ChatGPTやGoogleのAI Overviews、AIモードで自社が挙がらない、という相談が増えています。対策として語られるものの多くは、特定のファイルを置くといった手法に寄っています。
ただ、AIが回答を作るときに拾うのは「誰が言ったか」より「何を根拠にそう言えるか」です。この記事では、LLMOやAIOと呼ばれる対策を、情報設計の側から整理します。
この記事はAI各社の内部処理を解説するものではありません。公開されている仕様と、PENGINが自社サイトで運用してきた経験からの整理です。
AI検索で変わることと、変わらないこと

流入の起き方と引用のされ方は変わります。一方で、比較・判断に必要な情報の中身は変わりません。費用の考え方、対応範囲、事例、進め方は、検索でもAI検索でも同じく求められます。
クリックされずに読まれる分、書き方が効く
AIの回答に引用される場合、ページ全体ではなく特定の1〜2文が使われます。条件と結論がひとつの文に収まっていない書き方は、切り出して使いにくくなります。
「場合によります」で終えず、「◯◯のときは△△」と条件つきで言い切るほうが引用されやすくなります。
流入がどう変わったかの診断はAI Overviewsでアクセスが減った?、Google AIモードの扱いはGoogle AIモードでSEOはどう変わる?で解説しています。
比較候補に入るための4要素

1. 一次情報
自社で取った数値、検証した結果、うまくいかなかった記録です。他社が書き写せない内容なので、そのまま引用の根拠になります。
完璧である必要はありません。集計の条件と、何が分かって何が分かっていないかを書いておけば、一次情報として成立します。
2. 比較情報
選択肢を並べ、それぞれの向き不向きを書きます。自社が向かないケースも書いてあるページのほうが、比較の材料として使われます。
3. 判断軸
「何を基準に選べばよいか」です。選択肢の列挙で終わらず、どの条件ならどれを選ぶかまで書きます。
4. 外部からの言及
他社メディアでの紹介、登壇、調査での引用など、自社サイトの外にある根拠です。自社サイト内だけで完結していると、裏づけが自己申告になります。
4つのうち、欠けているものから着手する
すべてを同時に進める必要はありません。自社のページを見て、1つも該当がない要素から埋めます。多くの場合、最初に足りないのは一次情報です。
BtoB企業が最初にやること
- 自社が挙がってほしい質問を10個書き出す:検索キーワードではなく、相談時に実際に聞かれる質問の形で
- その質問をAIに投げて、現状の回答を記録する:どこが挙がっているか、どのページが引用されているか
- 引用されている他社のページを見る:何が書いてあるから使われているのかを確認する
- 自社に無い要素を特定する:一次情報・比較情報・判断軸・外部言及のどれが欠けているか
- 1つ埋めて、同じ質問で再度確認する:変化が出るまで数週間かかるため、記録を残しておく
この5つは、ツールを導入しなくても始められます。体制や計測まで含めた進め方はLLMOとは?BtoB企業が優先したい情報整備と効果測定にまとめています。
外注を検討する場合は、LLMO対策の費用の見方で、診断・設計・実装のどこまで依頼するかを整理できます。
先にやらなくてよいこと
llms.txt のようなファイル設置は、効果が確認できていない段階のものです。検証の経緯はllms.txtの効果は確認できた?過去の検証と現在の判断で公開しています。置くこと自体の害は小さいものの、これを先にやっても順位も引用も動きません。
先に埋めるべきは、費用・対応範囲・事例・進め方といった比較検討で必要になる情報のほうです。
BtoBでは、AIに挙がっただけでは終わらない
AIの回答に自社が挙がっても、そのあと担当者はサイトを見に来ます。そこで費用感や対応範囲が分からなければ、そこで止まります。
さらにBtoBでは、担当者が社内で説明して合意を取る過程があります。段階と関わる人の整理はBtoBの購買プロセス、社内で使える材料の作り方はBtoBのコンテンツマーケティングで解説しています。
サイト側の受け皿が整っているかはBtoBサイト改善の進め方、検索面の設計はBtoBのSEO|商談までの距離で設計するを確認してください。
効果をどう測るか
| 見るもの | 確認の仕方 | 注意 |
|---|---|---|
| AI経由の流入 | GA4で参照元を ChatGPT・Perplexity 等で分けて見る | セッション数は小さく出る。件数より推移で見る |
| AIの回答に挙がるか | 決めた質問を定期的に投げて記録する | 回答は毎回変わる。1回の結果で判断しない |
| 指名検索 | GSCで自社名を含むクエリの表示回数 | AIで知られると指名検索が増えることがある |
| 商談数 | 流入経路別の問い合わせと、その商談化率 | 最終的にはここで判断する |
露出そのものは目的ではありません。どの単位で指標を分けるかはBtoBマーケティングのKPI設計にまとめています。
AI検索の対策でよくあるのは、サーバー側でAIのクローラーを遮断したまま「対策」を進めてしまうケースです。レンタルサーバーの設定でGPTBotやClaudeBot等が一括でブロックされていることがあるため、着手前に自社サーバーの設定を確認してください。
依頼先ごとの支援内容や計測方法を比べるときは、LLMO対策会社の比較・選び方もご確認ください。
AI検索の対策でよくある質問
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Q.LLMOとAIO、SEOは何が違いますか?
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Q.llms.txt は設置すべきですか?
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Q.AI検索で流入は減りますか?
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Q.何ヶ月くらいで変化が出ますか?
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Q.BtoBでもAI検索の対策は必要ですか?
まとめ|対策は小細工ではなく、判断材料をそろえること
- 変わるのは流入と引用のされ方。必要な情報の中身は変わらない
- 一次情報・比較情報・判断軸・外部言及の4つで、欠けているものから埋める
- 自社が挙がってほしい質問を決め、現状を記録してから着手する
- ファイル設置などの手法より、費用・対応範囲・事例を先に整える
- 露出ではなく、問い合わせと商談数で判断する
自社がAI検索でどう挙がっているかの確認から始めたい場合は、AI検索での見え方診断から始められるAI検索最適化(LLMO)支援をご覧ください。
「AIで自社が挙がらない」「何から手を付ければよいか分からない」という場合は、PENGINのBtoBマーケティング伴走支援をご覧ください。