生数を取りに行く
Google提唱の3H(Hero/Hub/Help)に沿って考えると、現フェーズで最優先すべきはHeroコンテンツ。
決算、話題企業、ニュースなど再生が見込めるテーマを増やし、まずは視聴と登録の母数を作る方針です。
ヘルプコンテンツは設計を工夫しながら継続
ノウハウ系は相談につなげるために欠かせない一方で、伸びにくいのも事実。
だからこそ、構成や見せ方を改善しながら、ヒーローで集めた視聴者に届ける役割として位置づけています。
継続するための制作体制をどう作るか
最後に議論されたのが、「続けられる体制」をどう作るかという現実的なテーマです。
投稿本数を増やすには仕組みが必要
案件が増えるほど、動画制作に割ける時間は限られます。
そこで、資料作成など一部の工程を外部化できないか、という話題が上がります。
まずは社内で試し、外注の基準を作る
いきなり外注するのではなく、まずは社内メンバーに試作を依頼し、必要なスキル感を把握する。
小さく試してから判断する、PENGINらしい進め方で会議は締められました。
YouTubeを問い合わせ獲得チャネルとして育てるなら株式会社PENGINにお任せください!
YouTubeを「動画を出すだけ」で終わらせず、問い合わせにつながるチャネルとして育てるには、目的設計・数値管理・改善の積み重ねが欠かせません。
PENGINでは、戦略設計からコンテンツ企画、運用改善まで一貫して伴走し、成果につながるマーケティングを支援しています。
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