この記事の監修者

粟飯原 匠 |CEO

ベンチャーやスタートアップにて新規事業のマーケティング・セールスを担当し年商5億円までのグロースを経験。PENGIN Inc.を創業し、現在は上場企業やレガシー産業のマーケティング戦略の立案〜実行支援までを担当。

生成AIの普及により、検索行動は大きく変化しています。Google検索結果の上部に表示されるAI Overviewsや、ChatGPTに直接質問して情報を得るユーザーが増える中で、「従来のSEO対策だけで本当に十分なのか」と感じている方も多いのではないでしょうか。

こうした背景から注目されているのが、生成AIに向けてサイト情報を明示的に伝えるllms.txtです。しかし、「llms.txtを導入すると本当にアクセスは増えるのか」「SEOやLLMOにどの程度影響があるのか」といった点については、まだ具体的な検証事例が少ないのが現状です。

そこで本記事では、実際にllms.txtを導入したサイトの検証結果をもとに、アクセス数・表示回数・クリック数、さらにはChatGPTからの引用率にどのような変化があったのかを詳しく解説します。AI時代のSEO・LLMO施策を検討している方にとって、判断材料となる実践的な情報をお届けします。

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llms.txtは本当にアクセス増加につながるのか

llms.txtは本当にアクセス増加につながるのでしょうか。まずは、llms.txtのSEO施策としての可能性を探る前提条件を見直していきます。

AI時代に求められる新しいSEO施策としてのllms.txt

近年、検索行動は従来のGoogle検索だけでなく、ChatGPTをはじめとする生成AIへの質問へと広がっています。こうした変化の中で注目されているのが、AIに向けてサイト情報を明示的に伝える「llms.txt」です。

しかし、llms.txtは比較的新しい取り組みであり、「実際にSEOやアクセス数に影響があるのか分からない」と感じている方も多いのが実情です。

導入効果が不透明な中での実証検証の必要性

llms.txtについては概念的な解説は増えているものの、具体的な数値変化を示した事例はまだ多くありません。そこで今回は、実際にllms.txtを導入したサイトを用い、アクセス数やAIからの引用状況にどのような変化が起きたのかを検証しています。

検証方法|llms.txt導入による変化をどう検証したか

llms.txtによる変化の検証方法を解説します。

検証サイトの概要

llms.txtによる変化の検証は登壇者が個人で運営しているWordPressサイトを対象に行われました。本サイトはツールを開発・公開しているサイトであり、AIにとって参照価値のある情報を一定量含んでいる点が特徴です。

llms.txtの設置タイミングと検証期間

llms.txtは4月22日に設置され、その後およそ2週間のデータをもとに変化を観測しています。比較的短期間での検証ではあるものの、AI関連施策としては変化が現れやすいタイミングでもあります。

使用した指標(ユーザー数・表示回数・クリック数・引用率)

主に以下の指標を用いて効果を検証しています。

  • Google Search Console上の表示回数
  • クリック数
  • ユーザー数
  • ChatGPT回答内でのソース引用率

検証結果|llms.txt導入後に起きた具体的な変化

llms.txtの導入後に発生した変化について解説します。

変化①ユーザー数が約2倍に増加

llms.txt設置から約2週間後、ユーザー数はおよそ2倍に増加しました。短期間でここまで明確な変化が出るケースは、通常のSEO施策ではあまり多くありません。

変化②Search Consoleの表示回数が100倍以上に増加

特に顕著だったのが、Search Console上の表示回数です。設置前と比較すると、表示回数は100倍以上に増加しており、大きな露出増が確認されました。

変化③クリック数がデイリー平均で約3倍に増加

表示回数の増加に伴い、クリック数も増加しています。デイリー平均では約3倍となっており、単なる表示だけでなく、実際の流入にもつながっていることが分かります。

変化④ChatGPTでのソース引用率が20%から60%へ上昇

ChatGPTの回答内でソースとして引用される割合も、約20%から60%へと大きく上昇しました。これは、AIにとって参照しやすい情報として認識されやすくなった可能性を示しています。

なぜllms.txtで露出が増えたのか

llms.txtの導入後にサイト露出が増えた要因を考察します。

①AI Overviewsへの表示回数増加がSearch Consoleに反映された可能性

現在のGoogle検索では、検索結果上部にAI Overviews(AIによる要約回答)が表示されるケースが増えています。このAI Overviewにソースとして掲載されると、Search Console上では表示回数としてカウントされます。

llms.txt導入後、AI Overviewで参照される機会が増えたことが、表示回数急増の一因と考えられます。

②ChatGPTが参照しやすい情報構造になったことによる引用率向上

llms.txtを設置することで、ChatGPTなどの生成AIがサイトの内容や参照範囲を理解しやすくなった可能性があります。その結果、回答生成時のソースとして選ばれる確率が高まったと考えられます。

llms.txtと相性の良いサイト・メディアの特徴

llms.txtと相性の良いサイト・メディアの特徴を紹介します。

①自社ツール・プロダクトを保有する企業サイト

ツールやプロダクトの機能、用途が明確なサイトは、AIにとって回答の根拠として使いやすく、llms.txtとの相性が良いと考えられます。

②比較・おすすめ・HowTo系コンテンツを扱うメディア

「おすすめのツールを教えて」「〇〇ができる方法は?」といった質問は、Google検索よりもChatGPTで行われやすい傾向があります。こうしたテーマを扱うメディアでは、AI引用による露出増が期待できます。

③Non-Query型・指名検索に近い検索意図を持つ領域

明確な検索キーワードではなく、目的や課題ベースで聞かれやすい領域ほど、生成AI経由の流入と相性が良く、llms.txtの効果が出やすい可能性があります。

SEO・LLMO施策としての実用性と注意点

llms.txtのSEO・LLMO施策としての実用性や注意点を紹介します。

llms.txtは必ず成果が出る施策ではない

今回の検証ではポジティブな結果が出ていますが、llms.txtを設置すれば必ず成果が出ると断言できる段階ではありません。業種やコンテンツ内容によって効果には差が出ると考えられます。

無料かつ低リスクで導入できる点は大きなメリット

一方で、llms.txtは無料で導入でき、設定も比較的簡単です。設置したからといって大きなデメリットが生じるものではないため、試してみる価値は高い施策だといえます。

まとめ|AIO・LLMO時代におけるllms.txt導入の考え方

llms.txtは、GoogleのAI Overview対策とChatGPTなど生成AIからの引用対策、両方に関わる共通施策として位置づけられます。

確実な成果を保証するものではありませんが、AI時代のSEO・LLMO施策として、早い段階で実装し検証を始める価値は十分にあります。今後の検索環境変化を見据え、準備を進めておくことが重要です。

株式会社PENGINでは、AI対策を含むBtoBサイトのSEO対策を提案・実施いたします。サイトのSEO対策にお困りの方は、お気軽に以下のフォームよりご相談ください。

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